3DSのダウンロードソフト新作「電波人間のRPG」発売直前体験レポート

※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

ニンテンドー3DSの新作ゲーム「電波人間のRPG」、縁あって「僕の見た秩序。」のヨシナガさんにお誘いいただき、発売前の事前体験会に参加させていただく機会に恵まれました。ああ、普段からゲーム好きを自称しまくっておいてよかったよ……。

「電波人間のRPG」は、ジニアス・ソノリティが開発した3DS向けRPGタイトル。パッケージ販売ではなくダウンロード配信タイトルとして2月8日に800円で発売されます。

『電波人間のRPG』公式サイト – ニンテンドー3DS ダウンロードソフト
http://www.denpaningen.jp/

ジニアス・ソノリティというメーカーは聞きなれない人もいるかと思いますが、ドラゴンクエストシリーズのディレクターやプログラマーも務めた山名学さんが立ち上げたゲーム会社であります。これまでも数々のゲームを開発しているものの、「ジニアス・ソノリティ」名義でのリリースは今回が初とのこと。

ジニアス・ソノリティ
http://www.geniussonority.jp/

ジニアス・ソノリティとしては、個人的にWiiの名作タイトルでもある「ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔」の企画を担当していたり、実はWii Uの未来はここにあるんじゃなかろうかというゲームボーイアドバンスとゲームキューブの連動ソフト「ポケモンコロシアム」なんかも手掛けており、ゲーム性はもちろんアイディア力の高いゲームをいくつも繰り出している会社です。ドラゴンクエストソードの続編、Wiiリモコンプラスで出ないかなあ……。

ゲームの概要についてはニュースサイトなどにも上がっておりますのでそちらを併せてお読みいただくとしつつ。

ジニアス・ソノリティ、3DSダウンロードソフト「電波人間のRPG」。巷にあふれる電波を拾ってキャラクター化。仲間を集めて冒険に繰り出せ! – GAME Watch
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20120131_508665.html

面白いのは無線LANのアクセスポイントを「電波人間」と見立て、ARカメラで電波人間を捕まえて仲間に加えることができるという仕組み。ブロードバンドの普及によって最近はそこらかしこでアクセスポイントのSSIDが見える状況ですが、それをゲームに見立てるという発想はありそうでなかった斬新な仕組みです。「心霊カメラ」といい、ニンテンドー3DSのカメラはアイディア次第でゲームに活用できるなー。

電波人間が捕まえられるのは、島の中にある「アンテナ塔」という施設。ここへ行くとカメラが起動し、アクセスポイントの数に合わせて電波人間が部屋の中を漂います。仕組みとしてはSSIDの名前ではなくアクセスポイントのMACアドレスを見ているとのことで、周囲にあるアクセスポイントの数に合わせて電波人間が発生。スマートフォンのテザリングやモバイルルータももちろんアクセスポイントなので電波人間の対象となります。

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捕まえる時は3DSを動かし、ふわふわと飛び回る電波人間を画面中央のカーソルに合わせてボタンで網を発射! これが簡単に見えて意外に難しく、狭い視界の中からすぐに電波人間がいなくなってしまうので、3DSを持ちながらその場でくるくる回りだすことになります。1人ならまだしも、体験会に参加した10数名がその場でぐるぐる回ってるのはなんとも奇妙な光景でしたw

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面白いのが「マナーモード」という機能で、これを使うとカメラの画像を遮断し、3DSの向こう側が見えないようになります。これ、「電車内でも安心して電波人間を探せるように」っていうことらしいんだけど、こっちはマナーモードでも相手からしたら怪しい動きしてるのは変わらないよwwwと心の中で突っ込んでましたはい。実際には家の中でたくさん電波人間を集めておいて、電車などの移動中は本編であるRPGを楽しむっていう使い分けがよさそうです。

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アンテナ塔で電波人間を集めたら次は「電波人間ハウス」へ。先ほどキャッチした電波人間はここに集まっています。

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電波人間ハウス内に集まった電波人間たち。このあたりはWiiの似顔絵チャンネルっぽいですね。

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パーティーは捕まえた電波人間から自動で登録され、「電波人間ハウス」でパーティーを自由にカスタマイズすることも可能。頭についているアンテナの形状や色で能力が変化する仕組みです。ちなみに名前は無線LANのアクセスポイントごと固有で割り当てられており、プレイヤーが変更することはできません。自分のスマートフォンをテザリングして作ったアクセスポイントが「はるお」って名前だったらそれは永久について回るってことですね。

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パーティーは最初のうち4人ですが、ゲームを進めていくと6人を経て最大8人パーティーに。

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捕まえた電波人間は、QRコードで他のプレイヤーへ配布することもできます。。配布で手に入れた電波人間はレベルが1からになるのですが、捕まえた電波人間はRPGのパーティーに参加せず電波人間ハウスにいる時でも均等にレベルが上がるので、レベルが低いまま使うことがないってことはなさそう。アクセスポイントによってキャラが生成されるため、レアな能力を持ったキャラをこれで交換したり、レアキャラの配布イベントなんかも考えているそうです。

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RPGの画面はこんなかんじ。これだけの大行列は桃太郎伝説を彷彿とさせますな……。

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下画面にはマップが表示され、敵や宝箱の位置がわかります。行ったことのないエリアは表示されず、自分が進んだ道だけがマップに反映される仕組み。ちなみにマップは自動生成ではなく固定だそうで、自動生成はプログラムが大変なんだとか……。

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敵はフィールドを自由に歩き回っており、電波人間と接触すると戦闘に入ります。戦闘の画面イメージはさすがというべきかドラゴンクエストを彷彿とさせるつくり。

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戦闘はボタン1つでキャラクターが自動でバトルする仕組みですが、細かく1キャラずつ設定することも可能。ただしAIでキャラクターがうごいてくれるほうが、「ターンの冒頭でダメージを受けたのをそのターンで回復」という行動をしてくれるのと、ボタン1つでらくらく操作なので基本的には自動でよさそう。自動の場合もMPに相当する「アンテナパワー」を使って戦う「おまかせ」と、アンテナパワー消費を抑えてたたかう「せつやく」から選べます。ドラクエでいうところの「ガンガンいこうぜ」と「じゅもんせつやく」の2パターンってところですかね。

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地味にうれしいのがLボタンでも戦闘を進められること。Lボタン使えると完全に片手で操作できるので、プレイしながら食べ物食べたりできてRPGではとてもうれしい作りなのです。

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難易度はかなり歯ごたえあり。最初はたかをくくって「最初のダンジョンくらいさくっとクリアできるだろー」と勝手に思い込んでいたらあっというまに全滅させられそうになり、何度もダンジョンを出たり入ったりしてちょっとずつレベルを上げてなんとか最初のボスを倒せました。かわいいキャラクターながらもやりこみ甲斐があるゲームたるゲームです。

ゲーム自体の作りもさすがのクオリティというか、操作していることそのものがここちよい。ボタンを押した時の反応だったり、レベルアップのタイミングだったり、キャラクターの動かしやすさだったりという細かいところがしっかりしていて違和感なくプレイできる。こんなの当たり前と言ったらそうかもしれませんが、最近のゲームはグラフィックそこ美麗だけれどキャラクターを動かすことそのものに違和感あったりするタイトルもちょいちょいあったりする中、基本的なプレイ感が遊びやすいだけにゲームそのものにものめりこみ、気づいたら体験会も2時間があっという間に過ぎてました。

当日はジニアス・ソノリティのスタッフの方々にも質問対応として多数ご参加いただいていたのですが、社長である山名さんも自ら体験会に参加し、ゲームのコツやコンセプトなどを細かく教えてもらいました。

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作品の詳細を見たときから個人的に気になっていた「どうして800円でダウンロード配信しようと思ったか」という点を質問してみたら、「800円という価格でもやりこめるしっかりしたゲームを作りたかった」とのこと。確かにRPG自体もすごくよくできているし、アクセスポイントを電波人間に見立てて捕まえるシステムも面白い。正直これで800円はほんとに安すぎると思うくらいの高クオリティです。

ゲーム自体も低価格なのですが、無料の体験版も発売に先行して2月1日に配信され、体験版の内容は製品版に引き継ぐことができます。

体験版 – ニンテンドー3DS ダウンロードソフト『電波人間のRPG』公式サイト
http://www.denpaningen.jp/trial.html

ただ、体験版でプレイできるのは最初のダンジョンのみなのですが、プレイしていて楽しさが増してきたのは2つ目のダンジョン以降でキャラクターが各種能力を覚えてからだったりするので、事前に体験させてもらった立場からすると製品版もぜひプレイしてもらいたいところです。体験版も2つ目のダンジョンくらいまで遊べたらよかったのになー。とはいえ電波人間を捕まえる世界観やRPGとしてのゲームのクオリティは体験版でも十分につかめるので、3DSユーザーの人はまず体験版をダウンロードしてみてくださいませ。

ちなみに今回のタイトルは一部とはいえ一般のユーザーも参加できる体験会を開催するだけのことはあって、ネットへのコンテンツ展開はとても積極的。専用サイトはブログやTwitterなどで自由に利用できる素材が用意されているほか、YouTubeにもたくさんの動画がアップされています。ダウンロードタイトルは価格も安く手軽に入手できるだけに、ネット上でゲームの情報を発信しやすいよう、ゲームメーカーが積極的に情報出してくれるというのはユーザーとしてもとてもうれしい施策です。

素材集 – ニンテンドー3DS ダウンロードソフト『電波人間のRPG』公式サイト
http://www.denpaningen.jp/material.html

DenpaNingenRPG さんのチャンネル – YouTube
http://www.youtube.com/user/DenpaNingenRPG?feature=watch

現状の初週売上で終わってしまうパッケージ型ビジネスよりも、いいゲームの評判がちゃんと伝わって売れていくという意味ではダウンロード配信は今までとは違う売れ方もできるのではないかと期待しているので、ゲームとしてのクオリティも高い電波人間のRPGは個人的にも応援したいところ。まずは体験版をさくっとダウンロードして製品版に備えたいと思います。

ちなみに今回の体験会は、有料版のプレイ用にと5000円分ものニンテンドープリペイドカードをいただいてしまいました。

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製品版が800円なのに5000円ものカードいただいてしまうのはこのご時世もあってなかなかに心中複雑なのではありますが、このプリペイドカードの金額は今後ジニアス・ソノリティのゲーム配信専用に充てたいと思いますので次回作も今から楽しみにしています!

一緒に参加した人たちのブログはこちら。

周囲を漂う電波人間を捕まえて遊ぶRPG「電波人間のRPG」で遊んできました
http://www.kotaro269.com/archives/51326674.html

漂う電波をARでキャラ化! 3DSダウンロードソフト「電波人間のRPG」 : ギズモード・ジャパン
http://www.gizmodo.jp/2012/02/the_new_rpg_with_ar_tech_comes_out_soon.html


3DSのダウンロードソフト新作「電波人間のRPG」発売直前体験レポート” への16件のフィードバック

  1. 電波人間

    面白い
    どうくつJHSDSで出JSD、DKKDK、WさっくぁくぁくぁくぁっくぁああああえJさききKはかいああいKMZMJJざあJんHざざKぞZLZ、、LKんZL

  2. さいこうれべるってかきたかったんですじかんがなくてこうなった

  3. 電波人間のRPGの最高レベルは なんレベまででですか

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