企業向けGoogle Appsと個人のGoogleアカウントを使い分ける方法(複数Googleアカウント所有者もOK)

※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

弊社でも何人か戸惑っている人がいたので夜中の勢いエントリー。

Gmailを企業ドメインなどで利用できる企業向けサービス「Google Apps」は、当初Googleの個人向けサービスと切り離されていましたが、2010年5月にGoogle AppsでもGoogleのサービスが利用できるようになるとの発表が行なわれました。

「Google Apps」で全Googleサービスを利用可能に、秋ごろを予定 -INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100507_365740.html

このあたりの変更点は以下のヘルプにも詳しいです。

変更点について – Google Apps ヘルプ
http://www.google.com/support/a/bin/answer.py?hl=ja&answer=182075&topic=28917

この仕様変更により、これまでGoogle Appsは専用のログインURLからログインしていたのが、通常のGoogleログイン画面からもログインできるようになり、使い方的にはもう1つGoogleのアカウントを取得した状態とかなり近くなりました。

ただし、個人でもGoogleアカウントを利用している人からすると、結果的に複数のgoogleアカウントでログインする必要性が生じてくる。それを解決する意味もあってか、複数のGoogleアカウントで同時にログインできるマルチログイン機能もGoogleからリリースされております。

設定方法は下記にあるのでお読みください。なお、マルチログインでは、オフラインGmailなど一部機能が使えなくなるのでその点も合わせてご注意くださいませ。

マルチ ログインを有効にする : スタート ガイド – Google アカウント ヘルプ
http://www.google.com/support/accounts/bin/answer.py?hl=ja&answer=181599

この仕様変更はかなり大きいものなので、しばらくは移行期間として前の設定でも利用可能でした。Google Appsの管理者にはすでにこの案内が届いており、弊社でも先行ユーザーがこの仕様に変更したのですが、機能的にもややこしいために「社員全員への適用は先送りにしよう」としていたところ、移行期間がまもなく終了と言うことで全社員への適用が始まり、前述のような状態が起きているというわけです。

Google Appsだけでなく複数のGoogleアカウントを持っている人もいちいちログインしなくて済むようになり、便利と言えば便利になったのですが、慣れないとこの仕様が地味に面倒。通常の手順だと複数のアカウントでログインした場合は右上のアカウント設定から切り替えることになるのですが、会社のメールと個人のGmailを見るときにいちいち切り替えるのは結構面倒。また、サービスや設定によっては、Google Appsのアカウントだと未だにはじかれることもあり、それがまたさらにややこしさを増幅させております。

googleacount01
アカウントをいちいち切り替えるのが地味に面倒

ただこの複数のアカウント、切り分けは意外に簡単だったりします。気づいてみるとたいしたことないコロンブスの卵的なお話なのですが、マルチログイン使っている人でも意外と知らない人がいるのでご参考エントリー。

Googleの各種サービスの中でも代表的存在であるGmailを例に取って説明しましょう。すでにマルチログインを使っているユーザーの場合、URLがこのような形式になっているはずです。

https://mail.google.com/mail/u/0/

ここでのポイントは「/u/0/」の部分。マルチログインを設定すれば設定するほどこの数字が大きくなっていき、URLがアカウントごと個別に発行されます。つまり、GmailとGoogle Appsでメールを使い分けたかったら、それぞれ数字を変えたURLをブックマークとして登録しておくことで使い分けが可能なのです。「https://mail.google.com/mail/u/0/」と「https://mail.google.com/mail/u/1/」をそれぞれブックマークすれば別のアカウントになるってことね。

ただこの使い方もいくつか気をつけなければいけないポイントがあります。その1つが、数字が「0」で登録したアカウントがデフォルトとして認識され、それ以外の数字はサブアカウントとして認識されること。これを顕著に体感するのがGoogle+で、数字が0になっているアカウントがGoogle Appsの場合、Google AppsがまだGoogle+に対応していないためGoogle+にログインできず、毎回ログアウトしてGmailでログインしなおさなければいけません。

googleprofile
悲しい現実

Google Appsと比べてGmailのほうが個人利用として各種サービスに紐付いていると思いますので、まずは手持ちのアカウントをすべてログアウトし、メインのGoogleアカウントからログインしましょう。最初にログインしたアカウントが「/u/0/」になるため、メインのアカウントで登録していればGoogle+も問題なく利用できるようになります。

また、メインアカウントがGmailだったので、Google Appsで作成したGoogle サイトは(Google Appsアカウントがサブのため)アクセスできないかなーと思ったらこれも問題なくアクセスが可能でした。GmailアカウントでGoogle サイト作成してないから結果オーライなのかな? このあたりはAppsとGmail両方でサイト作成しているとまた挙動が違うのかもしれません。該当する人がいたらぜひ情報お寄せくださいませ。

話が長くなりましたが、もう1つ気をつけるべきはログイン期間。頻繁につかっているうちはいいですが、長期休暇などでしばらくGoogleアカウントにログインせず、自動的にログアウトしていた場合は改めてログインしなおす必要があり、ここで順番間違えるとまた同じことの繰り返しです。ログアウトしてた場合も慌てずまずは自分がよく使うメインアカウントでログインしましょう。

ちなみに数字に関わらず1つでもGoogleアカウントをログアウトすると他のアカウントも巻き添えを食ってログアウトする模様。メインアカウントとかサブアカウントとかは関係ないようなので、不用意にログアウトして手間がかからないよう気をつけましょう。

なお、私の記憶によればGoogleのマルチログインは3つまでだったと思ったのですが、このエントリー書くために試したら4つ以上設定可能でした。この制限いつの間に解除されてたのだろうか……。

Googleアカウントを複数利用するケースはまれかもしれませんが、会社がGoogle Appsで運用している場合は結構遭遇率の高い事象かも。また、複数Gmailアカウントを併用している人も同じような現象が起こりえますので、このエントリーが何かのお役に立ちましたら幸いです。


企業向けGoogle Appsと個人のGoogleアカウントを使い分ける方法(複数Googleアカウント所有者もOK)” への1件のフィードバック

  1. 困っていたので助かりました!
    ただiPhoneだとうまく切り分け出来ず・・・・。

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