スマホ版どうぶつの森「ポケットキャンプ」の生き急がされている感がつらい

※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

任天堂スマホアプリ最強の存在と期待されていたスマホ版どうぶつの森「どうぶつの森 ポケットキャンプ」がついにリリースされました。

どうぶつの森 ポケットキャンプ | 任天堂
https://ac-pocketcamp.com/ja-JP/site

リリース以来なんだかんだと毎日プレイしてますが、どうにも今までのどうぶつの森と比べると息苦しいというか、生き急がされている感があるというのが正直なところ。

どうぶつの森というのは実に自由度の高いゲームで、ひたすら借金を返すのに邁進してもいいし、自分の森で取れたくだものをうまく売買するビジネスを楽しんでもいいし、そんなことには目もくれず自分の家をひたすらカスタマイズすることに楽しむのもいい、そんないろんな楽しみができるゲームでした。

その一方で今回の通称ポケ森ですが、生き急がされている感を生み出している最大のポイントは、どうぶつたちが自分の好きな家具を要求してくること。これのおかげでせっかく家具の素材を集めても、自分の好きな家具を作るより前にどうぶつのために作らなければならない。

もちろんそんなの無視して好きに家具作るのもあり。なんだけど、どうぶつの喜ぶ家具を作ってご機嫌を取らないと家具を作るための素材が手に入らないし、どうぶつのご機嫌はちょいちょいレベルキャップが用意されていて、それを超えてレベル上げるにはピンポイントでどうぶつの好きな家具を作らなければいけない。欲しい家具を作るためにどうぶつのために家具を作らなければいけないという相反する行動に出る必要があるのです。

重ね重ねそんなの無視してもいいんだけど、実際問題あの動物の要求を無視して進めるのはなかなか強い意志がいる。なんだろう、なんでも好きなものが用意されているリゾートに遊びに行ったんだけど「プールで遊びたい? じゃあまずこのレストランで食事をするとすぐにプールにいけるよ!」みたいな、提案のようで実際には従わないといけないようなプレッシャーがある感じ。

3時間毎の更新もこの息苦しさに輪をかけていて、3時間起きのアクセスはなかなかに負荷が高い。これが今までだったら1日のうちどこか好きな時間にプレイすればいいので、通勤途中だったり家に帰ってからだったり自分の好きな時間で運用できたのが、ポケ森は業務中も意識しなければいけなくて、ふと3時間サイクルが過ぎてしまうと「ああもったいない!」と思ってしまう。

これも1日の好きな時間だけちょこちょこやってればいい、というプレイがもちろんできるんけど、でも現実問題としてあの3時間置きの流れを無視してプレイするのもなかなかメンタル的に難しい。まあぶつ森も夜中はたぬきちが店やってないとか完全に自由ではなかったけど、それでももうちょっと自分のペースでやれたよなあと。

こういう話をすると「スマホでやる人に合わせてこういうソシャゲ仕様にするのは仕方ない」という話がでるんだけど、それって本当なのかな。周りのゲームがそうだからという理由で時間制限設けているだけで、これだけスマホが高性能化した今、スマホで普通にプレイできるゲームとしてリリースしてもいいんじゃなかろうか。

「ラーメン発見伝」というラーメン漫画で、主人公とライバルが対決する最後の回において、どちらも素材の味を追求したラーメンを作ったんだけど、ライバルはどこか潜在意識で自分のラーメンに自信が持てず、つい鶏油を足してしまった結果勝負に負けるというエピソードがあるんだけど、どうにもポケ森のソシャゲ感もこの鶏油感があるというか、「みんながおいしいとおもってくれないかもしれないから油入れとく」的ソシャゲの要素感を感じる。

課金自体は全然してくれていいし、好きな家具や服のためなら全然払うんだけど、ポケ森は無理に課金させないように意識しすぎるあまり、時間を金で買うところくらいしか課金できず、それでいて好きな家具作るよりもどうぶつの好きな家具を作らなければいけない労働下に置かれてしまっていて、もうちょっと自由度の高いスマホのぶつ森を見たかったなあ、というのが今のところの偽らざる感想です。

あと家じゃなくてキャンプ場と車というのもなんか気持ちが乗らない。これは好みの問題かもだけど、キャンプ場ってアウトドアだからちゃんとした家具を置く気になれないし、一方で車の中に好きな家具おくの? 移動手段でしょ? というあたりがなんかこうしっくりこない。キャンプ場もいいけどコテージとかはだめだったのかなあ。建物の方がカスタマイズする気になるよ。

まあ、とはいえなんだかんだプレイしてるんですけどね。どっちかというとコンプリート欲を満たすためだけにやっている感じですが。まずはどうぶつを全部コンプリート目標に毎日ちまちまと進めたいと思います。

ちなみに「前のはどうだったんだっけ?」と、3DS版のどうぶつの森を引っ張りだしたらこれが面白くてつい熱中してプレイしてしまった。地味にamiibo対応でゲームがリニューアルされたりもしているので、むしろ今から3DS版やるのも楽しいかもしれない、と思ってしまいましたとさ。

とびだせ どうぶつの森 amiibo+:あそびがプラスされました | ニンテンドー3DS | 任天堂
https://www.nintendo.co.jp/3ds/egdj/plus/index.html

 


スマホ版どうぶつの森「ポケットキャンプ」の生き急がされている感がつらい” への1件のフィードバック

  1. はじめまして。まさに最後の4行が任天堂の狙いであり、自分も術中にハマってしまいました。小さくガッツポーズしているプランナーの姿が目に浮かびます。案の定瞬間的に3DS版の販売ランキングが上がっていました。

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