3DS「パイロットウイングス リゾート」ファーストインプレッション

※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

待ちに待ってたこのタイトル、さくっと発売日購入させていただきました。

ちょっとリゾート行ってくる

パイロットウイングスと言えば、スーパーファミコンの発売初期にリリースされた伝説の名作。

パイロットウイングス
http://www.nintendo.co.jp/n02/shvc/pw/index.html

スーパーファミコンの同発タイトル「スーパーマリオワールド」「F-ZERO」に1カ月遅れでリリースされた作品ですが、最初の2タイトルが人気爆発だったがゆえにその陰に隠れている感もあり、当時を知らない人にはそれほど知られておらず、売上も任天堂が期待したほどではなかったという話も。

売上げは任天堂の予想を下回り、発売後に「飛ばず嫌いになっていませんか?」という広告がゲーム雑誌に載せられた。ゲームキューブ版での発売も、『週刊ファミ通』の発売日未定欄にしばらく記載されるなど、検討されていた。

パイロットウイングス – Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B9

しかしゲームの売上とクオリティは往々にして比例しないもの。当時はスーパーファミコンの美麗グラフィックに加えて、スーパーファミコンが発売された当時のウリでもあった「回転・拡大・縮小」をみごとに使いこなし、本当に空を飛んでいるような気分を味わえるだけでなく、ほどよい難易度設定のミッションがとても攻略心をくすぐられ、自分でもスーパーマリオワールド並みにハマりこみまくったタイトルでした。

その後続編がニンテンドウ64でリリースされたのですが、前作はフライトミッションを1つずつ攻略していくタイプながら、それぞれのステージに教官が設定されており、クリアするごとに教官とのコミュニケーションが取れるストーリー要素があったのですが、64バージョンではそうしたストーリー要素が一切排除されたことと、前作ではライトプレーンやハンググライダーなどフライトシミュレータ的なミッションが中心だったのに対し、64版では「そんなの現実に無理だろ」的ゲーム要素の強いミッションが増えたことがいまいちツボにささらなかった記憶が。

パイロットウィングス64
http://www.nintendo.co.jp/n01/n64/software/nus_p_npwj/index.html

とはいえ第1作へのハマりっぷりは尋常ではなく、特にロケットベルトは全ステージ100点をたたき出すほどやりこんた思い出のある自分としては、このシリーズへの愛着は他作品より深く、3DSのリリースタイトルの中でもっとも期待していた作品。そんな思い入れもあって発売当日ゲットしてきたわけですが、やっと「3Dをちゃんと活用できているなあ」と思えるタイトルに出会えました。

ゲーム内容としてはSFC版と64版の合いの子のような感じ。ミッション自体はライトプレーンやハンググライダーなど現実に沿ったものが中心になった一方で、64のような教官制度はなく、ひたすらミッションを攻略して星を稼いでいく仕組み。100点取ると教官が号泣するとか、ああいうシステム地味に好きだったので今回も採用されなかったのはちと残念です。


YouTube – パイロットウイングス リゾート

しかしそんな余計な部分はさておき、3Dを採用した事による迫力は今までのシリーズでダントツNo.1。まあ64の前作ですら10年以上まで、技術の進歩から考えたらそりゃそうだろ的は話でもあるのですが、3Dによる奥行き感によって、飛んでいる時の距離感も大幅にパワーアップ。犬猫が飛び出したり昇竜拳を手前で繰り出せるよりもよっぽど3Dを感じさせます。

難易度もちょうどよく、最初のトレーニングは簡単に星3つゲットできるけれど、ステージを進めるたびに難易度がちょっとずつ上がっていって歯ごたえが出てくる。最初は手も足も出ないけれど何回かプレイするうちに攻略の糸口が見えてきて、そのうち思うように空を飛べるようになる、という、自分が成長している感のあるゲームやっぱり好きなんだなあ。

といいつつ3Dならではの弱点もあって、最大のポイントは「揺れに弱い」こと。熱中して操作している手が本体を動かしてしまうと、とたんに3Dの映像が見えなくなる。家だったら手を固定してプレイしやすいけれど、電車の中では電車の揺れも相まってプレイが困難なシーンが多々ありました。これは携帯ゲームの宿命なのかもなあ。この迫力感はHD環境の3Dゲームでもやってみたいところ。そうすれば揺れの影響もないしね。

あとはオンライン対応がないところか。せっかく空を飛んでいる没入感が高いだけに、複数のユーザーと一緒に空を飛んでみたいなあ。まあその点はそもそも3DS自体、ブラウザ含めたオンライン機能が5月まで待ちの状態なのでかなわぬ夢ですが、1人でやり込んでいるだけでも十分楽しく、やっと3Dならではのゲームに出会えたという感ある1作です。


パイロットウイングスリゾート

ちなみに、「空を飛ぶ」という点ではパイロットウイングス以上に期待しているのが、「スターフォックス 64 3D」。こちらは7月登場とのことで、64番は対戦プレイもできただけにオンライン協力プレイがあること期待したいところです。

STARFOX64 3D
http://www.nintendo.co.jp/3ds/anrj/index.html

しかしなあ、新作だと期待してたのに64リメイクだったのは切ないなあ。64版がダメというのではなく、64版はもうやりこみまくってすべてのルート制覇してたという意味で……。まあグラフィックの美麗さと3Dならではの没入感に期待するとしますかね。

STARFOX64 3D


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