「F906iの特徴を一言で」といわれたら、おそらくもっとも特徴的なのは液晶が左右90度に回転する「ヨコモーション」機構でありましょう。
フルブラウザ操作も、ヨコモーションでラクラク
ヨコモーションなら、画面をヨコに倒した状態でも、操作性のよさはタテ画面時と同じ。メール本文や、PCサイトなどへの文字入力も、ヨコ大画面のままスムーズに行えます。
携帯電話(FOMA F906i) 製品情報 – FMWORLD.NET(個人) : 富士通
http://www.fmworld.net/product/phone/f906i/info.html?fmwfrom=f906i_index
F903iから始まり、F903iX HIGH-SPEED、F904iと進化を遂げてきたヨコモーションは、どのようにして生まれてきたのでしょうか。
ヨコモーションへのこだわり : 富士通
http://jp.fujitsu.com/about/design/activities/f905i_no1.html
?液晶が左右に回転する機構はあまりに特殊で、正直言って最初見たときはあまり便利そうには見えませんでした。それは他のメンバーも同じだったようです。
正直な話、いままでF製のケータイを使っていなかった理由。
「 画 面 が 横 に な る か ら 」
ひゃーーーーえらいこっちゃwww
「なんでヨコにすんの?」
「カメラだって別に横向きで撮らないし」
「うえー意味分かんない。たおしたところ後ろからみたらかっこわるいし」カラフルはっちゃんねる:ヨコモーションしようぜ – livedoor Blog(ブログ)
http://blog.livedoor.jp/hacchan_nel/archives/865079.html
しかし実際に使ってみると、この機構のすばらしさが伝わってきます。SO905iの時に痛感したけれど、二軸回転機構は10キーが使えなくなるので、結局メールやいろいろ操作をする時は元に戻さなければならない。P905iのような縦にも横にも開くようなスタイルも一見便利そうなんだけど、結局メールやら操作やらしようとしたら横開きスタイルは使いにくいのは変わらない。このあたりはこのエントリがきっちり比較しております。
ただしかし、大きな違和感が一つ。この横画面のときのキー操作しづらそう。
キーに書かれている文字も当然ながら縦方向だし・・・読みづらい。
PCキー配列になっている他キャリアの端末と比べると、とても違和感があります。(中略)
またSH704iのときに感じていたのですが、こういった折りたたみ式の横画面は
[F906i] 906iシリーズをしらふで比較してみた2-ヨコモーション、横液晶 – 脳内会議
サイドキー+α(ディスプレー脇のボタンなど)での操作を覚えなければなりません。
大体直感でわかるのですが、
4?5つのキーしかないので必然的に長押しなどを要求されるようになり、
覚えていないor操作できないと結局縦に戻すということになります。
http://alittle.bitter.jp/blog/?p=206
操作感が変わらないという意味ではスライド式がありますが、あれはボタン操作部がどうしても狭くなってしまうのでボタンが打ちにくく感じてしまう。
そこにきてFシリーズのヨコモーションは、画面は横になっても操作ボタンが一切変わらないのが非常に便利。同じ機構としてSHシリーズはサイクロイド機構を搭載していますが、あちらは回転が1方向なのと、回転した機能に割り当てられるのがどうもワンセグだけらしいので、好きな機能を割り当てられ、左右両方に回転できるヨコモーションのほうが利便性高く感じる。
富士通携帯というのは、自分が使っていたF206の頃からずっと「富士通らしい」デザインに苦慮していたように見えるけれど、F903iから搭載したヨコモーションでやっと1つの答えが出たように思います。同様に70xシリーズも「防水」というキーワードを手に入れ、「富士通らしさ」が出てきたみたい。
といいつつ、ヨコモーションそのものはまだ完成系ではないのかな? という気も。ヨコモーションには「画面を横に見られる」「2つの機能を同時に表示」という2種類の使い方があるんですが、このうち「横に見られる」のは「見やすい」メリットはあれど、「どうしてもそれでなくては使えない」機能ではない。フルブラウザだって縦でも十分使えるといえば使えるし。
一方、2つの機能という点に関しては、現状では「ワンセグ+α」でしか使えない。ワンセグという機能自体がおまけというか、少なくともメールやiモードに比べると娯楽の範疇の機能でしかないので、利用頻度はあまり高くはない。
せっかくのヨコモーションを活かすのであれば、せっかくの2画面をもっと活用して欲しい。たとえば受信メールを見ながらメールを返信したり、ブラウザを使いながらメールを書いたり、iアプリで道案内しながらブラウザを使ったり。2画面+マルチタスクをうまく活用することで、ヨコモーションはもっと魅力的な存在になるんじゃないかなと思います。
というわけでヨコモーションの2画面をもっと活用するという意味をこめて、「ヨコモーション2.0(画面)」的なコンセプトを今後のF90xシリーズに期待したい次第であります。