ここ数年ほど安定していた自分の名刺管理術ですが、愛用していたOCNマイポケットが名刺サービスを終了してしまい、大変途方に暮れています。
「マイポケット操作画面(旧デザイン版)」ならびに、「マイポケットアプリ(旧アプリ版)提供終了のお知らせ | お知らせ | クラウド・オンラインストレージのマイポケット
https://mypocket.ntt.com/info/info013.html
以前までの名刺管理はブログにも書きましたが、スキャナを使って名刺を取り込み、OCRで読み取ったデータのうち名前と会社名だけ目視でチェックして正確なデータに修正する、という流れでした。
ドキュメントスキャナ「DR-150」で名刺も家計簿もお手軽整理 – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2009/12/16/3108
対応ソフトにはいろいろ使いにくいところもありましたが、このサービスのいいところは
- OCRで取り込むので人名は割と正しく取り込める
- 会社名はフォントが個性的だったりするので手動で修正できる
- 画像データ自体はそのまま保存できる
というあたり。OCRの精度がいかに高くても、さすがにロゴ調デザインのものは読み込めないので手動の修正はほぼ必須。「OCRでざっくり文字を読み込んであとは手で直す」というのが作業の効率とデータ精度の両方を考えるとバランスがちょうどよかったのですよね。
とはいえサービス終了ということであれば仕方なく、画像データをがんばってダウンロードして次の名刺管理サービスを検討しているのですがどうにもいいサービスがない。
名刺管理といえばeightというサービスが最近では有名ですが。
50万人が使う名刺管理アプリ Eight
https://8card.net/
このサービス、スキャナやiPhone取り込みは対応しているものの、すでに画像データ化してしまった名刺は対応不可。すでに3000枚以上も存在する名刺をいまさら1枚1枚写真撮影するのもな……、ということで、次に考えたのがEvernote。
大切な仕事のためのワークスペース | Evernote
https://evernote.com/intl/jp/
Evernoteは画像から文字データを取り込むOCR機能があるので、すでに画像化した名刺データもいけるかな、と思ったのですが、これもこれでちょっと物足りない。確かに画像から文字データを読み込んでくれるのですが、いわゆる名刺管理ソフトのように会社名や人名をデータとして取り出せるわけではない。なので画像から読み取った文字データが間違っていてもそれを修正するすべがないのです。
たとえば本来であれば「太郎」という名前なのにあやまって「大郎」で読み込んでしまったら、その名刺は「太郎」検索では一切引っかからない。名刺データの名前であればいいのですが、前述の通り会社名なんかは結構ロゴ化されていて読み込むのが難しいことが多い。かといって一から名刺データに手動で会社名を入れていこうとするとこれもかなりの手間。その点「ざっくりと会社名も読み込んでくれるけど修正もできる」というOCNマイポケットはつくづくよかったなあと。
仕方ないので過去のデータはすべてあきらめて今後はeightかな、とも思ったのですが、eightは1度取り込んだデータは画像としてダウンロードすることができないのですよね……。プレミアム会員になると取り込んだ名刺データをテキストデータとしてはダウンロードできるんだけど、それだと他のサービスへ使い回すのが難しい。
そもそも名刺という仕組み自体が破綻しているというか、もうちょっとオンラインデータでやりとりできるようになればいいのになーと思いつつ、名刺管理については答えが出ぬまま逡巡している最中です。ないよりましとあきらめて全部eightにするかな……。
evernoteは名詞として取り込むと修正も可能ですよ。