NTTドコモ2009年夏モデルの大きな目玉が、iモード機能の大幅な拡張、いわゆるところの「iモードブラウザ2.0」であります。
作ろうiモード:iモードブラウザ2.0 | サービス・機能 | NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/service/imode/make/content/browser/browser2/
QVGAだった画面のVGA化、1ページの容量100KBから500KBへ拡大、ページ内で動画を再生できるインライン動画、CookieやReferer対応、タブブラウザ、テキストコピーなどあまりに機能が多すぎて挙げるのも大変なくらい。JavaScriptに関しては不具合のため現在は停止されてますが、それでもありあまるほどの機能であります。
iモードがJavaScriptやCookie対応、Flash動画も
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/45373.html
実際の使い勝手として最初に気付く変化は「iモードボタン」。これまではiモードボタンを押すとiモード機能が表示されていましたが、iモード2.0ではiメニューのサイトへアクセスするようになりました。ソフトバンクの「Y」ボタンをイメージしてるのかもしれないけどこれはちょっと不便。ただここは設定で変更できるので、今まで通りがいい人は「MENU」「2」「7」「5」で変更できます。
操作体系も大きく変わっていて、今までは上下キーだけでしか画面内を移動できなかったのが左右にも移動できるように。そして今までページ送りだったキーが「進む」「戻る」に割り当てられています。
今までページ送りを多用していただけに、上下左右での移動は結構面倒かな、と思ってたけど慣れるとそうでもない。というのも今までは上下操作だけでも左右に移動していたのが、「左右」に移動できるようになっただけで純粋に上下だけ進めるので、リンクが大量にあるページでも横に移動せず上下に進んでいるのでサクサク進めます。
ただ残念なのが「進む」「戻る」ボタンで、この割り当て自体はいいんだけど、履歴がいちいちサムネイルで表示するため、単に1ページ戻りたいときに絶賛不便。2ページ以上戻るときはサムネイルが便利なんだけど、ここはテキストなり、ボタン押したらすぐに履歴に戻れるみたいな設定も欲しかった。
一方、細かい改善として、ブックマークの操作で「表示」が上になった。これは以前からつっこんでたんですが、ブックマーク使うときというのは「登録」より「表示」の頻度が高いのに、今まではずっと「登録」が上だったんですよね。
「ブックマーク」機能をメニューから呼び出したとき、デフォルトでカーソルがあたっているのが「登録」なんですね。でも利用頻度からいったら明らかに高いのは「表示」なはず。これ「表示」を上にするだけでだいぶ利便性が違いますよ。
ヨコモーションが活きるF905iのフルブラウザ – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2008/03/06/110
F905iから感じていた1年以上の思いがやっと反映されたのは嬉しいところ。自分としては以前のスタイルに慣れてしまってたのでとまどいはありましたが、インターフェイスとしてはこちらのほうが正しいとおもうのできっちりなれていきたいと思います。
設定面でびっくりしたのはツータッチサイトがブックマークからではなく、「ツータッチサイト」というメニューからしか設定できなくなったこと。ツータッチサイトは「0〜9」+「iモード」ボタンで指定のサイトにショートカットできるという大変便利な機能なので、ブックマークから設定できなくなったときはこの機能がなくなってしまったのかとおもって一瞬あせった。
もう1つ驚いたのはブックマークが共有化されて、iモードもフルブラウザもフォルダが一緒になったこと。今までiモードとフルブラウザ両方に「ブログ」とか「SNS」とか振り分けてたんで、データ転送したらフォルダが大量になっちゃった・・・・・・。まあ今後はこういう仕様になるので、いまのうちに設定直しておけば今後は問題ないですけどね。
Cookie対応のおかげで、Cookie対応サイトではログインを持続できるように。まだなかなか対応サイトがないですが、たとえばはてなブックマークモバイルなんかは、今まで毎回必要だったログインが一度ログインすれば次回は必要なくなっています。
文字のコピペもカーソルを表示していれば可能に。地図に弱い私としてはiモードで住所探し、それをがんばって暗記してNAVITIMEに入力するなんてことやってたんですが、コピペ対応でさらに地図が便利になる!
文字のコピペが可能に。コピペ→そのまま検索もOK
地味に嬉しいのがiモードとフルブラウザの相互切り替えが可能になったこと。今までiモードからフルブラウザには行けたけど、その逆はできない(ページを戻るならできる)のが残念で、フルブラウザで見ていたけど、「これはケータイ対応サイトで表示したほうがいいなあ」って思う時にさくっとiモードに戻せる。たださすがに開いているタブまではそのまま移行できず、表示しているページのみを切り替えることになりますが。
操作性にやや課題はあるものの、総じて高機能になっていてかなり便利に。いままでフルブラウザをヘビーユースしていたのはひとえにタブブラウザが便利だったからにほかならないので、iモードがタブブラウザ化した今はフルブラウザの利用率が下がっています。
なお、ここまでは基本的にF-09A、F-08Aでほぼ共通の仕様ですが、ここから端末ごとちょこっと異なる仕様について言及。
まずはオートローテーションについて。F-08A、F-09Aどちらも、画面を横にすると自動的に表示も横になるオートローテーションを搭載しているんですが、以前も書いたとおりこれが結構めんどくさい。iモード見ていてちょっと他のことするためにいったんポケットにしまい、また取り出すと横表示になってて、それを縦に戻すのがめんどかったりして、結局自分の操作で切り替えたほうが便利だったりしました。
この点についてF-09Aはすごくよくできていて、基本的にスライド開いた状態の時は「縦での利用」と位置付けて、横にしても画面は変わらない。ヨコモーションも同様に横表示のみで、スライド閉じている時のみオートローテーションに対応します。
ただ、スライド閉じた時も実はオートローテーションの簡易ロック機能があって、横スライドの「マルチキー」ボタンを長押しするとオートローテーションをロックできるのです。一度スライドを開けると無効になる簡易的なものですが、基本はオートローテーション使いつつたまに固定しておきたい、なんてニーズにぴったり。
F-08Aは残念ながらこのオートローテーションロックがない。なのでオートローテーションをオフにしたいときは設定でオフにするしか無く、ブラウザ起動してるときには設定できないのです。
一方、タブブラウザ機能に関してはF-08Aのほうが便利。基本的にiモードでタブを移動する場合、「進む」か「戻る」を押してサムネイル画面にした上で「上下」で移動するんですが、そうすると単にタブ移動したいだけなのに画面もどらなきゃいけないんですね。自分ははてなブックマークから好きなページだけを新タブで開き、読み終わったら消すって使い方してたので、この仕様はかなり残念です。
しかしF-08Aの場合、サイドに用意された上下キーを使えば簡単にタブ移動ができる。タブブラウザはやっぱりタブ簡単に移動できないと不便なので、この点においてはF-08Aがうらやましい。
なお、フルブラウザの場合、F-09Aでも「*」「#」で移動できるんですが、iモードの場合、携帯電話サイトが「*」「#」にショートカット割り当てていることが多いからタブ移動機能を割り当てられないんですね。そういう意味でもF-08Aの上下キーをF-09Aにも搭載してほしいなと思いました。
FOMA F-09A F-08A ブロガー徹底レビューまとめサイトへ!
iモード2.0化したF-09A・F-08Aのブラウザをチェック – カイ士伝:
大幅にスペックアップしたiモード2.0 http://bit.ly/EL5hA
Fのブラウザのブックマークの登録と表示ががやっと1.表示2.登録になった。やっとか!
http://blogging.from.tv/wp/2009/06/19/2232