TransferJet機能搭載のSDカード対応サイバーショット「DSC-HX5V」買った

※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

悪魔のささやきにより、またしてもデジタルカメラを新調してしまいました……。


SONY デジタルカメラ Cybershot HX5V ブラック DSC-HX5V/B

AMNでモニターさせていただいたキヤノンのS90も大変にいいカメラで、暗いところであそこまでキレイに撮れてしまう性能に一時期は多いに心惹かれていたのですが。

S90でイルミネーション撮影してきた – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2009/12/08/3092

それでも最後のところで踏みとどまってしまったのは動画性能でした。

さかのぼればH.264で撮影できるという理由でカシオの「EX-V7」を購入。

カイ氏伝: H.264動画デジカメ「EX-V7」ゲット
http://blogging.from.tv/archives/000355.html

そして次にはコンパクトデジカメで720pのHD動画が撮影できるという理由だけで、わざわざ海外のみのモデルである「DSC-T500」を取り寄せ。

国内未発売の「サイバーショットDSC-T500」を買ってみた
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/review/2009/01/26/10064.html

そんなコンデジの動画マニアにとって、やはりHDで動画が撮影できるというのは大事な要素。かといってDSC-T500の次に購入した「DSC-HX1」も十分に気に入っており、わざわざデジタルカメラを購入する理由そのものがなかったのです。


SONY デジタルカメラ Cybershot HX1 (910万画素/光学x20/デジタルx40/ブラック) DSC-HX1

しかしそこに、「円高の今、海外でデジカメ買うと安いんだよ」という誘惑が……。日本の値段だとちょっと手を出すには高かったのですが、円高効果で提示されたお値段があまりにリーズナボーだったため、勢いで海外製のDSC-HX5Vを購入してしまったのでした……。

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海外モデルなので表記やメニューはすべて英語

そんな言い訳はさておきつつ、このカメラが気に入っているポイントをいくつかご紹介。まずは動画なのですが、「HD撮影」だけではなくて、「HDをMP4」で撮影できる、というのも大事なポイントです。

最近のコンデジではAVCHD形式の動画も多いのですが、AVCHDは動画ファイルが大変にややこしく、1つの動画が複数のファイルに分かれてしまいます。また、編集もAVCHD対応の環境が必要だったりとややこしい。YouTubeにさくっとアップしたいだけなら、ファイル1つのほうがいいんですよね。

その点このDSC-HX5Vは、720pまでの動画はMP4で撮影でき、それ以上の動画はAVCHDという使い分けが可能。アップロード用であれば720pで十分だし、Blu-rayなど高画質に残したければAVCHDで使い分けられるのがありがたい。さらにDSC-T500にあった動画の10分制限もなくなったので、イベントなどで長時間撮影したいときも便利になりました。

2010年のサイバーショットはついにSDカードにも対応。メモリースティックDuoとSDカードどちらも挿入できるようになりました。個人的には後述する理由によりあまりSDカードに興味ないのですが、SD対応だけで魅力を感じる人も多いでしょうね。

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わかりにくいけどSDカードを装着してます

その他のポイントとしてはこのコンパクトサイズで光学10倍ズームが可能。そのかわりマクロは5cmまでです。同じSDカード対応のモデル「DSC-TX7」はマクロが1cmまで可能なのですが、そのかわり光学ズームが4倍まで。1cmマクロを使う場面と、光学10倍ズームを使う場面どちらが多いかと考えたら、やはり光学10倍の方が便利、と決断いたしました。

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光学ズームオンオフでレンズの伸びがこれだけ違う

ほかにもGPS内蔵だったり、振るだけでパノラマが撮れるスイングパノラマ機能も搭載。いったんシャッターを押したらそのまま半円を描くようにぐるっと動くことでパノラマ撮影できるのですが、周りからは大変奇妙な目で見られます。

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しかし、なんといっても興味持ちまくりだったのがタイトルにもありますTransferJet機能。この理由のためだけにSDカードではなくメモリースティックを選んだといっても過言ではありませんというかそれしか選択肢ないんですけどね。

TransferJetというのは、ソニーが中心となって提唱している近距離無線転送技術。平たくいったらSuicaといった電子マネーの感覚で、「タッチする」だけでデータ転送が可能な技術なのです。

Sony Japan | ニュースリリース | 新たな近接無線転送技術「TransferJet」を開発
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200801/08-002/

しかもその速度は物理層で560Mbps、実効で375Mbpsという速さ。USB 2.0の転送速度が規格上の最大値で480MBなので、USB相当のスピードを無線で実現していることになります。

このTransferJetはまだでたばかりの規格で、利用するには対応のデジカメ、対応のメモリースティック、対応のステーションが必要。せっかくSDカード対応したのにメモリースティックを使うのは、TransferJet搭載のメモリースティックを使うためなのです。


SONY TransferJet搭載 メモリースティック 8GB MS-JX8G

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実物はこんな感じ。背面が灰色でかっこいいです

そしてもう1つ大事な転送用のステーションももちろん購入。

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SONY TransferJetステーション TJS-1

さすがにすべてがワイヤレスではなく、PCとはUSBで接続します。ってことはUSBの転送速度が現状はボトルネックになるわけですが、将来的にPCや携帯電話、デジカメなどに標準搭載されていくともっとおもしろそう。

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使い方も非常にシンプルで、まずはPCとステーションをUSBで接続。次にDSC-HX5Vの背面に表示されているTransferJetマークをステーションのTransferJetマークに合わせて置いてあげます。

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まずはマークをチェック

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ステーションにDSC-HX5Vを置く。ほんとはPCとつながってます

あとはDSC-HX5Vを再生モードにすると、TransferJetの案内が表示されます。本体の設定でTransferJetをオンにしておくのもお忘れなく。

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そうするとUSBメモリをPCにさすかのごとく、自動でPCにフォルダが表示されます。すばらしいのがWindowsとMac両対応なことに加え、余計なソフトのインストールも必要ないこと。ステーションだけを持ち歩き、外出先のPCで使うのも非常に簡単です。

mac
MacもOK

正直人柱覚悟の勢いで買ったんだけど、これは予想以上に便利。専用ソフト不要でMacも対応しているので、かなり使い回しが効きそうです。

さらにここへ、USB接続機器をネットワークで共有できる「net.USB」を使ってみると!

USBデバイスをネットワーク共有する「net.USB」でDR-150をWindowsとMacで共有 – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2010/03/20/3532

Macではうまくいかなかったものの、Windowsでは無事に共有できました。これを使うことでいちいちPCにつなぐ必要すらなくなったので、ますますTransferJetが便利に使いこなせそうです。


I-O DATA USB機器共有ネットワークアダプター「net.USB」 ETG-DS/US

SDカード対応による汎用性向上で一般のユーザーも使いやすくなっただけでなく、GPSやTransferJet、光学10倍ズーム、スイングパノラマなど面白い機能もたくさん搭載しているので、ガジェット好きにはなかなかおすすめのコンデジだと思います。特にTransferJetは一度体感して欲しい機能ですね。今後これ普及するといいなあ。


SONY デジタルカメラ Cybershot HX5V ブラック DSC-HX5V/B


SONY デジタルカメラ Cybershot HX5V ゴールド DSC-HX5V/N

なお、友人に「コンデジ買うならこのDSC-HX5VとS90どっちがいいの?」と聞かれたのですが、静止画性能だけなら個人的にはS90をおすすめします。暗いところでキレイに撮れる力に関しては、S90の力はほんとにすごい。実際、同じ暗さでS90と取り比べた写真も圧倒的な違いが出てました。

下はあくまで参考程度ですがS90とDSC-HX5Vの比較。撮った人も撮影条件も違うので一概に比較は難しいのですが、S90のほうが明るく撮れていることはわかるかなと思います。

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左がPowerShot S90、右がDSC-HX5V

DSC-HX5Vは動画機能だったり、その他さまざまな機能を楽しむ人向けのコンデジかなという印象。暗いところでも手ぶれを防ぎながらキレイな写真を撮る、という意味ではやはりS90の実力はまだまだ力強いという印象であります。


Canon デジタルカメラ Power Shot S90 PSS90


TransferJet機能搭載のSDカード対応サイバーショット「DSC-HX5V」買った” への12件のフィードバック

  1. TransferJet機能搭載のSDカード対応サイバーショット「DSC-HX5V」買っ …: しかしそこに、「円高の今、海外でデジカメ買うと安いんだよ」という誘惑が……。日本の値段だとちょっと手を出すには高かったのですが、円… http://bit.ly/aE7fy0

  2. TransferJet機能搭載のSDカード対応サイバーショット「DSC-HX5V」買った – カイ士伝: 悪魔のささやきにより、またしてもデジタルカメラを新調してしまいました……。SONY デジタルカメラ Cybershot H… http://bit.ly/a5HAcc

  3. >AVCHDは動画ファイルが大変にややこしく、1つの動画が複数のファイルに分かれてしまいます。

    分割されるのは連続撮影していて、約2Gバイトを超える場合です。
    これは、記録メディアのほうがFAT32フォーマットなので、1ファイルが最高4Gバイトという制限もあるためですね。
    HX5Vなら最高画質で、14分くらいで分割されます。YouTubeのほうが10分という制限がありますので、問題はありません。
    YouTubeにアップするだけなら、拡張子が.MTSのファイルを直接アップしてやれば良いのですよ。

  4. 突然のコメントで失礼します。
    dsc hx5vの海外モデルを購入したいのですが、
    日本だとどこで購入できるのでしょうか?
    英語メニューがいいんです。
    電化製品やITオンチなので全然分からなくて
    教えていただければ嬉しいです。
    よろしくお願いします。

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