Twitterで割引してくれる長野県松本市のホテル「池田屋」に突撃してきた！

Tweet

Check

さて今朝、紹介した「ホテル池田屋」に興味があったので@norio_airoplaneと一緒に突撃してきましたよ。（※注：もちろんこのエントリーのオマージュです）

遠くにそびえるホテル池田屋（Photo by airoplane）

松本　中町　ホテル 池田屋　ホテル観光案内
http://www.hotel-ikedaya.co.jp/

この池田屋さん、ホテルのTwitterアカウントを開設してTwitterの割引キャンペーンを展開中。フォロワー数も1000を超えて積極的にコミュニケーションしているのを見て、Twitterヘビーユーザーとしては大変興味深い事例としてお話をお伺いさせていただきました。

ホテル池田屋 (hotel_ikedaya) on Twitter
http://twitter.com/hotel_ikedaya

もともと池田屋はネットに強く、まだ旅の窓口が楽天トラベルになる前の頃、松本市でも早くに全室ネット対応したことで、ランキング100位以内に食い込むほど人気があったとのこと。もっとも最近では周りのホテルもネット対応を充実しているためどんどん差がなくなっているそうですが、それでもホテルの上層階は実効で60Mbpsは出る光ファイバ回線を構築、「市内最速」を謳うほどの環境で、ビジネスマンが営業拠点として平日連泊していることもあるとか。

Twitterのアカウントは2009年5月くらいから持っていたものの、本格的に使い始めたのはダイヤモンドのTwitter特集が発売された頃。Twitterを調べてみたら、他のホテルもTwitterを次々に始めていたのがきっかけだそうです。普段は親子で一緒にTwitterを更新しているそう。

Twitter割引については、三重県のホテルが始めていたのを見て（※注：たぶんこれのこと？）導入したはいいものの、今のところ申込者はゼロ（まあこれから伸びそうではありますが）。また、フォロー数割引は結局フロントで本人確認をしたりというのが手間だという人的コスト面も含め、「話題性以外は効果ないんじゃないですかねえ」と冷静な分析でありました。

東京でのTwitter割引事例についは（これとかこれとか）「全然知らない」とのこと。そもそも三重のホテルがTwitter割引やっていたことは我々も知らなかったので、ちゃんと全国に目を行き渡すといろいろなところでやっているなあと痛感しました。

Twitter以外にブログも更新していて、こちらは息子さんが担当しているとのことですが、「影響としてはブログのほうが明らかに高い」らしい。もちろん実際には旅行サイトからの影響が高いようですが、ブログについては記事を見て来てくれるお客さんもいるそうで。ASAHIネットのブログ「アサブロ」で更新してるんですが、ランキングは現在62位とアクセス数トップ100に入っています。また、以前にはチャットシステムも導入していて、こちらは伝言などは残してもらえるものの、チャットそのものは怪しく思われてしまってなかなか利用されないので今はやっていないとのこと。

Twitterについては現在のところそこまで効果はないものの、「やっていて楽しい」と答えてくれました。実際、我々も旅行の際に「これから出発します」って伝えたり、「大雪なのでバスに切り替えます」とつぶやいてみたり、メールや電話するほどではないけどTwitterなら簡単に状況伝えられる、という意味では、Twitterでコミュニケーションできるのはとってもありがたい。また、Twitterだと企画を簡単に立てやすいというのも魅力の1つだそうです。「本当はもっと積極的にコミュニケーションしていきたい」とのことで、予算の問題はあれどネット対応も充実していきたいそうです。

話を聞いていて思ったのは、Twitterのアカウントを使ったプロモーションというのは現状話題作りの側面が大きいのかなと。もちろん母集団が大きければ効果も大きいと思いますが、1つのTwitterアカウントでプロモーション、それも東京ではない地方都市で展開するというのは、現状ではまだ課題が残るのかなと思いました。

一方で、ブログは着実に効果があると聞けたのもおもしろかった。これは自論でもありますが、Twitterで書いたことはその瞬間に伝わるけれど後には残りにくい一方、ブログでしっかり記事を残せば1年経ってから反響があることもある。ブログをきちんと続けていくことが効果を生んでいるという話を仮定ではなくビジネスの実感として聞けたのはなかなか興味深いお話でした。

Twitter自体はとても楽しく使っていることから、お客さんとのコミュニケーションにはよいツールなのかな。今までの旅行サイトって、やっぱりお客とホテルの関係が主従とまではいかないけれど割と上下関係に近かったのに対し、Twitterなら少し対等に近い感覚でコミュニケーションできていると個人的にも思っています。インターネット環境を先駆けて充実させていたり、早くからTwitterのID持っていたり、つい先日はGoogle Buzzにも手を出していたりと、かなりWebサービスには積極的な取り組みを見せているので、今後の展開にも期待したいところです。無線LAN環境をさらに充実する予定もあるそうなので、それが実現したらまた合宿しに来たいかも！

あ、肝心のホテルレビューはまたあとでね。

Tweet

Check