ネットでの映画三昧に最適。コスパ抜群なBenQのポータブルLEDホームプロジェクター「 GS1」【AD】

この記事は、reviews(レビューズ)より依頼した企画です。

先日記事広告でレビューした2機種に続き、BenQのプロジェクター「GS1」に関する記事広告のお話があり、前のめり気味に手を上げてレビューさせていただくことになりました。

BenQのモバイルプロジェクター「GS1」
BenQのモバイルプロジェクター「GS1」

というのも、前回の試用で完全にプロジェクター熱に火がついてしまったから。単に画面が大きいだけで内容そのものは変わらないはずなのに、しかも自宅のテレビは40インチでそこそこ大きいサイズなはずなのに、プロジェクターで見る映画は没入感が段違い。さらには知人の家ではなく自宅の見慣れた壁が映画館に変わるという体験をして以来、プロジェクターの価値に目覚めてしまったのでした。そんな前回のレビューはこちらからご覧ください。

Huluが「映画」になる100インチスクリーンの臨場感。BenQのホームプロジェクター「HT1070」【AD】
https://bloggingfrom.tv/wp/2016/12/13/14974

1.5mから100インチを投影。狭い部屋でも大画面が楽しめるBenQの短焦点プロジェクター「HT2150ST」レビュー【AD】
https://bloggingfrom.tv/wp/2016/12/13/14990

しかしレビューした2機種は、機能からすれば当然すぎる価格帯とはいえ10万円という価格は正直言って気軽に手を出しにくい。一時期は中古でプロジェクターを探したりもしたほどプロジェクターに興味を持っていたタイミングで、今回の「GS1」レビューのお話をいただき、むしろ購入前提でいろいろ触ってみるぞという気持ちで名乗りをあげさせていただいた次第です。

同梱バッテリーで3時間駆動するモバイル型の短焦点LEDプロジェクター

今回レビューするBenQのプロジェクター「GS1」は、アウトドアでの利用を意識したポータブルタイプの短焦点LEDプロジェクター。距離1mで60インチの投射が可能な超短焦点、約3時間まで利用できるバッテリー同梱といった特徴に加えて、何よりも実売5万円以下という価格が一番の注目ポイントでした。なお、本製品はコストコ専売モデルとのことで、現在のところ購入できるのはコストコのみ。実際の価格はコストコ店頭にてお確かめ下さい。

価格が安いのにはそれなりの理由もあり、GS1の解像度は1920×1080ドットのフルHDではなく、1280×720ドットのHD解像度かつ、明るさの基準であるルーメンも300ルーメンと、一般的なホームプロジェクターが1,000ルーメン以上であるのに対して1桁低い値。このあたりはLED光源および持ち運びやすいサイズ感とのトレードオフといったところです。

とはいえ、自分にとって動画を見る時はフルHD解像度でも十分に満足、さらにプロジェクターの用途が主に映画ということを考えると部屋は暗くしてみるのでルーメン数もさほど気にならない。一方で実売5万円以下という手軽な価格帯に加え、3時間駆動するモバイルバッテリーを組み合わせるといろいろ面白く使えるんじゃないか、というのが本製品をレビューしたいと思った主な動機です。

片手で持てる小型サイズながらインターフェイスは充実

まずは基本的なスペックから、本体サイズは146×139.2×46.5mm、重量は約570gと、成人男性なら片手の平に載る程度のサイズ。縦横はほぼ正方形に近く、CDケースを縦に何枚か重ねた感じのサイズ感です。

片手で持てる小型サイズ
片手で持てる小型サイズ

外付けのバッテリーは縦幅が同じながら横幅が若干小さく、横から見るとキノコ的な外観に。バッテリー装着時でも重量は約970gと1kg以下なので、取り回しはさほど困りません。

バッテリー装着時
バッテリー装着時

本体底面にはバッテリー接続用の端子が用意されており、ここを使って本体とバッテリーを装着します。また、底面にはネジ穴もあるので、三脚を使って好きなところに固定することも可能です。

背面にはバッテリー装着用の端子とネジ穴
背面にはバッテリー装着用の端子とネジ穴

接続インターフェイスは充実していて、HDMIに加えてUSBやmicroSDの動画再生にも対応。USBは給電にも対応しているので、ChromecastやFire TV Stickのようなワイヤレス映像伝送機器も別途電源を用意することなく利用できます。本体には2W×2chのスピーカーが内蔵されています。

背面は充実のインターフェイス
背面は充実のインターフェイス

さらに本体はAndroidベースのOSを搭載しており、無線LANに接続することでWebサイトを閲覧したり動画を再生することも。Android向けに提供されているアプリを利用すれば、Androidをリモコンとして利用したり、Android内の画像や写真をGS1で再生することもできます。

Androidベースの独自OSを搭載
Androidベースの独自OSを搭載

操作方法はシンプル。小型でどこにでも設置しやすいのが魅力

使い方は非常にシンプルで、本体上部の電源ボタンを押すだけ。モバイルプロジェクターということもあって起動時間も早く、8秒程度でロゴが表示され、20秒かからずに起動が完了します。縦方向の台形補正も備えており、投射されている状態に合わせて自動で補正。なお、横方向の補正はないので、写したいスクリーンに対してGS1を垂直に設置するよう意識しましょう。

本体上部に操作ボタン
本体上部に操作ボタン

レンズ横にはフォーカスを合わせるダイヤル。これ忘れるとなぜか映像がぼやっとしたままになってしまうのでプロジェクター初心者は気をつけましょう。

連増横にフォーカス調整用のダイヤル
レンズ横にフォーカス調整用のダイヤル

本体の高さ調節は前面下部のダイヤルを回して調整。調整範囲は非常に短く数cm程度ですが、本体が小さく軽いので置き場所はさほど困らないのが嬉しい。身の回りにあるコミックを積んで上に載せる、といった多少乱雑な設置方法でも十分に安定するコンパクトさは、モバイルプロジェクターならではのメリットでしょうか。

前面下部のダイヤルで高さを微調整
前面下部のダイヤルで高さを微調整

細かな画質の設定は本体の「MENU」ボタンから変更可能。「ムービー」「キャンプ」などいくつかのパターン選択に加えて、細かくカスタマイズできるユーザーモードや、投影する壁の色に合わせて画面を調整してくれる機能もあるので、初回は自分好みの絵になるようがんばっていじってみるのがおすすめ。

プリセット以外にも細かく画質をカスタマイズ
プリセット以外にも細かく画質をカスタマイズ

さらにMENU一番下の「設定」からはより細かな本体設定が可能。天井に設置するとか常に映像を投影していたいとかでもない限り普段はあまり調整することもなさそうですが、ちょっとわかりにくいところにあるので「とりあえずこういう設定ができる」と覚えておけばいいかな。

「設定」から本体設置時の細かな設定も可能
「設定」から本体設置時の細かな設定も可能

大画面なら720pでも十分以上の大迫力。音声は外付けスピーカーの組み合わせがお勧め

GS1を使って実際に映画を鑑賞してみましたが、事前の予想通り、解像度はほとんど気になることはなく、むしろ自宅の壁いっぱいに広がったスクリーンの大きさによる臨場感のほうが素晴らしい。そもそも、Blu-rayのようなパッケージならともかく、ネットで配信されている動画は高クオリティでもHD画質程度が主流になっているので、ネット配信の動画を見たいということであればフルHDの画面はむしろオーバースペックなのかもしれません。

圧倒的に臨場感ある大画面。下にあるのはサイズ比較のiPhone 7 Plus
圧倒的に臨場感ある大画面。下にあるのはサイズ比較のiPhone 7 Plus

超短焦点ということで、1m程度の距離でも60インチ、さらに距離を開ければ約1.8mで100インチの投影も可能。本体がコンパクトで持ち運びしやすく、どこにでも気軽におけるのがうれしい。今回はGS1が入っていた段ボール箱を台にするという超お手軽設置で投影してみました。

1m以下の距離でも迫力のある大画面
1m以下の距離でも迫力のある大画面

画面については十分満足な一方、課題は本体のスピーカーで、映画にのめり込もうとするのは正直言って非力。ということで今回も前回同様、ソニーのスピーカー「SRS-X77」を組み合わせて音質を大幅向上することで、映画を大いに楽しむことができました。本格的に映画を楽しむのであれば、外付けスピーカーの組み合わせがお勧め。Bluetoothも内蔵しているので、Bluetooth経由でのスピーカー接続も可能です。

同梱バッテリーで「ケーブルレス」なプロジェクター環境を実現

と、ここまでは一般的なプロジェクターとさほど大差ない使い方ですが、ここからいよいよGS1ならではの使い方に踏み込んでいきたいと思います。まずは「3時間駆動」を謳う同梱のバッテリーから。本製品はアウトドアでの利用が積極的に推奨されていますが、個人的に使った印象では屋外だけでなく屋内でも活用できるのがこのバッテリーです。

同梱のバッテリー
同梱のバッテリー

バッテリーの充電方法は2種類で、1つは本体とバッテリーを充電した状態で本体に電源アダプタをつなぐと、本体を経由してバッテリーを充電することができます。そしてバッテリー側のMicro USBポートを利用することで、バッテリー単体を充電することも可能。Micro USB経由でのバッテリー給電は背面シールによると5V/2Aなので、USB充電アダプタなどを使ってスマートフォン感覚で充電することができます。

充電中はランプが青く点灯
充電中はランプが青く点灯

このバッテリーのポイントが「3時間」持つというところで、一般的な映画が2時間上映であることを考えると、家の中で映画を1本見ようと思ったらバッテリーだけで十分にこと足りてしまう。肝心の映画もChromecastなどのワイヤレス映像伝送機器を利用すれば、電源やHDMIケーブルなどの取り回しを一切気にすること無く、家の中で手軽にプロジェクターを楽しむことができます。

プロジェクターは非常に魅力的な存在なんだけど、家の中でいつも置いておくには場所を取るし、かといって見る時だけ設置するのも意外と手間がかかる。その点このGS1はバッテリーを充電さえしておけば、本体を取り出してChromecastをつなぐだけで手軽に映画が見られる。アダプタの設定などで多少時間を使ったとしても実質2時間半以上は映画に充てられることを考えれば、大抵の映画は問題なく視聴できるでしょう。

とはいえ、映画にはタイタニックのように3時間超えの大長編もあるし、バッテリーがへたってくると3時間は持たなくなる可能性も。そんな時にバッテリーだけで視聴していると最後のクライマックスシーンでバッテリーが無くなってしまう、なんていう雰囲気ぶち壊しの事態にもなりかねませんが、そこで併用したいのがMicro USB経由の充電です。

Micro USB経由での充電にも対応
Micro USB経由での充電にも対応

GS1はスマートフォンのようにMicro USBで充電できるため、明らかに時間の長い映画だな、と思ったら手持ちのモバイルバッテリーを併用すれば、駆動時間を3時間以上に伸ばすことができます。

ACアダプタ経由の給電が19V/3Aに対してMicro USBでの給電が5V/2Aなので、投影しながらだとどうしても充電が追いつかないものの駆動時間を伸ばすことはできるため、一般的な映画の長さである3時間程度であれば十分に本体とバッテリー、心配になったらモバイルバッテリーの組み合わせで乗り越えられそうです。

ケーブルレスで非常に便利なバッテリーなのですが、一点だけ残念なのが、本体に装着すると常に本体へ給電してしまうこと。バッテリー装着した状態でフル充電して保管しておいても徐々にバッテリーが減ってしまうので、長時間保管しておくと使いたいときにバッテリーが空になっていた、なんてことも。これを防ぐには満充電時にバッテリーを本体から外しておけばいいのですが、保管場所も無駄になってしまうので、バッテリーも一切使わない電源オフもできると最高なのですが。

なお、前述の通り映画の臨場感を高めるならGS1にはスピーカーも併用したいところ。そのためスピーカーもできればバッテリーで駆動する製品がオススメです。バッテリー駆動のスピーカーはいろいろありますが、クオリティとコストパフォーマンスの面からお勧めしたいのがソニーの「h.ear go(SRS-HG1)」。

この製品は以前に試用したことがあるのですが、小型ながら音もよく、最長12時間利用できるロングバッテリーに加えて、Chromecast built-inにも対応しているため、Google Play MusicやAWA、Spotifyといった音楽の定額配信サービスをスピーカー単体で再生することも可能。お値段は実売2万円前後とそこそこの価格ですが、GS1をモバイル運用したいけど音質にもこだわりたい、という人にはお勧めです。

Androidベースの独自OSを搭載。スマートフォンからリモコン操作が可能

バッテリー以外に注目したGS1のポイントが、Androidベースの独自OSを搭載していること。GS1は標準で無線LAN機能を備えており、家庭内の無線LANに接続することで「手持ちのスマートフォンやタブレットをリモコンとして利用する」「本体内のアプリを利用する」という使い方が可能になります。

まずは前者のリモコン利用ですが、こちらはBenQ Smart Controllという名前のアプリをインストール。アプリのタイトルが中国語なのでびっくりするかもしれませんが、アプリの説明画面やそれ以降は日本語対応しているので心配はいりません。アプリはAndroid、iOSともに対応しています。

本体内のアプリからインストールできるQRコードを表示できる
本体内のアプリからインストールできるQRコードを表示できる

使い方はとてもシンプルで、同じネットワークにBenQ Smart ControllをインストールしたスマートフォンとGS1が存在すると自動的にGS1を検出し、あとはアプリから接続するだけ。GS1本体のネットワーク設定は本体のホーム画面から「設定」を選択、「ネットワーク」から自宅のネットワークを選択しましょう。なお、GS1の無線LANは2.4GHzのみで、5GHz帯には非対応。家庭用であることを考えると5GHz対応してほしいところですが、価格帯を考えるとさすがに2.4GHzのみで十分かな。

アプリのリモコン画面
アプリのリモコン画面

リモコンアプリは本体に同梱しているリモコンの代わりだけでなく、タブを切り替えることでポインタとして利用したり、文字入力に使ったり、GS1にインストールされているアプリを直接起動したりと多彩な使い方が可能。テキスト入力は一度アプリ側で入力した文字列を挿入するというちょっと手間なやり方ですが、操作に慣れるとこれはこれで十分使いやすく、少なくともGS1本体の十字カーソルで文字を入力するよりはよっぽどいい。IDやパスワードなどを入力する手間もかなり省けます。

また、Wi-Fi経由で操作するメリットとして、リモコンを本体に向ける必要がないのも地味に便利。GS1を設置した場所と離れていたり、近くにいるけれどリモコンの受光部が見えない位置からでも、居場所を一切気にすること無く本体を操作できます。

Netflixアプリを使えばプロジェクター単体での映画視聴が可能に

もう1つの本体内アプリ利用は、いくつかのアプリがプリインストールされているほか、専用のアプリストア「アプリマーケット」が用意されており、ここから動画や音楽、ゲームなどのアプリをインストール可能。

アプリを追加インストールできるアプリマーケット
アプリを追加インストールできるアプリマーケット

プリインストールのブラウザアプリはAndroid標準のシンプルなものですが、前述のリモコンアプリと組み合わせるとブラウジング程度であれば十分に使えます。

Android標準ブラウザがプリインストール
Android標準ブラウザがプリインストール

また、YouTubeのショートカットも用意されており、YouTubeをブラウザ経由で再生することも可能。アプリに比べると利便性は落ちますが、最低限本体のみでYouTube動画を楽しめるかな。

ブラウザベースのYouTubeも利用可能
ブラウザベースのYouTubeも利用可能

ブラウザアプリ以外のアプリは、追加インストールするものも含めて割とシンプルなものばかりなのですが、1つお勧めなのが、もう1つのアプリストア的な存在である「Aptoide TV」からインストールできるNetflix。Netflixのアプリを本体に内蔵することで、NetflixのアカウントさえあればChromecastなどを使うことなく、GS1のみで映画を楽しむことができ、GS1のモバイル性をより活用できます。

NetflixをインストールすればGS1のみでの映画再生が可能に
NetflixをインストールすればGS1のみでの映画再生が可能に

なお、Aptoide TVにはYouTubeアプリも用意されているのですが、こちらは「Google Play開発者サービスが必要」と表示され、利用できませんでした。

また、多少裏技的ではありますが、Androidアプリをバックアップし、microSDカード経由でGS1にインストールすることもできます。具体的には手持ちのAndroidスマートフォンやタブレットに「Apk Extractor」などのバックアップアプリをインストールして対象のアプリをバックアップ。続いてそのファイルをDropboxやOneDriveなどのクラウドストレージにAndroidからアップロードし、そのファイルをPCからMicroSDにコピー、GS1に装着してからGS1内蔵の「ESファイルエクスプローラー」アプリで起動する、という流れです。

ESファイルエクスプローラでいくつものアプリをインストールしようとした形跡
ESファイルエクスプローラでいくつものアプリをインストールしようとした形跡

しかしながら苦労してやってはみたものの、dTVとdアニメストアは動画が再生できず、Amazon プライムビデオは動画を起動するとアプリが落ち、HuluはFlashが未インストールのため再生できない、U-NEXTはYouTubeと同様にGoogle開発者サービスがないため利用できないとのアラートが表示され、ほとんど使い物になりませんでした……。試しにGoogle Play開発者サービスもバックアップしてGS1へのインストールも試してみたのですが、こちらはアプリをインストールすることもできませんでした。

dTV、dアニメストアは動画再生不可
dTV、dアニメストアは動画再生不可

結局のところまともに使えたコンテンツ系サービスは電子書籍アプリ、しかも横表示に対応したアプリのみ。とはいえ情報量が非常に多く画面が小さいと読みにくいdマガジンも大画面で見ると読みやすいですし、同様にマンガアプリも見開き表示さえ対応していれば大画面で楽しむことができる。かなりマニアックな使い方かつ、このやり方ではアプリを自動でアップデートできないためセキュリティ的な問題もあることから自己責任的なやり方になってしまうため、これはあくまで一例として、通常はAptoide TV経由でのNetflixインストールをお勧めします。

文字の細かいdマガジンを大画面で見開き表示(dancyu dマガジン版 2017年6月号 5・6ページ)
文字の細かいdマガジンを大画面で見開き表示(dancyu dマガジン版 2017年6月号 5・6ページ)
マンガの見開きも大画面で読みやすい(恋は雨上がりのように/眉月じゅん 電子書籍版1巻 4・5ページ)
マンガの見開きも大画面で読みやすい(恋は雨上がりのように/眉月じゅん 電子書籍版1巻 4・5ページ)

AirPlay対応でiPhoneの画面共有も可能

スマートフォンとの連携でもう1つ興味深いアプリが、プリインストールされている「AirPin」。これ、ネットワーク好きなら地味にすごいアプリで、これ1つでDLNAとAirPlayの両方に対応できる非常に優れもののアプリです。

プリインストールのネットワークアプリ「AirPin」
プリインストールのネットワークアプリ「AirPin」

まずDLNAについてはスマートフォンやタブレット内の画像や動画をプロジェクターに映し出す機能に加え、同一ネットワークに存在するDLNAサーバーの動画や音楽、静止画を再生する機能も搭載。アプリ操作の手間はかかるものの、NASに保存した家族の写真をさっとプロジェクターで見る、なんて使い方も可能です。

自宅内のDLNAサーバーからコンテンツをストリーミング再生
自宅内のDLNAサーバーからコンテンツをストリーミング再生

そして面白いのがAirPlayで、音楽のストリーミング再生だけでなくiOSの画面共有にも対応。iPhoneやiPadの画面をプロジェクターにそのまま映し出すことができます。AirPlay対応製品でもできるのは音だけで画面は再生できないものも多い中、画面共有がそのままできるのは実に便利。

iPhoneをGS1に接続せずにプロジェクターへiPhoneの画面を投影しているところ
iPhoneをGS1に接続せずにプロジェクターへiPhoneの画面を投影しているところ

ただし、著作権保護されているコンテンツはAirPlayでは出力できないため、dTVやHulu、Netflixみたいなコンテンツを映し出すことはできません。とはいえYouTubeがGS1本体にインストールできない状況では、画面共有でYouTubeの画面を映し出せるのもなかなかに便利。Chromecastをわざわざ装着する手間も省けて予想外に便利な機能でした。

利用場所や時間が限られる屋外。再生環境の準備が必要

なお、本製品は屋外での利用が想定されているとのことで、実際に屋外での再生も試してみたのですが、予想以上に使いどころが難しいな、というのが正直な感想です。

まずは屋外での視認性ですが、300ルーメンという明るさでは屋外の光には非常に弱く、直射日光を受けるところではスクリーンとの距離が相当に短くないとまともに画面が見られません。試した日は晴れと曇りの間くらいの明るさでしたが、真夏の日差しだとこれほとんど見えないレベルかも。

明るい屋外で短い距離でないと絵が見えない
明るい屋外で短い距離でないと絵が見えない

場所を変えて木の生い茂った公園でも試してみましたが、多少大きめに投影はできるものの、自宅ほどの大画面で楽しむことはできず。また、そもそも屋外なのであまり大きな音を出して楽しむことも難しく、実際にこれで動画を見られるのはかなり限られた環境かも。

日陰で多少距離を伸ばしたところ
日陰で多少距離を伸ばしたところ

実際に利用する場合には、夕方以降の日が落ちてからの時間帯に利用するか、屋外で日差しをよけられる屋根などの機材を揃えるなど視認性を上げるための工夫に加え、そこそこの音を出してもいい環境、そしてプロジェクターを投影できる壁がそろえば屋外でもそれなりに利用できそうですが、これを全部そろえるのは至難の業かも。真っ白なキャンピングカーを所有しているくらいアウトドア指向な人であればうまく活用できそうですが、友達と開催するBBQに持って行く、くらいだとちょっと使いどころが難しいかもしれません。

専用ケースやリモコンなど同梱の周辺機器が充実

最後に周辺機器類をまとめてご紹介。ただでさえ便利すぎるバッテリーが標準で同梱されているGS1ですが、それ以外にも便利な周辺機器が標準でいくつも同梱されています。

まずはリモコン。このリモコンがなくても本体上面のボタンですべての操作が可能ですが、映画を見ながらちょっと音量を変えたい、なんてときにはやっぱりリモコンが便利。前述の通り、Androidをお持ちの方は専用アプリが便利なのですが、Androidを持っていない人はもちろん、スマートフォンをあまり使わない家族のためにもあると便利な存在です。

同梱のリモコン
同梱のリモコン

そしてこちらは屋外で利用するためのラバーケース。これを装着していれば60cm程度の高さからの落下に耐えるだけでなく、IPX1相当の防水機能も備えるとのこと。IPX1は防水の中で最も低い基準で、垂直に落ちてくる水滴に耐える、という程度ではあるのですが、それでもないよりは防水効果が上がるのは間違いなし。むしろ60cmの高さに耐えるというほうがメリット大きいかもしれませんが。

防水・耐衝撃のラバーケース
防水・耐衝撃のラバーケース

そしてこれら本体やケースを収容できるキャリングケースも標準で同梱。モバイル用途で外出先に持って行くのはもちろんのこと、部屋の中にしまっておくときにも便利です。

ラバーケースを装着したGS1とキャリーケース
ラバーケースを装着したGS1とキャリーケース

低価格ながら機能充実のプロジェクター。ネットワーク周りの機能が魅力的

以上、一通りGS1を利用してみましたが、満足度は事前の期待以上でした。自分のようにネットの動画配信サービスを見まくりたい! という用途なら720pの解像度は何の不満もないし、それ以上に画面の大きさによる臨場感と没入感がうれしい。課題の音についても、外付けのスピーカーを使えばいくらでも向上できるのでさほど気になりません。定額配信でラインアップされてはいるもののついつい見そびれている映画も、これがあればサクサク消化できそうな気がします。

プロジェクターとしての機能以上に、ワイヤレスで映画1本は十分に見られるロングバッテリーや、Androidからリモコン操作できる連携機能がさらに便利。特にNetflixについては、ケーブルや機器類を一切接続することなくGS1だけで映画の視聴環境を完結できるのは本当に素晴らしいの一言。欲を言えばHuluなどほかの動画配信サービスにも対応してほしいなと思いつつ、GS1のためだけに加入してもいいんじゃないかと思えるほどにナイスな組み合わせでした。

Netflixのインストールが非常に便利
Netflixのインストールが非常に便利

AirPlayやDLNAなどネットワーク系の機能も充実しており、使い込めば使い込むだけ面白くなりそうなGS1。もうちょっとお金を出せばそこそこのプロジェクターは手に入るのですが、ネットワーク機能がこれだけ充実していて、バッテリーもいろいろと活用できそうなGS1は相当に気に入りました。

バッテリーが常に給電されてしまうところだけちょっと残念なのですが、そこはバッテリー外しておく運用でとりあえずなんとかなるかな。

正直言って店頭販売されていたらすぐ購入するレベルなのですが、本製品はコストコ専売とのことなので、コストコ会員にならないと購入できないというのが実に残念。一般販売も期待しつつ、コストコ会員に同伴させてもらって購入する方向もちょっと検討しているところです。

また、BenQ製品のモニター企画などを実施しているアンバサダープログラムもあるようですのでよろしければこちらもどうぞ。

BenQアンバサダープログラム
https://form.ambassador.jp/get/benq/ambassador/entry

1.5mから100インチを投影。狭い部屋でも大画面が楽しめるBenQの短焦点プロジェクター「HT2150ST」レビュー【AD】

この記事は、reviews(レビューズ)より依頼した企画です。

BenQのプロジェクター記事広告2記事目は、ハイエンドモデルの「HT2150ST」。基本的なスペックは1記事目の「HT1070」を踏襲しつつ、細かなところで独自の機能を搭載した上位モデルともいうべきプロジェクターです。

BenQのプロジェクター「HT2150ST」
BenQのプロジェクター「HT2150ST」

HT2150STは、国内で「W1080ST+」という型番で販売されたプロジェクターの系譜を受け継ぐモデル。並行してレビューしている「HT1070」が海外では「W1090」という異なる型番で販売されているのに対し、本機は海外でも「HT2150ST」という型番でそのまま発売されています。なお、W1070とHT1070の関係と同じく、本モデルはW1080ST+で搭載された横補正は対応しておらず、補正できるのは縦方向の台形補正のみとなります。価格はオープンプライス、市場想定価格は12万5,000円前後で、12月20日に発売。

本体サイズは380.5×277×121.7mm(W×D×H)、重量は3.6 kg。PS4初代モデルと比較してみるとかなりの大きさ。

PS4とのサイズ比較
PS4とのサイズ比較

こちらはiPhone 7 Plusとのサイズ比較。

iPhone 7 Plusとのサイズ比較
iPhone 7 Plusとのサイズ比較

1.5mの距離から100インチサイズで投影できる短焦点モデル

HT2150ST最大の特徴はフルHD対応の短焦点モデルということ。「短い」という言葉にネガティブな要素を感じる人がいるかもしれませんが、この短焦点は文字通り焦点が短い、つまり投影するスクリーンや壁に対して短い距離で大画面を映し出せるという意味で、本機はスクリーンから1.5mの距離で100インチフルHDの映像投影が可能です。同じ音の文字でもデジタルカメラの「単焦点」とは違ってズームやピントも調整できるのでお間違いなく。

プロジェクターの中には短焦点を超える「超短焦点」というモデルもあり、これらの超短焦点モデルはスクリーンから1m以内、中には10cm程度の距離で映し出せるモデルもあります。ただし、これらの超短焦点プロジェクターは、壁から近いこともあって大画面で出すことが難しく、画面サイズは80インチ程度で、解像度もフルHDより下。ホームシアターとして「フルHD」の解像度を楽しみたいけれど、スクリーンとの設置距離をできるだけ短くしたい、という人にとっては、HT2150STクラスのプロジェクターがお勧めのモデルということになります。

実際に設置してみたのがこちら。我が家の場合レイアウトの関係でプロジェクターを映せそうな壁が寝室奥の1カ所しかないのですが、寝室のドアを開けると壁に対しての距離は結構な長さが取れるため、HT1070、HT2150STともに置き場その違いこそあれ問題なく設置はできました。

部屋の壁から1.5mの位置に設置
部屋の壁から1.5mの位置に設置

ただし、使い比べて感じたのが、プロジェクター設置場所の違いによる圧迫感。HT1070は100インチの表示に2.5mの距離が必要なため、スクリーンを見るために座る位置とプロジェクターの位置が近く、いかにも「プロジェクターで映し出している」感があります。一方でHT2150STはスクリーンの近くに設置でき、画面を見る位置における存在感が控えめになるため、より「映画館で見ている」感が強まる。プロジェクターの設置位置だけでこれだけ臨場感が変わるのだなというのは1つ新しい体験でした。

手前がHT1070の設置位置。視聴位置により近い配置
手前がHT1070の設置位置。視聴位置により近い配置

そもそもとしてプロジェクターを設置したい部屋が狭く置き場所が限られる環境であれば、この1.5mという短い距離で設置できるというのが嬉しい。映画をより没入感ある環境で楽しみたい、プロジェクターを導入したいがあまり長い距離が取れないという人には圧倒的にお勧めなモデルです。

画質の面でも、HT1070は輝度が2000ルーメン、コントラスト比が10,000:1に対し、HT2150STは輝度が2,200ルーメン、コントラスト比は15,000:1とスペックは上。ただ、実際にはHT1070も十分に美しい画質なので、実際に両モデルを試用した体験からすると、数字の差をそこまで気にしなくてもよさそうです。

応答速度の速さはゲーム向け、ということで、遅延が一番気になりそうなゲームも体験しましたが、液晶テレビと比べて違和感もほとんど感じません。これはHT1070でも触れたとおり、1/30フレームの違いを体感できるトップクラスの格闘ゲーマーならひょっとしたら多少の遅延が気になるかもしれませんが、一般ゲーマーが普通にプレイする分にはほとんど問題なし。

超有名格闘ゲームも違和感なくプレイ
超有名格闘ゲームも違和感なくプレイ

 

グラフィックが凝りに凝りまくっている「ファイナルファンタジーXV」も違和感なくプレイ。100インチの大画面はゲームプレイに最適で、美しいグラフィックがまるで別の世界にいるかのような大迫力。プロジェクターというと映画鑑賞のイメージが強かったけれど、世界観に没入するという意味ではむしろゲームのほうが向いているのかもしれません。

グラフィックが美しいファイナルファンタジーXもさらに高まる臨場感
グラフィックが美しいファイナルファンタジーXもさらに高まる臨場感

 

もう1つ、HT1070との違いはスピーカーで、10W×1のW1070に対し、HT2150STは10W×2のスピーカーを搭載しています。スピーカーを2基搭載しているだけに音は圧倒的にHT1070より大きいのですが、その大きさゆえか近くで音を効くとスピーカー1基のHT1070のほうがいい音に感じました。また、自分のような机置きではなく天井にプロジェクターを吊る場合は音が聞こえる距離も遠くなるので、HT2150STなみの音の大きさが必要かもしれません。

スペックや使い勝手はHT1070とほぼ同等。リモコンやキャリーケースも同梱

短焦点以外の基本的なスペックはHT1070とほぼ同等で、入力インターフェイスはHDMI×2(片方はMHL対応)、アナログRGB(D-Sub 15ピン)、コンポジット、RCAの音声入力、ステレオミニの音声出力および音声入力を搭載。USB Type-Aによる1.5Aの電源供給機能も搭載しています。

HT2150STの背面
HT2150STの背面

本体上部はボタン配置こそ違いますが機能はほぼ同等。

本体上部に操作ボタン
本体上部に操作ボタン

ただ最初ちょっと悩んだのが画面のピント合わせ。プロジェクター慣れしていないこともあり、映像を映し出したはいいものの文字がボケていてどうしたものか……、と思っていたら、本体前面のフタの中にピントとズームがおいでになられました。

蓋をあけるとフォーカスとズームレバー
蓋をあけるとフォーカスとズームレバー

本体の高さ調整もHT1070と違うデザインながら上方向に角度を付けることが可能。

下部のスタンドで表示する高さを調節
下部のスタンドで表示する高さを調節

設定メニューもほぼ同等。イラストもあってわかりやすいのでさほどここで困ることはないでしょう。

初期設定はグラフィカルでわかりやすい
初期設定はグラフィカルでわかりやすい

次の画面ではすぐに日本語を選ぶことができます。

2ステップ目で言語を選択
2ステップ目で言語を選択

ボタンを押すと真っ赤に光り暗闇でも使いやすいリモコン、多彩な映像・音声モードの切り替えなどもHT1070と同様。ただ細かな点では、HT2150STは「Game」と「Game(Bright)」2つのゲームモードが搭載されています。「Game(Bright)」はその名の通り明るいところで投影するときのモードで、普通は部屋を暗くしてプレイする時に最適化されている「Game」に対し、テレビを視聴するのと同等の環境での明るさでも視認性が得られるとのこと。

真っ赤に光るリモコンはHT1070と同じモデル
真っ赤に光るリモコンはHT1070と同じモデル

また、H1070のレビューでも触れたとおり、映像モードを切り替えると画質だけでなく音質にも効果があり、特にスポーツや映画、ゲームではそれぞれに最適な音質が設定されます。画質以上にわかりやすい変化なので、映画やスポーツなどカテゴリの決まった映像を見るときはぜひモード切り替えもお試し下さい。

映像モード切り替えは音質向上にも効果有り(画像はHT1070)
映像モード切り替えは音質向上にも効果有り(画面はHT1070)

設定についてもH1070同様、ランプ電源を「SmartEco」に切り替えることで、通常3500時間のランプ寿命を7000時間まで延ばすことができます。試した感じ、画質が大幅に変わるということもないので、メニューを詳細に切り替えた上で「ランプ電源」からSmartEcoを設定することをお勧めします。

SmartEco設定でランプ寿命を倍に延ばせる(画面はHT1070)
SmartEco設定でランプ寿命を倍に延ばせる(画面はHT1070)

上位モデルということで、HT1070よりも応答速度が速い、という特徴もあるとのことですが、HT1070も十分に応答速度が速いので正直言ってさほど違いがわかりませんでした……。どちらを選んでも映像そのものに不満はないと思います。

投影距離以外の大きな違いは本体サイズで、HT2150STはHT1070よりも一回り以上大きい。ただ、プロジェクターという製品そのものが置き場所の面積をある程度必要とするため、大型テレビの大きさと違ってこの程度の本体サイズはあまり違いにならないかもしれません。

左がHT2150ST、右がHT1070
左がHT2150ST、右がHT1070

むしろ一番大事なのは適切な投影距離にどちらのプロジェクターを置くことができるのか。1.5mで100インチという距離の短さはとても魅力的ですが、家具の配置の関係でその距離にそもそもプロジェクターを置くことができないようなレイアウトなら、むしろ遠くから映し出せるHT1070のほうが便利かもしれない。家の中のどこにプロジェクターを置きたいかを考えてから、どちらのモデルにするかを選ぶといいでしょう。

本体が大きくて持ち運びにくいためなのか、HT2150STはキャリーケースが付属。外出時に持ち歩く機会は少ないにしても、リモコンや電源など一式をまとめて収納できるのは、プロジェクターを常設するわけではない家庭でも嬉しい配慮。また、HT1070はレンズが剥き出しなのに対し、HT2150STはレンズカバーが付属していてレンズを保護できるのも地味に嬉しいポイントです。

本体がすっぽり入るキャリーケースが付属
本体がすっぽり入るキャリーケースが付属

DLP方式は滑らかで美しい映像。レインボーノイズも発生せず

HT1070、HT2150STともに10万円近い価格帯のプロジェクターですが、フルHD解像度で楽しめるプロジェクターというとそのほとんどがこの価格帯。この価格帯よりも安い製品は解像度がフルHDではないか型落ちかのいずれかで、この価格帯の製品はホームシアターを楽しみたい人にとってのエントリーモデルという位置付けです。

また、このエントリークラスのプロジェクターは、映像の投影方式としてLCDとDLPという2種類があります。BenQが採用しているのはDLP方式で、テキサス・インスツルメンツが開発した「DMD」という仕組みを用いているのが特徴。こまかな技術についてはそこまで触れませんが、大きな特徴としては「滑らかな映像」「黒が綺麗に映る」「残像が少ない」ということが言われているようです。

一方、DLPのデメリットとしてはその仕組み状虹色の模様が画面に浮き出てしまう「レインボーノイズ」という症状が発症します。これ細かく書くと長くなってしまうのですが、レインボーノイズ対策としては「カラーホイールのRGBセグメントを細かく分割する」「回転数を上げる」の2つがあります。今回レビューするHT1070、HT2150STともにRGBセグメントは通常の倍となる「RGBRGB」、速度は6倍速ということで、DLPのレインボーノイズ対策も行われています。

このあたりのプロジェクター投影については下記サイトがわかりやすかったので興味ある方は参考にしてください。

鴻池賢三が解説! プロジェクター投影方式の種類と特徴 – Phile-web
http://www.phileweb.com/review/article/201411/14/1391.html

と、理屈はいろいろあるものの、実際にプロジェクターで見た絵はそんな技術が気にならなくなるくらい美しい。HT1070のレビューでも書きましたが、42インチのテレビより倍以上大きいサイズなのにピクセルも目立たず、本当に映画館のような美しい映像が堪能できました。他社方式を比べたわけではないのですが、画質は満足こそあれ不満を覚えることはなさそう。DLP方式で発生することがあるというレインボーノイズも上記対策のためか、発生しやすいと言われる黒背景や字幕でも全然気にならず映像に集中できました。まあレインボーノイズは体質もあるらしいので、それでも気になってしまう人はいるかもしれませんが。

2モデルの細かな違いは一長一短。選択の決め手は設置場所次第

今回、HT1070とHT2150STという2機種を体験させていただきました。この記事でも書いたとおり、どちらを選ぶかは正直言って設置場所次第、というのが正直なところですが、両方とも設置できる環境の我が家ではやはりHT2150STのほうが魅力的。映像を楽しむ位置とは離れたところにプロジェクターがあることで薄れる存在感は、そのぶん映画に対して前のめりに集中することができます。

とはいえ本体の大きさやスピーカー周りなど正直なところ選択は一長一短 というのが正直なところ。しっかり設置場所さえ確保できれば、どちらのモデルでも素晴らしいホームシアター生活が送れると思います。本記事がホームシアター作りのためのお役に立てましたら幸いです。

HT2150ST
http://www.benq.co.jp/product/projector/ht2150ST/

BenQアンバサダープログラム
https://form.ambassador.jp/get/BenQ/ambassador/entry

並行してレビューしているHT1070のレビューはこちら。

Huluが「映画」になる100インチスクリーンの臨場感。BenQのホームプロジェクター「HT1070」【AD】
https://bloggingfrom.tv/wp/2016/12/13/14974

Huluが「映画」になる100インチスクリーンの臨場感。BenQのホームプロジェクター「HT1070」【AD】

この記事は、reviews(レビューズ)より依頼した企画です。

このたびBenQより記事広告のご依頼をいただき、プロジェクター2機種をレビューすることになりました。おりしも先日仕事で65インチの大画面ディスプレイを見て「ああ、画面が大きいのもいいもんだな」と興味を持ち始めたのタイミングだったので、個人的にはとてもいい機会をいただいた次第です。

今回レビューするHT2150ST(左)とHT1070(右)
今回レビューするHT2150ST(左)とHT1070(右)

見慣れた我が家の壁が映画館のスクリーンになる衝撃

今回のレビューで、初めて100インチクラスの大型プロジェクターを自宅で使ってみたのですが、これが実際に使ってみる前とその後では体感が段違い。今まで我が家は42インチの液晶テレビがあり、映画やゲームは十分に大画面で楽しんでいました。大型プロジェクターを使ったホームシアターは友人の家などで体験したこともありますが、「まあ42インチもあれば十分に大画面だよね」というのが、使い始める前の正直なところ。

しかし実際に100インチを我が家の壁に投影してみるとこれがすごい。あくまで他人の家で借り物感覚の映像を見るのと、自分が慣れ親しんだ自宅の中で大画面を投影するのは受けるイメージが全然違う。陳腐な言葉ではありますが、自宅が映画館になったような感動がそこにはありました。このプロジェクターを使う直前に見た映画が、小規模な映画館でスクリーンがとても小さかったこともあり、「あの映画館で映画見るくらいなら家で見たほうがよっぽど迫力あるかも……」と思うほどに。

100インチのド迫力。画面下は5.5インチのiPhone 7 Plus
100インチのド迫力。画面下は5.5インチのiPhone 7 Plus

いくつか加入しているHuluやdTV、Amazon プライム・ビデオといった映画見放題サービスも、大画面で見ると感覚が全然違う。テレビやスマートフォンで視聴していた時は、時間つぶしに見るくらいの存在感だったのが、100インチの画面で見ると、同じ自宅で見ているのにもかかわらず、ついつい引き込まれてしまう。映画館で映画を見ると集中できるのは他の人と話をできないとか、他にやることがないという環境のせいかなと思っていたのですが、スクリーンの大きさというのも実は大きな要因だったのだなと気がつかされました。

フルHDを100インチサイズで表示できるホームプロジェクターのエントリーモデル

今回レビューする2機種のうち、この記事で取り上げるのは「HT1070」というモデルで、2013年に発売された「W1070」というモデルの後継機。前モデルとは型番ルールが異なり、別エントリーでレビューしている「HT2150ST」と同様、新たに「HT」を冠する型番となりました。なお、海外ですでに発売されているモデルは「W1090」というW型番を継続しており、国内モデルと数字がずれるという若干ややこしいことになっております。

100インチの映像を投影できる「HT1070」
100インチの映像を投影できる「HT1070」

日本での販売価格はオープンプライス、市場想定価格は10万円前後で、発売は12月20日から。なお、前モデルである「W1070」には、型番に+がついた「W1070+」というモデルが2014年10月に発売されています。このW1070+は映像の横補正とレンズシフト機能が新たに搭載されていますが、今回レビューするHT1070はこの機能が搭載されておらず、その意味でもHT1070はW1070の後継として理解するのがよさそうです。

投影できる映像の最大解像度はフルHD(1920×1080)で、スクリーンに対して2.5mの距離で100インチの大画面を表示できる。これより近づければ画面はよりくっきり表示されるけれど小さくなる、遠くなれば画面は大きくなるけど光量が足りなくなって画面が暗くなる、ということになります。

入力インターフェイスはHDMI×2で、片方はMHLをサポート。MHL対応のスマートフォンとケーブルを用意すればスマートフォンの映像を表示することもできます。その他アナログインターフェイスとしてアナログRGB(D-Sub 15ピン)、コンポジット、RCAの音声入力、ステレオミニの音声出力および音声入力と充実。このご時世、ホームシアター用途ならもうHDMIだけに割り切ってもいいのではと思ったりもしますが、ビジネスユースで使うことを考えるとまだまだ必要なんでしょうかね。

HT1070の背面インターフェイス
HT1070の背面インターフェイス

細かなポイントとしてUSB Type-Aを1ポート搭載。このポートは1.5Aの電源供給が可能なので、ChromecastやスティックタイプのWindows端末などの電源供給元としても使えます。先日話題になったニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータもUSBで駆動するので、HT1070で無事動作できました。

HT1070の電源供給でニンテンドークラシックミニをプレイ
HT1070の電源供給でニンテンドークラシックミニをプレイ

本体サイズは346.24×214.81×101.70mm(W×D×H)で、重量は2.75kg。PS4初代モデルと比べて横幅や高さは一回り大きい分、奥行きは小さいくらいのサイズ感。静音性は標準時が34db、エコノミーモード時が29dBで、本体の側にいると結構ファンの音が大きいですが、実際に映像を見ていればさほど気にならないレベル。

PS4とのサイズ比較
PS4とのサイズ比較

こちらはiPhone 7 Plusとのサイズ比較。

iPhone 7 Plusとのサイズ比較
iPhone 7 Plusとのサイズ比較

シンプルでわかりやすい設定メニュー。リモコンも付属

設定は非常に簡単で、電源を入れて本体上部のボタンを押すと初期設定が始まります。

初期設定は本体上部のボタンで操作
初期設定は本体上部のボタンで操作

あとは本体の上下左右ボタンと中央の「OK」ボタンを中心にウィザードを進めていくだけ。わかりやすいインターフェイスなので困ることはなさそう。

わかりやすい初期設定
わかりやすい初期設定

設定は同梱のリモコンから行なうこともできます。一度設定してしまえば大きく変更することはないかもしれませんが、後述する映像モードの切り替えなどを離れた位置から操作できるのは便利そう。また、ボタンを押すと赤く点灯するので暗いところでも操作がわかりやすいです。もうちょっと落ち着いた色のほうがいいなと思いはしますが。

ボタンを押すと赤く光るリモコン
ボタンを押すと赤く光るリモコン

設定が一通り終わったら、本体レンズ上部のダイヤル部分でピントを合わせます。また、設置位置から画面のサイズを大きくしたい時はズームレバーで調整が可能。

フォーカスとズームレバーで映像を調節
フォーカスとズームレバーで映像を調節

プロジェクターを映し出したいスクリーンに対して高さがたりない場合、何か台を使うのもいいですが、本体下部の足を伸ばせば本体のみで多少の角度調整も可能です。

下部のスタンドで高さを調整
下部のスタンドで高さを調整

というわけで一通り設定が終わり、無事にプロジェクターが映し出されました。さすがに100インチの迫力はものすごい。画面下に写っているのは大画面スマホでおなじみiPhone 7 Plusですが、あれだけ大きくて手に余るiPhone 7 Plusですら小さく見えてしまうこのインパクトと来たら!

Windows 10の壁紙をそのまま投影。下は繰り返しながら5.5インチのiPhone 7 Plus
Windows 10の壁紙をそのまま投影。下は繰り返しながら5.5インチのiPhone 7 Plus

輝度は2,000ルーメン、コントラスト比は10,000:1。2,000ルーメンという明るさは、日中窓の光が直接当たるような壁面では若干見にくいものの、カーテンを閉めるなど室内の明るさだけであれば十分に視認性が高いレベル。もちろん、部屋の照明を落とすことでより迫力ある映像を楽しむこともできます。下記は日中、窓際のカーテンを開けた明るい部屋で表示したところですが、若干色は薄くなるものの視認性には問題なし。もちろん、映画を没頭して楽しむにはカーテンや照明オフなどで部屋を暗くする方がより映像を堪能できるのは間違いありません。

日中の明るさでも視認性は十分
日中の明るさでも視認性は十分

ランプの寿命を倍以上に延ばせる「SmartEco」設定

初期設定が終われば基本的にほとんどやることはないのですが、ちょっと気をつけておきたいのはランプの設定。というのもプロジェクターはランプの寿命がつきもので、長時間使い続けるとランプが使えなくなってしまうのですが、本製品は設定を変えることでランプ寿命を延ばすことができるのです。

ランプ寿命の設定はデフォルトの簡単メニューからは行えず、メニューを「詳細」に切り替えた上で「ランプ電源」から切り替えられます。

ランプ設定は詳細メニューから
ランプ設定は詳細メニューから

ランプ寿命は標準で3000時間、省電力モードで4500時間、SmartEcoモードで6500時間。省電力モードは全体的に輝度を下げて寿命を延ばすのに対し、SmartEcoモードは映し出される映像によってランプの消費電力を調整する機能で、省電力モードよりも明るさを損なわずにランプの寿命を延ばせるとのこと。

3000時間あれば2時間の映画が1500本も見られるので十分な気もしつつ、SmartEcoモードならさらにその倍以上もランプが持つというのは嬉しいところ。実際にSmartEcoモードにして映画を視聴したりもしましたが、あまり自動的に暗くなっている感覚はなかったので、購入したらすぐオンにしておいたほうがいいかもしれません。

ランプ設定を3種類から選択できる
ランプ設定を3種類から選択できる

大画面ながら滑らかで美しい画質。スピーカーは標準利用では必要十分

画面は大きくなっても映像のソースは同じフルHDなので、テレビよりも解像度が倍以上の巨大スクリーンではピクセルのつぶつぶ具合が目立つのかな、という心配もあったのですが、気にならないどころかむしろ42インチのテレビよりもピクセルが目立たないのでより映像にものめり込める。この大画面でファイナルファンタジーXVをプレイしたらとんでもない大迫力でした。そこまで精密な操作が要求されるゲームではないものの、遅延もほとんど感じることがなかったので、臨場感あるゲーム体験にも一役買いそうです。

ただ、映像がすばらしい一方で気になってしまうのは音。本体には10Wのスピーカーが1基搭載されており、それ自体も十分いい音ではあるのですが、この100インチの映像を見るとさすがに物足りなさを感じてしまう。決してスピーカーが悪いわけではなく、映像が迫力ありすぎるがゆえの体感ではあるものの、バラエティ番組やドラマを見るくらいであればさほど違和感はないのですが、作り込まれた映画を見ると、まるで映画館のような臨場感の映像に対して音がさみしく感じてしまいます。

幸いにしてHT1070にはステレオミニの音声出力があるので、自宅で使っているソニーのスピーカー「SRS-X77」をつないでみました。このスピーカーも手軽に持ち運べるのがコンセプトなので、ホームシアターに合わせるようなスピーカーとしては力量不足ではあると思いますが、それでも音の臨場感がぐっと高まる。家で本格的に映画を楽しむなら、スピーカーもあわせて考えることをお勧めします。

外部スピーカーの組み合わせでより高音質の環境も実現。写真はソニーの「SRS-X77」
外部スピーカーの組み合わせでより高音質の環境も実現。写真はソニーの「SRS-X77」

とはいえこのスピーカーがまったく役に立たないのかというとそうでもなくて、前述の通り1基とはいえかなりしっかりしたスピーカーを搭載しているので、普段使いの音なら十分に聞こえる。また、本機には映像ソースに合わせて画質と音質を設定を切り替えるモードがあるのですが、これが映像以上に音声への効きがすごい。

スポーツの実況中継は全体的に迫力が上がり臨場感が伝わるし、映画なら人の声がしっかり聞こえる落ち着いた感じになる。ゲームだとすべての音が忠実に聞こえてくる感覚かな。映像自体も絵にあわせて明るさを落ち着かせたり、原色系を強めにしたりという調整が細かく入るのですが、それ以上に音がかなり違ってくるので、本体のみで使う時はこまめにモードを変えることをお勧めします。

画質以上に音質面で効果の高い映像モード切り替え
画質以上に音質面で効果の高い映像モード切り替え

スポーツ鑑賞のための「スポーツモード」を搭載

また、このモード切替のうち、本機が売りとしているのは「スポーツモード」。選手の顔を見やすくしたり、芝の緑の再現性を高めたことで、よりスポーツが見やすくなるとのことです。

 RGBRGBの6倍速カラーホイールを採用したホームシアタープロジェクタ。新機能として選手の表情を見やすくし、芝の緑色の再現性を高めた「スポーツモード」を搭載した。

ベンキュー、スポーツモードを備えた約10万円のフルHD DLPプロジェクタ – AV Watch http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1034089.html

それでは試しとばかりにスポーツをいくつか見てみたのですが、正直言ってしまうとそのすごさは体験できませんでした……。もともと家にプロジェクターもなく、他社製や過去のモデルと比較したわけでもないので、明らかなスポーツモードのメリットは認識できなかった、というのが正直なところ。

スポーツが見やすくなる「スポーツモード」
スポーツが見やすくなる「スポーツモード」

ただそれ以上に大きな画面の迫力がすごい。スポーツを試合会場で見ているよう、というと言い過ぎかもしれませんが、42インチのテレビとは明らかに違う迫力が感じられる。映画もゲームも何をプレイしても、100インチクラスの大画面は明らかに体感が違います。

100インチの大迫力はスポーツにも最適
100インチの大迫力はスポーツにも最適

 

自宅にいながら大画面で映画を鑑賞する快感

全般的に非常に満足なのですが、細かいところで気になるポイントを。前述の通り本機はW1070の後継でありW1070+の後継ではないため、W1070+で搭載された横補正やレンズシフトといった機能がありません。横補正があると、プロジェクターをスクリーンに対して正面に置けない場合でも、斜めから投影して横のずれを補正することができます。また、レンズシフトはレンズの位置を変えることで、スクリーンに対してより正面にレンズを調整し、ゆがみのない映像を映し出せるという機能です。

とはいえ、我が家の場合はプロジェクターを正面から置く場所も取れること、台形補正でも十分に綺麗な絵が楽しめるので、この点はさほど気になりませんが、プロジェクターはどうしても家の設置場所に左右される製品なので、本製品を購入する場合は「正面にプロジェクターを置けるか」を考えてから検討することをお勧めします。

今まで画面の大きさにはさほどこだわりがなかったのですが、100インチクラスの巨大映像を自宅で楽しめるというのはまた格別の楽しみがあるのだな、という禁断の果実を知ってしまいました。先日、知人がFacebook上でホームシアターが欲しいと言及していたのも、今となってはとても気持ちがわかる。レビュー期間が終わったらプロジェクターは返却する決まりなので、期間中はしっかりホームシアター生活を楽しみたいと思います。

HT1070
http://www.benq.co.jp/product/projector/ht1070/

BenQアンバサダープログラム
https://form.ambassador.jp/get/BenQ/ambassador/entry

また、並行してモニターしている「HT2150ST」もこちらでレビューしておりますのでよろしければご覧下さい。

1.5mから100インチを投影。狭い部屋でも大画面が楽しめるBenQの短焦点プロジェクター「HT2150ST」レビュー【AD】
https://bloggingfrom.tv/wp/2016/12/13/14990