先にお断りしますがこれはいわゆる「ネタにマジレス」です。
iPhoneの本当の恐ろしさ、それはiPhoneならだめなところをいつでも直す余地があることそのものなのだ。多少PCが古くても、OSやアプリをアップグレードすればよくなるように、iPhoneはいつでもアップグレードできるのだ、OSですらiTunes経由で、アプリならそれすら不要でApp Store経由で。
404 Blog Not Found:iPhoneがガラパゴスケータイより劣っていていい理由
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51089462.html
実はこれ結構面白い指摘だなとおもっていて、iPhoneというのは今後数年は使えそうなインターフェイスを一通り持っている。無線LANはIEEE 802.11gだし、BluetoothもカメラもGPSも加速度センサーもある。おサイフケータイや赤外線、ワンセグみたいな地域限定的機能はそもそも対象外だからいいだろうし、無線LANも11nがモバイル端末に乗るのはまだまだ時間かかる。カメラも割り切り機能なのであの画質で十分という考えもある。
画面の大きさという点では携帯電話はフルVGAだけど、個人的にあれは多すぎると思っている。テレビなんかも高解像度になると今までのコンテンツがしょぼく見えてしまって、よりリッチなコンテンツが必要になってしまう。映像媒体であればそれはニーズがあるだろうけど、通信でデータが発生する世界ではモバイル端末の画面がリッチになりすぎるのもなあ。
ただし、絶対に超えられない壁が1つある。それはバッテリーの性能ということ。一般に携帯電話の機種変更となっている2年間では、電池はそうとうに疲弊していて、ヘビーユーザーならまともに1年持たなくなる。電車なんかで未だにPDCの携帯電話使っている人を時折見るけど、あれは電話の発着信中心に使っている人であって、iPhoneの本質である音楽再生やブラウジングやるには2年という期間は厳しい。
そこでバッテリー交換費用が発生することに加え、もう1つの問題は上記にあるOS入れ替え。たしかにiPhoneのやり方であればOS交換は可能だろうけれど、じゃあそれいくらすんの、って話。単純にMac OSで考えるとだいたい1万5000円くらい。iPhoneのOSがいくらになるかはしらないけれど、iPod touchのバージョンアップにお金とるくらいだから無料はないだろうね。
さらに加えて2年間の経年劣化。落として入ったヒビだったり、液晶の傷だったりというのは肌身離さないアイテムだけに発生するものです。
バッテリー、OS交換を考えると結構なお値段で、さらに端末をリフレッシュできることを考えるとやっぱりハードウェアを交換できるほうがユーザーとしてありがたい。OS入れ替えという発想はきっと携帯電話事業者もしているけれど、結局実利用考えたらそれは効果ないという判断じゃないだろうか。
結局のところ篠原重工のHOSによるソフトウェアアップグレードと、グリフォンというハードウェアを作りだしたシャフトでは、超えられない壁があるのではないかということ。もちろん泉野明という乗り手の能力でそれは超えられたんだけど、結局それは乗り手に負担を強いるということでしかないので。
というわけで最終的には、「弾よ!君は強い。だからよろしい。あえて君はiPhoneを使い続けるのかもしれない」というオチでまとめたいとおもいますはい。
【追記】
コメントいただいたので追記いたします。
iPhone1.0から2.0へのアップデートは無料だったはず。
これは米国の売り上げ計上のやり方をiPhoneとTouchでは異なる方式にAppleがしたためだったかと記憶しています。
売り切りのTouchと継続利用のiPhoneでは事情が違うようです。ちなみに、今回のTouchのOSの入れ替え費用は1,200円ですね。
いたずらにミスリードを誘うようなたとえ話はよくないと思いますよ。
ごめんなさい、確かにiPhoneのアップデートは無料でしたね。その点は失礼しました。
ただ、iPhoneのアップデートというのはキーボード追加や画面キャプチャなどはあれども、基本的にはアプリ追加がベースであって、あれを「OSアップデート」とまでは言えないのかなと思います。引用元エントリではOSという言葉を使って、根本的にソフトウェアを入れ替えられるということを差しているのであって、それは単なるアプリ追加レベルではないでしょうし。
そういう意味で、Mac OSでいうとTigerがLeopardになるくらいの変化をiPhoneで起こすことはソフトである限り可能ですが、それには結局何らかのコストは発生するだろうし、もちろんiPhoneなどで吸収して無料という方法はあれど、それはお金の見せ方の問題であって本質的にソフトウェアアップデートに費用が発生することには変わりないかなと。もちろんそのコストがいくらになるのかは現時点ではわからなくて、数千円で済むなら充分コスト的には安そうですが、ソフトウェアアップデートにしても無料ではなくどこかでコストは発生している、という点が本エントリでいいたいところであります。ただそれの費用はまだわかりませんし、そのたとえとしてMac OSを持ち出したのは確かにミスリード誘うではあると思いますので、その点はお詫びして補足しておきます。
それに加えてハードウェアの経年劣化ばかりはどうしてもソフトウェアには対抗できないという本質的な部分も含め、2年後のiPhoneがどうなっているかは注目しておきたいところです。意外とさっくり新モデル出ちゃうのかもしれないけどw
iPhone1.0から2.0へのアップデートは無料だったはず。
これは米国の売り上げ計上のやり方をiPhoneとTouchでは異なる方式にAppleがしたためだったかと記憶しています。
売り切りのTouchと継続利用のiPhoneでは事情が違うようです。
ちなみに、今回のTouchのOSの入れ替え費用は1,200円ですね。
いたずらにミスリードを誘うようなたとえ話はよくないと思いますよ。