指紋認証が飛躍的に性能向上した「ARROWS NX F-01F」ファーストインプレッション

※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

ケータイ会議NX!!

iPhone 5s旋風も一段落したところで各キャリアからAndroidスマートフォン新モデルが発表され、いよいよ2013年冬モデルがそろい踏みしたタイミングで、またしても富士通のモニター企画「ケータイ会議NX!!」に参加、NTTドコモ向けの最新端末「ARROWS NX F-01F」をモニターすることになりました。

スマートフォン・タブレット・携帯電話(F-01F) – FMWORLD.NET(個人) : 富士通
http://www.fmworld.net/product/phone/f-01f/

2013年夏モデルではツートップの陰に隠れた感ありつつも、スペックの高さに加えてバッテリーの持ちが評価された「ARROWS NX F-06E」。今冬モデルでは「スリートップ」という明言こそされないもののシャープ、ソニーの端末とともにこのARROWS NX F-01Fが主力モデルとして位置付けられました。ブランドの「NX」を引き継いだことからも分かる通り前モデルを踏襲しつつ、細かなところでブラッシュアップが図られています。

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すでに内覧会で一通り触っているのですが、自分のアカウント設定して使い込むといろいろと違いはでてくるもの。これから約1ヶ月のモニターにあたり、まずはファーストインプレッションがてらエントリーしてみます。また、F-01Fに興味ある方は内覧会のエントリーも合わせてご覧ください。

富士通スマートフォン「ARROWS」2013年冬モデル内覧会行ってきた – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2013/10/19/11469

まずは本体外観から。前面から見ると四隅が丸くなっただけですが、側面は角張っていた前モデルに比べて丸くなり、非常に手で持ちやすくなりました。前モデルのF-06Eは片手で持つと若干バランスが悪かったのですが、F-01Fは親指を使わず4本指に乗せた状態でもしっかり安定して持ちやすいです。

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背面はカメラ、フラッシュライト、スマート指紋センサーが縦に配置。スマート指紋センサーは丸くなっただけでなく、反応が前モデルよりも非常に快適になり、起動してすぐに指紋でロックを解除できるようになりました。前モデルでもさほど不満はなかったけど、画面のスリープ解除してからセンサーを何回も撫で、そのうちロックが解除されるみたいな運用だったのが、ボタンを押してセンサーをさっと1回撫でる、というスマートな方法でロック解除できます。

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指紋センサー付近にはNFCマークも。おサイフケータイ使う時はこの場所にあるんだということを意識してタッチしましょう。

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底面のUSBは前モデルと異なり防水モデルながらキャップレスになり、microUSB充電がやりやすくなりました。その変わりF-01Fは前モデルと異なりクレードルが付属せず、別売オプションとしても用意されていません。

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上部はイヤフォンがキャップレスなのは前モデルと変わらず。microSDやmicroSIMはさすがにキャップ内防水です。また、今回からワンセグ/フルセグ用のアンテナは外付けとなり、イヤフォンタイプのアンテナを装着しないと視聴は難しくなりました。

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キャップの中は忘れやすいので備忘録代わりに写真でも。どちらも本体背面を上にした際、ラベルやIC部分が上にくるように装着します。

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なお、背面からいなくなった赤外線通信はキャップ内のmicroSDカードスロットとmicroSIMスロットの横に収容されました。赤外線でメールアドレス交換するときとか若干不思議な絵になるな……。

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前モデルとの比較。左が今回モニターするF-01F、右が前モデルのF-06Eです。

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本体前面はさほど変わりませんが背面はかなりの違い。側面がメカメカしくかなり男性向けのデザインだったF-06Eに対し、側面にラウンドフォルムを採用したF-01Fは女性が持っても違和感のないデザインになりました。

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前モデルはジーンズに入れていると汚れが付着しやすかったのですが、F-01Fのテカテカ背面だとその心配はなさそう。その変わりといってはなんですが、材質的に静電気を帯びやすいのか、ホコリや糸くずが若干つきやすいなという感じがしました。

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もうひとつ気になったのが液晶ディスプレイ。今回のF-01Fは、らくらくスマートフォン2やらくらくスマートフォンプレミアムで搭載された「WhiteMagicディスプレイ」を搭載。ディスプレイの色表現で使われるRGB(赤緑青)に加えて白を利用することで省電力性を高める、という仕組みなのですが、どうにも色味が違和感あるのですよね。

論より証拠で並べてみました。左がF-01F、右がF-06Eで、輝度はともに同じ、画面の色合いを自動調整するインテリカラーもオフにした状態です。写真だとちょっとわかりにくいですが、F-06Eは綺麗に白が出ているのに対し、同じサイトを見てもF-01Fは若干黄色みがかって表示されます。

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さらに今度はF-01Fにブルーライトカットモードを適用してみました。青がカットされることでさらに黄色みが増してしまい、これはこれで違和感ありです。

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今までの機種変更ではさほどこういう感覚なかったので、F-06Eに慣れきっていた体からすると若干の違和感が。とはいえWhiteMagicは従来の液晶と比べて最大約45%の低消費電力を実現しているとのことなので、すぐにバッテリーを消費してしまうヘビーユースな自分としては嬉しいところ。そもそもWhiteMagicのF-01Fのほうが正しい色味で、今までの液晶が青すぎた、ということもあるかもしれませんし、そのうち慣れで解決できる部分ですかね。

外観はこのあたりにしてソフトウェア面を。今回もデフォルト設定されているホーム画面がNTTドコモ謹製なのは変わりませんが、今までのpalette UIがパワーアップ、「docomo LIVE UX」というホームアプリに生まれ変わりました。

こちらがそのdocomo LIVE UX。ドックは中央に3つのアプリが設定でき、左のアイコンからはアプリ一覧を呼び出せます。

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また、画面を上から下にするするっと動かすと……。

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画面の上にアプリ一覧、下側にホーム画面の一部が表示される仕組みになってます。これ、便利そうにみえて表示できるエリアが狭くなるから使いにくい……。

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ドック右にあるボタンを押すと新サービス「マイマガジン」のおしらせが。11月上旬になったらちょっと試してみたいですかね。

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アプリ一覧の右上にある「おすすめ」は、インストールされているアプリ以外にもオススメのアプリを表示してくれる機能。dメニューやdマーケットをいちいちチェックしなくても新しいアプリに出会えるという仕組みなわけですね。

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しかしどうにもアプリ一覧画面がつかいにくいため、設定の「ディスプレイ」「ホーム画面切替」からさくっと富士通のホームアプリ「NX!ホーム」へ入れ替え。ちなみにF-01Fでは設定画面のデザインも一新され、ブルーと白を基調としたさわやかな色使いになっています。

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そして戻ってきたNX!ホーム。はー、落ち着くわー。

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ホーム画面はメニューボタンからちょこちょこカスタマイズできます。

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個人的なお気に入りがホーム画面アプリのアイコン変更。ドックに設定する基本アプリだけアイコンをシンプルにして使ってますが、FacebookやTwitter用のアイコンもあるのでホーム画面全体のアプリをシンプルに変えてもいいかも。

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画面全体を縦に縮めてボタンや通知パネルを操作しやすくするスライドディスプレイは、前モデルで評判よかったのかボタン面積が大きくなり押しやすくなりました。

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前モデルから愛用しているスライドインランチャー。画面の横からタッチすることで、ホーム画面だけでなくほかのアプリを開いている時でも設定したアプリを好きなタイミングで呼び出せます。

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同じように画面の端から指でなぞるだけで画面をキャプチャできるキャプメモもありますが、

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相変わらず編集画面に遷移してしまう。ここキャプチャのみか、編集画面に遷移するかを選びたいなあ……。キャプチャはさくっと撮りたい派なので、いちいち編集画面が表示される手間が発生するこの機能はまた使わなそうな気がします。

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バッテリー持ちに大事なNX!エコ設定は、今回もCPUクロックを下げる機能を搭載。CPUクロック下げると操作は多少もっさりしますが、かなり省電力に効果ありなのでオススメです。

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文字入力も引き続きNX!input。ATOKベースで使いやすく手書きにも対応していて便利です。

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カメラもF-02Eから引き続きシンプルインターフェイスで、画面的には前モデルとほぼ違いなし。ホワイトバランスや露出といった設定はいっさい無く、基本的にオートで撮影するシンプルカメラです。

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タッチシャッター機能は最初からオンになっているので、画面のピントを合わせたいところにタッチするだけで簡単に撮影できます。

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撮影サイズは全部で5種類。16:9は4:3の上下を切り取っているだけなので、しっかり写真撮りたいなら4:3がオススメです。

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前モデルでも愛用しまくっていたDiXiM For Androidは4.1にバージョンアップ。内覧会では気がつきませんでしたが、新たに「自動ダウンロード」機能が搭載されました。

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まだ試してないものの、どうやら寝ている間に録画した番組を自動でダウンロードできるみたい。これはなかなか楽しそうな機能なのでぜひ試してみたいと思います。

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全体的に使い勝手は前モデルを踏襲しつつ細かなところで磨きがかかったF-01F。特に指紋認証速度の速さはかなりの性能アップで、今まで動作が遅いと敬遠していた人でも違和感なく使えそう。WhiteMagicによってどれだけ省電力性が高まったかも楽しみにしつつ、モニター期間はいろんな機能をチェックしていきたいと思います。

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【ケータイ会議NX!!とは?】
ケータイ会議NX!!とは、富士通の最新スマートフォンARROWS NX F-01Fをブロガーが使い倒してブログで自由にレビューする企画です。通信料は各自の負担、モニター後は端末をそのまま使い続けることができるようになってます。


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