10月の本番に向けて各事業者が一休みしたのか9月はあまりめぼしいキャッシュレス還元がなかったため、とくにまとめもしなかったのですが、あちこちで会う人会う人「なぜ9月はまとめなかったのですか」という、それならそうとコメントしろよフィードバックなかったら更新する気も出ないだろと言う気持ちに加え、国が自らキャッシュレス還元に打ってでる10月こそが本番なので、1カ月明けて久々のキャッシュレス還元まとめ。
国の還元は「小さいお店なら5%」「フランチャイズは2%」。コンビニは一律2%
まず最初に理解しておきたいのが国のキャッシュレス還元ですが、すべてのキャッシュレスが対象になるわけではありません。ざっくりいうと「中小規模店舗が5%」「フランチャイズが2%」ということで、中小の小さいお店ほど優遇する仕組みになっています。
また、同じお店でもフランチャイズか直営かでキャッシュバックが変わるというややこしいことも。下記記事によればマクドナルドは2,900店舗のうち2,000店舗のみがキャッシュバック対象だそうです。
「キャッシュレス・ポイント還元事業」ってなに? 10月から最大5%還元 – Impress Watch
https://www.watch.impress.co.jp/docs/topic/1207485.html
これを踏まえて理解しておくべきは、さまざまな事業者が国のキャッシュバックを前提としていること。例えばOrigamiは「最大8%還元!」というアピールをしていますが、国のキャッシュバックが最大5%なのでOrigamiを使う独自メリットとしてのキャッシュバックは3%、ということになります。
嘘ついているわけではないのですが、横並べで比較するとムムムとなりがちなので、「小さいお店は5%」「フランチャイズ系列は2%」ということは覚えておきましょう。また、フランチャイズかつ日常の利用が多いであろうコンビニについては、店によって異なるので「コンビニでまとめて2%還元」の模様。
大手コンビニエンスストアでは、一律でキャッシュレス決済での買い物時に、2%の値引きがされます。コンビニエンスストアはポイント還元事業の対象となるコンビニとそうでないコンビニがあるため、全店舗一律で値引きをする対応となりました。
ポイント還元、結局どこでどう買うのがお得? | マイナビニュース
https://news.mynavi.jp/article/20190924-898265/
一報、家電量販店や大手スーパーなどはキャッシュレス還元の対象外ということになります。消費者にとっては軽減税率並みにややこしい仕組みになっていますが、繰り返しながら「小さいお店は5%」「コンビニなどフランチャイズは2%」という点をしっかり理解しておきましょう。
Kyashの還元が縮小、さらにQUICPayがキャッシュバック対象外に
キャッシュレス還元に入る前にちょっと残念なお知らせ。2%還元が魅力だったKyashが10月1日から還元率を最大1%に縮小。さらに痛いのがQUICPayとしての利用は還元の対象外となったことで、還元を狙うならクレジットカードとして使うのが必須になりました。コンビニでさっとQUICPay利用するのが便利だったので、今回のサービス縮小はかなり痛い。
10月1日より「Kyashポイント」がスタート。同時にキャッシュレス・消費者還元事業によるポイント還元… – Kyash NEWS
https://news.kyash.co/post/187501433099/20190905
とはいえ「クレジットカード支払いに挟み込む」形でポイント二重取りできる仕組みはかわっていないので、オンラインのクレカ決済などでは引き続き重宝しそう。また、リアルカードを発行していれば1%ですが発行していないと0.5%なので、ポイント目当ての人は忘れずに発行しておきましょう。
Kyashについては以前レビューも書いたのでこちらもどうぞ。ポイント還元もいいんだけど個人間送金も便利なんですよねKyashは。
【ミニレビュー】手数料無料で個人間送金、高いポイント還元も魅力な「Kyash」-Impress Watch
https://www.watch.impress.co.jp/docs/review/minireview/1156657.html
楽天ペイならどこで使っても5%キャッシュバック(12月まで)
10月以降どのPayを使えばいい? と質問された時に「悩むなら楽天ペイ一択」と回答している理由がこれ。楽天ペイでは2%還元の場合は3%、還元なしの場合は5%を追加することで、「楽天ペイが使えるならどこでも5%還元」という力業のキャンペーンを発動するのです。
楽天ペイ:【第1弾】楽天ペイアプリのお支払いで最大5%還元
https://pay.rakuten.co.jp/campaign/2019/1001_5percent/
前述の通り5%還元が受けられるのは中小規模の店舗だけなので、コンビニなどを使っているとそのメリットを受けられない可能性もあるのと、どのお店が5%かを調べるのも手間なのですが、楽天Payが使えればとりあえず5%、というわかりやすさと破壊力は強烈。本キャンペーンは12月2日まで、第2弾は未定とのことなのですが、このキャンペーンがある程度手応えあるなら第2弾も続く可能性あるのでは。
楽天ペイ使う店がない、という声をよく聞くのですが、実際にはセブンを除く大手コンビニはすでに対応、そして10月1日からはセブンも対応するので「大手コンビニはほぼ使える」状況です。セブンは楽天ペイ対応を記念して150ポイント還元キャンペーンやるのですが、要エントリーなので楽天ペイ使う人はエントリーをお忘れなく。
楽天ペイ:お待たせしました!セブン-イレブンで楽天ペイが使える!ポイントもらえる!
https://pay.rakuten.co.jp/campaign/2019/1001_sej/
10月5日の1日限定で最大20%還元のPayPay。さらに5%還元のお店は5%を追加
サービス開始の1周年を記念し10月5日だけPayPayが20%還元。といっても上限は1,000円なので、1日限定で5,000円使えば終わり、と思いきや50回に1回の確率で最大10万円までを全額キャッシュバックするキャンペーンも実施するあたり、PayPayの射幸心あおるスタイルはすばらしいですね。
PayPay、10月5日に20%還元「感謝デー」。上限1,000円と1/50確率で10万円 – Impress Watch
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1207216.html
一方、通常のキャッシュバック還元については「5%還元のお店なら追加で5%還元」という「まちかどペイペイ」キャンペーンやるのですが、前述の通り5%還元は中小規模の店なので、この恩恵が受けられるかは謎。
まちかどペイペイ 第1弾 – PayPay
https://paypay.ne.jp/event/meti-20191001/
このほか、スーパーの「ライフ」限定で10%還元があるのですが、これまた特定の人以外にはあんまりメリットないかな。
スーパーの「ライフ」限定でPayPay 10%還元。10月1日から10日間 – Impress Watch
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1209340.html
常時3%のOrigami Pay。ただし「ならでは」のメリットは微妙
国のキャッシュレス施策とは別に3%を上乗せするというがんばりを見せたOrigami。ただ、2%還元のお店なら楽天ペイの5%と同額だし、5%対象ならPayPayのまちかどペイペイで10%になるので、Origamiしか対応していないお店でないとうまみはなさそう。
Origami、経済産業省が実施する「キャッシュレス・消費者還元事業」の開始にともない、合計で8%還元となるキャンペーンを実施〜50%OFFクーポンがもらえる「Origamiでキャッシュレスデビューを応援」キャンペーンも〜 | Origami
https://about.origami.com/press/2019/0920/
キャッシュバックが即時反映だったり余計なチャージいらなかったりと仕組み的にはとても使いやすいOrigami Payなのですが、お金に物言わせる感ある大手のキャッシュバック施策の中ではなかなか大変そうですね。近所のいい感じの喫茶店がOrigami Payだけ対応するという男前なので、そこで積極的に使いたいと思います。
10月14日までコンビニで20%還元のd払い。10月からはセブンも対応
9月から引き続きd払いが20%還元、なのですが大きな変化は楽天ペイとともにセブン-イレブンに対応したこと。セブン派の人もこれでd払い20%還元が受けられます。20%還元やってるからか、セブン独自のd払いキャンペーンはないっぽいですね。
国内4社のバーコード決済サービス開始〜全国のセブン‐イレブンで2019年10月1日(火)より利用開始〜|セブン‐イレブン〜近くて便利〜
https://www.sej.co.jp/company/news_release/news/2019/201909091300.html【d払い】20%還元キャンペーン | d POINT CLUB
https://dpoint.jp/ctrw/cp1/kangen_campaign/index.html
au PAYも負けじとセブンで10月14日まで20%還元
しかも還元ポイントも上限3,000ポイントと横並び。キャンペーン対象のコンビニが幅広いのでd払いのほうが魅力的でありつつ、d払いで上限達している人はau PAY使うといいのでは。
セブン-イレブンでの「au PAY」利用で20%還元。10月1日から – Impress Watch
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1209158.html
10月18日からスーパーでLINE Payが最大12%還元
スーパー限定なので使える人は限られそうですが、スーパーの規模によって5%または10%を還元。最大12%というのはLINE Pay利用率によって還元率が変わるマイカラーを含んだ数値なので、基本的には10%か5%という理解でよさそう。
【LINE Pay】「誰でも最大12%戻ってくる!LINE Pay生活応援祭」を開催 | LINE Corporation | ニュース
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2019/2924
d払いもau Payも20%還元が終わっているタイミングなので、10月後半スーパーで使うならLINE Payというかんじでしょうか。ただ10月後半にd払いが新しいキャンペーン打ち出してくる可能性もありますが。
メルペイはキャンペーンなし。SuicaやPASMOも独自施策はなし
コード決済大手の中でメルペイは10月以降特に施策なし。9月に新規ユーザー対象で50%還元の大盤振る舞いしたので、ここらでやっと休憩ですかね。
メルペイ、増税前まとめ買いに向け50%還元。初めて「本人確認」が対象 – Impress Watch
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1207160.html
ただ、メルペイはキャッシュバックだけでなくとんでもなくお得なクーポン配ったりもしているので目が離せません。
【30日まで】メルペイ、セブンイレブン「セブンカフェ」が11円になるクーポン配信中
https://bitdays.jp/cashless/mobilepay/merpay/35796/
また、SuicaやPASMO、nanacoなども新たなポイント施策発表してますが、前述の通りこれは国からもらえるキャッシュバックを受けるための仕組みなので、上記のキャッシュレス事業者なら当然もらえる還元でしかありません。Suicaメインの人、Suicaしか使えないお店での利用ではメリットなのですが、「他の事業者よりオトク」ということではないこと理解しておきましょう。
だらだら書きましたが最後に個人的な使い方をまとめておくと
- 10月半ばまではコンビニでd払い
- 10月5日はPayPay使うの忘れずに
- 10月後半スーパー使うならLINE Pay
- それ以外は基本的に楽天ペイ
というところでしょうか。また、別途エントリーしたJCBプリペイドはQUICPayとして使うのが便利なので、Kyashの代わりに愛用していきたいとおもいます。
20%還元で最大1万円キャッシュバックのJCBプリペイドカードを作ってみた注意点 – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2019/09/30/16368
しかしJCBプリペイドもキャッシュバック上限達したら次どうするかだな……。
いつも参考にさせていただいております!