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  • ついに来た消費税増税時代のキャッシュレスキャンペーン10月まとめ

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    10月の本番に向けて各事業者が一休みしたのか9月はあまりめぼしいキャッシュレス還元がなかったため、とくにまとめもしなかったのですが、あちこちで会う人会う人「なぜ9月はまとめなかったのですか」という、それならそうとコメントしろよフィードバックなかったら更新する気も出ないだろと言う気持ちに加え、国が自らキャッシュレス還元に打ってでる10月こそが本番なので、1カ月明けて久々のキャッシュレス還元まとめ。

    国の還元は「小さいお店なら5%」「フランチャイズは2%」。コンビニは一律2%

    まず最初に理解しておきたいのが国のキャッシュレス還元ですが、すべてのキャッシュレスが対象になるわけではありません。ざっくりいうと「中小規模店舗が5%」「フランチャイズが2%」ということで、中小の小さいお店ほど優遇する仕組みになっています。

    また、同じお店でもフランチャイズか直営かでキャッシュバックが変わるというややこしいことも。下記記事によればマクドナルドは2,900店舗のうち2,000店舗のみがキャッシュバック対象だそうです。

    「キャッシュレス・ポイント還元事業」ってなに? 10月から最大5%還元 – Impress Watch
    https://www.watch.impress.co.jp/docs/topic/1207485.html

    これを踏まえて理解しておくべきは、さまざまな事業者が国のキャッシュバックを前提としていること。例えばOrigamiは「最大8%還元!」というアピールをしていますが、国のキャッシュバックが最大5%なのでOrigamiを使う独自メリットとしてのキャッシュバックは3%、ということになります。

    嘘ついているわけではないのですが、横並べで比較するとムムムとなりがちなので、「小さいお店は5%」「フランチャイズ系列は2%」ということは覚えておきましょう。また、フランチャイズかつ日常の利用が多いであろうコンビニについては、店によって異なるので「コンビニでまとめて2%還元」の模様。

    大手コンビニエンスストアでは、一律でキャッシュレス決済での買い物時に、2%の値引きがされます。コンビニエンスストアはポイント還元事業の対象となるコンビニとそうでないコンビニがあるため、全店舗一律で値引きをする対応となりました。

    ポイント還元、結局どこでどう買うのがお得? | マイナビニュース
    https://news.mynavi.jp/article/20190924-898265/

    一報、家電量販店や大手スーパーなどはキャッシュレス還元の対象外ということになります。消費者にとっては軽減税率並みにややこしい仕組みになっていますが、繰り返しながら「小さいお店は5%」「コンビニなどフランチャイズは2%」という点をしっかり理解しておきましょう。

    Kyashの還元が縮小、さらにQUICPayがキャッシュバック対象外に

    キャッシュレス還元に入る前にちょっと残念なお知らせ。2%還元が魅力だったKyashが10月1日から還元率を最大1%に縮小。さらに痛いのがQUICPayとしての利用は還元の対象外となったことで、還元を狙うならクレジットカードとして使うのが必須になりました。コンビニでさっとQUICPay利用するのが便利だったので、今回のサービス縮小はかなり痛い。

    10月1日より「Kyashポイント」がスタート。同時にキャッシュレス・消費者還元事業によるポイント還元… – Kyash NEWS
    https://news.kyash.co/post/187501433099/20190905

    とはいえ「クレジットカード支払いに挟み込む」形でポイント二重取りできる仕組みはかわっていないので、オンラインのクレカ決済などでは引き続き重宝しそう。また、リアルカードを発行していれば1%ですが発行していないと0.5%なので、ポイント目当ての人は忘れずに発行しておきましょう。

    Kyashについては以前レビューも書いたのでこちらもどうぞ。ポイント還元もいいんだけど個人間送金も便利なんですよねKyashは。

    【ミニレビュー】手数料無料で個人間送金、高いポイント還元も魅力な「Kyash」-Impress Watch
    https://www.watch.impress.co.jp/docs/review/minireview/1156657.html

    楽天ペイならどこで使っても5%キャッシュバック(12月まで)

    10月以降どのPayを使えばいい? と質問された時に「悩むなら楽天ペイ一択」と回答している理由がこれ。楽天ペイでは2%還元の場合は3%、還元なしの場合は5%を追加することで、「楽天ペイが使えるならどこでも5%還元」という力業のキャンペーンを発動するのです。

    楽天ペイ:【第1弾】楽天ペイアプリのお支払いで最大5%還元
    https://pay.rakuten.co.jp/campaign/2019/1001_5percent/

    前述の通り5%還元が受けられるのは中小規模の店舗だけなので、コンビニなどを使っているとそのメリットを受けられない可能性もあるのと、どのお店が5%かを調べるのも手間なのですが、楽天Payが使えればとりあえず5%、というわかりやすさと破壊力は強烈。本キャンペーンは12月2日まで、第2弾は未定とのことなのですが、このキャンペーンがある程度手応えあるなら第2弾も続く可能性あるのでは。

    楽天ペイ使う店がない、という声をよく聞くのですが、実際にはセブンを除く大手コンビニはすでに対応、そして10月1日からはセブンも対応するので「大手コンビニはほぼ使える」状況です。セブンは楽天ペイ対応を記念して150ポイント還元キャンペーンやるのですが、要エントリーなので楽天ペイ使う人はエントリーをお忘れなく。

    楽天ペイ:お待たせしました!セブン-イレブンで楽天ペイが使える!ポイントもらえる!
    https://pay.rakuten.co.jp/campaign/2019/1001_sej/

    10月5日の1日限定で最大20%還元のPayPay。さらに5%還元のお店は5%を追加

    サービス開始の1周年を記念し10月5日だけPayPayが20%還元。といっても上限は1,000円なので、1日限定で5,000円使えば終わり、と思いきや50回に1回の確率で最大10万円までを全額キャッシュバックするキャンペーンも実施するあたり、PayPayの射幸心あおるスタイルはすばらしいですね。

    PayPay、10月5日に20%還元「感謝デー」。上限1,000円と1/50確率で10万円 – Impress Watch
    https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1207216.html

    一方、通常のキャッシュバック還元については「5%還元のお店なら追加で5%還元」という「まちかどペイペイ」キャンペーンやるのですが、前述の通り5%還元は中小規模の店なので、この恩恵が受けられるかは謎。

    まちかどペイペイ 第1弾 – PayPay
    https://paypay.ne.jp/event/meti-20191001/

    このほか、スーパーの「ライフ」限定で10%還元があるのですが、これまた特定の人以外にはあんまりメリットないかな。

    スーパーの「ライフ」限定でPayPay 10%還元。10月1日から10日間 – Impress Watch
    https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1209340.html

    常時3%のOrigami Pay。ただし「ならでは」のメリットは微妙

    国のキャッシュレス施策とは別に3%を上乗せするというがんばりを見せたOrigami。ただ、2%還元のお店なら楽天ペイの5%と同額だし、5%対象ならPayPayのまちかどペイペイで10%になるので、Origamiしか対応していないお店でないとうまみはなさそう。

    Origami、経済産業省が実施する「キャッシュレス・消費者還元事業」の開始にともない、合計で8%還元となるキャンペーンを実施〜50%OFFクーポンがもらえる「Origamiでキャッシュレスデビューを応援」キャンペーンも〜 | Origami
    https://about.origami.com/press/2019/0920/

    キャッシュバックが即時反映だったり余計なチャージいらなかったりと仕組み的にはとても使いやすいOrigami Payなのですが、お金に物言わせる感ある大手のキャッシュバック施策の中ではなかなか大変そうですね。近所のいい感じの喫茶店がOrigami Payだけ対応するという男前なので、そこで積極的に使いたいと思います。

    10月14日までコンビニで20%還元のd払い。10月からはセブンも対応

    9月から引き続きd払いが20%還元、なのですが大きな変化は楽天ペイとともにセブン-イレブンに対応したこと。セブン派の人もこれでd払い20%還元が受けられます。20%還元やってるからか、セブン独自のd払いキャンペーンはないっぽいですね。

    国内4社のバーコード決済サービス開始〜全国のセブン‐イレブンで2019年10月1日(火)より利用開始〜|セブン‐イレブン〜近くて便利〜
    https://www.sej.co.jp/company/news_release/news/2019/201909091300.html

    【d払い】20%還元キャンペーン | d POINT CLUB
    https://dpoint.jp/ctrw/cp1/kangen_campaign/index.html

    au PAYも負けじとセブンで10月14日まで20%還元

    しかも還元ポイントも上限3,000ポイントと横並び。キャンペーン対象のコンビニが幅広いのでd払いのほうが魅力的でありつつ、d払いで上限達している人はau PAY使うといいのでは。

    セブン-イレブンでの「au PAY」利用で20%還元。10月1日から – Impress Watch
    https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1209158.html

    10月18日からスーパーでLINE Payが最大12%還元

    スーパー限定なので使える人は限られそうですが、スーパーの規模によって5%または10%を還元。最大12%というのはLINE Pay利用率によって還元率が変わるマイカラーを含んだ数値なので、基本的には10%か5%という理解でよさそう。

    【LINE Pay】「誰でも最大12%戻ってくる!LINE Pay生活応援祭」を開催 | LINE Corporation | ニュース
    https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2019/2924

    d払いもau Payも20%還元が終わっているタイミングなので、10月後半スーパーで使うならLINE Payというかんじでしょうか。ただ10月後半にd払いが新しいキャンペーン打ち出してくる可能性もありますが。

    メルペイはキャンペーンなし。SuicaやPASMOも独自施策はなし

    コード決済大手の中でメルペイは10月以降特に施策なし。9月に新規ユーザー対象で50%還元の大盤振る舞いしたので、ここらでやっと休憩ですかね。

    メルペイ、増税前まとめ買いに向け50%還元。初めて「本人確認」が対象 – Impress Watch
    https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1207160.html

    ただ、メルペイはキャッシュバックだけでなくとんでもなくお得なクーポン配ったりもしているので目が離せません。

    【30日まで】メルペイ、セブンイレブン「セブンカフェ」が11円になるクーポン配信中
    https://bitdays.jp/cashless/mobilepay/merpay/35796/

    また、SuicaやPASMO、nanacoなども新たなポイント施策発表してますが、前述の通りこれは国からもらえるキャッシュバックを受けるための仕組みなので、上記のキャッシュレス事業者なら当然もらえる還元でしかありません。Suicaメインの人、Suicaしか使えないお店での利用ではメリットなのですが、「他の事業者よりオトク」ということではないこと理解しておきましょう。

    だらだら書きましたが最後に個人的な使い方をまとめておくと

    • 10月半ばまではコンビニでd払い
    • 10月5日はPayPay使うの忘れずに
    • 10月後半スーパー使うならLINE Pay
    • それ以外は基本的に楽天ペイ

    というところでしょうか。また、別途エントリーしたJCBプリペイドはQUICPayとして使うのが便利なので、Kyashの代わりに愛用していきたいとおもいます。

    20%還元で最大1万円キャッシュバックのJCBプリペイドカードを作ってみた注意点 – カイ士伝
    https://bloggingfrom.tv/wp/2019/09/30/16368

    しかしJCBプリペイドもキャッシュバック上限達したら次どうするかだな……。

  • 大人数飲み会の会費支払いに電子決済をいろいろ使ってみたまとめ

    大人数飲み会の会費支払いに電子決済をいろいろ使ってみたまとめ

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    昨年自分が幹事を担当した大人数の飲み会で、個人的興味が半分以上の理由で電子決済での事前支払いを何度か試してみたところそこそこ好評で、「実際にやってみてどうだったのか感想聞きたい」という要望もちらほらいただいたのでブログでまとめエントリー。

    なお、飲み会は数回ほどやりましたがいずれも

    • 人数は数十名以上、百名未満
    • 会費は全体の費用を事前に試算して人数割り
    • 自分がSNSでつながっていない人も多数参加
    • 平日夜開催で、イベント開始時間から遅れてくる人もいる

    というのが共通したところ。また、電子決済については人数の都合上当日対応は難しいので事前支払いをお願いし、当日支払いの人は現金で、というお願いをしています。

    決済サービス比較

    今回使ったのはPeatix、PayPal、Kyash、PayPayの4サービス。いずれも一長一短あってなかなか面白いので詳細は個別に比較しますが、ざっくり特徴はこんなかんじです。

    Peatix

    使った4つの中で唯一領収証発行に対応しており、飲み会を経費で落としたい人達にはとても喜ばれます。

    Peatix Help | 領収書発行について
    https://help.peatix.com/customer/portal/articles/825927-%E9%A0%98%E5%8F%8E%E6%9B%B8%E7%99%BA%E8%A1%8C%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6

    その代わり入金には手数料が発生。また、Peatixはただ集金するというのができず、毎回イベントを作成しなければいけないというのが若干面倒。

    PayPal

    言わずと知れたワールドワイドな決済手法。アカウント持っている人も比較的多いのですが、こちらもPeatix同様手数料が発生。また、10万円以上の受け取りや、入金に便利な「Paypal.Me」というサービスを使うためには身分証などを使って本人確認する必要があります。

    Kyash

    個人的に一押ししている個人間決済。入金には手数料不要なので一番集めやすい。ただ他のサービスと比べてアカウント持っている人がまだ少ないというのが一番の課題でしょうか。

    PayPay

    最近話題の決済サービス。100億円キャンペーンのおかげでアカウント持っている人は増えたのですが、個人間送金という面では若干の癖あり。こちらも手数料は不要です。

    その他

    このほかにも個人間で利用できる電子決済でいうとLINE Payがあるのですが、LINE Payの個人間送金は「LINEの友達同士」という制限があるので不特定多数が集まるイベントでの集金には不向きです。また、Origami Payは2018年度に個人間決済を始めるそうですが、いまのところまだ始まっていない模様。また、下記の記事によるとクレジットカードでの送金ができないみたいなので若干不便かな。

    Origamiが決済プラットフォームをオープン化、個人間送金の提供も – ITmedia Mobile
    http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1809/21/news061.html

    それでは今回使った4サービスをシチュエーションごと具体的に比較。それぞれのサービスについて独断に基づき各項目ごと利便性を評価していきます。

    集金準備

    Peatix ×
    PayPal
    Kyash
    PayPay

    準備という点で圧倒的に面倒なのがPeatix。前述の通り集金のためにイベント作成しなければいけないのですが、このイベントは更にグループも作成しなければいけないのでさらに手間がかかります。

    Peatixはグループを作成してからイベントを作成するという流れ
    Peatixはグループを作成してからイベントを作成するという流れ

    例えばこのブログで新年会イベントやるとしたら「カイ士伝」というグループを作成し、その中で「新年会」というイベントを立てる、という流れ。単にイベントだけ立てたい人もグループ作成するのはちょっと面倒すぎるのでここなんとかシンプルにしていただきたい。

    ただ、Peatixの「×」という表現はちょっと強すぎるのですが、ここでは「4段階評価では一番下」であって、決してダメというわけではない点だけご注意下さい。

    Paypalは前述した「Paypal.Me」を使うと、自分専用のURLのうしろに金額をつけるだけで入金用URLが作成できるのがとても便利。

    PayPal.Me – ソーシャルでかんたん請求|ビジネス向け-PayPal(ペイパル)
    https://www.paypal.com/jp/webapps/mpp/merchant/solutions/paypal-me

    なんですがこれも前述の通りでこの機能使うためには本人確認が必要なのでちょっとハードル高め。わたくしはすでに本人確認済みだったのですが、万人が使うにはちょっと大変かなというところで評価少し落としました。ただ本人確認終わっている人だったら◎でもいいかなと思います。

    URLに数字をつけるだけで金額も指定できるPaypal.Me
    URLに数字をつけるだけで金額も指定できるPaypal.Me

    Kyashは請求金額を指定してURL作成できるのが便利。

    金額を指定して請求リンクを作成できるKyash
    金額を指定して請求リンクを作成できるKyash

    一方PayPayも金額指定はできるのですがURLは発行できずQRコードのみなので、QRコード画像をどこかに貼り付ける必要があります。テキストだけで運用できないのがちょっとデメリットということでKyashよりは評価を下げました。

    PayPayの請求はQRコードのみ
    PayPayの請求はQRコードのみ

    集金時(支払い側)

    Peatix
    PayPal
    Kyash
    PayPay

    4つの中でイベントページを作成するPeatixはちょっと毛色が違い、わざわざユーザーアカウント作成しなくても支払えるし、支払方法もクレジットカードだけでなくコンビニやATM、Paypalも使えるので幅広い。一方で個人間送金に比べると操作は多少手間がかかります。

    Peatix Help | チケットの支払い方法には何がありますか?
    https://help.peatix.com/customer/ja/portal/articles/151662-%E3%83%81%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE%E6%94%AF%E6%89%95%E3%81%84%E6%96%B9%E6%B3%95%E3%81%AB%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%8B%EF%BC%9F

    残り3つはいずれもサービスのアカウントを持っていることは大前提として考えた場合、基本的にはQRコードやリンクからアクセスして該当金額を支払うだけ、という点で使い勝手はそこまで変わらないのですが、ちょっと癖があるのがPayPay。

    PayPayの場合、個人間送金は「チャージした残高」でないと支払えず、チャージするためには銀行口座が必要です。PayPayの支払い自体はクレジットカードにも対応しているのですが、クレジットカードが使えるのは「代金に対してチャージ金額が満たないとき」になります。なのでそもそもチャージが前提となっている個人間送金にはクレジットカードが使えないのです。

    また、これは当然といえば当然なのですが、先日の100億円キャンペーンなどで手に入れたチャージでは個人間送金に使えません。キャンペーンでもらったチャージは「PayPayボーナス」、銀行口座からチャージした金額は「PayPayライト」という名称で切り分けられていて全然別なんですね。ただこれ理屈はわかるけどまったく同じ金額に見えるようなUIはちょっと改善を望みたいところ。

    友だちに送金(譲渡)できる金額は、PayPayライトのみです。
    特典やキャンペーン等の適用に伴い、PayPay残高に進呈されるPayPayボーナスは譲渡できません。

    個人間送金(譲渡)について
    https://support.pay2.jp/consumer/s/article/1010

    更に余談ながらPayPayのクレジットカード利用は「買い物に対してチャージ残高が足りない場合、全額がクレジットカードから引き落とされる」というこれまた複雑な仕様です。たとえば5000円をチャージしていて5040円の買い物をした場合、5000円を残高から支払って残りの40円をクレジットカードから引き落とす、ではなく、残高の5000円が残ったままクレジットカードから5040円が引き落とされるのです。

    現在、複数のお支払い方法を併用してご利用いただくことはできません。

    PayPay残高で支払ったはずなのに、ほかのお支払い方法が利用された
    https://support.pay2.jp/consumer/s/article/7008

    というさまざまな癖を踏まえてPayPayの評価はちょっと落としつつ、Peatixは支払い側からすると間口広くていいぶん個人間送金に比べると操作がちょっと手間、というところを鑑みてPayPal、Kyashと同等としました。

    集金時(受け取り側)

    Peatix
    PayPal
    Kyash
    PayPay

    受け取る側からすると金額がサービスごとばらける以外違いがないように思えますが、一番の違いは「Peatixは支払いがあっても通知が来ない」こと。何か設定があるのかもしれませんが、少なくとも標準ではメールでも通知されないし、アプリを入れていても通知は届きませんでした。どれだけの人が支払ってくれたかは都度ログインして確認するのが地味に面倒。

    また、これは運用次第ですが、イベント当日もPeatixの支払いを可能にしていると支払いに気がつかず受付がばたつく、というデメリットもあります。デフォルト設定だと「イベントが終わるまで支払える」になってるのですが、これはイベント前日とかに設定しておかないと本当に面倒です。詳細は後述しますが電子決済は事前のみ、って言ってるのにも関わらず、こちらが準備でばたついているイベント直前に支払う人とかいると本当に面倒なので……。

    Peatixのチケット販売終了はイベント開始費より前に設定できる。デフォルトはイベントと同じ
    Peatixのチケット販売終了はイベント開始費より前に設定できる。デフォルトはイベントと同じ

    イベント運営

    Peatix
    PayPal
    Kyash
    PayPay

    ここまで評価がさほど高くなかったPeatixですが、イベント運用という点では大きなメリットを発揮します。それは「複数人で運用できる」ということ。他の3サービスは自分の口座やクレジットカードに紐付いているため、誰が支払ったかを確認できるが自分だけなのですが、Peatixなら受付するメンバー全員で確認できるのです。

    事前に支払った人はちゃんとリストにしておけばいい、のですが、それは結局受付のために手作業でリストを作るしかなく、もしかしてミスがあった時のために本人が受付待機しなければいけない。少人数ならいいのですが、大人数イベントで来る時間もばらばら、というイベントだとここの負荷は結構高めです。

    また、電子決済は現金支払いと比べると時間がかかってしまうこと、前述の通り本人のアカウントでしか支払い状況を確認できないので汎用性が低いことを考えて「当日支払いはすべて現金、電子決済は事前のみ」にしていたのですが、そういっていても当日電子で支払おうとする人はどうしても一定数発生します。そういう点でもPeatixはデフォルト設定ではないとはいえ締切を設定できるのが便利です。

    他3サービスの場合、Kyashは集金リンクをキャンセルすることが可能なのですが、アカウントがわかれば送金はできてしまうため完全に止めることはできません。また、PayPalとPayPayはリンクそのものを消せないので上記のような課題が発生してしまいます。

    Kyashの請求リンクはキャンセルできる
    Kyashの請求リンクはキャンセルできる

    10人くらいの飲み会とかだったらいいのですが、数十を超えるような人数規模で遅刻してくる人が多数いるようなイベントだと、受付も複数いないと対応が大変だし、遅刻のためにずっと受付していると飲み会も楽しめないので、できるだけ複数のメンバーで交代交代受付するようにしているのですが、そうすると複数人で運用できない電子決済は当日支払いには不向きなんですよね。全員がアカウント作成してたらいいのですが使い方わからない人がいたり、「いまから作ります!」なんて人もいる可能性があるので。

    だからこそできるだけ電子決済は事前に決済しておいて欲しい、当日の人は申し訳ないけど運用を楽にするために現金にしてくれ、というのがわたくしの方針なのですが、なかなかイベント運営の大変さというのは参加者に伝わらないものなので、重ね重ねデフォルト設定ではないものの強制的に当日支払いをオフにできるPeatixは地味にありがたいです。

    また、参加者の名前についてもPeatixはフォームで名前を取れますが、他の3サービスはアカウントに設定している名前が表示されます。Facebookなどの名前と設定している名前が異なる場合もあるので「本人がわかる名前をコメントしてください」といった注意書きもお忘れなく。PayPalもPayPayも「この名前誰だろう……?」と特定できずに困りました(Kyashも仕様は一緒なのですが、なぜか名前やアイコンをちゃんと設定している人が多かった印象です)。

    手数料

    Peatix △(全体の4.9%+参加者1人ごと99円/振込手数料210円)
    PayPal △(全体の3.6%+参加者1人ごと40円から/出金250円(5万円以上なら無料)
    Kyash 〇(無料/出金非対応)
    PayPay 〇(無料/出金は対応予定)

    PeatixとPayPalは手数料がかかるので、会費に対してその分を上乗せしておかないと思わぬところで赤字が発生するので注意。PayPalのほうが若干安いですが、数千円の飲み会なら誤差の範疇であることと、そのぶんPeatixは領収書が出るのでメリットデメリット相殺するとあまり差はないかな。ただPayPalの明細も会社によってはちゃんと経費精算できると思いますが。

    また、PayPalは残高として使う分には出金する必要もなく、総額が5万円超えるなら出金の手数料も取られないのでこのあたりはPayPalを普段使っているか次第でしょうか。

    KyashとPayPayは手数料無料なので会費を一番抑えられます。Kyashの場合出金には対応していないのですが、VISAのクレジットカードとして使えるのでそこまで困らない。PayPayは今後出金に対応予定ですが、おそらく出金手数料は発生すると思いますので、こちらもPayPay残高として使うのがよさそう。出金対応予定という点ではKyashより上ですが、対応店舗でないと使えないPayPayに対してクレカとして使えるKyashのほうが残高を使いやすいのでここは同等としました。

    返金

    Peatix
    PayPal
    Kyash
    PayPay ×

    完全会費制ではない大規模飲み会だとお釣りの関係だったりキャンセル対応だったりで多少お金が余ることがあります(もちろんミスると足りなくなることも多々ありますが……)。その場合、お金は払ったけど来れなかった、という人への返金が電子決済ならさくっとできてしまいそうで、実際にはそうもいかないのが悩みどころ。

    この点で一番優れているのがKyashで、送金してくれた相手に同じ額をそのまま返金するだけです。

    Kyashは以前にやり取りした相手へ簡単に送金できる
    Kyashは以前にやり取りした相手へ簡単に送金できる

    また、PayPalも返金機能が用意されており、相手には全額返金されるのですが、1件ごと40円の固定手数料だけは返金する側の費用負担となるようです(サポートに確認しました)。40円という金額は微々たるものかもしれませんが全額そのまま返金できるKyashに比べるとマイナスが発生することは確かなので評価を1つ落としました。

    PayPalの返金は固定手数料40円だけ引かれる
    PayPalの返金は固定手数料40円だけ引かれる

    Peatixは返金という機能はないもののフォームでメールアドレスを取れるので、連絡先を確認して銀行振込することは面倒ではあるものの可能は可能です。

    一方、PayPayの場合は送金してくれた人のアカウントがたどれない仕様になっているため返金できず、相手の連絡先を知らなければここで詰んでしまいます。Kyashと同じ個人間送金がるに関わらず返金という面では利便性が一番低い、という結果となりました。

    送金してくれた相手へ返金できないPayPay
    送金してくれた相手へ返金できないPayPay

    まとめ

    以上、大規模飲み会の個人的に使った4つのサービスを比較してみました。運用だけを考えるなら準備が面倒なものの領収証も発行できるし複数人で使えるPeatixがなんだかんだいいのですが、手数料が発生してしまうのが悩みどころ。PayPalもアカウント持っている人は多いのですが手数料が課題です。

    個人間送金というだけならクレジットカード経由でも支払えて返金も便利なKyashが一番いいのですが、まだまだ使っている人が少ないのが課題。というかPeatix以外を使うなら、金額が分散するのは承知の上で複数の決済方法を用意するのが現実的な解でしょうか。個人的にはKyash支払いが一番ありがたいので、もっともっとKyashが普及してくれるといいなと思います。

    実際に電子決済での事前支払いを何度か試してみましたが、支払い状況を幹事でしか確認できない、複数のサービス使うと会費が分断されるといった幹事的な負荷はあるものの、イベント全体としてはメリットが大きい。全員が支払う金額が最初から決まっているコース料理だと支払い金額を決めるのは簡単なのですが、キャンセルが出たときに参加者の負荷が高い。キャンセルなんて自己都合だから不参加でも支払うというのも理はあるのですが、本人はどうしても参加したいのに仕事を入れられてしまったり、インフルエンザでどうしても参加できないという人から参加費を取るのは忍びない。

    なので自分が大規模飲み会を開催するときはできるだけコストを抑えつつ、コースではなく全体の費用を人数で割るようにして参加者だけの支払いでまかなえるよう細かく調整しているのですが、そうすると次の課題は支払金額。細かく安くするなら100円単位で金額調整したいのですが、それを現金でやると受付の負荷が高い。なので自分の開催だけでなく大規模の未開の会費は往々にして1000円単位になっていることがほとんどです。

    ところが電子決済なら100円どころか1円単位で支払っても手間は一緒なので、会費を少しでも抑えられる。飲み会が多く発生しがちな忘年会シーズンはできるだけ会費も抑えたいので、手間を掛けずに会費を下げられる仕組みはとてもありがたい。

    幹事側としても電子決済を事前支払いに使うことで、当日まで予算が見えず赤字の不安に駆られるということもありません。電子決済のアカウント持ってない人のために当日の現金支払いも併用する場合、現金支払いは受付対応のために1000円単位としておいて事前支払いは多少安く設定する、という会費設定にしておくと、払う側からも事前に支払うメリットを提供できます。さらには仮に全員がKyashで会費を払ってくれるのなら、「とりあえず多めに集金しておいて余ったら返す」ということも、手間はかかるものの実現できるわけです。

    将来的にもっと電子決済が普及し、誰でもアカウントを持っていて決済方法も手軽になれば当日の電子決済対応も可能になると思うのですが、まだ普及期の今は「当日は現金支払い、事前支払いは電子決済でちょっと安価」というのが妥当な会費設定でしょうか。個人的には受け取る会費がサービスごとばらけるデメリットよりも「事前支払いで予算をある程度確定できる」メリットの方が大きいので、今後も引き続き趣味と実益を兼ねて飲み会の電子決済を推進していきたいと思います。

  • 実は実質2%以上の還元!? Kyashの新施策がいろいろと面白い

    実は実質2%以上の還元!? Kyashの新施策がいろいろと面白い

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    LINE Payの新制度移行で面白くなってきた個人間送金、このタイミングでKyashがLINE Payのお株を奪う2%還元を導入してきました。これは熱いなー。

    Kyashにリアルカードが登場!
    http://campaign-i.kyash.co/realcard

    今回の発表は「プラスチックの物理カード」「2%還元」の2つが同時に導入されたのですが、ヘルプを見ると物理カードだけでなく今まで通りオンラインでもちゃんと2%還元できるようです。ユーザーニーズは理解するものの、個人的に物理カード出すのは時代の流れに逆行していると思う派なので、物理カード使わずに2%なのはありがたい。

    キャッシュバックについて Kyash FAQ
    https://support.kyash.co/hc/ja/articles/360001458607

    しかも恐ろしいのがこれ実質2%以上の還元率ということ。今までKyashは「Kyashにチャージしていたクレジットカードのポイントがつく」仕組みとしてポイント還元が適用されていました。うちの場合はdカード使っているのですが、下記の通りdカードからKyashにチャージした分がちゃんとdポイントとして1%還元されています。

    今回導入された2%還元は「Kyashのカードを使うと2%」なので仕組み上は今までのポイント還元と併存できてしまうのですが、さすがにここはチャージしたクレカのポイントは反映されないのかな……、と思っていたら、発表会で「どっちも貯められる」との発言があったようで。

    なお、クレジットカードからのチャージであれば、ポイント施策を展開するカード会社であれば、ポイントを“二重取り”できる可能性があるという。

    ウォレットアプリ「Kyash」、実店舗で使えるVisaカードを提供–2%ポイント還元も – CNET Japan
    https://japan.cnet.com/article/35120457/

    つまりうちの場合だと、dポイントの1%とKyashの2%で合計3%還元になるわけですね。まあもしかしたらポイントロンダリング扱いでそのうちdポイント側が適用されなくなるという未来もあるのかもしれませんが。

    こりゃおもしろくなってきたなーと思ってKyash改めてチェックしたのですが、2%という大胆な施策に見えて細かいところがいろいろよくできています。まず、月の決済限度額は月の上限が12万円なので、毎月ポイント還元は最大でも12万円まで。LINE Payも最大10万円のキャップ設定しましたが、2万円差があるとは言え実質キャップが設定されていることにはかわりがありません。

    また、Kyashのクレジットカードチャージはオートチャージのみで、好きな金額を貯めておくことができません。今回のポイント施策を見て「よーし1万円チャージしとくぞ」と思っても手動チャージができないので、1万円チャージしたかったらKyashで1万円使わないとチャージできないわけです。

    仲の良い友だちがいればお互いに1万円贈りあうことでチャージできなくはないのですが、お金のやり取りが絡むので誰でもできるわけではなし、「しっかり使わないとポイント還元されないぞ」というのは地味に見事だなと。なお、現金や銀行からのチャージであれば手動チャージできますが当然ながらポイントはつきません。

    そしてうまいのがSuicaチャージのポイント還元対象が「6,000円以上」というところ。

    ※2. モバイルSuicaアプリへのチャージやモバイルSuicaアプリ内での決済は、6,000円以上がキャッシュバック対象となります

    キャッシュバックについて Kyash FAQ
    https://support.kyash.co/hc/ja/articles/360001458607

    モバイルSuicaという電子マネーへのチャージがポイント対象となること自体はありがたいのですが、Suicaアプリのチャージ額で選べるデフォルトは1,000円、3,000円、5,000円(Androidだとさらに10,000円もある)なので、6,000円以上のチャージは割と「わざわざ」選ばないといけない。オートチャージで6,000円以上のチャージ設定していれば問題なさそうだけどこの6,000円という設定も実に絶妙。

    と、いろいろうまいこと考えてあるながらも、毎月の利用状況を気にせず3%近い還元が受けられるのはとてもありがたい。ちなみに以下のページには「今なら2%還元」と書いてあったのが、今見たら「今なら」がいなくなってました。単なる間違いだったのか、それとも……、と考えるといろいろありそうですが、少なくとも当面は2%をすぐ辞めることはなさそうですね。上限12万のサブカードなので、2%がなくなってもさほどダメージはなさそう。

    リアルカードとは Kyash FAQ
    https://support.kyash.co/hc/ja/articles/360001252347-%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%A8%E3%81%AF

    せっかくなのでほとんど使わないだろうけれどリアルカードも申し込んでみました。これならスマホと一緒に持ち歩いても、落としたときの対処しやすいし意外に便利かもしれないな。

    ただ、既存ユーザーがリアルカード申し込むと、今までの番号がリセットされるらしいのでその点だけ要注意。まあ仕組み上仕方なさそうですがいろいろ設定直すの面倒だなー。

    ウォレットアプリ Kyash – リアルカードご利用ガイド
    https://guide.kyash.co/landing

  • LINE Payの「一律2%還元」終了で揺れ動く“割り勘アプリ”こと個人間送金市場を考える

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    先に断っておくとこんなブログを書くくらいなので、Kyashユーザーが身の回りに増えるといいなという期待も込めてこのエントリー書いているということはあらかじめご了承ください。

    個人間送金の手数料が無料の送金アプリ「Kyash」がすごい。今なら1,000円キャッシュバックもあるよ – カイ士伝
    https://bloggingfrom.tv/wp/2017/12/23/15405

    「一律2%還元」終了してランク制に移行するLINE Pay

    そして本題ですが、ユーザー間の個人送金で人気のLINE Payが一律ポイント2%還元制度を5月で廃止、6月より新しいシステムを導入すると発表して以降、LINE Payユーザーから「いったいどんなシステムになるのか」と注目されていたポイント制度の詳細がついに発表されました。

    ASCII.jp:6月以降も「LINE Pay カード」で2%ポイント還元可!? でも適用の基準は不明
    http://ascii.jp/elem/000/001/684/1684321/

    ざっくり言うと今までは必ず2%還元だったのが

    • ユーザーの利用状況によって最大2%となる
    • 利用状況の詳細は非公開かつ相対評価、金額使えばいいというものではないらしい
    • 月間のポイント対象上限は10万円まで

    と、以前に比べてかなり厳しい内容となってしまいました。LINE Payは2%還元がオトクだから使っていた、という声も周りで多く聞かれるので、ポイント目当てのユーザーは涙目なのでは。

    いったいどのくらいの利用状況で2%となるのかはわからないのですが、看板の2%を下ろすということは平均2%は確実に下回るということに加え、クレジットカード界隈では1%還元でも十分、1.5%還元ならそうとう高い、というのが一般的な数字だったことを考えると、平均値は1.5%も下回ってしまうのではないでしょうか。あくまで推察なので実際のところはわからないのですが、平均1.5%くらいに落ち着くのだとしたら、こんな謎システム打ち出さず「2%は厳しかったけど1.5%還元するよ!」としても十分に訴求力があったと思うので。

    QUICPay対応でリアル店舗決済に踏み出すKyash

    一方で面白い展開になってきたのがKyashのQUICPay対応。これまでKyashは手数料無料ですぐに発行できるというメリットがあった反面、Kyashにチャージしたお金はオンラインでしか使えないというのが課題だったのですが、この夏に予定されているGoogle Pay対応によって、QUICPayでの支払いが可能になります。残念ながらGoogle Payなので「おサイフケータイ機能を搭載したAndroidスマートフォン」が対象であり、おサイフケータイ非対応のAndroidスマホやiPhoneでは利用できないのですが。

    「Kyash」が実店舗での決済を開始〜この夏以降Google Payに対応予定… – Kyash NEWS
    http://news.kyash.co/post/174199508634/20180524googlepay2

    「割り勘」アプリの代表格、LINE Pay、Kyash、Paymoをざっくり比較

    日本における個人間送金は法律のしがらみなどもあり、ざっくり「割り勘アプリ」という位置付けで使われているサービスが主流なのですが、その割り勘アプリにおける代表格がLINE Pay、Kyash、そしてPaymoの3サービス。これが見事に三者三様の面白い仕様となっています。以下に3サービスの特徴をざっくりまとめてみました。

    LINE Pay Kyash paymo
    本人確認 必要 不要 不要
    チャージ方法 銀行口座
    現金
    クレカ
    銀行
    コンビニ
    クレカ
    ポイント LINE Payカード クレカに準じる クレカに準じる
    チャージ利用 LINE Payカード
    LINE Pay決済
    出金(手数料200円)
    Visa決済
    QUICPay(今夏)
    出金(手数料200円)
    ペイモQR支払い
    備考 割り勘機能 Suicaチャージ対応 レシート必須

     

    レシート提出が必須、出金に200円が必要なpaymo

    上記で言及していないpaymoは3サービスの中でもっとも正しい「割り勘」アプリで、支払いに使ったレシートのデータをアップロードすることで利用できるサービスです。

    paymo (ペイモ) | わりかんを思い出に
    https://paymo.life/

    本人確認不要で、飲み会中にユーザー登録すれば利用できる手軽さがある反面、一番の課題は銀行口座への出金に200円が取られること。ペイモQR支払いというサービスを使えばチャージ金額をそのまま利用できますが、まだ始まったばかりで利用店舗はさほど多くはないため、200円払って出金せざるを得ないのが実情でしょうか。

    本人確認やプラスチックカードが必要も高いポイント還元率が魅力だったLINE Pay

    一方、LINE PayはプラスチックのLINE Payカードが発行され、コンビニや家電量販店といったJCB加盟店でそのまま利用できるという利用シーンの広さが特徴。また、前述の通り2%還元というポイント還元率の高さも魅力の1つでした。

    一方、利用には銀行口座登録による本人確認が必須のため、飲み会でいきなりアプリを入れて割り勘、というほどスムーズには行きません。

    【LINE Pay】本人確認すると、送金&現金出金が可能に!LINE Payをカンタン、便利に使うコツをご紹介♪ : LINE公式ブログ
    http://official-blog.line.me/ja/archives/72540250.html

    また、これは好み分かれるところですが、個人的にはせっかくの電子決済なのになぜプラスチックカードで支払わなければならないのか、というところであまり食指がわきませんでした。LINE Payも各種オンライン決済対応しているのですが、LINE Payカードの対応店舗に比べれば非常に数が少なく、こちらも実質としてチャージの利用はLINE Pay一択だったかと。

    オンライン限定の壁をわずかながら超えたKyash

    そして最後のKyashは本人確認不要で、利用先がVISAカードが使えるサービスなら全国どこでも利用可能。一部非対応の支払いもありますが、それは電子マネーのチャージだったり公共料金の支払いだったりと、ポイントロンダリングできてしまうところが対象なので、クレカを使ったオンラインショッピング、と考えればほとんど制限はありません。

    利用可能なお店 ? Kyash FAQ
    https://support.kyash.co/hc/ja/articles/115004663328-%E5%88%A9%E7%94%A8%E5%8F%AF%E8%83%BD%E3%81%AA%E3%81%8A%E5%BA%97

    ただし繰り返しながらリアル店舗での決済に対応していないことがKyash最大の課題だったのですが、これがQUICPayに対応することで、あくまでおサイフケータイ対応のAndroidユーザーに限られるものの、電子マネー対応店舗やタクシーでの支払いが可能になります。

    QUICPayの使えるお店|QUICPay
    http://www.quicpay.jp/shoplist/

    大手コンビニや家電量販店はもちろん、最近は電子マネーのマルチ対応も進んでいるので、QUICPayが利用できる店舗はかなり幅広い。iPhoneやおサイフケータイ非対応のユーザーにはあまりメリットないかもですが、少なくとも対応機種を持っている自分としては「これならKyashで集金してもいろんなとこで使えるな」とKyashでの集金に対して強気になれます。

    ポイントについてもLINE Payの最大2%には及ばないものの、クレカのポイント還元がそのまま適用できるので1%程度なら十分に貯まる。私の場合は最低でも1%還元のdカードを愛用しています。

    メリットにもデメリットにもなり得るLINE Payのフレンドリスト

    ちなみにLINE PayのLINE Payたる最大の差別化要因はLINEのフレンドリストがそのまま使えることだと思いますが、これは正直メリットにもデメリットにもなり得る存在で、LINEでつながる友だち同士ならとても便利なんだけど、会社の付き合いだったり、たった1人でもLINEでつながりたくない人が飲み会にいたりするととたんにハードルになる。

    個人的にはお金の支払いとソーシャルの付き合いは分けておきたく、それもLINE Payを積極的に利用できない理由だったりします。その点Kyashはリンクを生成して送るだけと手軽で、各種ソーシャルのアカウントとは分けて運用できるのが嬉しい。

    ただ、LINE Payの割り勘機能は便利そうなんですよねー。飲み会の割り勘ではとても重宝しそう。

    お会計のときは1人がカードでまとめ払う。払った人はLINEグループ画面のメニューからLINE PAYの割り勘機能を開き、合計金額を入力する。そうすると、グループチャットの画面に、他のメンバー宛の割り勘依頼が飛ぶ。

    LINEを使って“割り勘”できる「LINE PAY」が便利すぎるのでみんな使ってくれないか? : Blog @narumi
    http://narumi.blog.jp/archives/69862834.html

    一方、Kyashは一度に送金できるのが5人まで、金額は3万円までに制限されているので、飲み会の総額をその場で割って集める、みたいな使い方には若干不便かも。ただ、以前は月間の利用上限も決まってたんだけどそれは撤廃されたのかな?

    ・送金上限人数以上の人数を選択している場合
    一度に送金できる人数は最大5人までとなっております。

    ・送金上限金額以上の金額を入力している場合
    一度に送金できる金額は最大3万円までとなっております。

    送金に失敗します Kyash FAQ
    https://support.kyash.co/hc/ja/articles/115004770848-%E9%80%81%E9%87%91%E3%81%AB%E5%A4%B1%E6%95%97%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99

    といってもこれは「一度に」なので、別途割り勘アプリ使って金額を算出、その場にいる人へリンクで請求する、というのでもまあなんとかなる。というか現実には飲み会のユーザー全員がKyash持ってるということはまだ考えられないので、1人か2人くらいKyashで集めるか、たまたま幹事がKyashユーザーだったら「Kyashで支払っていい?」って頼めるくらいで十分かな。あと、おそらく法律的に機能の内包は難しいのかなと思いますが、お勧め割り勘アプリを紹介するくらいであればKyashにやって欲しいなーと思う次第。

    と、かなりKyashびいきの目線で書いたエントリーではありますが、客観的に見てもLINE Payの一律2%還元廃止とKyashのQUICPay対応は個人間送金市場が面白くなりそう。Kyashにつきましては「クレカのポイントはちゃんとつくから損はしてないよ」ということをお伝えしつつ、6月以降この業界がどうなっていくかを見守りたいと思います。

    ちなみに各サービスの比較についてはこのエントリーがとてもわかりやすかったので合わせてご紹介。個人間送金に関する歴史や法律などが端的にまとまっているので、ご興味ある方はご一読くださいませ。

    ユーザー体験から紐解く「個人間送金」アプリの仕組みと歴史(日本編) | hajipion.com
    https://hajipion.com/2376.html