ケータイ会議8のお題の1つ、「3D画像を撮影してみんなでコンテストしよう」というテーマに乗っ取ってF-09Cの3D機能についてエントリー。
液晶自体は3Dに対応し、3D画像や3D動画が表示できるF-09Cですが、撮影は静止画のみ、それもややトリッキーなやり方で撮影する必要があります。3D画像や動画というのは右目、左目の視差を利用する関係上、2つの画像または動画が必要になるのですが、カメラが1つしかないF-09Cでは同時に2枚の写真を撮ることができない。そのため下の画像のように一度写真を撮影した上で、カメラを右方向に移動してもう一枚の写真を撮影するという必要があります。
この時のコツはできるだけ手を動かさないで固定することと、2枚値の写真は手を平行に動かすこと。被写体を回り込むように撮影してしまうと角度がずれてしまうので美しい3Dが撮影できません。
そうして撮影できる「.mpo」という3D画像ファイルは、下記のように2枚の静止画を組み合わせたファイルになっています。
上の2枚いずれかをクリックすると実際の3D画像が表示できるのですが、F-09Cのような3D対応携帯電話やニンテンドー3DSがないと表示することができません。このあたり3Dの難しいところだよな……。
そこで登場するのが疑似的に3Dを表示する「3D Porch」というサイト。詳細は同じケータイ会議8のメンバーTOMAKIさんのエントリーに詳しいですが、2つの画像を交互に連続表示することで、3Dっぽい画像として表示することができます。
日曜アーティストの工房 : 3D写真をカンタンにネットで公開する方法
http://tomaki.exblog.jp/16591713/
その方法で擬似3D化したのがこちら。若干目が疲れる動きですが、イメージは伝わりますかね……。画像をクリックすると実際のMPOファイルを表示できるので、ニンテンドー3DSや3D対応携帯電話をお持ちの方はどうぞ。
とまあ、1つのカメラでも3D静止画は撮影できないこともないのですが、個人的には「ここまで無理して3D撮影しなくてもいいかな……」というのが正直なところ。いくらがんばって平行に手を動かしてもやはりズレは生じるもので、うまくいく3D静止画は運の要素も強い。1つの遊びとして楽しむには十分面白いんだけど、3D撮影する時は代わりに2Dが撮れなくなることを考えると、ここぞというシーンではどうしても2Dを先に撮影して時間が余ったら3Dでも、って感じになってしまう。これが3D撮影すると自動で2D画像としても保存しておくよ、という仕組みだったらもうちょっと積極的に3D撮影したんだけれどなあ。
ただ、だからといって3Dを全否定しているわけではなくて、むしろ大事なのは3Dを撮影することではなくて3Dを表示できることにあると思う。これもブログではお伝えできないのが残念なのですが、プリインストールされている「Under the sea」という3D動画のクオリティがとてつもない。前にも書いたけれどF-09Cの3Dはニンテンドー3DSよりも3D度合いが強く、すごく臨場感のある3D動画が楽しめます。
大迫力の3D動画「Under the sea」。ブログでこの迫力をお伝えできないのが残念><
裸眼3Dの弱点は視点がずれると一気に3Dが見えなくなることなのですが、ついつい本体を動かしてしまうニンテンドー3DSと違って動画に集中できるF-09Cはずれることも少ない。すべてのコンテンツが3D化する必要は決してないんだけれど、こういう3Dならではの臨場感もまた1つの魅力であって、その可能性の1つをプリイン動画の「Under the sea」が見せてくれています。
今後3Dがどれだけ普及するかはわからないけれど、少なくとも映像配信が普及したときもディスプレイさえ対応していれば未来はある。待受画面もそうだけど3D自体はとても表現力が高く魅力あるコンテンツなので、撮影以上にコンテンツ配信が充実することを期待してやみません。
といいつつせっかくの3D写真撮影コンテストなので、いくつか撮りためた3D写真もこちらにて披露。いずれもgifアニメをクリックすると実際のMPOファイルがダウンロードできます。
先日参加してきたラテンクルージングパーティ「luz de la musica」で乗船した船。なんとも未来っぽい作りの船でした。このイベントはまた別途あらためて。
シャトーブリオンという超高級肉なのですが、焼き上がりが実に焦げ茶色にしあがったこともあり、写真が若干ぼけて見える3Dで見るともう飛び出すアレにしか見えないと言うね……。
ミントの代わりにパクチーをちりばめた伝説のドリンク「パクチーモヒート」。3Dで実際に見るとストローの飛び出し感がいい感じに撮れました。
一番よく撮れたのは内覧会で撮影したコレかな。携帯電話と撮影者、そして背景との奥行き感がうまく出せたかなと思います。
3D撮影自体はほんとにオマケ的な要素だと思うけれど、実際に3Dを目の前で表示できるディスプレイはそうとうに楽しい。ついつい見入ってしまう3D待受も含めて地味に気に入っている機能だったりするので、3D動画や3D静止画の配信サービスが広がるといいなーと期待するところです。
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