投稿者: カイ士伝

  • Switch 2のディスプレイやXREAL One出力に対応した100WのUSB-C充電アダプタ「GC313Pro」が面白い

    Switch 2のディスプレイやXREAL One出力に対応した100WのUSB-C充電アダプタ「GC313Pro」が面白い

    最近購入したAVerMediaの「GC313Pro」が久々にガジェット魂をくすぐられる面白さでざっくりレビュー。

    GC313Pro 4in1 ポケットキャプチャー キャプチャー・充電・映像出力・USBハブ | AVerMedia

    最初に本製品の要点をまとめておきますので気になるポイントがあれば読み進めてください。

    • 最大100W、3ポートのUSB Aアダプタ
      • USB-C×2、USB-A×1
    • USB-C経由でのHDMI出力と同時に充電
      • ケーブル一本で映像出力と充電を兼ねられる
    • Nintendo Switch 2対応
      • 標準ドックを使わずにディスプレイ出力できる
        • ただし当面はWindows限定のアップデートが必要
    • 画面キャプチャ機能
      • Nintendo Switch 2の画面をPCに保存できる
      • キャプチャ不要な人は下位モデルのGC313をどうぞ
    • XREAL Oneも使える
      • ただし別途変換アダプタが必要

    以下詳細。

    最大100W、3ポートのUSB Aアダプタ

    本体にはUSB-C×2ポート、USB-A×1ポート、HDMI×1ポートを搭載しており、このうちUSBポートはすべて充電に対応。単なるUSB AC充電アダプタとして使えます。

    充電ルールはシンプルで

    • USB-Cが1ポートなら100W
    • USB-Cが2ポートなら45Wずつ
    • USB-Aはつねに5W

    という仕組み。つまりUSB-Cが1ポートとUSB-Aが1ポートなら合計105Wなので最大105W対応なのですがまあ100Wのほうが通りがいいんでしょう。計算としてはシンプルでわかりやすいです。

    USB-C経由でのHDMI出力と同時に充電

    USB充電だけでなくHDMIでの映像出力にも対応、というか本当はキャプチャ機能がメインのデバイスなんですよねこれ。

    そして便利なのがHDMI出力と充電を同時にできること。最近はUSB-C映像出力に対応したディスプレイも増えており、そういうディsプレイならUSB-Cケーブル1本で映像出力と充電が可能で接続もシンプルなのですが、このアダプタを使えばHDMIしか対応していないディスプレイでも同じようにUSB-Cケーブル1本で充電と映像出力が可能に。なお当然ですがパソコン側がDP Alt Mode、要はUSB-Cで映像出力できる機能を搭載していないと意味が無いのでご注意を。

    Nintendo Switch 2対応

    ある意味本命の機能。Nintendo Switch 2をテレビに出力するには同梱のドックが必要ですが、この製品はドック代わりに映像を出力できる。ドックはかなりの大きさで持ち運びにはふさわしくないので、このサイズでドック機能搭載はとてもありがたい。入出力も4K60対応なのでスペック的にも不満なし。

    なお、Nintendo Switch 2対応は公式ではなく、あくまでメーカーであるAverMediaの独自実装したもので、AVerMediaも「動作確認済み」と表現しています。ただこれはサードパーティー製みんな同じ状況。以前まで対応していた製品も先日行われたNintendo Switch 2の最新アップデート「21.0.0」で非対応になったりもしました。

    なのでこのあたりは自己責任ではありつつ、映像キャプチャ系機器をいろいろ取り扱っているAVerMediaが「対応」と謳っていることと、異なるメーカーですがXREALの周辺機器「XREAL Neo」もSwithc 2対応を表明しているので、任天堂公式認定は受けられないまでもサードパーティー対応はだいぶ進んでいるんじゃないかなと想像しています。

    現状もっと面倒なのは、現行製品でSwitch 2対応にするにはユーザーがアップデートする必要があり、そしてそのアップデートはWindowsのみということ。Macしかもってないユーザーは最新アップデートが適用された製品の出荷を待つか、Windowsユーザーの友達に頼るとかですかね。

    なんとなくの勘ですが21.0.0で非対応になってもメーカーがアップデートで乗り越えていることと、アップデートも説明書読めばとても簡単なので、今後のSwitch 2対応も気楽に考えています。とはいえこのあたりは公式ではなく独自対応ではあるのでご自身の判断でどうぞ。

    画面キャプチャ機能

    USB-C×2ポートのうち1つはパソコンやSwitchからの映像出力で、もう片方はパソコンにつなぐことで出力した映像をキャプチャして取り込むことができます。

    取り込みはUSB経由なので、USBカメラを接続したのと同じような動作。なのでOBSなどのソフトで簡単にキャプチャできます。また、HDMIへの出力とは別に映像と音をキャプチャできるので、ゲームしている最中も問題なし。

    なお、このキャプチャ機能自体はMacでも使えるので、WindowsでアップデートさえすればNintendo Switch 2の画面をMacでキャプチャというのも可能です。

    XREAL Oneも使える

    最近愛用しているスマートグラス「XREAL One」も、HDMIをUSB-Cに変換するアダプタを介することで出力できます。つまりNintendo Switch 2の映像をXREAL Oneで楽しみたいぞ、と言うときに重宝します。

    アダプタは以下のような映像出力対応のやつですね。

    500-KC048 HDMI to USB-C 変換アダプタ 4K/60Hz ケーブル長20cm ARグラス モバイルモニター Xreal Air 2 Pro 対応 Type-C 変換 | 通販ならサンワダイレクト

    注意点としてアダプタの動作のため、アダプタにUSBで給電する必要があるのですが、これはGC313ProのUSB-Aポートで対応可能。このアダプタのHDMIケーブル自体が短く、必然的にGC313Proとの接続距離もこのアダプタのケーブル長に準じることになるため、30cmくらいの短いUSB-A to Cケーブルがあるといい感じに構成できます。

    本体サイズは結構大きく重さもずっしり。持ち歩くアダプタとしてはあまりお勧めしませんが、家の中でUSB-Cをつないだらすぐに映像が出せる環境として便利。自宅ではNintendo Switch 2だけでなくMacbook Air M1を充電しつつディスプレイに表示するのも便利に使っています。

    発売時の価格は16,000円弱でしたがいまはAmazonだと1.2万円から1万円台で購入できるっぽい。100WのUSB充電アダプタの価格帯からすると倍以上の値段ですが、上記の機能にメリットを感じる人ならかなりお手頃ではないでしょうか。キャプチャデバイスと充電アダプタが一体化して場所を取らないしキャプチャしたいときに(ケーブルさえつなげば)すぐキャプチャできるというのもいいですね。

    下位モデルのGC313は、GC313Proと本体サイズも重量も一緒、違いはキャプチャ機能だけなので、動画キャプチャする必要がない人はGC313を選ぶのもよし。本体価格差は5,000円くらいなので、5,000円でキャプチャ機能が欲しいかどうかですかね。ただAmazon見るとGC313が見当たらず、ビックカメラとかでは8,000円前後なので、この価格差ならPro買う方がいい気はします。

    GC313Pro 4in1 ポケットキャプチャー キャプチャー・充電・映像出力・USBハブ | AVerMedia

    ポケット充電器 GC313 3in1 充電器 大画面モニターへの出力・USBハブ機能 | AVerMedia

  • 書店で新たな場所作りを目指す宇野書店のメディア内覧会に行ってきた

    書店で新たな場所作りを目指す宇野書店のメディア内覧会に行ってきた

    評論家の宇野常寛さんが大塚に書店をオープンするということで、その前日に行われたメディア内覧会にお誘いいただいて参加してきました。

    場所は大塚駅の北口を出て徒歩5分程度。大通りの交差点にあるので立地としては割とよい場所です。

    メディア内覧会は宇野さんのトークからスタート。宇野節全開でこの場所を開いた目的ややりたいことについて語っていました。

    トークの中で興味深かったのが、電子書籍の時代で紙の書籍が厳しい中どうして書店を開いたのかという話。書店の成功事例としてはイベントスペースを組み合わせたB&Bがありますが、それはそれでリスペクトしつつ宇野さんのやりたいことはまた別にあり、もちろんイベントもやるけれど、オフィスビルの共有部として活用することでオフィスの価値を高めるとともに、周辺エリアも盛り上げていくというのは壮大で面白そう。

    大塚は池袋のたった1駅隣な割に知名度がないのですが、最近は星野リゾートが再開発しているし、小さな劇場やライブハウスもあったりして割と文化の街でもあったりする。そういう大塚を宇野書店がどう盛り上げていくのかは楽しみです。仕事場としても使って良いみたいなので今度仕事しに行ってみようかな。

    あと普通の本屋に平積みされているのがAmazonのランキング、みたいな話もそれはなるほどと思った。もちろんそういう売れ筋を売らないとやっていけないという現実もありつつ、消費者としてはAmazonと同じならAmazonで買っちゃうよね、というのが本音だと思うし。

    そのあたりの経緯は宇野さんのnoteにもあるのですが、何者にもならないコミュニティスペースというのは面白いコンセプトだし、コミュニティ色が強いコワーキングスペースは理解できるものの苦手な自分としては結構共感する考え方でした。

    宇野書店、はじめます。|宇野常寛
    https://note.com/wakusei2nduno/n/n63f27d094f67

    宇野書店はオープン時点で6000冊の在庫を用意。ほんとは1万冊調べていたけどそのほとんどが今入手できない本だったとのことで、1万冊取りそろえるのが地獄でもう二度とやりたくないと言ってました。好きな本選ぶの楽しそうに思えるけど、1万の大台になるとちょっとまた違うんだろうな。

    ラインアップは多彩で、評論ものだけでなくサブカルやオタクもの、小学生向け文学と幅広い。ドリトル先生とかシリーズが揃ってて思わず全巻欲しくなりました。こういう「子どもに読ませたい」本があるのも街の場作りとして嬉しいポイント。

    書店自体は基本的に無人でセルフ会計。実際に使ってみましたがバーコード読ませて決済サービス選ぶだけなのでシンプルでとても使いやすい。ただ贅沢言うと持ち帰る袋が無いので、宇野書店ブランドの紙袋やトートバッグとか合わせて販売して利益率上げてくれるといいなと思いました。

    せっかくなので宇野さんの新しい本と、Next Commons Labの時にお世話になった白井さんの本、そして最近劇場で見た海がきこえるのガイド本を買いました。海がきこえる、改めて劇場でしっかり見るといろいろ発見が多くてそれはそれでまた語りたくなっている。ポッドキャストかブログでやるかなー。

    ここ最近、いままでの自分を振り返りつつ、これから自分がなにやりたいのかなというのを考える機会が多かったのですが、その中で自分の中でやりたいことが場所づくりなんだろうな、ということに最近気がつき始めており、こうやってリアルの場所を持つというだけでなく、他とは違う宇野さんならではのコンセプトでの場作りというところに感銘も受けたし元気ももらいました。

    会場でも友人とそういうコミュニティのためのリアルな場作りの話でもりあがり、やっぱりこれからの時代に必要なもの、そして自分がやりたいことはそこなんだろうなと改めて認識。そろそろ年齢もいいお年頃になってくるこのタイミングで、ちょっとこういう場作りについて本気で向き合おうかなと思っています。

  • チャットでお願いするだけでWeb公開までノンストップで開発してくれる「Replit」のバイブコーディングが楽しい

    チャットでお願いするだけでWeb公開までノンストップで開発してくれる「Replit」のバイブコーディングが楽しい

    最近話題のVibe Coding。AIにざっくり「こんなアプリ作りたいんだけど」という要望だけでアプリを開発できるという、エンジニアはもちろん非エンジニアにも魅力的な機能なんですが、非エンジニアにとっての課題はアプリの公開場所。ただのHTMLファイルレベルのアプリであればレンタルサーバーに置いて、とかも可能なんですが、ログインの仕組み作ったりデータ保持しようとすると途端に難しくなる。

    そこまでのエンジニア知識の無い自分としては、ブラウザだけで完結するアプリを細々と作って遊んでいたのですが、散財No.1ポッドキャストのBackspaceでReplitというサービスが使われているのを知り、これなら自分の要求満たせるかもと思って試してみたらこれが大当たり。チャットにお願いするだけでアプリを作るだけではなくログインシステムやデータベースも構築し、さらにインターネットに公開するまでをワンストップで実現できました。

    登録したい方は以下のコードから登録すると10ドル分のクレジットがもらえるのでよろしければ。なお紹介者の私も10ドル分もらえるのでWin-Winの関係であります。

    https://replit.com/refer/kai3desu

    ただ先に期待値を下げておくと、日本語は通るもののメニューは英語なのと、日本語で質問しても英語で返事が返ってくることがあります。まあ英語メニューはそこまで難しくはないのと、返事が英語でも生成AIで翻訳すればいいので、手間はかかるもののそこまで困りはしません。

    どちらかというと困るのは途中で全然アプリがうまく作れなくなること。何度か「修正して」とお願いしても「完璧に修正しました!」と返事は来るものの全然直ってないということもあり、こういうときは諦めてそこまでやりとりした仕様を取りまとめて1からアプリを作り直すのがお勧めです。

    また、Replitは無料で利用できますが、ある程度開発したい場合は有料プランに加入する必要があります。有料プランは月額25ドルからで、生成AI系だと割と王道の価格帯ですかね。

    Pricing – Replit
    https://replit.com/pricing

    今回はReplitで以前から作りたかったオリジナルのソーシャルブックマークを作ってみました。仕様はこんな感じ。

    • 特定のユーザーのみで利用できる
      • それ以外のユーザーはログインできない
    • タグで分類
    • URLを入れるとタイトルや画像、概要も自動で取得
    • パソコンのブックマークレットやスマホの共有機能で手軽に共有
    • いいねボタンでブックマークを評価できる

    まあざっくりいうとはてなブックマークのプライベート版、みたいなイメージですね。特定のテーマ、たとえば推し活で応援しているアーティストの情報だけをみんなで集める、みたいな利用イメージです。

    本当はサービスそのものを公開しようと思っていたのですが、公開用のサンプル作ってたらエラー続きでクレジットを消費しまくっているのでほどほどにして画面紹介。実際のサービスは無事に動いております。

    トップページはこんな感じ。Googleアカウントでログインすると利用できますが、ログインできるGoogleアカウントを別途指定して制限することもできるようになっています。

    ブックマークはタグでの絞り込みやいいねなどの機能を搭載、いいね順でのソートや検索も可能です。

    追加時はURL入れるだけでタイトルや概要、画像も取得してくれます。

    Androidからはシェア機能で登録、iPhoneやパソコンのブラウザはブックマークレットから登録可能。スマホからもできるだけ気軽に登録できるようにしました。

    前置きはこのくらいにしていよいよVibe Coding開始。まずはユーザー登録してざっくり仕様を投げます。なおやたらと仕様が具体的なのは何度か作成に失敗し、その時の失敗を取りまとめて再度お願いしているからです。

    これでいったんは完成したのですが、日本語が文字化けするので修正を依頼。

    修正したというのに直ってないので再度修正依頼。こういうのはしょっちゅうです。

    それでも直らないので具体的なURLを示してお願いしました。ただ指示するだけじゃ無くて具体例を示すの、AIだけじゃなく人間のお願いでも大事ですね。

    こんな感じで仕様を修正しつつ、一通り完成したタイミングでAndroidからのシェア機能の実装を確認。

    こんな雑なオーダーでも提案してくれるので提案のまま実装をお願いします。

    実装はしてくれたものの、またしてもバグがあるので再度修正。新しい仕様を追加すると都度修正の繰り返しですね。

    Androidのシェアがうまく動いたので今度はiPhoneのシェア機能を依頼。

    Androidとは仕様が違うので、ということでブックマークレットやiOSのショートカットアプリで登録する機能を実装してくれました。

    このあともいろいろ修正依頼は発生しているのですが、一通りできあがったらいよいよインターネット公開、の前にセキュリティ面を心配しましょう。自分の持ってる知識では入力欄にプログラム書かれたらいかんな、ということで以下を質問。なお、「開発は不要です」としているのは、ただ質問しているだけなのに勢いよく開発始めちゃってクレジット消費されちゃうこともあるからです。こういうのもやってみての学びですね。

    ぼちぼち想定範囲内の問題があったのでここも改善を依頼。

    推奨対策を実装した上でさらにセキュリティの質問。

    まだまだあるよ、ってことなので片っ端から実装してもらいます。

    こんな感じでセキュリティ面も対策したらようやくWeb公開。なお実際には自分で確認するのに一度インターネット公開した方が早いのですが、セキュリティ面を対策すると大丈夫だった機能も使えなくなったりするので、最初からまとめて実装しといたほうがよさそうです。

    インターネット公開は画面右上の「Deploy」を選択。画面では一度Deployが済んでいるので「Redeploy」という表記になっています。

    Deployに関してどの環境を選択するかなど説明がありますが、ひとまず進められるままにAutoscaleを選択。

    Autoscaleの設定もとりあえずお勧めのままGO。

    最後にURLを決めてから「Deploy」でいよいよインターネット公開。

    あとはひたすらデプロイ作業が終わるのを待ちます。

    というわけで自作のソーシャルブックマークサービスができあがりました。ここ1週間くらい自分で運用していますが、ぼちぼち想定通りの仕様で動作しています。

    素人アプリなのでセキュリティ面が心配ではあるものの、今回のアプリのようにGoogleアカウントログインを必須としつつ、どのアカウントでログインできるかも指定できるので、友達のGoogleアカウントのみ利用できる、としておけばセキュリティの心配もだいぶ減らせそう。とはいえ私もプロではないのであとは自己責任でお願いします。

    言ったとおりに実装してくれなかったり、機能を追加するたびに問題なかった機能がだめになってたり、そもそも全然うまく動かなくて一からやり直したりと大変さはあるものの、それでも全然プログラミングができない人間が悪戦苦闘しながらもWebにアプリを公開できるのはすごく楽しい。そして繰り返しながら単なるブラウザ動作レベルではなくGoogleアカウント連携やデータベースまでまるっとやってくれるのが、アプリ作りたいけど作れなかった自分のような人間にとって夢のようなサービスです。

    そして自分でVibe Codingしてみると、ちゃんと適切に最初から仕様組む大事さも痛感できるし、脳内の仕様でとりあえず突き進んでアプリにしてみるというのもすごくいい経験になる。サバゲーで人を撃つことの怖さを知る、に近い感覚を覚えました。

    改めてですが興味ある方はぜひ以下のコードからご登録ください。25ドルの有料プランは割とたっぷり開発できるので、ここでもらえる10ドル相当のコードでもけっこう遊べるのではないかと思います。

    https://replit.com/refer/kai3desu

  • ゲーム画面を共有できるNintendo Switch 2のゲームチャットが楽しい

    ゲーム画面を共有できるNintendo Switch 2のゲームチャットが楽しい

    Nintendo Switch 2を買って一番興味があったのがオンラインでビデオチャットできるゲームチャット機能。Switch 2を購入したメンバーを集めてさっそく体験してみました。

    ゲームチャット|Nintendo Switch 2|任天堂
    https://www.nintendo.com/jp/hardware/switch2/gamechat/

    ゲームをしながらボイスチャットする機能自体は、古くはXbox 360でも基本機能として実装されていたし、PS5にもパーティーチャットという機能がある。任天堂自体もWiiのオプション「Wii スピーク」でボイスチャット対応してたりと、ゲーム機向けの機能としてはそれほど目新しいものではないものの、今回のゲームチャットは別売のカメラを使ってビデオチャットもできることに加えて、自分たちのゲーム画面を見せられるところが新しい。自分の知る限り、ゲーム画面を配信できる機能はあっても、チャット内でお互いに見せ合う機能ってのはこれまでなかったんじゃないかなあ。

    そんなゲームチャットですが音声のみなら最大12人まで、その中でゲーム画面の共有やビデオチャットができるのは最大4人までという制約があります。まあさすがに12人が画面映すと処理的にきついんだろうなあ。

    音声だけのチャットなら特に設定不要で、ビデオチャットもUSBで接続すれば特に設定なくすぐに使えます。ただちょっと惜しいのが、カメラにどう映っているのかは事前に確認できても、ゲームチャットでどう映るのかを事前に確認できない点。

    何を言っているかと言うと、ゲームチャットは昨今のビデオ会議サービスみたいに背景を消して自分だけを表示する機能があるのですが、どのくらいの精度で背景を消してくれるのか、はゲームチャットで友達を指定しないと確認できない。いくら背景消してくれると言ってもどのくらい消してくれるか確認せずゲームチャット立ち上げるのが不安な人もいると思うので、これは今後のアップデートで、ゲームチャット立ち上げて無くても背景を消すなどのエフェクトを確認できる機能が欲しいところ。

    なお、音声については事前に確認する機能があり、一度録音して自分の声がどう聞こえているのかを試すことができます。同じような仕様でビデオチャットのエフェクトも試せるようになるといいのですが。

    また、ビデオチャットの表示は背景を消しつつ自分の全身を映すか、自分の顔だけをトリミングしてくれるかを選べるのですが、後者のトリミングはゲーム画面の右下に固定されるため、マリオカートだとちょうど相手の順位が見えなくなる。これが狙ってのことならいいんですが、ビデオカメラの写し方次第で対戦時のプレイ感変わっちゃうのはちょっともったいない。今後ゲームを作るときに「カメラで右下が隠れる」ことを意識する必要があるのかも。

    と、細かいことを言いつつ実際のプレイ感ですがやっぱりとても楽しい。自分の狙ったバナナに見事引っかかった相手が思わず声を上げてしまった時とか、やっぱり音声があるととても盛り上がる。ただ、マリオカートみたいに集中するとしゃべりに余裕がなくなるので無音が多くなり、さらにSwitch 2はしゃべっているとゲーム音を下げ、無音だとゲーム音を上げる機能があるので、だれもしゃべらなくなってゲーム音が通常に戻ったときにそこはかとないプレッシャーを感じます。

    一方のビデオチャットは、正直ゲームしながらだと相手の顔を見る余裕がないのでゲーム中はそこまでいらないのですが、ゲーム次第ではもっと便利に使えそう。それよりも相手のゲーム画面見られることのほうが便利で、オンライン対戦するときに相手が設定で迷っていたときに画面見ながらさっとフォローできる。これは地味になかなかいい機能です。

    画質自体はそこまで美しくはないけど認識するには十分なくらい。あとマリオカートの場合は対戦で画面が等分されるのですが、オンラインだと自分の画面を一番大きくできて操作感もいい。

    あとびっくりしたのがマイクで、カメラにはマイク搭載されていないので本体マイクで収録しているんですが、それに気がつかないくらい音は自然でした。うちの場合はドックに装着した状態で少し離れたソファーから操作してたのですが、会話に支障はなかったし、実際に自分で録音確認しても十分な音質です。

    そして面白いのがアクセシビリティで、マイクの会話を文字起こしで表示したり、逆にテキストチャットを合成音声で読み上げたりしてくれる。文字起こしの精度はそこまで高くないものの何言ったか把握するには十分なので、これは常にオンにしておくと楽しいです。

    なお、もろもろの機能は相手の顔が映っている状態のためキャプチャ不可で、キャプチャ取りたかったら別の機材などを使う必要あり。プライバシー対策としては正しいんだけど、せっかくの記念写真がさくっと取れないのもさみしいので、Google MeetやZoomみたいに「画面キャプチャしていいですか?」という確認が取れたらキャプチャできる、とかになると嬉しいけど、強制させられる可能性もあるから難しいだろうか。

    なお、Webカメラは任天堂純正のほか、パックンフラワーデザインのカメラがホリから発売されています。

    株式会社 HORI | USBカメラ パックンフラワー for Nintendo Switch™ 2
    https://hori.jp/products/nsx/nsx-001/

    デザインがすばらしすぎて私もこれ買ってしまったのですが、純正はフルHD(1920×1080)に対してホリのカメラはVGA(640×480)とスペック上は違いあり。なのですが使い比べていて画質はほとんど気にならないレベルでした。

    どちらかというと大事なのは画角で、純正はかなり広めに映ります。ゲームチャットは2人同時に映ることもできるので、複数人が映りたいという用途だと純正のほうがよさそう。カメラはズーム機能もあるので、余りに広く映っているときもズームで自分中心に絞る、という調整も可能です。

    ただ、カメラはいずれもUSB-Cなのですが、USB-Cは本体にしかないので、本体を取り出すときにいちいちケーブルも抜き差しするのがちょっと面倒。ドック装着時、余ったUSB-C上部なので、テレビの下とかに置いているとケーブルが上方向に伸びてしまうのもちょっと見栄えが悪い。怪我の功名で別のUSB-Aケーブルに切り換えてもカメラは動作したので、自前でCtoAのケーブルに切り換えたほうが使いやすくなるかもしれません。

    まだまだ手に入らない人が多い中、誰もが遊べる環境にないものの、今後Switch 2が普及してきたときのコミュニケーションとして大いに期待できる仕上がり。特に本体のマイクがこれだけ性能がいいのが驚きでした。マリオカートだけでなく他の対戦ゲームでもぜひプレイしてみたいところです。

  • 「iPhoneみたいな後継機」だったNintendo Switch 2の魅力と課題

    「iPhoneみたいな後継機」だったNintendo Switch 2の魅力と課題

    発売日から遅れること約1週間、ようやく入手できたNintendo Switch 2についていろいろ思うところなど。

    前モデルSwitchの時は発売日に3台も手に入ったことで根拠のない余裕をぶっこいていましたが、身の回りの目につく抽選予約はほぼ敗退し、ゲームキューブ以降久々に発売日入手ができない任天堂ゲーム機に。まあよく考えたらSwitchの時って抽選じゃなくて先着だったよな……。

    任天堂公式の予約のみ購入できる多言語版は当選確率が高かったという話を聞き、それがわかった2回目以降は多言語版の確率も上がるだろうなと思いつつ、2万円という価格差を考えると通常版よりは引き続き確率高いんだろうということで2回目から多言語版に切り換え。それでも2回目は落選したものの、無事に3回目で当選と相成りました。2万円は痛手ではあるものの、この先も抽選落ち続けるメンタルを考えると心の平穏をお金で買ったということにします。これ以降もSwitch 2の抽選申し込んでいるけど全く当たらないものな……。

    ハードは進化、ソフトは良くも悪くも変わらないiPhone感

    前モデルのSwitchを手にした時は、思ったよりも「Wii Uの後継」だったなという感想でしたが。

    Nintendo Switchはやっぱり「据え置き機」だった – カイ士伝
    https://bloggingfrom.tv/wp/2017/03/06/15117

    今回については当然ながら「Switchの後継」、もうちょっと手にした時の感覚で例えるなら「iPhoneみたいな後継」という印象でした。

    これはいい意味でも悪い意味でもあるのですが、ソフト自体はほぼほぼSwitchで、画面だけ見ると新しいところを見つけるが間違い探しレベル。一方で4K対応や取り外しやすいJoy-Con 2、マウスになる新機構などハードレベルは新たな機能を搭載してきたところが、カメラやタッチセンサーなどハードスペックが向上する一方で、OSは新モデル手にしてもほとんど違いを感じないiPhoneのような感覚を覚えたのでした。

    ハード面でのブラッシュアップはほんとに素晴らしいの一言。取り外しが面倒だったJoy-Conがマグネットで本当に着脱が楽になったし、すぐにバランス崩して倒れるし何なら外れてどこかへ行ってしまう背面スタンドも安定感がでた。本体サイズは大きくなったけどボタンはむしろ押しやすい。PROコン 2は本体がややコンパクトになって前モデルより使いやすくなりました。そういや細かいけどPROコン2の正式名称は「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」であってコントローラー自体は2じゃないのね。

    とはいえ良くも悪くも前モデルからのアップデート中心だったハードの新機能の中で唯一と言っていい完全新作のマウスもすごいよい出来。もうちょっとやっつけマウスでオマケレベルかなと思ってたけど思うとおりに動かせるし、ソファーやズボンでも操作できるからリビングでも使いやすい。マウス操作の面白いゲームという点でSwitch 2の新しいソフトが出てくるのも期待できそう。

    ユーザー管理は前モデルのまま。多人数利用へのアップデートに期待

    一方のソフト面については残念なところも多い。特にユーザー周りがSwitchそのままでアカウント管理が弱いまま。具体例を挙げると家族で複数ユーザーが使うときは、本体共通のパスワードはかけられるけどユーザー個別にパスワードを管理できない。みまもり設定も本体にかかるので、みまもり対象ではない大人がプレイするときもいちいちパスワード解除しなければいけない。新バージョンでこのあたりの改善期待してたのにまんまSwitchだったのはとても残念。

    複数ユーザーで言うとSwitch 2に先行して実装されたバーチャルゲームカードは、かなり面白い取り組みだけどこれも複数ユーザーで考えるともう一息惜しい。いままで自分が買ったダウンロードゲームを家族がプレイする場合、「自分のアカウントでログインしておいてネット接続で本人認証」というスタイルだったのですが、結果自分のアカウントで入る必要あるし、自分が買ったゲームがすべて表示されてしまう。子供がいる家庭において、ちょっと子供には見せたくないよな、なんてゲームも表示されちゃうし、こっそり買ったゲームも新着で自動表示されてしまう。

    一方バーチャルゲームカードも自分のアカウントでログインする必要はあるものの「自分の持ってるゲームのうちどのゲームを見せるか」を個別に指定できるので、自分の買ったゲームが全部表示されてしまうことはない。自分のアカウントにロックかけておけば勝手にバーチャルゲームカードを追加されることもないので、この仕様自体はなかなか面白いしいい仕組みだと思います。

    ただ前述の通りもう一息だなと思うのが、バーチャルゲームカードは2台1組が上限ということ。3台目を追加したい場合、個別にゲームを割り当てることはできず、すでに登録した1台を解除しないといけない。つまりこれ、子供が2人以上いる家庭だとどっちがバーチャルゲームカード設定するかでまあケンカになるよね。

    一方で旧来の仕組みもユーザー設定から「オンラインライセンスを使う」をオンにすれば使えるのですが、これは自分で2台持ってる人はいいけど家族に使わせようとすると前述の問題が起きる。バーチャルゲームカードは一度設定すればオフラインでも遊べるメリットはありつつ、オンラインラインセンスはネット接続が必要だけどすべてのゲームが遊べてしまうので、子供が2人いる家庭でどっちがバーチャルゲームカードにするかオンラインライセンスにするかでもひともめしそう。

    バーチャルゲームカードを増やしすぎたら不正利用につながる、という懸念もあるんだろうけど、いまの仕様だと家族が多い家庭が不便になってしまう。バーチャルゲームカードは複数台ペアリングできるけどゲームは1台にしかセットできない(兄のゲーム機にマリオカートをセットしたら弟は遊べない)とか、もうちょっと融通を効かせてあげてほしいところです。そもそも低年齢のユーザーが多いゲーム機なので、ペアレンタルコントロールもそろそろしっかりして欲しい。

    「10年以上ぶりの新作」だったマリオカートワールド

    本体の感想はこのあたりにして個別の感想を。本体発売同時のキラータイトルとして期待されていたマリオカートワールド。これはね、もう待ってましたの一言です。正直オープンワールドとかどうでもいい。マリオカートの新作なのが嬉しい。

    というのもですよ、こちとら任天堂ゲーム好きとしてWii Uもしっかり発売日買いし、マリオカート8は全コース星3出すくらいにはやりこんでいるわけですよ。そんな身からすると、Switchのマリオカート 8DXはリメイク以前に同じゲームのやり直しさせられている気分なわけです。

    ゲーム自体はほぼ一緒で新しさがほとんどないのに、せっかくWii Uでやりこんで増やしたキャラクターや車も全部リセット。追加コースはあるけど、あれだけ走りまくったいつものコースをまた攻略するのかよという気持ちが重くて、大好きなゲームタイトルではあるのにおそらく一番やりこんでないマリオカートシリーズだったのがマリオカート 8DXでした。

    マリオカート 8の発売は2014年。つまりWii Uからのマリオカートファンからしたら10年以上ぶりの新作なわけで、これが楽しみでないはずがない。新コースももちろんなんだけど、細かいアップデートがいちいちバランス良くて、こういう新作をSwitchで出してほしかったぜ……、と今更ながらに思ってしまいます。まあそれだけWii Uのマリオカート 8をプレイした人数が少なかったんだろうけどね……。

    細かな改善点で言うとアイテムホールドが自動になっていちいちボタンでキープしなくて良くなったのと、カートやバイクの細かいカスタムがなくなって、キャラクターと車選びというシンプルな構成に。あのカスタマイズ地味に面倒だったのでこのシンプル回帰はとてもいい。DS時代にやりこんでた懐かしのコースが復帰してて、なんとなく体が走り方覚えてたのも楽しかった。

    あとはマリオカート 8の無重力がなんというか速く走りたいのにぶつからなきゃいけない操作感にいまいちなじめないままだったのですが、今回は無重力をとっぱらい、その代わりに橋や電線の上に乗る新たなクションが追加。まだこれうまく使いこなせてないんだけど、今までより走りの幅が広がりそうで楽しみ。

    24人対戦に加えて新たに追加されたサバイバルモード。CPU戦だと単調なんだけどオンラインでやるとめちゃくちゃカオスで楽しい。友達とプレイするときはこっちのほうがもりあがるんじゃないかな。人数こそ違うけどスプラトゥーンみたいなわちゃわちゃカオス感があっていい。

    50ccはさくっと星3つ取って100ccの星3つ集めているくらいの段階ですがいまのところ不満がほとんど無い。歴代のいいところしっかり集めてアップデートした良作だなと思います。まだあんまりオープンワールド堪能してないのでそっちで不満出てくるかもだけど。

    マニュアルに振り切った仕様が逆に楽しい「ひみつ展」

    スーパーマリオワールドと並びローンチタイトルとして発売されたのが「Nintendo Switch 2 のひみつ展」。Wiiあたりから普通のゲーム機とはちょっと違う操作や体験を持ち込んできた任天堂の据置きゲーム機は、「このゲーム機はこうやって遊ぶんだよ」というマニュアルのようなソフトをローンチタイトルにおいてきました。Wiiの頃は「はじめてのWii」「Wii Sports」、Wii Uは「ニンテンドーランド」、そしてSwitchは「1-2-Switch」で、その流れを汲むのがこの「ひみつ展」だと思いますが、ゲームよりもマニュアルを優先したこのゲームシステムが思ったより楽しい。

    基本的にはSwitch 2の新しい機能やこだわりの機構をただただ紹介するソフトなのですが、ちょっとしたスタンプラリー機能入れてみたり、新しい機能を使ったミニゲームでHD振動2やマウスなどを体験できるのがなかなかに楽しい。1-2-Switchの時は新しいゲームに拘りすぎて肝心のゲーム性がいまいちというか、言葉を選ばずに言えば只のパーティーゲームだな、みたいなのが多かったのですが、ひみつ展はすがすがしいくらいマニュアル感を出した結果むしろコンテンツとして「新ハードの面白さ」を伝えることに成功していると思う。

    とくにいいなとおもったのが60FPSと120FPSの見比べゲーム。どっちも十分きれいなので単体で見ると意外とわからないんだけど、これを比べて違いを見極めるというコンセプトがもう面白い。新しい技術をゲームに落とし込んで体験できるのなかなかに楽しいです。

    スマホ連携にWii Uを感じたゼルダのSwitch 2アップデート

    ゲームとしての新作ではないものの、Switch 2専用のアップデートが提供されたゼルダもプレイ。スマホ連動のナビシステムが結構楽しくて、ほこらめぐり途中で飽きちゃってたんだけどナビシステムメインでまた楽しくプレイできそう。

    というかこれ、ある意味Wii Uでやりたかった2画面ゲーム、コンパニオンゲームだよなあ。Wii Uは本当に斬新で好きなハードだったのですが、2画面の良さを出すのが難しすぎた結果、Switchでは2画面ではなく1画面に特化することで大成功を収めるわけですが、Wii Uだからこそ面白かった2画面ソフトの体験も強烈にあるだけに、任天堂がスマホを使ってこういうコンパニオンゲームもっと増やしてくれるといいなと思います。時間があったらWii Uの2画面ゲーム名作3選みたいなエントリーも書きたい。

    サードパーティーの映像出力は軒並みNG。今後の対応機種に期待

    公式ではない映像系機器との接続でいうと、いまのところ公式ドック以外の出力はだめっぽい。Switch時代にGENKIのSwitch用ドックを使ってディスプレイ出力していたんですが、Switch 2は動作しませんでした。

    Switchドックが1/10に!遊びにも仕事にも万能すぎるGENKI Dock|マクアケ – アタラシイものや体験の応援購入サービス
    https://www.makuake.com/project/genki_dock/

    また、最近買って大変に愛用しているARグラスのXreal Oneも、周辺機器のXreal HubとモバイルバッテリーでSwitchは動作したのですが、Switch 2では動作せず。モバイルバテッテリーはドックと同じ60W出力できる製品使ってもダメでした。Xreal Oneでプレイできるととてもありがたいので、モバイルバッテリーでプレイできるやり方が見つかること期待しています。65W出力とか100W出力とかだったらいけたりしないだろうか。

    Switch 2の目玉機能であるビデオチャットはまだ買ったばかりなので未体験。とはいえ周りでもちょろちょろと買えている人いるので、近日中に希望者集めてビデオチャットも体験してみたいと思います。

    「2」ならではの着実なアップデートでシンプルに「面白いゲーム機」へ

    売れに売れた前モデルSwitchの販売台数は発売初月に全世界で274万台だったのに対し、後継たるSwitch 2は発売からたった4日で350万台を突破。1カ月だともっと数字が伸びそうでどえらいハードになりそうです。

    Switchの改善点を細かく潰してアップデートし、他のゲーム機ともマルチでソフトが出せるよう4Kにも対応したことでゲーム機として隙が無くなったSwitch 2。面白みがないという人がいるかもしれないけど、ゲーム機としての円熟味を感じさせる新ハードでもあります。

    振り変えればWiiもWii Uも本当に面白い試みのゲーム機だったんだけど、面白すぎてそのスペックを本当に活用できるのが結局任天堂だけだよね、みたいなことになってサードパーティーが広がらなかった。Wiiリモコンは英断だったけど、結局普通のゲームコントローラが欲しい人向けにクラシックコントローラが発売され、Wii UのGamePadは2画面ならではのゲームには最高にいいコントローラだけど、普通のゲームやるにはさすがに重たすぎて結局クラコン使うことになってしまった。

    その点で1画面に回帰し、新機軸であるJoy-Conも「単にコントローラが2つになるだけ」というシンプルに割り切ったSwitchは結果として「普通に面白いゲーム」がたくさん出てくるようになった。あまりに尖りすぎた環境だとそこで才能出せる人も限られるよな、という人生の学びみたいなところもあります。

    Wii Uの尖りを落として「据置き機と携帯機の融合」に注力したSwitchのスペックでの物足りなさを着実に潰してきたSwitch 2は、ゲーム機としての新しさはそこまでないかもしれないけど、本質である「面白いゲームをプレイする」ゲーム機として素晴らしいアップデートの次世代機であり、だからこそ任天堂としても珍しい「2」というゲーム機のナンバリングなんだろうな、ということを実感しました。

    ただ繰り返しながらソフト面が前世代のままなので、このあたりアップデートでどこまで改善できるのか、してくれるのかも、新たなタイトルで遊びながら期待したいところであります。

  • Ruby Kaigi 2025会場周辺の飲食店をチェックできる地図アプリを作った

    Ruby Kaigi 2025会場周辺の飲食店をチェックできる地図アプリを作った

    いよいよ来週開催のRuby Kaigi 2025。

    いまお仕事しているprimeNumberがRubyを使っているということもあり、一度参加してみたかった巨大イベントということもあって今回初参戦するのですが、どうやら今回の開催地である愛媛県県民会館の付近は飲食店が少ないらしい。

    会場周辺は閑静な住宅街でした。周辺にコンビニが無いので注意です。(最寄りのコンビニまで片道7分です。)
    周辺をぐるりと歩きましたがカフェなど飲食店もほぼ無いので、お昼などを外で済ませてから会場に戻る予定の方は、一度バスまたは路面電車で何駅か移動した方が良さそうです。

    RubyKaigi 2025ゆるロケハンレポート|ぬん
    https://note.com/hacomono_nunsan/n/nf878833f8b08

    そしてそんな心配な飲食事情を心配して近辺の飲食店を調べてくれたブログも。

    私のように、「ご飯を食べることが大好き」で
    でも「セッションもたくさん聴きたいぜ」「ブースからあんまり離れられないぜ」という仲間の方がもしいらっしゃったらお役に立てれば・・・と思い、調べたランチ営業しているお店の情報をカキカキします?

    RubyKaigi2025会場近辺のお昼ご飯事情を調べてみた|yuidyy
    https://note.com/yuidyy555/n/n780a4b69de0e

    当日はこのブログを参考にして飲食チェックしたいなと思いつつ、方向感覚にとても自信のない自分としてはちゃんと地図で場所チェックしていきたいな……、ということでいよいよ本題。むしり取った衣笠ならぬ昔取った杵柄で、会場周辺の飲食店マップを作ってみました。

    Ruby Kaigi 2025 飲食マップ
    https://kai4den.github.io/rubygourmet25/

    アクセスするとこんな感じ。スマホでのアクセス推奨です。

    位置情報を使って近辺のお店を表示。

    お店を選択すると簡単なお店のジャンルと営業時間が確認できます。家のアイコンは公式サイトにリンクしているので、ちゃんと情報見たい人はリンク先をご確認ください。

    地図の下には「スポットまでの道順」リンクも。

    クリックするとGoogleマップに飛び、Google マップのナビを使って目的地まで移動できます。

    下部のタブから一覧表示したり、カテゴリで選んだりもできます。

    そして下部の「マップについて」にもありますが、こちらは私がGeoloniaで働いていた時に開発した、スプレッドシートで好きな地図が作れる「Geolonia PWAマップ」を活用して作りました。

    Geolonia、オリジナルの地図アプリを簡単に作成できる「Geolonia PWAマップ」ベータ版を公開 | 株式会社 Geolonia – ジオロニア
    https://www.geolonia.com/archives/4211/

    好きなスポットをまとめるといえばGoogle マップにもマイマップという機能があるのですが、あれはカテゴリの分類はできるけど「このお店がどういうお店か」という概要が説明できない。その点Geolonia PWA マップはスプレッドシートに好きなテキストを記入することで、お店の情報もしっかり説明することができます。

    スプレッドシートはこんな感じ。

    注意ポイントとしてはこれ緯度経度を入力して場所を指定するのですが、Googleマップで見ると微妙にずれることがあること。今回は登録したスポットを手動でチェックしてだいたい場所が合っているかは確認済みです。

    また、スプレッドシートはわかる人が見ればURL把握できてしまうので、同じ情報をコピーして同じ地図を作ることもできる。今回みたいな野良マップはいいですが、これでビジネスやろうとかいう人は、ちゃんとgithub読んで自分でカスタマイズするなり、Geoloniaにおねがいするなりしてみてくださいませ。

    ひとまず上記ブログで紹介されたスポットを入れてみましたが、Googleマップで調べるともうちょいお店ありそうなので、当日までにちょこちょこ追加していく予定。他にもおすすめのスポットとか、当日ここでイベントやってるぞという企業がありましたら追加していくのでご連絡くださいませ。

  • Nintendo Switch2完全発表に寄せて

    以前の予想はこちら

    ついに公式発表されたSwitch後継機について妄想しちらかす – カイ士伝

    スペックは本体で2K、ドックで4K対応、Joy-Conは完全切り換えというあたりは想像通りのスペック、発売時期も6月で想像通りくらいですね。金額は期待込みではあったもののさすがに5万円台、その代わりオンラインサービス料金は値上げ無しということで、ここもまあ想定通り。

    想定超えてきたのはスペックどうこうより転売対策ですね。国内仕様と多言語対応を分け、多言語対応は高くした上で、国内仕様を公式ストアで買うにはNintendo Switch Onlineに1年以上加入していてゲームプレイが50時間以上。これでもまあ転売は完全には防げなそうだけど、公式の抽選はそれなりのプログラムで明らかに怪しいのを振り落としてくれないかな。そしてこの対応を他の販売店がどう準拠するのかも楽しみ。

    そして4K60fps、2K120fpsに対応したことでPS5やPCなどのゲームもスペック上は移植しやすくなり、これでもかというくらいの他社プラットフォームタイトルを発表。ただこれが実際に動作がどれだけ快適かは気になるところですね。ドックにはついにファンを搭載したのでだいぶ改善されてそうだけど、やっぱりAAAタイトルはPS5なりPCでやったほうがよさそう、とならないかどうか。

    そしてチラ見せしていたCボタンはCaputureだと思ってたけどまさかのChat、しかもビデオチャット。仕組みとしてはZoomみたいなビデオチャットだけど、今まで繋がることをかなり遠慮していた任天堂がここまで踏み込むのはなかなか感慨深い。まあもとはといえばゲームボーイ時代に4人対戦実現したりと先進的だったものの、インターネットではかなり気を遣ってたからなあ。このあたりもSwitch Onlineでノウハウが溜まったってことなのかな。

    ビデオチャット中は他のゲームもプレイできて、好きなゲームに切り換えられるの、懐かしのXboxプラットフォームを思い出した。Xboxってビデオチャットしながらプレイするゲームのディスク入れ替えとかできて、まずはコミュニケーションがあってその上にゲームっていう思想が画期的だった。そして時を経てその概念がSwitch2にもとうとう取り入れられた。

    しかしビデオチャットみたいな処理が重いシステム、ますます負荷が気になる。映像見ると本体のみでもビデオチャットしてたけど、実際に他の画面いくつも表示してプレイするのどこまで快適に動くのかなあ。発表内容はとても満足だけど実際にどれだけのパフォーマンスなのかがとても気になる。まあこのあたりは西川善司大先生のレポートに期待です。

    トータルで見て、ここまで前モデルを踏襲しつつ機能を拡充した新モデルというのは任天堂としては相当珍しいのでは。敢えていうならDSと3DSが近いけど、それに比べるとSwitch2は名前こそ2だけど基本的なスペックアップはもちろんビデオチャットやマウス操作など王道な強化を果たしていて、これはまさに2というべきハードだなと思った。

    そして繰り返しながらついに4Kを手に入れたことで、今まで任天堂だけ特別扱いになっていたサードパーティーのゲームタイトルがどうなっていくのかも非常に興味深いです。

    とりあえず公式の抽選には申し込みつつなんとか発売日にはゲットしたい。

  • 「まものクエスト」だったリメイク版ドラクエIIIクリアした

    「まものクエスト」だったリメイク版ドラクエIIIクリアした

    話題のHD-2Dリメイク版ドラクエIII、空いた時間を見つけてなんとかクリアしました。

    ドラゴンクエストIII そして伝説へ… | SQUARE ENIX
    https://www.dragonquest.jp/roto-trilogy/dq3/

    リアルタイムでドラクエIIIに触れた世代としてはもう何周したかわからないし、しあわせのくつでどれだけレベル上げまくったかも数え切れないほどで、正直最初はスルーしようと思っていたんだけど、堀井雄二の「I・IIにつながる」的発言に加えて、発売前の予告動画で、IIIではいるはずのないフレイム・ブリザード形態のモンスターが出てくるのを見て「オリジナル要素があるならそれは気になる」と購入を決意。興味のある方は以下のYouTube動画をご覧ください。

    なお大前提として本作は途中で開発会社が変わっており、画面含めて大幅にやり直しがかかっています。なので実際に開発期間は短く、やりたくてもできなかったことも多々あるんだろうな……、というのは頭の中に入れつつクリアしてみての感想を以下ざっくばらんに。

    まずは新要素まもの使い。とりあえず戦闘のバランスに関してはまもの使いがすべてぶっこわしてしまったといっても過言ではない。はぐれモンスターを集めることで攻撃力が上がる「まものよび」は、相手の防御力に関係なくダメージを与えられ、1度で2回攻撃できるようになる「ビーストモード」を使えばさらにダメージが倍になる。

    今作は敵がかなり固く、普通の攻撃だと育てまくった戦士や勇者でも数十くらいのダメージのところをまものよびではきちんとまものを集めていれば400とか500ダメージ、さらにビーストモードで倍になるのでインフレどころではない。しかも今作ではルカニ・ルカナン系の仕様が変わっており、相手の防御力を下げるのではなく「ダメージを倍にする」仕様らしく、そもそもダメージが低かったらルカニも全然通用しないという謎仕様。

    ゲーム画面上ではルカニについて防御力を下げる呪文とありますが、これは正しい説明ではありません。実際にはダメージ量をn倍にする呪文となっています。
    バイキルトと似た効果になったということですね。重ねがけをすると倍率が少しずつ増えていきます。いや防御力下げてないじゃん

    ドラクエ3HD-2Dの戦闘システムの「不備」を指摘する|イカダさん
    https://note.com/drifting_raft/n/n5197a4a30f4b

    まものよびははぐれモンスターを10体以上、ビーストモードは50体以上集めれば習得できてしまい、本作では転職しても特技は残るので、結果として「一度まもの使いに転職してレベル20までにまものびを覚えさせてまた転職」しておけばどの職業でも最強のまものよびを使えてしまう。結果として一度も転職させてもらえない勇者が最弱という悲しい仕様でした。がんばってギガデイン使って300行かないダメージのところをまものよびは平気で1000ダメージいくんだもんな……。

    パーティーの名前を「アバン」「ロカ」「レイラ」「マトリフ」にしてしまった手前、なんとかオーソドックス職業で行きたかったのですが途中からモンスターが強くなることに加え、興味本位で試したまもの使いが強すぎてさすがにもうこれは無理だわと途中でまもの使いに移行してしまいました。結果として職業選択の自由が狭まっている。

    また、まもの使いの強さははぐれモンスターの数で決まるので、旅の目的はいい武器を手に入れるよりはぐれモンスターをいかに見つけるかにかかっている。街やダンジョンにいるモンスターはともかくひみつの場所にいるモンスターとか調べきれないので結局攻略サイトに頼ってしまい、ただただサイトに載っている場所へ行くという単純作業でした。もうこれドラゴンをクエストするよりまものをクエストするまものクエストだよね。

    まもの使いにならないと先々のモンスターを倒せず、まもの使いの道を選べばはぐれモンスターをひたすら集めるしかなくなるのでゲームがとても単調になる。せめて他の職業がもう少しまともに強ければいままでのドラクエ的に遊べたのですが、まもの使いのゲームバランスの悪さはさすがにひどすぎた。これは開発期間とは関係なくなんとかなったんじゃないですかねえ……。だれかルカニ・ルカナンの仕様変更についてインタビューしてきてほしいよ。

    その他ゲーム面ではHD-2Dということでマップやダンジョンは美麗になったものの、キャラクターはドットみ溢れるデザインなのでちぐはぐ感がすごい。これなら無理にドットにせずキャラももうちょっとグラフィック上げて良かったんじゃないかな。

    あとはボイスですね、ドット絵なのにいきなりしゃべりだす母親は違和感がとんでもなかったし、まさか主人公キャラまで戦闘中にかけ声上げるとは思わなかった。あまりの違和感でオフにしちゃいましたが、あのドットグラフィックでボイスが出るのは違和感ありすぎたなあ。せめて最初に選択させてほしかった。

    なおドラクエXI Sも追加要素でボイスが搭載されたのですが、ボイスは3Dモードのみで2Dモードでは出ないという仕様らしい。なぜそれをXIでできてIIIではできなかったのか……。XIで2Dでもボイス聴きたい要望が多かったんだろうか。

    あとは最初のルックスを男女ではなくABにしたけど装備できる武器道具は男女差があったり平気で男女分けた名前が出てくるなど、とってつけた感ある多様性とかもありましたが、ゲームの本質的なところに比べると些末な話かな。

    ゲーム自体もすべてのダンジョンでマップが出てどこに行けばいいかも案内してくれる親切仕様。これ自身はいまどきでいいなと思ったんですがどうせなら宝箱の位置も表示してほしかった。ダンジョンいちいち当てもなく歩き回らなくていいよ、というマップに対して結局宝箱探しに回るんだと、その親切の意味あまりないんじゃないかな。

    と、ゲームシステムはさておき一番の目的だったシナリオについては、正直期待ほどではなかった。見たこともないモンスターは全体的に「ただアイテム取って終わりのところにボスを置いた」程度でしかないので、ストーリーが大幅に変わるというほどのものではない。

    一方オルテガの話はかなり丁寧に描かれていて、ここはこだわりもってストーリー作り込まれているし納得感は強い。けれどオルテガ以外の細かいキャラや設定がかなりあっさりなので、「オルテガさえやっとけばいい」みたいな雰囲気も感じてしまった。まあこのあたりは開発期間の問題もあり、オルテガ以外に深掘りできる余裕はなかったのかもしれないけど。

    と、あまり評価高くないまま単純作業で進み、あまりにまもの使いが強すぎるので試しにゾーマもひかりのたまを使わずに挑戦したらあっさり倒せてしまって拍子抜けしたままエンディングに入り、「ああとりあえずクリアできたな」というタスク片付けた感覚で眺めていたエンディングの最後に出てきた一言! ほんとにタスクでやっつけだった終盤でしたが、がんばってクリアしてよかったという追加要素でした。

    というわけでここからはエンディング見た人向けのネタバレトークです。

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    仕様上フィードでは選択制にしたネタバレがそのまま読めてしまうため、RSSリーダーで読んでいてネタバレみたくない、という方はこちらでページを閉じるようお願いいたします。

    エンディングはさすがに何かしら仕掛けがあるんだろうな、それくらい無いとさみしいなと思っていたところに飛び出した「ハーゴン」の名前。今までの話では、IIIで出てきた竜の女王が生んだ卵が竜王、とされていたけれど、なぜそこにハーゴンが? 竜の女王の卵はシドーだったってこと??? と困惑してしまった。

    たださすがに邪神として蘇るシドーが竜の女王の子供というのは無いと思うので、実はIで竜王を影で操っていたのがハーゴン、そして竜王では世界を滅ぼせなかった次の手が自ら教壇を作るという流れになるのかなと予想。

    本来であれば竜の女王の子供なのだからなぜ悪に染まってしまうのか、というのは疑問だったんだけど、そこにハーゴンが絡んでいるなら多少の謎は解ける。ハーゴンは竜の女王を尊敬する余りに狂気に走ってしまい、竜王を洗脳してしまった、みたいな話になるのかな。

    IIではハーゴンの名前が出てくるのでそこまでの変化はなさそうですが、Iでは影も形もなかったハーゴンがでてくるとなるとかなりリメイクが入りそう。そもそもゲームシステムとして1人旅でパーティーバトルの楽しさがないIが結構面白いことになりそう。

    一方でなぜハーゴンはそんなに長生きなのかという問題。実は人ではなくて天界人なり、どこかで悪魔に魂を売ったとかもあるのかもしれないけど、派生作では人間だったという説もあるんですよね。

    イルルカの図鑑説明によると、シドーは人間の生き血を捧げることで目覚めるらしい。あくまで派生作品の設定であるが、これを採り入れるなら、ハーゴンは自分を生贄にシドーを召喚していることから元人間説が濃厚である。

    【ハーゴン】 – ドラゴンクエスト大辞典を作ろうぜ!!第三版 Wiki*
    https://wikiwiki.jp/dqdic3rd/%E3%80%90%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%80%91

    ただハーゴンが名前ではなく一族が名乗る名字みたいなもので、あのハーゴンとIIのハーゴンは世代が違う……、という可能性もありそう。なんにせよオルテガだけをひたすら描いたIIIよりも面白いリメイクになりそうで期待です。

    当時を知る懐古厨と言われようともさすがにこれはなかろうというまもの使い優遇措置を始めとしてちぐはぐ感あったリメイク版IIIでしたが、もともとストーリーやI・IIに繋がる要素を期待して買った自分としては最後の最後で評価がかなり回復。続編を楽しみに待ちたいと思います。

  • 【追記あり】これからのSNSに必要なのは「分人主義」(mixi2リリースに寄せて)

    【追記あり】これからのSNSに必要なのは「分人主義」(mixi2リリースに寄せて)

    2024年12月16日、初代サービスが開始した2004年からちょうど20年の年に、予告もなくmixiの後継サービス「mixi2」が爆誕しました。ド直球のネーミングセンスが潔い。

    mixi2
    https://mixi.social/

    実はこのmixi2、去る2024年5月に開催したmixi20周年パーティーの打ち上げにて、笠原さんに「こんなの作ってるんだよ」と見せてもらっていたのですが、あれからしばらく音沙汰ないなと思っていたら、半年以上かけてじっくり作り込んでいたのかーと思うと、リリース当初からの作り込み具合にも納得。

    あのときわーわー勝手なこと言ったアイディアが少しでも役に立ってたらいいなと思うとともに、そもそもの2023年12月に開催した忘年会議2023の場で「mixi20周年やりたいんだけどこのイベントがあるからもういいか」とためらっていた運営メンバーのお尻を叩いてmixi20周年パーティーの開催にこぎ着けたことが少なからずmixi2のリリースに繋がっているのかなと思うと、好きなものを好きと言って行動することの大事さを改めて知りました。

    という思い出はさておき、実際にリリースされたmixi2の仕様は、今求められているSNSの姿としてとても興味深く、そのあたりをつらつらと書いてみたいと思います。

    mixi2の基本コンセプトはざっくり言うとTwitterのタイムラインとmixiのコミュニティを掛け合わせてSlack的な絵文字で味付けした、という感じのサービス。Twitterにもコミュニティはあるんだけど、 名前は同じでもその機能が全然違う。

    Twitterのコミュニティというのは基本的にタイムラインをまとめるだけ。閲覧は誰でもできるけどタイムラインには基本的に流れてこないし、投稿できるのはコミュニティ参加者のみ。そして一番の違いは非公開アカウントはコミュニティ参加できるけど投稿は一切できないということです。まあTwitterのコンセプト考えたらそれが正しいのですが。

    非公開アカウントではコミュニティに投稿できないTwitterあらためX

    一方、mixi2のコミュニティは、イベント作成という機能の違い以上に注目なのが、非公開アカウントでもコミュニティに参加して投稿できるということ。つまり普段の投稿は友達同士しか見えない非公開にしておいても、コミュティではオープンにやりとりするという使い分けができるということです。

    mixi2は非公開アカウントでもコミュニティやイベントに参加できる

    TwitterやFacebookといったSNSの隆盛の一方で、ユーザーが増えることで起きる闇の部分も見てきた自分として、いまのSNSに求められているのは「炎上しないこと」、そして炎上しないために重要なのは「価値観が違う人と交わらないこと」だと思っているのですが、mixi2のコミュニティはそれをある意味実現できている。

    好きなアイドルのコミュニティでの話題はオープンに、個人のプライベートな話は非公開に、という使い分けることで、少なくとも好きなアイドルが同じという価値観の人とはやりとりするけど、それ以外の話題は別でという使い分けができるのが、mixi2の隠れた魅力です。もちろん、コミュニティ自体を非公開にもできるから、完全に知っている人同士の中でキャラを使い分ける、という使い方も可能。

    もう少し真面目な言い方をするとこれはいわゆる作家の平野啓一郎さんが提唱する「分人主義」というやつですね。自分の人格は1つではなく、職場や家庭、趣味などその場その場でそれぞれの人格があるという考え方。SNSやインターネットはもちろん、会社とPTAみたいなリアルの場であっても、コミュニティごとそれぞれキャラクターは違うよねという話です。実際問題、職場の人と高校時代の同級生じゃキャラが違う、みたいな話。

    「分人主義」公式サイト|複数の自分を生きる
    https://dividualism.k-hirano.com/

    Twitterも普段のアカウントと趣味用のアカウントを使い分けている、なんて人は珍しくもない。そしてmixiはコミュニティだけでなくアカウントとしての分人主義も取り入れていて、1つのアカウントに対してデフォルトで最大3つまでのユーザーを作成して使い分けることができます。

    無駄に作ってしまい消せなくて困る3ユーザー

    Twitterの場合も複数アカウントは使えるけどいちいちアカウントを取得しなければいけない、けどそれをmixi2は1アカウントで切り換えられる。1アカウントに紐付くユーザーは一度作成すると削除できないなどまだ粗いとこはあれど、最初から複数ユーザー前提の分人主義志向というのはとても面白い。

    ちなみに実は現mixiも似たような機能を実装していて、IDやアイコンは変えられないけど「友人」「友人の友人」「全体」という3段階で自分のプロフィールをどこまで見せるかを個別に設定できる。これは当時からすごいいい機能だなと思っていました。

    プロフィールの表示内容を3段階に切り換えられる現mixi

    話をmixi2に戻して、惜しいのは投稿の際にユーザーの切り替えが必要なこと。Twitterもアカウントさえ作ってしまえば1つのアプリでアカウント切り換えられるんですが、まあなんだかんだ誤爆の危険性高いんですよね。ここはアカウントやユーザーを切り換えて投稿するのではなく、投稿する内容に応じてアカウントやユーザーを切り換えるようなUIにしてくれると、よりシンプルにユーザーを使い分けられそう。

    なお、これを別の形ですでに実現しているのが実はLINE。LINEは電話番号で紐付く非常に濃い関係性だけど、それとは別にLINEオープンチャットは全然違う名前とアイコンの設定で参加できる。使い分けの切り換えも不要で、該当のオープンチャットに投稿するときは自動的にその名前とアイコンで設定できるので誤爆の可能性は低めです。

    mixi2も同様に、「このコミュニティだったら必ずこのユーザーで投稿する」という仕様にしておき、タイムライン自体は1つのアカウントで管理できるようになると、誤爆も少なくなってより幸せな世界が広がるんじゃないかなと期待しております。

    もう1つ欲しい機能がブックマーク機能。SNSにおける分人主義は推し活の要素がとても強く、自分の好きな話題だけ語る場としても非常に重要。そして推し活を進めていくといつどこのテレビに出るとか、ライブのチケットはいつから予約みたいな情報の共有も大事になってくる。

    イベントみたいな重めの機能もいいんだけど、みんなでチェックしておきたいテレビ出演情報やチケット販売情報、DVD特典の解説情報とかを1つのコミュニティでみんなで共有できたら、推し活としてのコミュニティ機能はとても捗りそう、というかそういう機能とても欲しい。いままで何度「え、あのチケットもう発売終わってるの?」と情報戦線に負けて涙をのんだことか……。

    なお実際には使い方違うんだけどイメージとして作ってみたのが以下の島袋寛子コミュニティ。島袋寛子が出演するテレビやライブをイベントとして登録してみました。こういう感じで、はてなブックマークのコミュニティ版みたいのがmixi2コミュニティ内で作れたらそれはまた新しいソーシャルブックマークの未来が開けるのではないでしょうか。

    といろいろ書きましたが、現行のmixi2は少なくとも今のTwitterあらためXやBlueskyよりも、分人主義的なSNSとしての期待はとても持てる。リリース当初は同じ人しかいないと嘆く声も聞かれますが、逆に言えばまずは同じ人がいないと困るでしょ。

    いつもの人はいつも通りその場にいて、その上で新しい人、特定の人とは別の人格としてコミュニケーションできるという、これからのSNSに求められる分人主義要素をふんだんに搭載したmixi2はぜひぜひこのまま成長して、ゆくゆくはXをひっくり返して世界を席巻するSNSになること楽しみにしています。

    深夜の勢いで書き綴ったら思ったより反響あった。ということではてブのコメントにお返事。

    アカウント3つは誤爆しないのかな。。どうなんだろ。。

    用途によってアカウント使い分けとかはtwitterやinstagramでもできるわけで、こんなのは単なる懐古的インターネット老人会でしかなく、はじめだけ盛り上がってすぐに過疎化していくと思う。

    本文でも書いているのですが、現状Twitter(ちなみにあえてTwitterと書いている)でもアカウント使い分けはできているので分人できてるね、でも問題は誤爆しやすいよねというところなので、いかに分人を使いやすくシームレスに誤爆ないUIにできたらそれは別の価値だなと。

    一応ブクマすることは可能なんだけどね。

    mixi2の投稿をブクマしたいじゃなくて、mixi2内のマイミク2同士で共有できるブクマが欲しいという意図です。「timelesz好き」のコミュニティの中でtimeleszの出演情報や音源やグッズやイベントや名言とかをまとめられる、みたいなイメージ。

    このあたりgoogle+が大分クオリティ高く実装できていたんだけど、無くなってしまったねぇ

    たられば論ですがGoogle+は機能が凄すぎるあまり使いこなせなかったなーという思い出です。そのあたりmixi2がかなりかろやかなUIなのでちょっと期待したい。

    鍵付きでもオープンレターは炎上してたのでは。

    そうですね、故意に燃やそうとする人はどうやっても防げないしゼロにはできないけど、それはもう万引き犯ゼロにするために多額を投じるみたいなものなので、後段でおっしゃるとおりの「炎上が起きにくくするチャレンジ」として興味深いなと思っています。

    懐かしいなこの人

    ありがとう、まだ元気にしてました!

    私は複垢運用できるほど器用じゃないので

    そう、いまは器用じゃないとできないほど面倒なんだけど、それが誰でもすっと使い分けられるUI/UXになったら理想ですね。

    もしくは普通にDiscordで良くね?になって衰退する未来が見えます…。

    Discord、もっとサーバー間がつながってたら面白いのですがいまはサーバー間が断絶しているので。複数のサーバーを横断するコミュニティ的な機能があったらDiscordは面白いと思いますが現状それはないし、それをやっているのがmixi2のタイムラインとコミュニティなのかもな、と。

    分人主義は平野啓一郎さんの提唱してる考え方で、「本当の自分とは存在せず、他者との関係でペルソナを付け替えている」というやつね

    文人主義という考え方は今後平野氏の名前なしに浸透していくのだろうか。

    分人主義って一応平野啓一郎が言い出したやつだよね?もう一般名詞として扱っていいレベルなのかな?

    本文にもリンクしているんですがもちろん平野さんの提唱している分人主義です! 本文も追記しますね。

    友達の友達まで公開機能欲しかった。

    これはわかる。友達の友達、という距離感は絶妙ですよね。

  • 【ネタバレ選択制】令和の時代にファミコンを冠したアドベンチャー「ファミコン探偵倶楽部 笑み男」クリアした

    【ネタバレ選択制】令和の時代にファミコンを冠したアドベンチャー「ファミコン探偵倶楽部 笑み男」クリアした

    楽しみにしていたファミコン探偵倶楽部最新作「笑み男」、さくっとクリアしました。

    ファミコン探偵倶楽部 笑み男 | Nintendo Switch | 任天堂
    https://www.nintendo.com/jp/switch/a7lqa/

    プレイ時間はトータル10時間もなかったんじゃなかろうか。「終章」と表示された瞬間「え!もう!?」と驚くくらいプレイ時間は短かった。でも無駄に長いよりストーリーとしてしっかりしていれば納得できるくらいには大人になりました。というか大人にとってはサクッとクリアできるほうがありがたい。

    ファミコン探偵倶楽部と言えばディスクシステムで発売当時から大好きだったゲームであり、その過去作がSwitchでリメイクされたときも発売日購入してサクッとクリアしました。

    Switchリメイクの「ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者・うしろに立つ少女」クリアした – カイ士伝
    https://bloggingfrom.tv/wp/2021/05/23/17460

    リメイク版は「画面はきれいになったけど操作がもっさり」「うしろに立つ少女のある一点での改変がめちゃめちゃ残念」というのが大きな感想だったのですが、完全新作は操作性が大幅に改善。カーソルの動きはスムースだし、謎解きにつまったらとりあえず「考える」コマンドで次に何をすればいいかを教えてくれ、さらに文字が黄色くなって「次にこれを選ぶといいですよ」というアシストつき。おかげで総当たりコマンド型の古き良きアドベンチャーながらほとんど詰まることなく進められました。

    そして作品の面白さはやはりシナリオに影響され、シナリオ語るとネタバレになるよな、ということでここからはネタバレ選択制に移行したいと思います。

    【ネタバレ】クリックで開きます

    ※【注意】RSSリーダーで読んでいる人へ
    仕様上フィードでは選択制にしたネタバレがそのまま読めてしまうため、RSSリーダーで読んでいてネタバレみたくない、という方はこちらでページを閉じるようお願いいたします。

    シナリオについては話の内容そのものと、システムも含めたアドベンチャーゲームとしてのシナリオ展開という2つに分けたとき、前者の話の内容については前2作とは打って変わった暗い内容。第1作の消えた後継者は明らかに悪いやつが犯人だし、第2作のうしろに立つ少女は事件の発端こそたまたま運が悪かっただけとはいえ、その後の殺人は明らかに悪い。

    一方今作の真犯人は、もちろん殺人犯しているのは悪いんだけどそもそもの子供の頃の事件だったり精神を病んでいるというキャラクターだったりが影響して「明らかなる犯罪者」という描き方ではない後味の悪さがある。また、最初怪しまれていた女性刑事も、濡れ衣どころか最初の事件で証拠をねつ造してたりとかなりあくどいことしていて、それが最後に「これからは兄を見守っていく」なんてきれいに終わらそうとしているところに違和感が残りました。

    それ以上に不満が募るのがストーリー展開で、結局終章に入るまで、いや終章に入ったところで犯人が誰かの想像がつかないし、エンディングが終わっても犯人の動機が全然分からず、結局はアドベンチャーモードのほぼない単なる動画的な追加シナリオでやっとすべての話に決着がつくという感じ。

    ミステリーの面白さは話を進めるうちにだれが犯人なのか想像したり、それがシナリオ上のミスディレクションでだまされたり、と少しずつ明らかになっていく情報を得ながら想像していくのが楽しいのに、本作は真犯人が出てくるまで全然情報が明かされないのでミステリー的な楽しさが全然ない。いつになったら犯人の情報出てくるんだろ……、と思ってたらいつの間にか終章の文字を見た時には思わず「は?」と口に出してしまいました。

    コマンド総当たりという古き良きシステムである以上、柱はシナリオだと期待していたのですが、シナリオそのものは悪くはないけど後味が悪いし関係者の処遇も違和感が残る、そして謎の見せ方も最終章でドカンとだして、足りないのは追加シナリオ、という手法が置いてけぼり感あって入り込めない。ゲームでプレイするミステリーというのは自分がその世界に入り込んだかのようなシナリオとの一体感だと思うんだけど、本作は最後まで手がかりがもらえずじまいで蚊帳の外だったな、という気持ちでした。

    キャラクターで言うと犯人の妹である笑実子、別に「えみお」と呼ばれるエピソードいらなかったんじゃないかな。結局は2人で遊んでいる光景が語り継がれたならそれは袋を被った犯人でよかったのだし。あと最初の事件の被害者もミスディレクションのために無理矢理自殺設定になってた感あってそこもしっくりこなかったですね。理屈では「心では成績下がったのを気にしていた」とは言われているけど、自殺を選ぶほどその悩みが描かれていたかというと、シナリオのスケープゴートに使われた感があるなあと。

    操作性は上がったものの、アドベンチャーゲームの柱たるシナリオについては個人的に満足度が低かった、というかシナリオこそがアドベンチャーゲームをプレイする一番の目的だったので、その点では多少操作性が悪く、最後の演出に激しく違和感を覚えたとしても前作リメイク版の方が個人的に評価は上ですかね……。

    なぜこの時代、ファミコン探偵倶楽部というディスクシステム時代の名作を敢えて新作としてリリースするのか、その理由が「ブランドがあるから」くらいにしか思えなかったのが正直なところ。「うしろに立つ少女」が名作すぎてあれを超えるのは難しいかもしれないけれど、なぜこれをファミコン探偵倶楽部として出したかったのか、という理由があまりつかめなかったな、というのが正直なところです。

    といいつつ笑み男のトートバッグはそのネタっぷりがツボったので思わず買っちゃったんですけどね。これ顔の向きをどうするか制作スタッフは悩んだんだろうなあ。そして最終的にグッズとしてこの向きにするのも同意です。

    トートバッグ 笑み男 ファミコン探偵倶楽部 笑み男【Nintendo TOKYO取り扱い商品】 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
    https://store-jp.nintendo.com/item/goods/VM_NSJ_8_CRAAF

  • タイムラプスが手軽に楽しめるコワーキングスペース「フォーカスカフェ」行ってきた

    タイムラプスが手軽に楽しめるコワーキングスペース「フォーカスカフェ」行ってきた

    僕秩のヨシナガさんがコワーキングスペースを立ち上げたというので、コワーキング探訪を趣味にしている自分としては興味津々でさっそく訪問してきました。

    フォーカスカフェ(@focuscafetokyo)さん / X
    https://x.com/focuscafetokyo

    場所は有楽町線・副都心線要町駅の5番出口から徒歩1分かからないくらい。また、池袋駅西口を出て五叉路をずっとまっすぐ進めば徒歩でもたどり着けます。徒歩の場合は15分くらい。個人的には日本酒の品揃えが充実している升新商店が途中にあるのが高ポイントですね。

    升新商店 ますしんしょうてん 東京 豊島区 池袋 地酒専門酒屋 日本酒専門店 焼酎 すず音 イチローズモルト 販売店
    https://www.masushin.co.jp/

    お店の外観はこんなかんじで割とおしゃれ。

    座席はカウンターのみのこじんまりした空間。

    席ごとに電源と時計を用意。電源が1人に2ポートと、USBポートも用意されているので基本は十分。席が混んできたら隣を遮るためのパーティション、PCスタンドや充電のための各種ケーブルなども無料貸し出ししてくれます。

    写真撮りそびれたのですが、1時間に1回お店の人がお菓子を持って回ってくれるサービスも。ポモドーロ感覚で1時間しっかり集中して気分を入れ替えるのもいいし、ほんとに集中したいときは声がけを断ることもできます。

    と、基本的なコワーキングの要素に加えてこのお店が面白いのがタイムラプスのための設備があること。席の真上は網棚になっており、そのすき間から自分のテーブルを見下ろして撮影できます。

    実際に網棚にスマートフォンを置いて自分の作業をタイムラプスで撮影してみました。タイムラプス中のバッテリーが気になる人はタイムラプス用の充電ケーブルも無料で貸し出してくれます。

    タイムラプスはたまに自分でもやることあるんですが、真上からきちんと撮影できる環境作るのって意外と大変なんですよね。その点ここはしっかり真上から撮影でき、照明の映り込みもないのでいい感じのタイムラプスが撮影できる。パソコン作業だと味気ないけど、プラモデル組み立てたりイラスト描いたり、みたいな作業を集中しつつさくっとタイムラプスできるのは楽しそう。

    お店には他にもオーナーの趣味というおもちゃがいろいろ置いてあって、気分転換にそれを触ってみるのも楽しい。これは3Dプリンタで作ったというドリルなんですが、ツートンカラーのドリルが2つに分かれて、さかさまにしたり同じ向きにして重ねたりすると音を立てながらするりと動くのが心地いい。こういうおもちゃがいくつも置いてあってついつい休憩時間がながくなってしまいました。

    気になる料金は1時間600円、休日は700円で営業時間は10時から18時まで。ウォーターサーバーやドリンク類は無料で、飲食物も匂いが強いものでない限り持ち込み自由とのこと。なお支払いはキャッシュレス決済のみで現金は非対応なのでご注意ください。まあいまどきコワーキング利用する人はだいたいキャッシュレス決済に対応してそうではありますが。

    がっつり集中しつつ、1時間に1回のお菓子タイムや各種おもちゃ、タイムラプスの撮影など、仕事に緩急つけられるのがちょっと変わり種なコワーキングスペース。今度はタイムラプスにぴったりなものを持ち込んで撮影してみたいと思っております。タイムラプスしたい人のオフ会スペース的に使うのも楽しいかも。

  • 薄型軽量、性能も向上したPixelの2代目折りたたみスマホ「Pixel 9 Pro Fold」レビュー

    薄型軽量、性能も向上したPixelの2代目折りたたみスマホ「Pixel 9 Pro Fold」レビュー

    人生で初めてスマホの下取りを利用、そのためこれまで愛用していたPixel Foldがもうまもなくお別れということで、久々にごりっとガジェットレビューしてみたいと思います。

    ぱっと見はただのスマホに見えるPixel 9 Pro Fold

    というわけでPixelブランドとして2機種目となる折りたたみスマートフォン「Pixel 9 Pro Fold」を発売日に入手。午前中に来るだろうと高をくくってたけど実際に到着したのはお昼過ぎ。同じヤマトなのにその日だけで3回も別々に宅配に来ていて配送の大変さを感じるとともに、念のため午前指定しとけばもうちょっと1日が効率よく回せたなとも思うので次回に活かします。

    Pixel 9 Pro Foldの特徴は、「9」であり「Pro」であること。前モデルのPixel Foldは数字がついてない別物扱いかつ発売時期もいつものラインアップとは異なるタイミングだったこともあり、数ヶ月後に発売されたPixel 8シリーズよりもプロセッサがTensor G2と1世代古くなってしまいましたが、今回は9シリーズ扱いになったことで他の9シリーズとほぼ同時期に発売、プロセッサも最新のTensor G4を搭載しています。

    また、Proシリーズという扱いなのでほぼPro相当の機能も搭載。ただカメラについてはメインカメラこそ48Mピクセルですがそれ以外が10Mピクセル相当であまりカメラの性能は高くない。なので完全にPro相当とは言えず、カメラ周りでも8Kの動画ブーストなど9 Proにしかない機能もあるので、完全にPro相当ではないことにご注意ください。

    ハードウェアとして一番の変更は画面サイズで、横幅が広く開いたときには文庫本のようなデザインだったPixel Foldに対し、Pixel 9 Pro Foldは折りたたんだ状態はPixel 9とほぼ同じ見た目に。本体も国内の折りたたみでは最薄を誇る薄さのため、折りたたんだ状態はほぼほぼ普通のスマホに見える外観です。

    左がPixel 9 Pro Fold、右がPixel Fold

    また、細かいながらも人によっては嬉しいポイントがDP Alt Mode、USB-C経由で映像を出力できる機能です。Pixel 8シリーズでついに解禁されたこの機能は当然ながらPixel 9シリーズであるPixel 9 Pro Foldでもサポート。XREALやVitureなどARグラスを使う人にも嬉しい機能です。これを期にXREALかVitureの新モデル買おうかな。

    と、ここまではカタログスペック見れば書けるような話ばかりなので、ここ数年5機種ほどずっと折りたたみスマホを使い続けている折りたたみスマホヘビーユーザーから見た実際の感想を。

    操作しやすくなった画面サイズ。マンガアプリの対応はもう一歩

    まず画面のサイズ変更はいい面も悪い面もありました。いい面はシンプルに操作しやすくなったこと。Pixel Foldは横に広いため、持った手と反対側の端に指が届かず、画面端のアイコンやボタンを押すために両手を使う必要があったのですが、Pixel 9 Pro Foldならほぼほぼ片手だけで画面を操作できる。縦長になったことで画面上部はちょっとタッチしにくいけど、多少持ち方を変えれば片手で操作できないことはない。

    ぎりぎり反対側に親指が届かないPixel Fold
    横幅がスリムになったPixel 9 Pro Foldは反対側も操作しやすい

    一方、横幅が短くなったため、Pixel Foldでは横5アプリ、縦5アプリ配置できたのが、Pixel 9 Pro Foldでは横4アプリ、縦5アプリと1列少なくなってしまいました。これまでPixel Foldに最適化してアプリを配置してきたのが全部やり直しで、画面も狭苦しい感じになってしまった。ホーム画面アプリ変えればいいという話もあるんですが、やっぱりサードパーティー製より本家の方が安定して動くので、できれば純正を使いたいんですよね。

    Pixel Foldは縦5×5
    Pixel 9 Pro Foldは縦5は同じながら横は4に

    画面サイズの変更で一番心配していた電子書籍表示はアプリによって異なっていて、ブックライブは開いたら見開き、閉じたら1画面表示と期待通りの動作。

    「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王」11巻6・7ページ(三条陸 / 芝田優作)

    Kindleは最初問題ないかなと思っていたけど、実は右端がなぜか切れるということをXで教えていただきました。Amazonはこういう細かいの直さなそうだけどどうなるんだろうな。まあ最近マンガはほぼブックライブでしか買ってないので個人的には問題なし。

    Kindleでコミックを開いたところ。一見問題なさそうに見えるが……
    「喰いタン」1巻4・5ページ(寺沢大介)
    ピンチ操作してみると右にまだ余白があることがわかる(女性の方に注目)
    「喰いタン」1巻4・5ページ(寺沢大介)

    ちょっと残念挙動だったのがジャンプ+で、画面を開いたときも閉じたときの動作が共通になっており、見開きメインにすると閉じてるときも見開き、閉じたときに読みやすい1ページ表示にすると画面を開いても中央に1ページ表示されるだけになる。このあたりは開発力の高いはてなさんなのできっとすぐに対応してくれると信じてしばらくは見開きで使い続けます。

    画面を開いた状態でのジャンプ+アプリ見開き
    「株式会社マジルミエ」1話2・3ページ(岩田雪花 / 青木裕)
    ジャンプ+のビューア設定
    見開きモードだと折りたたみ状態でも見開きになってしまう
    「株式会社マジルミエ」1話2・3ページ(岩田雪花 / 青木裕)

    そのほか自分が使っているマンガアプリではコミックDAYSとマンガワンも問題なし。現状アプリのないビッコミもブラウザ問題なく見開きOKでした。

    コミックDAYSアプリの見開き
    「天を夢見て」2・3ページ(大雪晟)
    マンガワンの見開き
    「雷雷雷」1話4・5ページ(ヨシアキ)

    細かいところで言うとコミックDAYSはChromeだと見開きできないのですが、タイトルをアプリで検索して開くか、Sleipnirに切り換えても見開き表示できます。また、ビッコミもChromeだとフルスクリーン表示できないんですが、Sleipnirはフルスクリーンでマンガに集中できるので、ブラウザでマンガ読む人にはSleipnirお勧めですよ。

    コミックDAYSのブラウザ表示
    「天を夢見て」2・3ページ(大雪晟)
    コミックDAYSのブラウザを全画面表示だと1頁になってしまう
    「天を夢見て」2ページ(大雪晟)
    ブラウザアプリ「Sleipnir」だと全画面でも見開きになる
    「天を夢見て」2・3ページ(大雪晟)
    アプリのない「ビッコミ」も見開きOK
    「ラーメン再遊記」第1話1ページ(久部緑郎 / 河合単)

    画面が縦長になったことでコミックの読みやすさも変わるかな……、と思ってたけどそれも杞憂。上下の黒い帯部分こそ大きくなるものの、コミック表示領域はPixel Foldとほとんど変わりませんでした。むしろ後述しますが本体が軽くなったので読みやすさの体験としては向上しています。

    左がPixel Fold、右がPixel 9 Pro Fold。マンガの表示領域はほとんど変わらない
    「南緯六〇度線の約束」第1話2・3ページ(うめ小沢高広・妹尾朝子)

    本体は薄型よりも軽量化が魅力

    本体は縦長になっただけでなく薄型軽量化も図られており、Pixel Foldの厚みは開いた状態で5.8mm、折りたたんだ状態で12.1mmだったのに対し、Pixel 9 Pro Foldは開いた状態で5.1mm、折りたたんだ状態で10.5mmになりました。

    本体の厚さ比較。左がPixel 9 Pro Fold、右がPixle Fold

    ただ、せっかくの薄型化もケース付けちゃうとさほど差が分からず……。Pixel Foldは薄型のアラミド使っているのでその違いが余計分かりにくいかもしれません。実際には薄型化より軽量化の方が効いていて、重量が283gから257gに軽量化されたことでだいぶ取り回しやすくなりました。

    ケース装着時の比較。左がPixel 9 Pro Fold、右がアラミドケース装着のPixel Fold

    Foldシリーズの要とも言える見開き状態は、Pixel Foldが完全に真横には開けず少し曲がっていたのに対し、Pixel 9 Pro Foldは180度しっかり開いてディスプレイが真横になります。このあたりはあまり気にしたこと無かったのですが、いざピタッと180度開くディスプレイを使ってみるとなかなか気持ちいい。

    Pixel Foldは水平に曲がらない
    Pixel 9 Pro Foldはほぼ水平に開ける(右側がやや傾いているのは背面にカメラが出ているため)

    2画面表示の機能は変わらずながらスペックアップで快適に

    2画面表示は画面を上に軽くスワイプ、最近まで開いていてアプリを表示したい側に移動することで2画面にできるほか、アプリ一覧から好きなアプリを呼び出すこともできます。Pixel Foldが出たばかりの頃はアプリ一覧に検索機能がなく、任意のアプリを一覧から探すのが手間だったのですが、最近はアプリ一覧に検索ウィンドウがついたので該当のアプリも探しやすくなりました。

    画面を上にスワイプして「分割」を選択
    別のアプリを2画面表示
    2画面の状態でさらにスワイプ
    ドロワーから好きなアプリを選べる。検索からもアプリ選択が可能
    表示したいアプリを左右の好きな方にドラッグ
    別のアプリに差し替え

    プロセッサ性能とメモリ容量が向上したためか、2画面の切り換え操作もサクサクになって使い心地が良くなりました。折りたたみというと大画面ばかりが注目されがちですが、実際にはMessengerで相手とやりとりしたスケジュールをそのままカレンダーに入力したり、Slackで返事を待ちながら片方でマンガ読んだり、待ち合わせ場所までの地図アプリ見ながらLINEで「いま向かってる!」と連絡したりとすごく便利なんですよね。

    マルチタスクで切り換えれば同じことができるのですが、それを1つの画面で同時にできることの快適さこそが2画面の魅力。カレンダーに入れる予定をマルチタスクでちまちま切り換えるといったんは自分で記憶しなければならないのですが、2画面だったら記憶不要なので精度も上がります。2つのアプリをセットで登録することもできるので、Slackとカレンダーアプリ、みたいな組み合わせを作っておくのも便利。

    欲を言えばLGの2画面やSurface Duo 2を使ってきた身からすると最初から2画面分割モードとかあると最高なのですが、そのあたりは今後のAndroidバージョンアップに期待したいところです。

    見開きと折りたたみの挙動も新たな機能が追加。Pixel Foldは折りたたみから本体をたたんだときに画面が一度ロックされ、そのまま使い続けるには再度ロック解除する必要があったのですが、Pixel 9 Pro Foldはロック状態以外に「折りたたむと外側のディスプレイを表示」「折りたたんですぐに画面を上にスワイプすると画面をロックせずにアプリを継続」が選べるようになりました。

    折りたたんだ時にアプリの使用を継続できる

    ワイヤレス充電は場所変更に注意。本体の発熱は大幅改善

    想定外だったのがワイヤレス充電の仕様で、発売前に想定されていた仕様が変更になったらしく、発売前から出ていたなんちゃってMagsafeケースの位置がずれていて全滅状態。人気ケースのPIKATAは磁石の位置が違ったというお詫びの案内を出しています。

    自分もなんちゃってMagsafe対応ケース買っていたのですが見事に場所がずれていて使い物にならず、仕方ないので磁石無しのケースを購入、Magsafe充電器で充電できるスポットを見つけてケースにマジックで位置を書き、そこに合わせて磁石を貼るというアナログなやり方で対応しました。以下の写真でどれくらいずれているかがおわかりいただけるかと思います。

    左が正しい位置の磁石。本体の発売前に購入したケースは位置が高くて実際には充電できない

    一般的なスマートフォンよりも磁石が下にあることで、今まで使っていたケースは本体よりはみ出すようになってしまいました。Pixel 9 Pro Foldのケース関連周辺機器はこのあたりの仕様が落ち着くまで待った方が良さそう。

    充電位置が下がったため今まで使っていたケースは下にずれる

    さらにこの充電の位置が変わったことで、Google公式の充電スタンド「Google Pixel Stand (第2世代)」もPixel 9 Pro Foldの対象外に。実際に置いてみると充電できず、少し持ち上げてあげると充電が一瞬始まるものの正しく認識されず充電されません。

    なお、Google Pixel Stand (第2世代)自体が在庫切れになっており、もしかしたら第3世代のスタンドが出てきて対応してくれるのかも。Pixel 9 Pro Foldのワイヤレス充電は7.5Wと激遅なので、あんまりワイヤレス充電を使うメリットはないのですが、Pixel Standに置くとフォトビューワーになったりスマートホーム操作できたりは便利だったので残念。

    Google Pixel Stand (第2世代)の販売終了?第3世代はいつ登場するか
    https://mobilelaby.com/blog-entry-google-pixel-stand-2nd-discontinued-3rd-coming.html

    電源周りでは発熱も改善され、Pixel Foldは重い動作をすると本体ががっつり熱くなっていたのが、Pixel 9 Pro Foldではその熱さをほぼ感じなくなりました。バッテリーも心なしか今までより持ちがいい気がしますがこれは経年劣化やプラシーボの可能性もあるので判断は保留。

    カメラ性能は前モデルと同等。メインカメラ重視なら不満なし

    カメラ性能はメインカメラが48メガピクセル、超広角と望遠がそれぞれ10メガピクセルで、スペックはPixel Foldからほぼ据え置き。以下は左がPixel 9 Pro Fold、右がPixel Foldですが、若干Pixel 9 Pro Foldのほうが明るく撮れる感あるもののほぼ誤差レベルです。

    Pixel 9 Pro Fold
    Pixel Fold
    Pixel 9 Pro Fold
    Pixel Fold
    Pixel 9 Pro Fold
    Pixel Fold
    Pixel 9 Pro Fold
    Pixel Fold

    カメラだけで考えると、Pixel 9 Pro Fold以外の9シリーズはマルチカメラすべてが約50メガピクセルなので、カメラスペックを優先するなら折りたたみよりストレートモデルがお勧め。ただ、メインカメラは48メガピクセルでほとんど変わらないため、超広角や5倍以上の望遠でも綺麗な写真を撮れることに拘るかどうか次第かなと思います。

    これまで1年Pixel Foldを使ってきて、2倍くらいまでは使うけど5倍以上はあんまり使うこともなかったので、望遠や超広角の画質が低いのは残念ではありつつ実用上ではあんまり困っていません。それよりは見開きと2アプリ同時利用の利便性のほうが勝るのでまあいいかなと割り切ってます。

    折りたたんだら普通のスマホ、開いたら大画面と2画面という切り換えが快適

    本体が縦長になって操作性が上がり、性能向上で動作もキビキビ、発熱も抑えられたことで、スマートフォンとしてはかなり使いやすくなりました。課題だった電子書籍のビューワーもジャンプ+以外はなんとか見開きで対応できているので大きな不満はなし。

    他のスマホと比較したときに望遠と超広角のカメラ性能は弱いですが、それを補って余りある読書体験や2画面による快適さこそが折りたたみスマホの魅力。折りたたんだ状態では普通のスマホとして、開いたときはタブレットまたは2画面スマホとして活用できるというサイズ感のよさこそがPixel 9 Pro Foldの魅力です。

    一方でPixel Foldと比べると、細やかに使いやすくはなっているもののから大幅な変化があったかというとそうでもない。そもそもいつもなら10月頃に発売される機種が2ヶ月前倒しで発売され、その結果OSも最新バージョンの15ではなく14で出荷されている状況なので、Pixel 9 Pro Foldが真価を発揮するのはもうちょっと先なのかもしれません。

  • 「ITが面白い時代が終わった」は「ブロードバンドが面白い時代が終わった」とたぶん同レベル

    「ITが面白い時代が終わった」は「ブロードバンドが面白い時代が終わった」とたぶん同レベル

    言いたいことはタイトルで言い切った感あるのであとは余談。

    それはもう20年も昔、ただただインターネットの通信が高速でつなぎ放題にできるブロードバンドという存在そのものがキラーコンテンツだった時代がありました。通信速度がMbpsを超えるだけで話題になり夢が広がってた時代というのは、1Mbpsでも遅いと言われる今からするとまったく信じられない時代かもしれない。

    ブロードバンドのキラーコンテンツと言えば動画と言われ、MORRICHが500kbpsでミュージックビデオ配信してわー高画質だねー、フレッツ網だからこそガンダムSEEDを1Mbpsの高画質で配信できるんだすげーと言ってたのがもう隔世の感あります。

    そしていまやブロードバンドが面白いどころかブロードバンドなんて言葉を口にする人すらいない時代ですが、ブロードバンドの本質である「高速」「常時接続」と魅力はむしろそれが当たり前になった今こそ高まっていて、Netflixで4K動画を自宅で楽しんだり、SpotifyのおかげでCDをレンタルしたり買ったりせずに大量の楽曲に触れられるようになったり、自宅からビデオ会議でリモートワークなんてのも当たり前になったのは、言葉でこそ言われなくなったけどブロードバンドの本質そのもの。

    ITも似たようなもので、ITがもはや当たり前になりすぎた結果、ITが面白いという時代ではないかもしれないけど、ITが当たり前になったことで面白いことはいっぱい生まれている。キャッシュレスのおかげで財布なくてもご飯や買い物できるようになり、車は人間の代わりにコンピュータが運転してくれる未来はもうまもなく来ていて、スマートロックで鍵をもたなくていいだけでなく、鍵の貸し借りも気軽になったり……、という好例は挙げてくのが大変なくらいたくさんある。

    これはどのジャンルでもそうで、早くから見ている人にとっては普及しすぎてしまうと尖ったものを感じず面白くなくなってしまうけれど、それが広がったことで新しく生まれた可能性や未来もいっぱいあるよなあと。インディーズからデビューしたアーティストが世界で売れた後に何ができるか、みたいなことですかね。

    もう1つ、早くからそのジャンルに接している人はリテラシが高いので多少の粗は気にならないしそれもまた粋だね、みたいに捉えるところもある気がする。代表格はthe SNS known as Twitterですが、日本語もまともに通らないしクライアントソフトもなかった、けどなんか面白いぞみたいなサービスが、あのままでは今のユーザー数は実現しなかっただろうなと。

    どうしてもユーザー数が多くなればそれだけの人を満足させて理解させるには、サービスとして尖ってないような部分、それはヘルプページだったりサポートだったりみたいな裏方の部分の充実はどうしても必要であって、でもそこまでするからこそより多くの人に使ってもらうことで大きなことができるようにもなる。でもそれは尖った部分も含めて好きだったクラスタからするとつまらなく思えてしまうところもあるんだろうなと。

    というのは大きくなったものに取り巻く共通の話ではありつつ、ITそのものの面白さにもう1回戻すと、個人的にまだまだITは技術としても楽しいけれど、ただ単にIT技術そのものを面白がれる時代ではなくなっているのかなとも思う。AIをChatGPTだけで見てしまうとただのチャットサービスなんだけど、AIと他の技術や既存のサービスが組み合わさると何が変えられるのか、みたいなところかな。

    現状ではAIはエンジニアのプログラミングが捗るという点がわかりやすいメリットなのかもしれないけど、ITの進化によって複雑化しつつあるUIの解決策としてのAIも面白いと思うんですよね。端的に言うと、モバイルオーダーでメニュー頼むのが難しくて、「俺はただ牛丼並盛と味噌汁が欲しいんだけど」という人に対して「あなたの望むメニューはこれですね」と提案するのは、究極のUI/UX作るよりシンプルで効率いいんじゃないかなーと思う。個人的にはフレーズ作るのがめんどくさいスマートホーム関係もAIでもうちょっとうまいこといかないかななんて期待もあったりする。

    昔は料理の技術が進んでなくて新しい魚や肉が手に入るだけですげえ! となってたけどもう食材は出尽くして目新しいものはない。でもだからこそ今度は料理の粋を超えて面白いことができるようになるのでは、みたいなことですかね、いいたいこととしては。

    といいつつITが世をもっと面白くするのはまだまだ先だなというのも思っていて、例えばモバイルオーダーだったりキャッシュレスも導入はされたけどもっと面白いことできるんじゃないの? っていう期待がいっぱい残っている。割り勘はもっと簡単になっていいし、注文したメニューを覚えて次頼んだり新しい提案してくれてもいいし、アレルギー登録しておいたらどのお店でも安心な料理を注文できたりとか、もっともっとITが便利で面白そうなことを実現してくれる期待は残っていて、そんな未来へはまだまだ道半ばだなあと。

    一部のリテラシー高い層が喜んでいたITが一般の人が当たり前に使えるところまで降りてきた。そしてここからはやっと普通の人が使えるようになったITの力をもっと高めて世の中を変えていけるんじゃないかなーというところで、個人的にまだまだITは面白いし楽しいし、ITに関わる仕事をしていきたいなあと思う次第です。

  • Visa LINE Payカード終了後のクレジットカード使い方を考える

    Visa LINE Payカード終了後のクレジットカード使い方を考える

    LINE Payの終了に伴い、メインカードとして使っていたVisa LINE Payカードも2025年で終了に。次のメインカードはその時が来たら考えればいいか、と思っていたのですが、ポッドキャストにお便り来たことで改めて考え直してみた内容を、ポッドキャストの補足がてらまとめておきます。

    基本ルール

    無理してまでポイ活を優先しない。具体的には以下

    • ポイ活は1%還元あればいい
    • カードの使い分けは店舗ごと程度
    • 多少お得じゃなくても気にしない
    • 面倒なときはポイ活を忘れる(疲れているは手首かざすだけで楽ちんなスマートウォッチ決済とか)
    • お得より便利さを取る(還元率が良くてもチャージ型は明細に残らなくて不便、など)

    今後の運用

    メインカード

    いろいろ考えた結果順当にPayPayカードにすることに。理由は以下。

    • 基本は1%還元
    • 月に30回利用と10万円以上の利用でPayPayステップが適用されて0.5%プラス
    • PayPayゴールドにするとさらに0.5%プラス、合計2%還元に

    PayPayはこれまでサブ扱いだったけど、メインにすればPayPayステップは余裕でクリア。PayPayゴールドは年会費11,000円かかるので月100万くらいつかわないと元が取れないんだけど、PayPayステップ対象になるなら年120万は行く計算になるので少なくとも損はしなそう。というかVisa LINE Payが1%還元になったタイミングで切り換えちゃってもよかったな。

    サブカード

    Visa LINE Pay プリペイド

    Visa LINE Pay本体は1%だけど、スマホ限定のプリペイドでタッチ決済すると3%還元のキャンペーンは現在も実施中。これが終わるまではプリペイドを併用する。

    【要エントリー】Visa LINE Payプリペイドカード Visaでタッチ3%還元キャンペーン|LINE Pay
    https://linepay.line.me/promotion/visaprepaid-visatouch3-202401.html

    ただしこのキャンペーンの上限は1,000円までなので、33,333円くらいで上限に達することに。なのでコンビニの支払いなどでざっくり3万円くらい使うかなーという買い物専用にしている。いちいち上限気にするのも面倒なのでこのあたりはざっくりで。3%じゃなくても1%は還元されているので気にしない。

    楽天カード

    楽天経済圏の買い物は全部これ。最近ECは楽天メインなのと、旅行もなんだかんだ楽天トラベルだし、楽天モバイル契約して楽天Kobo使っているとなんだかんだポイントが溜まる。最近は気になるけど急がないものはとりあえずカートに入れておき、楽天スーパーセールと5の日10の日に買い物するという楽天経済民しぐさが身につきました。まあこのあたりもPayPayゴールドにするならPayPayモールとか意識してもいいのかもだけど、考えるのめんどいのでよほどポイントつかない限りは楽天メインで。

    dカード

    ahamoの+5GB特典のためにわざわざゴールドを契約。あとはd払いたまに使うからな、くらいでかなり利用頻度は低い。dカードはポイント云々の前に携帯電話回線との紐付けがとんでもなく面倒なので積極的には使いたくないカードです。

    三井住友カード GOLD

    年間100万円を1回でも達成するとその後の年会費が無料になるのでゴールドを利用。そして特定の店でタッチ決済すると7%還元になるので、該当の店だけで使ってます。

    具体的にはファミマ以外の大手コンビニのほか、ゼンショーグループとすかいらーくグループ。割と飲食は単価高くなりがちなので7%は大きい。ただ7%対象だけど三井住友カード使わないのが以下。

    • マクドナルド: 店頭支払いじゃないと7%対象じゃないが、テーブルまで届けてくれるテーブルデリバリーが便利すぎるので。テーブルデリバリー、そろそろ別料金取ってくれてもいいというかこういうのこそチップで支払えるようにしたらいいのでは。
    • セブン-イレブン: アプリでセブンイレブンのマイルとPayPayをまとめて使えるのでそちらを利用。還元率は悪いのですが、セブン系列のマイルでしかもらえないグッズがたまにすごい魅力的なのでマイル貯めたさ優先で。これも「セブンアプリ見せてから三井住友でタッチ決済」すればマイルと7%還元両方得られるのですが、セルフレジならともかく店員対応のコンビニでいちいちそれやるのは面倒過ぎるので。セブンのセルフレジが普及してきて、空いているときだったらわざわざやるかもなー、くらい。

    他にももっとお得な運用はありそうですが、面倒くささとお得度のバランスでとりあえずこんな使い方をしています。もっと楽で便利でお得なやり方あるぞ、という方はぜひお便りくださいませ。

  • Ramboxで異なるGoogleアカウントを使い分けるのは有料プランのprofile設定だった

    Ramboxで異なるGoogleアカウントを使い分けるのは有料プランのprofile設定だった

    いろんなところで並行して仕事するフリーランスはチャットサービスやカレンダーも乱立するため、いろんなアプリを1つにまとめて使えるアプリ一括管理ツールがとても便利。いくつかサービスがあるなかで私が愛用しているのはRamboxです。

    Workspace simplifier – Rambox
    https://rambox.app/

    Ramboxを利用する理由はアプリを横に表示できるというただ一点。多くのアプリ一括管理ツールは縦に並ぶんですが、アプリが増えてくると縦では見にくいんですよね。私はこんな感じでプライベートや仕事ごとにカテゴリで分類して使っています。

    ただ最近不便だったのが会社のアカウントが切り分けられないこと。会社Aと会社BどちらもGoogleアカウントを利用している場合、それぞれでGoogleカレンダーやGmailを表示したいのですが、なぜか会社Aまたは会社Bどちらかのアカウントしか設定できず困っていました。個人と会社は切り分けられるんだけどなー。

    というのをずっと放置していたのですが最近新しい仕事が始まったタイミングで重い腰を上げて設定見直したところ、自分がやりたかったことがちゃんと設定に存在することを発見したというメモ代わりのブログです。

    やり方はカレンダーやワークスペースを作成する際の設定でprofileを会社ごと切り分けるだけ。profileは自分で好きなものを作成できるので、区分したい会社名やグループ名でプロファイルを作成し、ワークスペースやアプリを登録する際にそのプロファイルを指定すれば同じGoogleアカウントのログインを切り分けられます。「会社A」「会社B」というプロファイルを作成し、登録したいアプリごと設定を使い分けるという感じですね。

    なお、このProfileは有料プラン向け機能で、個人向けの「Pro」プランは月額7ドルから。210ドルで買い切りもできるんだけど30ヶ月でやっと元が取れるのかーと思うと、この先新しいサービスも出るかもしれないしということで買い切りには手を出していなかったのですが、気がつけばRamboxで有料課金してもう3年が経ってるんだよな……。