国内タイトルとしては初と言ってもいいPS4のヒット作となり、辛口のネットユーザーの間でも人気というドラゴンクエストヒーローズ。
スクウェア・エニックスが2月26日に発売したゲームソフト「ドラゴンクエストヒーローズ」が好調だ。発売1週間で約60万本を売り上げ、家庭用ゲーム機向けとしては久々のヒットを飛ばす。辛口のネットユーザーの間でも評価が高い。
「ドラクエ」生みの親が明かすヒットの方程式 :日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO84212360Q5A310C1000000/
かく言う私も発売とほぼ同時に購入、現在は8時間くらいプレイしてフローラとビアンカを仲間にしたところ。面白いは面白いんだけど、同じようなコンセプトで作られた「ゼルダ無双」と比べるとややクオリティ落ちるなというのが現状の感想です。きっと俺辛口じゃないんだな。
気になるポイントはいくつかあって
ロックオンが雑
ドラクエヒーローズでは右側のL3スティックを押すことで中ボスクラスの敵をロックオンできるのですが、ロックオンしても空振りすることが多く割とストレスがたまる。ゼルダ無双だと同じようにロックしたときはここまで外さなかったし、狙いのつけ方もゼルダのほうがやりやすかったな。
ボスの倒し方が雑
ゼルダ無双の場合、ゼルダらしいボスの弱点を突く必要があり、爆弾を食べさせたり目を弓で狙ったりしないとボスが倒せないのでメリハリがあったのだけれど、ドラクエヒーローズはボスもただ切りつけるだけ。ちょこちょこ攻撃アイテムを使って大ダメージを与えられるシーンもあるんだけどそこまで戦略性もなく、そこ行く暇あったら切りまくってたほうがいいなー程度。結果としてボス戦も結構作業ゲーになりがちなかんじ。
アイテムの設定が雑
ドラクエさながらの素材や調合があるんだけど、ある程度進むと持ちきれなくなって素材を売らないとバトルに出られない。調合に使いたいから取っておきたいのにそれができないってのは謎すぎる。クエストをこなすと素材を持てる量も多くなるんだけど、それでも上限あることはかわらない。最近はストーリー進んでアイテムもかなり貯まってしまい、旅に出るたび「これはいらないだろう」と予測して売った素材がクエストや調合で必要になると泣きそうになります。
2人プレイできない
ゼルダ無双のようにWii UのGamePad使えるわけではないのはわかりつつも、無双シリーズといえば画面分割で2人プレイできるものだったので、本作も2人プレイできると思い込んでいたけれど結果として1人プレイしかできない。ソロプレイしかやらない人はいいんだけど、2人プレイだと1人が基地を守ってもう1人が攻めるというコンビプレイできて楽しいんだけどなー。
無双シリーズは操作が大味で作業ゲーになりがちなのであまり好きでは無かったんだけど、そのイメージをゼルダ無双が壊してくれたこともあり、さらに大好きなドラクエコラボということで期待していたのですが、蓋を開けるとゼルダ無双で体感した良さがことごとく生きていないタイトルだったなというのが正直な感想。開発チームが全然違うのか、これが他社のゲームに任天堂が口を出すというクオリティの差なのか実情はわかりませんが、ドラクエヒーローズやるたびにゼルダ無双がやりたくなりますw
とはいえいいところもいっぱいあって、やはり歴代のドラクエキャラや音楽でプレイできるのは嬉しい。また、基本的には攻撃一辺倒だったゼルダ無双に対し、ドラクエヒーローズは魔法も上手く使い分けられるので戦略に少し幅が出る。キャラを4人切り替えられることで、フローラにバイキルトかけさせてからアリーナに切り替えてぶんれつけんとか、1人で複数キャラのコンボができる。
キャラは基本的にプレーヤーの後をついてきちゃうので、これがAIである程度指示できたらもうちょっと戦略広がったのかなー。基地を守りながら攻めるっていうのができなくて、攻めるなら攻める、守るなら守るしかできないのが戦略に幅が出ず、単調に感じる要因かもしれません。
今のところメンバーは主人公の女性キャラメーアに、アリーナ、ゼシカ、フローラという勇者、武闘家、魔法使い、僧侶のコンビネーション。まだ見ぬマーニャさんが登場したら悩みどころですがゼシカと入れ替えかなー。ゼシカの鞭も広範囲に攻撃できて気に入ってはいるのですが。
ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城 公式サイト | SQUARE ENIX
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