iPhoneは年間100万台を超えられるか

※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

 あんまりよそ様のエントリーにはからまない派なのですが、これはちょっと興味深い数字なのと、話題のネタには乗っておけということで。

Life is beautiful: iPhone 3Gに関しての続報
http://satoshi.blogs.com/life/2008/06/iphone-3g.html

 気になったのはここ! ここ! ここ! マダガスカ(ry

iPhoneはある意味でニッチなデバイスではあるが、少なくとも今年末までに100万台、来年も会わせて200万台というのは簡単ではないが十分に達成可能な数字に思える。

 2年で200万台という数字は、単なるデバイスとしてはそれほど大きい数字ではないと思いますが、こと携帯電話に関してはかなりレベルの高い数字だと思います。

 たとえば去年1年間の携帯電話キャリアの契約数を見てみましょう。

3月の携帯電話契約の純増数を見ると、NTTドコモは17万3,700件、auは54万3,100件、ソフトバンクモバイルは54万3,900件、イー・モバイルは13万200件となった。

携帯・PHS純増数、2007年度の動向が明らかに(ケータイWatch)
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/39337.html

 ホワイトプランやスパボ一括で絶好調だったソフトバンクですら、純増は51万。もちろん純増だと機種変更の数は出てこないですが、ソフトバンクの全機種を対象とした純増だけでも1年でやっと51万という数字なわけです。

 住みませんこの数字月間ですね……。年間は267万6,500件でした。ちょっと50万は少ないよなとは思ってたんだよな……。というわけで年間の純増で考えて1/3はiPhoneにならないと、ってとこでしょうか。

 さらに100万単位の数字で考えるとこんなデータも。

W-ZERO3シリーズによって、切り開かれた日本のスマートフォン市場は、NTTドコモやソフトバンク、イー・モバイルなども参入し、ようやく約100万台規模の市場へと成長しつつある。

(中略)

その一方で各携帯電話事業者が販売する通常デザインの端末は、多いモデルなら1機種で100万台以上、少ないモデルでも1機種で数十万台が売れている

法林岳之の「週刊モバイルCATCH UP」 スマートフォンの新しい市場を狙う「WILLCOM 03」(ケータイWatch)
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/mobile_catchup/40063.html

 マニア推算のW-ZERO3シリーズに最近人気沸騰のイー・モバイルを加えても、スマートフォン市場はやっと100万台程度。さらに携帯電話の人気端末ですら、1機種100万台くらいということです。

 さらにこんなデータも。

NEC<6701.T>は9日、2010年度の携帯電話端末の出荷台数について、1000万台を目指す計画を明らかにした。2007年度の実績は480万台。2008年度は700万台を目指すとしている。

NEC、2010年度の携帯電話出荷台数は1000万台を計画(ASCII)
http://ascii.jp/elem/000/000/140/140869/

 NECはここのところドコモ端末しか出してないので、2007年度実績はほぼドコモのみと考えつつ、ドコモの新モデルは年2回で90xシリーズと70xシリーズ、さらにNは薄型のμなど派生モデルも出しているので、単純計算して1台あたり100万いけばいいほうかな? それもあくまで出荷台数実績であって、契約数ではありませんから、実際に契約された端末数はもうちょい少ないかも。

 そう考えると携帯電話業界の100万台っていうのはかなり大きな数。最近はSHの人気が出てきたとはいえ、Nの人気もまだまだ根強いものがありますが、それでも100万台くらいの数。それもドコモという最もシェアの高いキャリアでの100万台なので、契約者数が1/3くらいのソフトバンクではさらに遠い壁になるかも。

 決してiPhoneが100万台を達成できるわけがないという気はありません。むしろそのくらいやってくれたほうが今後のケータイ市場の展開という意味では興味深いことになりそうだし。ただ、100万という数字はiPhoneの魅力を持ってしても相当高い壁なんじゃないかなということ、その壁を仮にiPhoneが超えてきたらほんとにとんでもないことになりそうだな、というお話でした。

 あと、流行の移り変わりの早い携帯電話業界において、iPhoneが2年も注目を集められるかどうかも注目ですね。W-ZERO3も新端末出さなければ注目されるのは発売当初ばかりでしょうし。


iPhoneは年間100万台を超えられるか” への2件のフィードバック

  1. 他所でも言われてますが、日本のケータイエコスタイル(おサイフケータイ、モバゲー)にこだわらない人が本当に100万単位でいるかですね。一つの壁になりそうです。

    http://c-kom.homeip.net/review/blog/archives/2008/06/apple_iphone_softbank.html

    初期費用とランニングコストも重要な要素ですから、それらがわかればもう少し売れ行きの見通しがはっきりするかもしないですね。

    #純増数は年ではなく月かな?

  2. すみません、数字全然違いましたね……。おかしいと思ってたんですがご指摘ありがとうございます。数字ものはもうちょい丁寧に扱わないとな……。以後気をつけます。

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