スライドヨコモーション「F-09C」セカンドインプレッション

※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

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ケータイ会議8のエントリー期間もまもなく終了。まだまだちょいちょいいじりたいところがあるので期間後もいくつかエントリーしようとは思っていますが、1カ月近く利用したこのタイミングでF-09Cの利用感をまとめてみたいと思います。

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もともとスライドヨコモーションは携帯電話として至高の形状だと思ってはばからな私としては、細かなところで前モデルF-06Bから改善がなされ、動作速度も大幅にスペックアップしたF-09Cは全体的に満足。日本語入力で若干のもたつきがあったF-06Bに比べて、思った通り押したとおりに文字を入力できています。

新たに搭載された機能としてはF-LINKが非常に便利。Windowsに限られますが、対応ソフト使って手軽にカメラの写真を取り出せるため、いちいちケーブルで本体に繋ぐことを考えなくてよいのがすばらしすぎる。あとはがんばってMacでも対応ソフト出して欲しいなー。Macでもブラウザに画像リンクは表示できるので、あれちょちょいといじったら「共有した画像をまとめてダウンロード」みたいなJavascriptでも書けないものだろうか。

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本体内の画像を無線LAN経由でPCに取り出せる

ワイヤレス経由で写真や動画を取り出せるF-09Cの「F-LINK」関連機能まとめ – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2011/06/27/5831

F-LINKやDLNA経由で動画をF-09Cに保存できる機能も地味に熱い。動画環境はいろいろと試行錯誤してPS3とiPhone、そしてF-06B以降の富士通製携帯電話に対応したH.264フォーマットを見つけ出したこともあり、NASにはH.264の動画をため込んであるんだけど、今までいちいちファイル名を「MOLほげほげ」なんてよくわからない名前に書き換えていた苦労からも解放され、ドラッグ&ドロップだけで動画を送れる。モバイル動画大好きユーザーにとってはかなりありがたい機能です。

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F-09C用動画の保存も無線LAN経由でラクチン

F-09Cで動画を楽しむ featuring HDMI with TV – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2011/07/13/5910

このF-LINK対応だけでも「F-09Cにしてよかった」と思えるくらい満足のデキ。専用ソフトが必要ではあるしMac非対応ではあるものの、対応した環境さえあればほんとに便利に使いこなせる。細かいところで改善してほしいところが無いわけではないですが、全体的なデキとしてはほぼほぼ満足の機能です。

もう1つ、地味に便利なのが待受画面のカスタマイズ。これもエントリした通りですが、確認頻度の高い待受画面を一目見るだけで情報が手に入るというのは0CLICKの便利さです。

カスタマイズ&3DなF-09Cの待受画面がお気に入り – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2011/07/18/5946

タッチパネルも賛否両論ではありますが、Twitterのようにだらだら見たいサイトではとても便利。折りたたみ型だとタッチ操作するにも本体を開く必要があるから結局10キーでいいのだけれど、スライド端末は端末閉じた状態のコンパクトサイズでもタッチ操作できるので、通勤中などのちょっとした時間つぶしに大変重宝しております。

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タッチパネルでTwitter閲覧も快適

F-09Cのタッチ性能をチェック – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2011/07/17/5931

新しい機能ではないけれど、指1本でセキュリティを解除できる指紋認証は、iCの利用頻度が高い自分にはとてもありがたくて手放せない機能。特にクレジット機能を持つiDなんてタッチだけで簡単に使われてしまうからロックしておきたいけれど、ロック解除に手間がかかるようではいざというときに使いにくい。簡単なボタン操作と、パスワードを打ち込むことなく指をなでるだけでロック解除できる指紋認証は一度慣れてしまうと手放せません。

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慣れるともう手放せない指紋認証センサー

もちろん課題がないわけでもなくて、その最たるものがカメラ。もともとちょっと明るく白っぽくなりがちな画質が若干好みにそぐわないのでありますが、今回はオートフォーカスがうまくあわない症状が頻発。これは他のケータイ会議メンバーでも同じ症状訴えている人がいるので個体差というわけでもないっぽい。

1つの原因としてオートフォーカスのデフォルト設定が「標準」ではなく「顔認識」になっているというトンデモ状態だったので、これを「標準」に設定したらいくぶんマシにはなりました。そしてもう1つの手段としてシーン認識を「自動シーン認識」ではなく「標準」に切り替えると、勝手にホワイトバランスや露出が切り替わることもなくなりいい感じだったのですが、これカメラを終わらせるとまた自動シーン認識に戻っちゃうのよね……。ここは常に標準にしておきたかったなあ。

カメラには他にも「サイズが勝手に変わってしまう」という問題もあり、今回の機能の中で一番クセのあるのがカメラという結末に。自分としてはあまり大きい画像サイズ使わなくてフルHD止まりなのでさほど問題ではないのですが、デジカメ代わりに使う人には結構な問題ですよね。ここはバージョンアップで修正されるといいのですが……。

F-09Cのカメラを使う時、本当に気をつけること | エアロプレイン – 雑学ブログメディア
http://airoplane.net/2011/07/11/f-09c-camera-attention.html

もう1つ、悪くなっているわけではないけれど改善もされてなかったのがミュージック周り。F-09CはAVRCP 1.3に対応していて、手持ちのBluetoothレシーバ「MW600」に曲名を表示できることもあってミュージックプレーヤーとしても地味に愛用しているのですが。

ソニー・エリクソンのBluetoothレシーバー「MW600」が神スペックな件 – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2010/05/19/3752

これ、前からそうなんだけど音楽聴いている時にカメラ使えないのよね……。せっかくiアプリとiモードが同時起動可能になり、地図見ながらサイトを確認するなんて使い方も可能になったので、「移動中に音楽聴きながら気になったものをカメラで撮る」なんて使い方したかったのですが、ここはメモリ的に難しいのかなあ。

ただ、以前の端末ではあった「Bluetooth接続中はメール着信音とアラームが無音になる」という問題は改善されていて、Bluetooth接続時もちゃんとメール着信音とアラームが聞こえるようになりました。これで乗り過ごし防止でアラーム設定するも音が鳴らなくて気がつかないという悲劇を防ぐことができるよ……。

細かな課題はあるものの、全体的にはスペック向上で入力がしやすくなり、F-LINKでコンテンツの転送も飛躍的に便利になったF-09C。市場がどんどんスマートフォンへ移行しつつある現状で、フィーチャーフォンと呼ばれる従来型携帯電話の集大成と行っても差し支えないレベルに仕上がっているとおもいます。あとはスライドヨコモーション機構を気に入るかどうかですね。個人的には大好きですがやっぱり折りたたみが好きって人も多いですしね……。

別のエントリーでも書いた通り、端末の価格は同じくらいなのになぜかスマートフォンだけ3万円近く割り引かれるという優遇施策の中で従来型携帯電話は勧めにくいところもありますが、値段を考慮しないのであれば今まで日本人のために長年作られてきた携帯電話というのはやっぱり使いやすい。メールやブラウザという基本機能はスマートフォンも同じだけれど、ボタンのショートカットで機能を呼び出せたり、終話ボタンを押して待受画面に戻ればとりあえずすべての機能はいったん停止するというわかりやすさも、バッテリー対策の意味も含めてわかりやすい仕様です。

今後スマートフォンもどんどんブラッシュアップされて、携帯電話のようにわかりやすく使いやすい仕組みが整っていくとは思うけれど、メールや電話、基本的なWebコンテンツを扱うにはまだまだ携帯電話の方が使いやすいというのも事実。そうした使いやすさを維持しつつもスマートフォンのように便利な機能をいくつも搭載しているF-09Cは、スマートフォンも気になるけどまだ携帯電話のほうが便利、という人にとってもおすすめの1台かと思いますよ。

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