「街へいこうよ どうぶつの森」最初で最後のインプレッション

※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

購入したゲームの量が増えてきたにも関わらず産業エントリが続いておりますので、このあたりでゲームの感想でもつらつらと。

購入前から意欲がわかずに発売日買いもせず、特に期待もかけていなかったWii版「どうぶつの森」ですが、その事前の予想は大幅に覆される結果となりました。


街へいこうよ どうぶつの森(「Wii スピーク」同梱)

というのも、結局初日以外電源入れることもなかったという当初予想を遙かに下回る結果になっちゃったからね。

まずDS版からの引き継ぎに愕然。DSで一生懸命集めたグッズというのはWiiには持ち越せず、持って行けるのと言えば自分の服装と髪型、そして名前くらい。DSで集めたアイテムはWiiにカタログとして引き継がれるらしいなんて話も聞いたけれど、自分のアイテムとしてはすべてリセットされ、家も一番せまいところから。そして当然ながらたぬきち借金地獄もイチからやり直しです。

まあこのあたりは当初から予想されていたからいいんですが、たぬきちの店が相変わらず22時閉店なのもショック。通勤時間も長く仕事も遅めな私としましては、22時に家に着くのはほぼ不可能。一生懸命お金稼ごうにも週末しか動けないのではどうぶつの森の魅力が激減です。持ち運べるDSであればせめて通勤途中にたぬきち対応だけしておくなんてこともできるんですが、据え置き機のWiiではさすがに無理。

まあソフトウェアの時計を都合良く変えてしまえばいい話なのかもしれませんが、リセットさんというキャラに代表されるように、どうぶつの森というのはその世界観の中でプレイすることを求められるわけで、そこをいくら設定できるからといって自分で時計を書き換えるのは本末転倒。ここはユーザーのプレイスタイルを先に聞いておいて、それにあわせて時差のような設定で村の時間を変更できるような、公式に時間を変更できる設定が欲しかった。

Wiiになって新しくなったこともほとんどない。街に行けるようになったって、そこにあるのはDSの頃は村にあったものをただ移しただけ。せっかく据え置き機だからこその24時間ネット接続も可能なのに、相変わらず友達との交流は門番に話しかけて村を開け閉めしなければいけない。通信環境が限られるDSならともかく、Wiiであれば常に村をあけっぱなしにしておいて友達がいつでも遊びに来れる環境が欲しかったし、それが実現できるはずなのに、結果として「DSの焼き直し」レベルでしかない。

音声チャットももちろんためしましたが、やっぱり友達の声が居間に響き渡るというのは海外はしらんですが日本のプレイスタイルには合わない気がする。もちろんそうやって家族との交流を含めて楽しむのも良いですが、それとは別に個人でボイスチャットするという選択肢も用意して欲しかったです。

全体的にほんとDSの焼き直しというレベルであって、「Wiiだからこんなことができるよ!」という魅力に欠ける。DSでどうぶつの森があれだけブレイクしたのはやはり持ち運びできるからで、だからこそOLが電車の中で未だにどうぶつの森をプレイしているなんていう現象すら起きているのに、据え置き機でそこが犠牲になるのをわかっていて、DSそのまま移植だったのが非常に残念でした。

ちなみに先日DSのどうぶつの森を未だにプレイしている人のWii版に関する感想を聞いてみたら、やはりDSで蓄積したアイテムや部屋を一切動かせないのが大ショックで、結局DS版を引き続きプレイしているそうです。せっかくのファンを悲しませる続編ってのはどういうことだろうか……。

ここ最近の任天堂の方針は任天堂ファンとしてもかなり残念なところで、むしろ他ハードのほうが今後の展開としてかなりおもしろげな気がしているんですがそのあたりはまた機会があったらまとめたいと思いますはい。


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