今クールは仕事変わったばかりでドタバタしてしまってあまりドラマ見られなかったんだけど、それでも最後まで見ていたのが「婚カツ!」「スマイル」「白い春」の3つ。「婚カツ!」は面白いと言うより中身があまりないので安心してダラダラ見られるという意味で最後まで残ったドラマであり、面白いと思ってみていたのは残り2作でした。
TBS 金曜ドラマ 『スマイル』
http://www.tbs.co.jp/smile09/
白い春|関西テレビ 火曜10時ドラマ
http://ktv.jp/haru/index.html
しかし最終回にくっきり明暗わかれた。ドラマの感想なんて人それぞれではありますが、僕の中では白い春は最終回がで今までの盛り上がりがだめになってしまい、それに対してスマイルはきっちり最終回で盛り上げた感があります。
白い春は阿部寛とその娘の愛の物語であり、2人が少しずつ心を寄せていく様がとてもよかったのに、最終回にすべてを詰め込みすぎた。誰もが想像ついているであろうデビット伊東の800万着服、大橋のぞみが阿部寛を父と知ってしまうことが最終回であっさり描かれすぎてしまったため、非常にシナリオが薄っぺらくなってしまった。
とどめは突然現れた、阿部寛がかつて暗殺したヤクザの息子。最後に阿部寛を殺すシナリオに文句はないけれど、それにしても息子が唐突に出てきすぎ。もうちょっと犯人の姿を前に見せておくとか、大橋のぞみの育ての親に「お前が殺されそうになっても助けないよ」とうそぶいて置いて助けるとか、なんかそういう伏線が欲しかった。
そもそも論として、大橋のぞみが阿部寛に惹かれる理由というのもちゃんと描かれてないんだよね。結局は「親子だから」と片付けてしまったけど、初めて会ったときになにか阿部寛に惹かれる理由を描いて欲しかったなあ。中盤まではすばらしい作品だっただけに最終回が残念です。
一方のスマイルは最終回までの盛り上げと最終回がすばらしかった。新垣由衣があのときの子供だったとか、中井貴一が実は外国人の血が入っているとか、シナリオの伏線自体は非常にわかりやすかったけど、そのぶんマツジュンが死を受け入れようとしながらも懸命に生きようとする姿がすごくきちんと描かれていた。
最高裁を終えて死刑確定した被告があれほど簡単に再審となるのかは謎だけど、ドラマの後半から「死刑になるかもしれない」「死ぬかもしれない」という設定をきちんとしておき、それを最終回まできっちりひっぱったからこそ最後の感動に繋がっていて、実際には死んでしまった白い春よりもより魅力的なストーリー。重ね重ね単なる個人的な感想ではありますが、スマイルは今期見ておいて良かったドラマだと思いました。
余談ですが新垣由衣、しゃべれないでジェスチャーで話している時が一番かわいかったな・・・・・・。