マリオカートWiiのオンライン対戦、予想以上に熱い仕上がりになっております。
いちばん大きなポイントは、Wi-Fi対戦の人数がDSの4人に比べて12人になったこと、12人もいると大混戦になるので、常に油断できない緊迫の展開が続きます。単純に考えてもアイテムを発動する人数自体が増えているから、青甲羅やらキラーやら食らう確率も劇的にあがっているわけで、そりゃ混戦になりますよね。
マッチングもかなりよくなったみたいで、かなり快適につながるし、強制切断というケースもだいぶ減りました。遅延もそれほど感じられず、レスポンスもいいので、オフライン対戦感覚で戦えるのがいい。
個人的にいちばん嬉しいのは、DSでできなかったアイテムキープができるようになったこと。マリオカートでは甲羅やバナナなどのアイテムを発射ボタンおしっぱなしでカートの後ろにくっつけて盾の役割にできるんですが、DSだとなぜかWi-Fi対戦の時だけキープできず必ず発射してしまう仕様だったので、いいアイテムがでにくい上位には厳しかったのです。とはいえ12人対戦で混戦が激化しているので、1位キープしながら走り続けるのは大変ですが。
DSのころ問題だった切断厨、いわゆる「負けそうになると切断する」という迷惑プレーヤー対策もなされている模様。今回はレーティングシステムが導入されていて、初回に与えられている5000ポイントが勝てば増える、負ければ減る仕組み。さらにネットワーク切断でもポイントが減るようで、初回にネットワークの調子がわるく泣く泣く切断したら、いきなり5000ポイントから数字が下がってました。つまり切断ばかりしている人はどんどん数字が下がっていくというわけですね。
対戦のマッチングにもこの数字が使われていて、国内や国外のランダム対戦では同じくらいの数字の相手と当たる模様。なので初心者も安心して遊びやすくなっているのではないでしょうか。ただ、数字かせぎまくってからネットワーク切断で数字落とす、なんてこともできそうですが、そのあたりは対策されているのかな?
友達との対戦機能も強化されている。これは対戦人数が増えたことにも関係されているんでしょうが、自分がフレンドコードを登録した友達がオンライン対戦しているとき、その対戦に参加することができるように。友達がすでに走っている時は1レース待ってからの参加になりますが、 相手がきちんと揃わないと対戦できなかったDSより格段に対戦しやすくなりました。
また、Wii本体でフレンドコードを登録している相手に、マリオカートWiiのフレンドコードを伝言板機能で送る機能も。今までってゲームごとフレンドコードを取得するたびに「この番号登録してね」ってメールやmixiなどで告知してたんですけど、これって「電話しながら相手の電話番号を口頭で伝える」みたいな、なんとも古臭いやり方で不満だったんですね。この機能がマリオカートチャンネルのわかりにくいところにあるんですが、もっとアピールしてもいい機能じゃないかと思いました。ゆくゆくはWii本体で、自分が持っているゲームとかをプロフィールでアピールできる機能があるといいですね。
ちょっと面白いのが新しく導入されたハンドル動作。というのも走っているときは、相手がハンドルを使っているかそうでないかが表示されるんですね。ハンドルはドライブ感覚で楽しい操作である反面、細かな操作ではやっぱりコントローラにはかなわないので、上位を狙いたかったら圧倒的にコントローラのほうが楽です。
ところがハンドル操作が表示されることで、「はやくてもコントローラじゃあ当然でしょ」みたいな空気がちょっと生まれている。DSで直線ドリフトばかり使うユーザーは(個人的には1つの技術なのでアリだと思いますが)「空気嫁」みたいな扱いされていたのが、ハンドルとコントローラでもそれに似た空気がちょっと生まれてるのが面白い。直ドリに比べれば単なる操作方法の違いだし別に問題ないのですが、やってるほうとしてもコントローラでハンドルの相手に圧勝しても確かに楽しくないなあと思いました。
実際、DSで結構実力つけてしまったので、コントローラだとまだコースに慣れていなくても表彰台くらいは割と乗れることが多いんですが、やっぱ自分の下が全員ハンドル、とかだと勝った気がしないし、むしろハンドルでコントローラに勝つと爽快感があったり。重ね重ねコントローラはその人に合うかどうかの問題なんでどれを使えなんてことはないですが、自分としてはオンライン対戦は積極的にハンドルで行こうかなーと思います。あ、でも本気で勝ちたいときはコントローラでお願いしますね。
据え置き機のWiiになったことで移動中にはプレイできないことが懸念材料でしたが、オンライン対戦に関してはそもそもネットワーク環境が必要だから基本的に家ででしかできないので、そこに関してはむしろ通信も安定していてマッチングしやすくなり、より混戦が楽しめるようになったWiiのほうが圧倒的に上。そのうちWiiを使った大会が開かれたりもするらしいので、それまでがんばって腕を磨きたいものです。
にゅ