タイトルだけは有名ながら今まで未経験だった「街」。Wiiで新作が出るという発表に加え、街大好きブロガーに激しくお勧めされたこともあって、移動中にも進めやすいPSP版を購入したのですが、これが見事にはまっております。
“SEGA THE BEST 街 ~運命の交差点~ 特別篇” (セガ)
サウンドノベルは、そもそもの草分けである「弟切草」にかなりハマってピンクのしおりもだしたんだけど、マルチエンディングを見るために何度もストーリーをやり直すのが大変だった。続いて第2作の「かまいたちの夜」は殺人事件という設定に加え、2回目くらいで真犯人当ててしまって他のシナリオ見る気がしなくなってしまい、そこで私のサウンドノベル歴はいったん終了することに。(といいつつやるドラはプレイしてたりしますが)
そういう思い出もあってサウンドノベルはちょっとめんどいなーと敬遠していたんですが、街は今まで自分が弟切草やかまいたちの夜で気になっていた点がことごとく解消されていました。
弟切草やかまいたちの夜は基本的にマルチストーリーで、プレーヤーの選択によってシナリオが変化していくのですが、街のシナリオは基本的に1つのみ。そのかわりに8人もの主人公が登場し、渋谷という街でそれぞれのシナリオを繰り広げていきます。8人はお互いにほとんど関係のない人物なんですが、1人が起こした行動が意外なところでつながっていて別の人物に影響を与えてしまうことがあり、1人のバッドエンドを救うために別の人の選択肢を変えたりしながらストーリーを進めていく。単に8つのシナリオがバラバラに入っているだけでなく、それが絡み合っているストーリーがよくできています。
さらにタイムスリップ的な機能も用意されていて、一度進んだストーリーは自在に戻れるし、途中で別のキャラクターに移動するのもOK。弟切草のときは「あそこで別の分岐選ぶのにまた最初からやり直すのか・・・」というのが非常に面倒で、面倒すぎるあまりボタン連打していたら大事な部分でまた違う分岐えらんでさらにショボーンなんて展開もあったんですが、街は時間やキャラを自在に操れるのが非常に助かる。
バッドエンドになった場合もどのキャラでそのバッドエンドを回避できるかヒントがでるし、とにかく同じ作業を繰り返すという面倒くささがことごとく排除されているのがすばらしい。ボリュームもかなり十分だし、PSP版はBEST版が2,600円程度と手頃な値段なので、昔のサウンドノベルに苦手意識を持った人にもおすすめですはい。
ちなみに正式にはサウンドノベルじゃないんですが、私が好きだった作品はなんといってもエニックスの「ユーラシアエクスプレス殺人事件」。
ユーラシアエクスプレス殺人事件 – Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6
サウンドノベルをさらに一歩進め、全編が実写映像でキャラクターがしゃべりまくるという、PS時代ながらも未来を見せてくれた一品。しかも登場人物が豪華すぎで、榎本加奈子に新山千春、深田恭子、加藤あいが女子高生役で登場。さらに佐伯日菜子や島本須美(補足しておくとナウシカとクラリスの声ね)、矢田亜希子などなど有名人がこれでもかとでまくり。詳しくはWikiPediaを参照いただくとして、メインキャラクターである女子高生8人は好感度を挙げておくと最後にキスシーンなんかもあったりして、これは今考えるとお宝映像なのかもしれませんよ。もちろん私は純粋なるゲーマーコンプリート魂のみで全員をコンプしましたけれども。
PS2にはこのシリーズで「øSTORY(ラブストーリー)」が登場。こちらはさすがに8人もの豪華メンバーではないですが、平山あやや眞鍋かをり、佐藤江梨子などこちらも大物ぞろい。ただ、シナリオがあまりにもの妄想恋愛すぎてちょっと引いてしまった記憶が……。
øSTORY – Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/0STORY
それはさておき、街のWii版も楽しみにしつつ、PS3でもユーラシアエクスプレス殺人事件の流れを引いた実写ストーリーが出てくると嬉しいなー。もはやPS3クラスだと実写映像なんて余裕だろうし。