Dear Michael, He’s Out Of My Life, Gone Too Soon

※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

↑↑わかるひとだけわかってくれればいいですはい。

というわけであの世界のスーパースター、マイケル・ジャクソンが他界したという報道が6月26日(日本時間)に全世界を駆けめぐりました。ご冥福をお祈りいたします。

僕のマイケル好き度合いときたら、マイケル好き度を孫悟空とすると任天堂がクリリンレベルというほど圧倒的な第1位であり、子供の頃なかなか布団から出ようとしない息子に対する母親の最高の目覚まし言葉が「マイケルがニュースになってるよ!」だったというほどひどいマイケル偏愛だったのですが、他界したとの報道を聞いて寂しさはありますがそこまで悲しさはありませんでした。

それはきっと今までにも有名人が亡くなったニュースをたくさん耳にしていて、「きっとマイケルもそういう日が来るんだよな」と考えたりして心の準備がなんとなくできていたからなのかな。あと、そもそも論として「人間なんて信じられるのは自分だけ」という悲観論が自分の価値観の土台だったりするだけにそういうあきらめもはやいんだろうと正直思ったw

まあそんなわけで、正直言ってあんまり凹んだりとかしてないんで、なんか神妙に「マイケルが・・・・・・」とか言われてもこっちも対応困ってしまうのであり、むしろ明るく「惜しい人無くしたねー、俺あの曲好きだったよ」くらいのノリのほうが嬉しい次第であり、悔やんでも死んだ人は戻ってこないので、前向きに生きていきたいと思うところであります。

それはさておき、今回のマイケル他界のニュースは、マイケルが注目される最後のビッグウェーブであることは想像に難くない。テレビは連日マイケルニュースだらけで、Amazonのランキングも大変な勢いでマイケルがランクイン。音楽なんて価値観それぞれ異なるので、自分の好きな音楽押しつけても逆効果なだけというのは学生時代に体感した事実であり、これまた自分の人生観の要因にもなっているのですが、せっかくのこのタイミングでマイケルが気になった人に対して少しでもお手伝いできればいいな、ということで、階級別? にマイケルのオススメでも書いてみたいと思います。

マイケル初心者(名前は知ってるけど音楽は知らないレベル)

マイケル・ジャクソンという人の音楽人生は非常に長いのですが、いわゆる「マイケル・ジャクソン」として認知されてるのはEPIC SONY移籍後の時代であり、世界一売れたアルバム「THRILLER」、1枚から5曲もの全米No.1を出した「BAD」の頃と思われるので、ベスト盤もこのあたりに絞った曲がオススメに思います。というわけでいろいろ数あるマイケルベストの中で手に取りやすいと思われるのは無難にコレ。

グレイテスト・ヒッツ?ヒストリー VOL.1
グレイテスト・ヒッツ?ヒストリー VOL.1

個人的にソロとしてのマイケル黄金期は「Off The Wall」「Thiller」「BAD」「DANGEROUS」の4部作だと思っていて、このベストはこの4作から収録したベスト盤15曲と新曲15曲をセットにした「HIStory」のうち、ベスト盤のみをCD化した作品。そういう意味で黄金期4作がほどよく詰まっているのでオススメ度が高いです。

余談ですが対になっている新曲アルバムの「HIStory」は、くだんの少年虐待疑惑が持ち上がった頃であり、アルバムも大いにその影響を受けているので正直聞くのが辛い。タイトルからして「Scream」だの「They Don’t Care About Us」だの、あきらかに事件を想像させるタイトルばかりで・・・・・・。カヴァー曲や他アーティスト提供曲を除くとなかなか心の痛い楽曲揃いであります。いい曲なんだけどね・・・・・・。


ヒストリー パスト、プレズント・アンド・フューチャー ブック1

ただし、マイケルは聴いて楽しむだけでなく見ても楽しむものなので、できれば映像作品もきちんと見ていただきたい。


ビデオ・グレイテスト・ヒッツ~ヒストリー [DVD]

これは上記ベスト盤と対になっていて、ベスト盤に収録された楽曲のPVばかりが見られる逸品。やはりThillerやBeat Itあたりは映像で見ていただきたい。個人的にはRemember The Timeの完成されまくった群舞も大好きです。

マイケル中級者(ThillerとかBADとかは知ってるよレベル)

日本でバカ売れしたアルバムと言えばやはりThillerとBADなわけで、人気になったBAD以降のDANGEROUSあたりもそれなりに知名度あるので、やはりここは意外と聴かれていないというか、音楽好きとかR&B好きなら定番だろJKくらいの名盤ではあるものの、マイケル・ジャクソンとしてはあまり認知されていないであろうこのアルバムとかもぜひ体験いただきたい。


オフ・ザ・ウォール

マイケル・ジャクソンというソロアーティストの伝説はここから始まったと言っても過言ではない1枚。今のマイケルからは想像もつかないほど普通にブラックでR&Bな1枚であり、「GirlFriend」とか「It’s The Fall In Love」あたりはまったくもっていまのマイケルらしからぬフワフワしたバラードに仕上がっており、それでいて楽曲のクオリティ自体は非常に高いので、「マイケルってこんな曲もあるんだ」という意外な一面を楽しめる1枚。まあディスコだのクラブだのいくと当たり前のように曲が流れる定番アルバムではあるんですが、いわゆる「マイケル・ジャクソン」としてはあまり知られていないケースが多く見られるので一応ね。

知られていないマイケル・ジャクソンとしては、やはりジャクソン5とジャクソンズも外すわけにはいかないところ。これももうある程度音楽好きな人には釈迦に説法なんですけれども、マイケルは11歳の頃からジャクソン5のボーカルとしてデビューしているわけであり、その後いろいろあってモータウンからソニーに移籍、新たにジャクソンズとしてデビュー。それぞれのユニットできっちりヒット曲残している当たりがさすがスーパースターというところです。もっとも、モータウン時代のマイケルはさほど売れて無くて、「マイケルはソロでは売れない」とかレッテル貼られていたらしいですが・・・・・・。

というわけでジャクソン5、ジャクソンズもそれぞれオススメをば。

帰ってほしいの/ABC+1
帰ってほしいの/ABC+1

まだ手にはいるならこれがいいかな。「I Want You Back」と「ABC」という異なるアルバムを1枚にしてしまった意欲作。個人的にはマライア・キャリーがカヴァーした「I’ll Be There」収録の「Third Album」も好きなんですが、ジャクソン5らしさを味わうにはやっぱりこっちかな。

一方で毎年の定番アルバムとしてこれもいいと思いますよ。


クリスマス・ベスト

ジャクソンズも悩むけど1枚選ぶならこれかなー。


デスティニー(紙ジャケット仕様)

これまたクラブなどでもよく流れる「Shake Your Body」に加え、ジャクソンズ楽曲でもっとも好きな「Blame It On The Boogie(邦題:今夜はブギー・ナイト)」も収録。Blame It On The BoogieのPVではマイケルがすごいいい笑顔してるんだよねー。できればこの頃の映像もぜひDVD化してほしいと思います。

マイケル上級者(ジャクソン5からマイケル・ジャクソンまで見つめています)

ここまで来ると釈迦に説法もほどほどにしとけよという気がしないでもないですが、それでもあえて攻めの姿勢を見せると、マイケル・ジャクソンが歌ってるんだけどマイケルのアルバムには収録されていない、なんて楽曲がちょこちょこあるのでトリビア程度にご紹介。


パイプス・オブ・ピース

これは割と有名と思いますが、ポール・マッカートニーとのデュエット曲「Say Say Say」を収録。この曲もマイケルテイストなPVでストーリー仕立てになっていておもろいのよね。ちなみにPVに出ている謎の女性はマイケルの姉であるラトーヤであります。あと、アルバムでは「ザ・マン」でもマイケルが出てますよ。


キャラクターズ

今度はスティーヴィー・ワンダーとのデュエットで、「Get It」収録。スティーヴィーとはマイケルの「BAD」でもデュエット曲「Just Good Friends」収録してますが、テイストとしては結構似ているシャウト系かなあ。結構好きな楽曲です。

Mind Is The Magic

これはもう探しても見つからないので廃盤かなー。マジシャンであるジークフリート&ロイにマイケルがプレゼントした曲で、確かこの曲はいま別の女性がカバーしてるんじゃなかったっけか・・・・・・。(←ごめん今思い出したこれWe Are Here To Change The Worldのことだわ・・・・・・)「Dreams And Illusion」というアルバムに入ってるんですが、なぜかうちにはありますですはい。


アルティメット・コレクション

まあマイケルのアルバムなんだけれども、これまで音源化されなかったキャプテンEO挿入歌「We Are Here To Change The World」やら、ペプシのCMキャンペーンでプレゼントされた「Someone Put Your Hand Out」、映像作品「Ghost」の特典で着いてきた「On The Line」といった幻の楽曲が収録されているので、マイケル好きとしてはゲットせずにはいられない1枚。ついでにいうとDANGEROUSツアーのライブDVDもついてるしね。ただ、このライブDVDは単品でも発売されているので、「ステージでほんとに斜めになっちゃう!」みたいな驚きを体験するのにもオススメです。


ライヴ・イン・ブカレスト [DVD]

さっき上げたアルバムだけど、希少価値という点で再掲。


ヒストリー パスト、プレズント・アンド・フューチャー ブック1

新曲群には、Beatlesの「Come Together」のカヴァーを収録。この曲自体はBAD期の映像作品「MOONWALKER」に収録されていたんでかなり前の作品なんですが、元がBeatlesとまったく知らなかったこともあったとは思うけれど、カヴァーなのにマイケルの楽曲かのごとくアレンジしてしまう才能にもびっくりした。マイケルがカヴァーするとほんとにマイケル色になるんだよなー。


3T

マイケルの兄ティトの息子、つまりはマイケルの甥っ子たちによるユニットで、マイケルは「Why」という楽曲でデュエット参加。これがまた非常にマイケルテイストあふれる素晴らしいバラードなので、一度は耳にしていただきたいと思います。

ラヴズ・オールライト
ラヴズ・オールライト

「Remember The Time」PVに出演してくれたエディ・マーフィーのアルバムにゲスト出演。「whatzupwitu」と書いて「What’s Up With You」と読む楽曲でデュエットしてます。これまたPVがとってもいい笑顔してるんだよねーマイケル。もちろん我が家に在庫ありですが。

あとは最後に外せないこれですかね。

We Are The World: U.S.A For Africa
We Are The World: U.S.A For Africa

言わずとしれた超有名作。楽曲自体はマイケルとライオネル・リッチーの共作ということになっていますが、実際のところはマイケルがほとんど作ったと言われており、マイケルの卓越したソングライティング能力を実感する楽曲でもあります。

おっと、これ書いたらあれもわすれちゃいかんね。

Beats21 – 未だ日の目を見ないチャリティ・シングル「What More Can I Give」
http://www.beats21.com/ar/A02071604.html

9・11のときにマイケルがアーティストを結集して収録したものの、いろいろないざこざによってCD化されなかった幻の作品。どうしても聴きたい人はタイトルでググレカスするといいと思います。まあこれも我が家には(ry

1つのアルバムを作るのに100曲以上の候補が必要と言われているマイケルの場合、未発表曲の数もとんでもないのでまだまだ楽しみはつきないですし、実は老後の楽しみとばかりにジャクソン5とジャクソンズはメジャー曲以外あまりおいかけないようにしていたので、このタイミングにきっちり追っかけていこうかな。アーティストの素晴らしいところは死してもなお作品によってその人が永遠に行き続けることで、僕なんかはBeatlesをまったく知らない世代なのにBeatlesを口ずさんでしまうように、マイケルの作品とそのすばらしさもきっと未来永劫受け継がれていくだろうと思っているし、そのための一助になれれば嬉しいなと思います。

いやしかし勢いでやったとはいえ長すぎるだろ・・・・・・。でもこれでもほんとにさわりの部分だけなんだぜ・・・・・・。


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