F-01Aで新たに搭載されたBluetooth。今までドコモはBluetooth対応機種が非常に少なかったんですが、新ブランドからは一点してBluetooth対応機種が増えており、F-01Aもそのうちの1機種であります。
Bluetooth対応オーディオ機器(市販品)とF-01AをBluetooth接続すると、高音質なステレオサウンドをワイヤレスで再生できます。ケーブルを持ち運ぶ必要もなくなるので、ランニング中の音楽鑑賞などに便利です。
携帯電話(F-01A) 製品情報 – FMWORLD.NET(個人) : 富士通
http://www.fmworld.net/product/phone/f-01a/info.html
ただし、Bluetooth対応だからといってすべてがつながるわけではありません。Bluetoothには「プロファイル」という仕組みがあり、どのプロファイルに対応しているかによって使える機能が変わるのです。
F-01Aが対応しているプロファイルは以下の通り。
■ 対応バージョン
Bluetooth標準規格Ver.2.0+EDR※1
■ 対応プロファイル※2(対応サービス)
DUN:Dial-up Networking Pro?le
OPP:Object Push Pro?le
HSP:Headset Pro?le
HFP:Hands-Free Pro?le
A2DP:Advanced Audio Distribution Pro?le
AVRCP:Audio/Video Remote Control Prfile※F-01AのPDF説明書から抜粋
最初のDUNはダイヤルアップ接続するためのプロファイルで、定額データサービスやってないドコモにとってはほぼ使わない機能でしょう。次のOPPは電話帳とかを交換するためのプロファイルです。赤外線交換みたいな感覚ですかね。なのでメインは残る4つのハンズフリー通話とワイヤレス音楽再生の2つと思ってもらっていいかな。
HSPとHFPはワイヤレスヘッドセットで電話するためのプロファイルで、HFPはハンズフリーなので携帯電話を操作せずBluetoothヘッドセット側で応答できます。A2DPとAVRCPはともに音楽対応ですが、AVRCPはリモートコントロール対応なのでこちらもヘッドセット側で早送りや一時停止操作が可能。違うプロファイルではありますが上位概念と理解すればわかりやすいかな?
なお、ファイル転送はBluetoothという仕組み自体では「FTP」「BIP」といったプロファイルでサポートしているものの、ファイル転送に使うプロファイルをF-01Aではサポートしていないので、携帯の写真をBluetoothで送る! とかいったことはできません。防水機構だけにあまりケーブル接続のために端子のフタ開けたくないので、これは対応してほしかったな・・・・・・。
Bluetoothを使うには携帯電話だけではだめで、Bluetooth対応のヘッドセットやイヤフォンなどが必要になります。私はソニーの「DRC-BT15」を選びました。
ポイントとしてはイヤフォンが着脱型であること。イヤフォン一体型だとイヤフォン壊れただけでBluetooth使えなくなっちゃうので、イヤフォンだけでも交換できたほうがコストパフォーマンス高いですからね。
イヤフォン着脱型の製品としては、プラネックスとJabraにも似たような製品がありました。
こちら2製品は、DRC-BT15が専用充電器でないと充電できないのに対し、USB充電できるのがかなり便利。ただ、いろいろ調べてると2製品ともノイズが気になるという話があり、DRC-BT15はそういった評価が少なめだったので、音を重視してソニーにしました。音質自体は低くてもいいんだけど、ノイズが聞こえるとイライラしてだめなんですよね・・・・・・。
実際使ってみると、曲の間の無音部分は「サー」という音が聞こえるけれど、音楽が始まるとノイズは全然気にならずとってもキレイ。素人レベルだったら十分高音質に聞こえるんじゃないかなあ。裏にクリップもつけられるし、ネックストラップ型にもできるしで使い勝手はかなりいいです。
課題は6時間しかもたない連続利用時間と、充電器が専用ということ。まあ連続利用時間はこのサイズだとどれも似たり寄ったりなので仕方ないとして、充電器はかなり不便。ただ専用だけならまだしも、コードの設計がわるくてすぐ充電から外れるんですな・・・・・・。充電台は仕方ないとしてアダプタだけはUSBで代用できる技もあるそうなので、それも別途追求してみたいと思います。このコードの形はないよなしかし……。
さてさて本題のF-01Aですが、Bluetoothを設定する模様を動画で撮影してみました。ちなみにBluetooth設定はメニューの「Lifekit」の中にあります。これ意外と気がつきにくいのよね。
流れを解説すると、DRC-BT15は電源ボタン長押しで電源を投入、さらに押し続けるとBluetoothを利用する機器を登録する「ペアリング」モードに入ります。このペアリングというのはBluetoothで必ず必要な作業で、お互いの機器をペアリングで認証することで、周りに他のBluetoothが存在しても間違ってつながることもなくなるのであります。
一度ペアリングが完了すればあとは簡単。DRC-BT15の電源を入れると、F-01Aが自動でハンズフリーモードを認識。さらに再生ボタンを1回だけ押すとオーディオモードに切り替わります。オーディオモードのほうがハンズフリーモードより音質がいいので音楽聴くときはこっちが必須なんですが、それを自動でやってくれるのがありがたい。こちらも動画で撮影してみましたのでドゾー。
ちなみにBluetoothは汎用性の高さもメリットの1つですから、他の機器にも使えます。うちではPS3のボイスチャット用にDRC-BT15を登録して使ってたり。DRC-BT15だと最大8つまでペアリングの接続先を登録できるので安心です。
ただ、DRC-BT15の電源を入れたときは、最新で接続した端末に自動でつながってしまいます。なので一度別の機器でDRC-BT15を使い、改めてF-01Aで使いたいときはDRC-BT15の電源を入れてから「MENU→6→*→2」の登録機器リストでDRC-BT15を選択すれば元通りであります。
また、Bluetoothはワンセグでも使えますが、ワンセグで使うには「SCMS-T」という著作権保護形式にヘッドセット側が対応している必要があります。画質悪くてあまりそうは思われていないかもしれないけれど、一応ワンセグもデジタル放送なので著作権保護かかってるんですよね・・・・・・。
最初は電池食うしヘッドセットも高いしあまり興味もってなかったんですが、実際に使ってみるとかなり便利。リモコン部分から携帯電話へのケーブルがなくなるだけで非常に取り回しがよくなるので、今まではケーブル気にしながらポケットにしまっていたのが、今ではすごい気楽にポケットや鞄につっこめるようになりました。電池の持ちも6時間なら往復の通勤でありあまるし、携帯電話と一緒にまめに充電する癖つければ大丈夫かな・・・・・・。
しかし唯一残念なのは、iモーション形式の動画はBluetooth非対応だということ。私はテレビのドラマなんかをMPEG-4にしてモバイル機器で見てるんですが、それをF-01Aでやろうと思ったらBluetoothが使えないで本体から音が出た・・・・・・。てことはBluetoothじゃない本体接続型のイヤフォン用意しなきゃいけなくて、それだったら最初からBluetoothいらないよ、ということになってしまう。ここファームウェアでなんとかならないのかなあ。せっかくmicroSDの読み込み速度も上がっているのにこれは非常に残念です・・・・・・。
なお、メールの着信音も対応外のようで音は聞こえませんでしたが、メールが着信するといきなり無音になるのでわかるといえばわかる。逆に今までのイヤフォンだと電車で寝ているときにメールの着信音で起こされることが多々あったので、音が聞こえないくらいの対応のほうが逆にありがたいかなあ。
動画の件は非常に残念ですが、まあそれはPSPで見るという選択肢もあるのでしょうがないかな。音楽が聴ければいいって人には十分問題はないかと思われますし、電池の持ちや値段という点と、本体接続ケーブル不要で音楽を聴ける快適さを天秤にかけて、どっちが自分にメリットがあるか、を考えるといいと思います。
なお、F-01Aのミュージック機能そのものはF906iとあまり違いはありません。F906iのミュージック機能は以前にまとめたので、ご興味のある方はこちらもご参照くださいませ。
F906iでミュージックプレーヤーのススメ – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2008/06/26/266
最後にカメラを5段階で評価!
ファイル転送非対応で1つ、iモーション非対応で1つ減点!
FOMA F-01A F-02A F-03A F-04A ブロガー徹底レビューまとめサイトへ!
“F-01AとBluetoothでワイヤレスオーディオ生活” への3件のフィードバック