ツール・ド・東北初参加で宿や交通ルートなど困ったポイントをまとめてみた

※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

知人からクロスバイクをいただいて以来、ちょいちょいと自転車でいろんなところ走っていた流れで、ついに公式のレース「ツール・ド・東北」に出場してきました。まあタイム気にしないファンライドというジャンルのイベントだし、距離ももっとも短い60kmだしで威張れたもんじゃないですけど。

ツール・ド・東北 2015
http://tourdetohoku.yahoo.co.jp/2015/

単に走るだけではなく休憩エリアでは宮城県の地のものをいただけたり、沿道の人にあたたかい声援いただいてまるでレーサー気分になったり、一方でまだ被災の跡が残るエリアを目の当たりにして考えさせられたりと、とても参加して楽しく充実したイベントでした。

休憩エリアは数十km程度ごとに用意されており、土地のおいしいものが無料でいただけます。

このつみれ汁、疲れた体にはほんとに美味しかった……。

場所によってはホタテをいただけたり。

意外にうまかったのがこの平椀。

あまくとろみをかけているんだけどしょうがもきいててさっぱり。特にしいたけとタケノコがおいしかった。

愛車には先日購入したUPQのQ-cameraを装着してタイムラプス動画も撮影。さらにスマートフォンを装着してサイクリングアプリも起動してと、タイムまったく考えない重装備で出場。自転車に装着したバッグに1万mAh級のモバイルバッテリーをしのばせてレース中の給電環境もばっちり。とはいは肝心のアプリは途中で落ちてしまってせっかくのレース全体を記録できなかったのですが。

タイムラプス動画は無事に動いていたのでよろしければどうぞ。レース前の待機状態からゴールまで、休憩時間は割愛してさくっとまとめています。カメラそのものがタイムラプス動画作ってくれるのは楽でいいですなー。

と、イベント自体は大変にすばらしかったのですが、残念だったのがWebサイト。情報が詰まりすぎている上にあちこちバラバラになっていて何を見ればいいのかわからないし、イベント参加しようとした人が気になる情報が全然まとまってない。イベント前に準備しようとして不安ばかりに駆られる作りでした。これ天下のヤフーがからんでいるとはとても思えないクオリティだよな……。

イベントはまた来年もでてみたいなと思えるものだったのと、一通り体験してみてイベントの概要もつかめたので、来年の自分に向けて、参加や出場にあたり自分が困ったことを一通りまとめておきます。1年経つとけっこういろんなこと忘れちゃうものでしてね……。

どんなスケジュール?

  • 前日に受付、次の日にレースの2日間
  • 基本は石巻専修大学からスタートしてぐるっと一周。ただし気仙沼フォンドだけは気仙沼から石巻専修大学への一方通行
  • 当日の朝はめちゃ早い。交通ルートは要チェック

まずはイベントの概要を。ツール・ド・東北のレースそのものは日曜日1日ですが、参加者が多くスタートも早いためか、参加者の受付は前日におこなわれます。そのため参加者は土曜日・日曜日両方の参加が必須。

前日いくのめんどくさいなーと思うかもしれませんが会場ではいろんなイベントやってるし宮城県の地のものを食べられたりとむしろ楽しいイベントなので、お昼頃に到着して受付を済ませ、その後は純粋にイベントを楽しむのもいいかも。レース当日だと食べ物が売り切れることもあるので、食べたいものは前日に食べておくことお勧めします。

会場には小さいながら自転車グッズ販売もあるので、ライトなど足りない部品を買うこともできます。ただしすべての品がそろっているわけではないのであてにはしないように。当日もレース前から開いているのでいざというときの頼りにはなります。

まさかの移動コンビニまで。ドリンク調達に大変便利でした。

また、出発時間はもっとも長い210kmだと朝5時半、もっとも短い60kmでも7時35分とかなり朝が早いイベント。単に会場にいればいいだけではなく自転車の準備などいろいろ考えると到着時間はもっと早めなので、交通ルートとして電車はほぼ使い物にならないかと。

スクリーンショット 2015-09-15 0.35.16

加えてレース時間がそれぞれ違いすぎるため、早めに終わった人が会場でずっと待ってない限り、別の距離を走る人とは当日ほぼ会えないと思っていた方がいいです。

宿はどこで取ればいい?

  • 石巻駅周辺が理想
  • 仙台からはシャトルバス。それ以外は交通ルートを超チェック
  • 気仙沼フォンドは気仙沼周辺で

ツール・ド・東北に出る上で一番困ったのが「どこに泊まればいいのか」ですが、会場となる石巻専修大学は名前の通り石巻駅から車で15分程度の距離なので一番いいのは石巻周辺です。

とはいえ宮城県行くなら仙台にも行きたい、という人もいるでしょうが、仙台から会場までは電車でも1時間近い距離。ただし仙台はさすが大都市というべきか、会場まで連れて行ってくれる送迎バスが出ています。事前申し込み制なので仙台に泊まる時はこちらの予約もお忘れなく。石巻駅までの電車は始発に乗っても事実上ほぼ間に合わない時間帯なので、マイカーかレンタカーがないとほぼ地獄です。

ツール・ド・東北2015仙台送迎バスプラン予約申込み
https://www.website.jp/northjapan/2015/bus_se.html

仙台以外の場所は、公式サイトで紹介されている大崎エリア、松島エリアだとこちらも電車では届かない。仙台のように送迎バスがあればいいのですが調べた範囲では把握できませんでした。つまりこのあたりのエリアからアクセスするならマイカーかタクシーが必須。

宿泊・ツアー – ツール・ド・東北 2015
http://tourdetohoku.yahoo.co.jp/2015/event/accommodation/

タクシーの場合、もっとも遠い大崎エリアの「バリュー・ザ・ホテル三本木」だと会場から40km近く離れており、タクシー試算サイトだと1万円から2万円くらい。レンタカー借りてガス代考えるとどっちがいいかというところですが、レースに出るには相当朝早く会場に到着する必要があるので、タクシーも事前に来てくれるかどうか確認しておかないといけません。また、当然ながらレンタカーやマイカーで自転車積むのはけっこう大変なのでこの場合は後述する自転車配送サービスが必要です。

ほとんどのレースは石巻専修大学から出発しますが、長い距離のコースでないと気仙沼まで行くことがないため、2015年からは気仙沼から石巻へ向かう95kmコースも新設。こちらは受付も宿も気仙沼になるのでご注意ください。

自転車はどうすればいい?

  • 輪行の場合、前日に会場で自転車を預けられる「クローク」がある。ただし要申し込み
  • 車で行く場合、駐車場は会場から8km離れているので自転車で走るかシャトルバスに乗るか
  • 配送サービスなら当日会場で受け取れる

宿泊に続いて気になるのが自転車どうするかですが、まずは大変な輪行から。自転車レースや自転車旅行に慣れている人はいいですが初心者にはけっこう持ち運ぶのは大変ですよね。

自転車はなんとか会場まで持っていけたとしてあとは当日までどうするか。会場では前日持ち込んだ自転車を次の日まで預かってくれるクロークがあるので、前日会場まで自転車を持っていける人はクロークが便利です。これも事前申し込みかつ先着順で終了するので早めに抑えましょう。

自転車保管 – ツール・ド・東北 2015
http://tourdetohoku.yahoo.co.jp/2015/rider/bikestorage/

クロークに預けず次の日自転車を持っていく場合は、電車が使えない時間帯のためほぼ間違いなく車になりますが、公式の駐車場は会場から8km離れています。駐車場からはシャトルバスも出ていますが自転車は乗せられないので、その場合は会場まで自転車に乗っていくことに。ルートはとても平坦でさほど大変ではないので、準備運動にちょうどいいという人もいるかもしれませんが、事前にあまり体力を消費したくない人は要注意。

個人的にお勧めなのは西濃運輸のカンガルー自転車イベント便。これは自宅から会場まで自転車を運んでくれるだけではなく、レース当日に自転車を受け取ることができるため、前述したクロークの役割まで果たしてくれます。

自転車配送 – ツール・ド・東北 2015
http://tourdetohoku.yahoo.co.jp/2015/rider/logistics/

料金は往復で1万円ちょっとと、会場で預かってくれるオプションが500円。輪行する大変さや当日会場にどうやって自転車を持っていくかなどの苦労をあわせてどれがいいかを検討してください。初心者的には時間や体力を金で買う、という手段もありかなと。

石巻周辺の交通網は?

  • 石巻駅へは仙台から直通の仙石東北ラインで1時間。ただしダイヤも1時間おき
  • 石巻と仙台をつなぐバスはもうちょっと本数あるけど乗車時間は80分
  • 当日は駅からシャトルバスも出てるけど使えるレースは限られる

最後に大事な交通情報。これ当日考えればいいやと思っていて足元をすくわれたのですが、仙台から石巻をつなぐ仙石東北ラインは1時間に1本しかないので、逃すと1時間待ちです。会場へ行くときはいいのですが帰りとかは駅前で無駄な時間すごすことになるので、仙石東北ラインを使う人は帰りの時間しっかりしらべておきましょう。余談ですが仙石は「せんごく」ではなく「せんせき」と読みます。

赤い色が仙石東北ライン、黒が普通列車。黒も含めると時間あるように見えますが、各駅停車のため時間がかなり遅く、基本的には快速前提です。

時刻表 仙台駅 仙石東北ライン:JR東日本
http://www.jreast-timetable.jp/1509/timetable/tt0913/0913111.html

仙台から石巻は高速バスも出ており、こちらはもうちょい本数ありますがそのかわり到着まで80分かかりますので込み込みはさほど時間変わらない。さらにバスは道路ゆえに時間が読めないのもドキドキです。また、電車、バスともに早朝は出ていないのでレース当日の参加には使えないと思っていた方がいいです。

宮城交通
http://www.miyakou.co.jp/cms/express/desc/34/

バスつながりで当日は石巻駅から会場までのシャトルバスもありますが、これも出発は6時30分から。もっともスタートが遅い60kmですら受付開始が7時、スタートが7時35分なので、6時30分に出るバスで7時50分に会場到着はギリギリすぎるスケジュール。帰る時はいいけど行きには使えないですね。

会場アクセス – ツール・ド・東北 2015
http://tourdetohoku.yahoo.co.jp/2015/info/access/

なお、余談ですが石巻駅前にはJR系列のレンタカーがあるので、当日石巻についてレンタカーを借りることもできます。会場には駐車場がないのですが、前日であれば会場から徒歩10分くらいのところに車を止められるので、レンタカー借りて会場で受付、そのまま車で宿まで、というのもできます。この場合も自転車は乗せられないので別途配送しておく必要があるのと、イベント当日は駐車場が8km離れた場所になるので、シャトルバスなどを使う必要がある点はご留意ください。駐車場からのシャトルバスは早朝2時台からあるので朝早いレースの人も安心です。

石巻駅営業所マップ|レンタカーならJRの駅レンタカー
http://www.ekiren.co.jp/annai/map/02touhoku/b00404ishinomaki.html

以上、自分が参加するにあたって気になったポイントをつらつら書き出してみました。とてもいいイベントだっただけに、Webサイトがあまりにわかりにくいというのが実にもったいない。来年になったらこのブログ記事がまったくいらないねというくらいサイトが整理整頓されることを期待しつつ、次回はもうちょっと距離を伸ばして参加できるよう日々訓練していきたいと思います。


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