ウィルコム時代、よだれがでそうなほどうらやましかった携帯電話の機能の1つがワンセグです。テレビっ子な私としては、移動中や外出先でテレビが見られてしかも録画できるなんてのは大変にうらやましい機能。ワンセグのためだけにニンテンドーDSのワンセグ勢いでポチっとしそうになったことが何度あったことか。今思えば録画もできないワンセグなんて買わなくてよかった……。
で、ドコモに移行してSO905iをゲットし、ついに待望のワンセグが使えるようになったんですが、実際のところあまり使う頻度が高くありませんでした。その理由は自分の中で2つあって、1つは自分の移動範囲の電波がイマイチなこと。特に自宅付近ではチャンネルが2つくらいしか入らないので、帰宅中に見るなんてことができないんですね。
まあそれに関しては電波の入るところで録画しておくことで対処できるとして、もう1つの理由というのが、携帯電話でワンセグを見るとワンセグ以外することがないこと。もともとテレビというのは「ながら」にぴったりのエンタメコンテンツであって、逆に「テレビだけ」に集中させられるとなると大変。レコーダ生活になれているからCMスキップできないのも困るし、バラエティとかだとそこまで集中して見るほどのものでもないんですよね。
ところがF905iのワンセグとなるとちょっと話が違ってくる。というのもF905iなら「ヨコモーション」を使うことで、ワンセグと同時に他のことができるのです。
たとえばiモードしながらワンセグ見たり。
ワンセグだけじゃなくフルブラウザもOK。
もちろんメールだってできちゃいます。
ブラウザやメールが同時に起動できることで、ワンセグは「ながら見」という、ある意味でもっともテレビらしい使い方が可能になるわけです。これなら多少のCMだって気にならないし、電波が入らない場所でもそこまで気にならない。アナログと違ってワンセグはデジタルだから、電波が悪い時はいっさい音がしないので雑音も発生しませんしね。
SO905iを使ってた時も、ワンセグしかできない、ワンセグでテレビをみることだけをある意味で強要されるのがちょっと苦手で、使い道としては会社の残業中に仕事しながら見るとか、やっぱり「ながら見」の使い方ばかりしていた。でもF905iならそれを携帯電話1台で完結できるので、今までより確実にワンセグ利用率が高まっております。むしろこうやってワンセグが脇役に徹することができてこそ、ワンセグは本当の魅力が出てくるのかもしれませんね。
ただし、ワンセグと同時に起動できるのは基本的にブラウザとメールだけ。iアプリは種類によっては起動すらできず、ゲームアプリは起動できるけど2画面分割にならないので意味が無い。
さらに録画した番組を再生する場合はメモリが必要なのか、メールはできてもブラウザは使えなくなります。自分の場合はmicroSDに録画しているので、これが本体録画だと違うのかもしれませんが、ワンセグ録画を本体でやるというのはあまり現実的じゃないですしね……。さらにはワンセグではなく自作の動画なんかはこの2画面機能がそもそも使えないので、このあたりも今後は2画面対応になってくれるといいなあと思います。そうすると電波の心配なく動画を楽しめるので。
こういう2画面分割のメリットはさすがヨコモーションかつフルワイドVGAのF905iならではというかんじですね。P905iの場合、横開きはできるけどあの体勢でメール打つのはちょっと大変そう。横画面でも操作体系がいっさい変わらないというヨコモーションはワンセグで活きる、むしろワンセグこそヨコモーションで活きるなあ、と思った次第であります。
あと余談ですが、ワンセグはかなり電波感度に左右されるので、できるだけアンテナをのばしたほうが視聴環境がよくなります。しかしFOMAになってアンテナレスになったはずが、ワンセグの普及でまたアンテナ搭載になるってのはなんだか皮肉ですね。