「テレビなんかつまらない」って人に「見ろ」とは言わない。でもテレビだってこうやっておもしろい作品があるということだけは知っていてほしいんだ。
テレビドラマが趣味といってはばからない私としては、ドラマが始まるたびに第1話をあらかた抑え、気に入ったものだけを見続けて最後に3〜4作品を最終回まで見る、というスタンスなのですが、今クールは落とすものが少なくて苦労しました。
正直言うとすばらしい作品が大量にあるというより「落とすに落とせない」作品ばかりというのが現実だったのですが、タイトル以外の作品で良かったのはB級っぽさがツボだった「プロゴルファー花」、イロモノだったけどシナリオは王道だし役柄も結構合ってたし普通に面白かった「怪物くん」あたりが好みでした。
プロゴルファー花
http://www.ytv.co.jp/hana/index.html
今クールの特徴としては警察ものが多すぎたことで、映画の番宣がてら速攻終わった「警部補 矢部兼三」に加えて「警視庁 失踪人捜査課」「新参者」「絶対零度」「臨場」と、示し合わせたかのような警察ドラマっぷり……。1つ1つのドラマは面白かったのに、警察ドラマばかりすぎて飽きてしまったのがもったいないところかなあ。
その中でも頭1つ抜けていたのはやはり東野圭吾原作の「新参者」。ただ、ドラマ自体はおもしろいものの、毎回毎回犯人ではない人の秘密ばかりを解明していくので、後半は「はいはいどうせ犯人じゃないよねこの人」ってわかっちゃったのが残念かな。最後の犯人もとってつけたような展開で、今までの伏線というのがあまり行きてない気がしたのが残念。
TBS「日曜劇場 新参者」
http://www.tbs.co.jp/shinzanmono/
話題先行ドラマで言うと「素直になれなくて」はTwitterがなければ第1話で落ちるドラマかな。実際には矢部兼三とプロゴルファー花のほうが、ネタとしてTwitterうまく使ってたように思います。まあプロゴルファー花のほうはほんとにネタだけどw。一方、キムタクの「月の恋人」は、順調に視聴率を落としつつw、シナリオもありきたりなのに「素直になれなくて」より見やすいのはドラマ構成なのかなーとかちょっと思いました。
素直になれなくて – フジテレビ
http://www.fujitv.co.jp/sunao/
月の恋人?Moon Lovers? – フジテレビ
http://www.fujitv.co.jp/getsukoi/
そして本題のmother。こちらは松雪泰子演じる主人公が、自分になついてくる女の子が児童虐待を受けているのを知り、ある日ゴミ袋に入れられて捨てられた女の子を見て思わず誘拐して別のところで生活を始めようという、設定だけだとあまりにトンデモドラマです。
mother
http://www.ntv.co.jp/mother/
最初はあまりにもな設定で「誘拐したってことはどうせ逮捕だしな……。」と第1話でテンション下がってたんですが、これが予想以上にすばらしかった。それは自分の中では2つの要素があって、1つは「mother」の意味と、そしてもう1つは連続ドラマだからこそなせるシナリオ展開だと思いました。
motherというタイトルながら、メインは主人公の母性愛なんだけど、話はそれだけじゃない。複雑な事情で主人公を捨てざるを得なかった生みの母親、自分に心を開いてくれない主人公となんとかつながろうとする育ての母親、主人公の妹はお腹の子が障害を持って生まれて来る可能性があると知り、悩みながらも婚約相手と別れて1人で育てる決心をする。虐待をしていた母親も昔は娘がかわいくてしかたなかったのに、1人で娘を育てる大変さから次第に娘につめたくあたってしまう。そいういういくつもの「mother」が織りなすストーリーがとても心に響きました。
余談を言うと誘拐した娘だということが家族にばれてしまい、みんなから冷たい目を浴びる中で1人姉を擁護していた妹役の倉科カナがとんでもなくかわいかった。これはいまさらながら倉科カナを全力でチェックですね!
そして一番よかったの思うのは連続ドラマならではの描写。誘拐した偽者の母親と娘だというのに、この2人の気持ちはとても通じ合っている。その2人の心の通い合わせが毎回毎回きちんと描かれていて、だからこそついに主人公が逮捕され、2人が離ればなれになった後に娘が「会いたいよ……、また誘拐して」という言葉が切に響く。これは2時間映画では絶対にできなくて、毎週毎週きちんと時を重ねながらドラマを見るからこそのシナリオ展開なんだよなあ。ほんと後半2週分は部屋の中を突如の花粉が襲ってきて大変なことになってました。
もともと母性愛系は「ラスト・プレゼント」など自分のツボだったりするのではありますが、MOTHERはほんとにいいドラマでした。しかし松雪泰子はフラガールといい、自分の中の花粉症率高すぎる女優さんだなー。
しかし忘れちゃ行けないのは子役である芦田愛菜の演技ですね。生きるために必死で虐待を隠しつつ、時にこぼれる本当の感情や、主人公と離ればなれで悲しいのにそれを見せないで一生懸命今の生活を演じようとするところがほんとにすばらしすぎた。このままいい女優さんに育っていってほしいものです。
男のくせにこんな女々しい感想しか書けないくせに公開してんじゃないわよ! 気色わるい!
そもそもドラマとか興味ないし
馬鹿丸出し
平均視聴率10%?13%の、どこが素晴らしいドラマなのかな 男のくせに気色わるすぎる感想です 少しは重厚な小説とか読んだら
mother好きです
つぐみに泣かされます
ていうか
コメントひどいですね
なにこれ