Twitterのいいところとわるいところ

※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

広瀬香美の参戦やらで最近話題のTwitterですが、意外と基本的ながらも重要な機能が知られていないんだなあということを今日知ったので軽くエントリー。というか自分がTwitterを使っているのはひとえにこの機能があるからといっても過言ではないくらいお気に入りの機能です。知ってる人には「なにをいまさら」くらい当たり前の機能ではありますが。

それは何かというと@の機能。友達のIDの前に@をつけてから投稿することで、相手のつぶやきに反応できる機能ですな。自分に@つけてもらう場合だったら「@kai3 ほげほげ」という感じです。

この機能、すでにかなりのフォローつけているヘビーユーザーでも知らない人がいたんだけども、@をつけた人、つけられた人の両方を知っている人でないと、投稿が見えないようになってるんですよね。

これ非常に言葉で説明しにくいんだけれども、Twitterのそもそもの機能として、「タイムライン」と呼ばれる自分のマイページには、自分の投稿と友達の投稿が時系列に表示されます。まずはここが基本。

twitter01

これがTwitterの画面で、赤い枠で囲っているのが@機能ですね。こうやって友達の発言に一言つっこみたいときに@を使います。

で、ここからがキモ。以下は今回の実験のために取得した別アカウントで、自分が普段使っている「kai3」だけをフォロー、つまりは友達登録しております。

twitter02

フォローしているのが普段使っているメインアカウント「kai3」だけなので、自分のタイムラインには「kai3」の発言しか見えません。しかし、この「kai3」をクリックしてみるとですね。

twitter03

自分のタイムラインには表示されないけれど、相手のページを見に行ってみることで他の発言が実際には行われていることがわかる。なぜそれが反映されないかというと、「@」をつけて発言している相手を、別アカウントではフォローしていないからなんですな。つまり、この上の画面で「@」つきで話しかけている相手を、別アカウントのほうでもフォローしているならば、これら@つきのメッセージも自分のタイムラインに表示されるのです。

僕は個人的にこれを学校のクラスみたいなものと説明していて、mixiみたいなSNSというのはクラスの黒板のあたりにたってクラスメイト全員に話しかけるイメージ。一方、Twitterというのはもう少し範囲が細かくて、例えば部活の友達と趣味の友達、学級委員仲間というのはそれぞれ友達関係がまったく違うから、それぞれが知っている範囲の仲間うちで話題が通じればいいじゃない、でも耳をそばだてれば(つまり相手のタイムラインを見に行けば)そういう会話も聞こえるよね、という感じです。

部活の仲間と趣味の友達が重なっていれば、それらは同じように会話の対象になるだろうし、自分と@で話しかけた相手の両方を知っている人を両方しっている人であれば、その人のタイムラインに届けられるという緩やかなアクセスコントロールが非常に小気味いいのでした。

今日はフォローされている人数が4桁を超える人気Twitterユーザーが、「自分をフォローしてくれている人全員に返事してたら、みんなに迷惑じゃないかなあ」と心配していたのですが、たとえその人が4桁フォローされていても、自分が1桁フォローしかしてないければ、「1000フォローのうち自分もフォローしているユーザーに@つきで話しかけた時だけ自分のタイムラインに表示される」のであって、他の人のタイムラインを埋め尽くす心配はない。だけどその人の所に行けば発言は全部見えるというのがTwitterの仕組みなのでありました。

と、ここまではTwitterのいいところなんですが、このエントリ書くために見つけてしまった残念な話もついでにかいておく。

今回実験するために新しいアカウント取ろうとしたんですが、何回もメールアドレスでエラーが出てしまって、「そのアカウントは使われています」と出てしまう。はて、確かに以前このメール使ってたんだけどそのアカウント削除してたんだよね。何か忘れて他のアカウント取ったのかなあ、と気になって、パスワードリマインダーでこのメールアドレスを登録しているアカウントを調べてみたら衝撃の事実その1。

以前に作って削除したアカウントにまだメールアドレスが登録されていて、それが復活しやがったwww。なんでアカウント削除してるのにメールアドレス保持してんだよ!

そこからいろいろ調べてみると、どうやらアカウントを復活できるのは昔作ったアカウントだけで、もうそれはできなくなっているらしい。しかし改めてアカウント削除しようとするとさらに驚愕の事実が! 以下はアカウント削除ページの文言で、注目したいところだけ黒字にしています。

本当にさよならですか?

この作業は取り消しできません。
削除をしても本当によいですか? .

アカウントを削除する前にこの点を読んでください:
アカウント復活機能を現在停止しているため、アカウントを元に戻すことが(※:原文ママ)
ユーザー名を変更する場合は、アカウントを削除する必要はありません。(設定ページで変更できます。あなた宛のつぶやきやフォロー関連のデータも引き継がれます
アカウントを削除してもその後数日間は、Twitterのサイトでそのアカウントが表示され続ける可能性があります。
このアカウントに登録したユーザー名やメールアドレスを他のアカウントに登録したい場合は、アカウントを削除する前にユーザー名やメールアドレスを別のものに変更してください。ユーザー名やメールアドレスを変更しないままアカウントを削除してしまうと、そのユーザー名やメールアドレスを新しく作るアカウントに登録できなくなってしまいます
Twitter社がGoogleやほかの検索エンジンにインデックスされたデータを管理することはできません。

http://twitter.com/account/delete

なんですかこの仕様!!!! なんでメールアドレス保持しつづけるんだよ! アカウント削除していて、さらにもうアカウント復活機能も停止しているならメールアドレス保持の意味がわかりません!

さらに問題なのは、Twitterってメールアドレスを空にできないんですね。だから何かしらアカウントにはメールアドレスを設定しておかなければいけなくて、削除しようとすると必ずそのメールアドレスが犠牲になってしまう。大事なメールアドレスを守るためには新しくメールアドレスをダミーで作って、それをいちいち登録してあげなければいけないというんですか・・・・・・。

Twitterはとてもいいサービスだし可能性もあるとおもうんだけど、それでも両手を挙げて応援できないのはこういう仕様面での適当さなんだなあ。日本語対応して相当の期間がたつというのに、今だモバイルサイトでは@付き投稿を簡単にできる機能もかんたんログインもなく、ほぼ標準的に使われているモバイル機能は第三者が作ったサービスという現状を見る限り、せっかくポテンシャルあるサービスなのでTwitter自身でもっと仕様やら機能やらをがんばって欲しいなあと切に願う次第であります。


Twitterのいいところとわるいところ” への11件のフィードバック

  1. 行頭に@usernameが来るときと行頭以外に来るときの挙動の違いは意外と知られていない気がする。http://blogging.from.tv/wp/2009/07/24/2445

  2. .@はみんなのタイムラインに表示される、でいいんですよね。RT @rshiiba: @と.@の使い方の違いがようやく分かった。http://blogging.from.tv/wp/2009/07/24/2445

  3. twitterの登録メアドを変更しようとしたら、えらい大変な目に。ユーザ名やメアドの変更を考えている方は必読です! http://blogging.from.tv/wp/2009/07/24/2445

  4. 多くのサービスがTwを検索対象にしているが、Twはその負荷に耐えられるのだろうか?URI=IDという仕様も感心しない。ベーシックな安心感が足りない。メールアドレスより先にアカウントを削除すると、アドレスが永久凍結になるという変態仕様も。http://bit.ly/8So3vG

  5. @sakurazennsen 長々と説明したがここがわかりやすいhttp://blogging.from.tv/wp/2009/07/24/2445ま、あんまりチャット代わりにしてもアレだし普段メールでやっていたことはこれからもメールでやるかー。

  6. Twitterの変な仕様「ユーザー名やメールアドレスを変更しないままアカウントを削除してしまうと、そのユーザー名やメールアドレスを新しく作るアカウントに登録できなくなってしまいます」 http://blogging.from.tv/wp/2009/07/24/2445

  7. ツイッターはメールアドレス欄を空にして削除するということが出来ないという仕様のためいろいろと面倒です。http://u.nu/7kqja

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