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  • 電子書籍「家電ベンチャーCerevoが語るクラウドファンディング最前線」が本の作り方としてちょっと面白い

    電子書籍「家電ベンチャーCerevoが語るクラウドファンディング最前線」が本の作り方としてちょっと面白い

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    自分がお仕事しているCerevoの宣伝ぽいお話ですが、仕組みとしてこれはちょっと興味深いのでご紹介がてらエントリー。

    「家電ベンチャーCerevoが語るクラウドファンディング最前線」ということで、Cerevo代表である和蓮和尚こと岩佐さんの電子書籍がアスキーから発売。クラウドファンディングと銘打っているだけに話としてはクラウドファンディングが中心ではあるものの、小さな会社がモノ作りするためのエピソードが凝縮された1冊です。

    家電ベンチャーCerevoが語るクラウドファンディング最前線|電子書籍(7月25日発売)
    http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/159/159219/

    これだけだとほんとに単なる宣伝で終わってしまうお話なのですが、気になるポイントはここ。

    今回、このクラウドファンディングの生産手法を実践している家電ベンチャー・Cerevo社のCEO、岩佐琢磨氏への3時間に及ぶ独占インタビューをマイクロコンテンツ型の電子書籍としてまとめました。

    自分も実際に購入して読んでみたのですがこれがすごい。なんというか、3時間の話の内容をひたすらテープ書き起したという感じ。編集の現場かじったものとして読むと「これまったく編集入ってないだろうなあ」というくらい、話し言葉ゆえに起こりがちなまどろっこしさがそのままだったり、用語の表記が統一されてなかったり、現場じゃないとわからないような「これがここだとするとあれはここ」みたいなジェスチャー交えたと思われる文章もそのまま登場してる。

    とはいえこれは決して否定してるんじゃなくて、これはこれで1つ面白い手法だなと。この電子書籍は1冊242円という電子書籍としても圧倒的に安い価格なのですが、おそらく書籍的な校正とかしてたらとてもじゃないけどこのお値段では出せるもんじゃない。人件費とかもろもろ考えるとなんだかんだでもうちょっとお値段張ってしまうと思います。

    そうしたところにこだわらず「まずは出す」ことに注力した書籍のあり方としてこれは1つ注目に値するやり方かなと。かの名作マンガ「寄生獣」で、後藤に追いつめられた主人公新一が「でもやらなければ確実なゼロだ!」と反撃するシーンがあるのですが、そのシーンのごとく、情報を出さないでゼロのまま終わるよりも、どんな形であれ情報を発信するのは価値あることだと思います。

    よく自分もイベント行くとただただ内容をメモってブログにアップするレポート掲載しているのですが、あれも実は似たような話なのですよね。Webニュースで記者やってたときからすると、あの程度のメモってのは毎回当たり前のようにしていて、とても表に出すようなもんじゃない。あのメモを書いた程度では出来上がりとしては半分程度であって、メモをもとに主従や起承転結を整えたり、用語を統一したり、話になかった情報を補足したり、という校正の行程をへて記事というのはできあがっているのです。

    でもそれがお仕事の時は当たり前にやる作業なんですが、ブログでそれをやると多大な時間がかかってしまい、ついつい時間がなくてブログに公開しないまま終わってしまいがち。だけどそれだと「確実なゼロ」なんですよね。どんな形であれWebに情報を出すだけでそのイベントの内容というのは伝わるもので、仕事の時はただのメモでもそれをブログとして公開することで役に立つこともあろう、というのがあのメモ書きレポートしている理由であります。

    今回の電子書籍にしても、話好きの岩佐さんとしては仕事中やランチ中などいろいろガジェットに関する話が飛び出していて、「この話まとめるだけでも本になりそうですよねえ」ってな話はちょいちょいしてたんですよね。でもただでさえ忙しい岩佐さんにそんな本を書く時間はとてもない。そういう時間がない人でも1、2時間程度のちょっとしたインタビューの時間なら十分割けるし、文章に起こすという手間の部分を出版側が担ってくれる分業はとても面白い。

    3時間ものインタビューだと文字数としては大変なボリュームになるので、新聞のように文字数少ない取材はもちろん、Web取材でも文字が多すぎて割愛される部分が大多数になってしまいますが、書籍という形であればその内容もあますところなく送り出すことができる。もちろん3時間のインタビューがすべて中身あるものという前提だからこそではあるものの、取材の中身を書籍として出すという手法もまた1つ面白いなと。

    とまあちょっと斜めから見た感想ではありますが、話の内容自体もクラウドファンディングに限らずモノ作りの現場として非常に興味深い話が詰まっておりますので、そういった方面に興味ある人はぜひ手に取ってみてください。この値段の安さも「これなら読んでみようかな」と思わせる点でいい試みだなと。本になったところで読んでもらえなかったらこれもまた「確実なゼロ」ですしね。

    贅沢を言うならば校正に手をかけないスタイルは1つの手法としてアリとして、もうちょっと改行や行間調整するだけで飛躍的に読みやすくなるんじゃないかな……、という気もするので、工数を無駄に書けない範囲での読みやすさを追求していただきつつ、こういう試みでいろんな人のタイムリーなインタビューが手軽に読めるようになると面白いな、と思いますはい。

    家電ベンチャーCerevoが語る 「クラウドファンディング」最前線 (週刊アスキー・ワンテーマ) (?)
    家電ベンチャーCerevoが語る 「クラウドファンディング」最前線 (週刊アスキー・ワンテーマ) (?)

  • anan最新号のブロガー特集「ブロガー“勘違い”事件簿」がおもしろかった

    anan最新号のブロガー特集「ブロガー“勘違い”事件簿」がおもしろかった

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    知り合いが載っているというので買ってみたanan最新号でしたが、予想以上にブロガーネタ満載でおもしろかったので勢いエントリー。

    今週号の特集の1つは「ネットでお金を稼ぐ方法」。その中でブログを活用する方法とかいろいろ紹介されてます。

    ネットで稼ぐと言えば与沢大先生も!

    そして一番面白かったのが「ブロガー“勘違い”事件簿」コーナー。プロモーション担当から見たブロガーに関する内輪トークなんだけどこれがリアリティありすぎ。好きにブログ書いていたら有名になったブロガーを「野生系」、事務所や企業の所属しているブロガーを「養殖系」と区分しつつ、「野生系はイベント体験だけで満足するけど養殖系は報酬が必要」「野生系だったはずなのに報酬を求める養殖系になってる」「なまじ力を持った野生ブロガーが最悪」とかいいたい放題。「発表会でマスコミとブロガー混ぜちゃだめ」というポイントもついてたりして、なかなかに面白い特集です。野生系ブロガーと養殖系ブロガーって区分これからはやるかなあ。村長あたりが好きそうなネタだなあ。

    ブログ特集はこれだけでなく、有名ブロガーを紹介するカラーコーナーも。樽美酒など有名人の人気ブログはもちろん、一般の人気ブロガーもインタビューしてたりなかなか面白い。ananの定義するブロガーってちょっと縁遠いものと思ってたけどこれは割と親しみ持てるかも。

    本題であるリノベーションネタも十分におもしろいのですが、存外に充実していたブログ特集、興味ある方がいらっしゃったらお近くの書店やコンビニでお買い求め下さいませ。ブログ界隈の人は「担当者は見た!」だけでも一見の価値ありですよ。

  • 「スマホ&タブレット“二刀流”仕事術。」見本誌来たよー

    「スマホ&タブレット“二刀流”仕事術。」見本誌来たよー

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    あれよあれよという間に17日の発売日が近づいて来てしまいました、ドキドキ。

    20130515-113821.jpg
    なお、今回はKindleやらiBooksやら一通りの電子書籍ストアでもお取り扱いいただけるとのことで、「今さら紙の本とか無理だわー」的な方におかれましては、多少発売日が後になるかと思いますがしばしお待ちいただければ幸いですはい。

  • 【2年ぶり2度目】本を書きました【今度は単著】

    【2年ぶり2度目】本を書きました【今度は単著】

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    まあ単著とは名ばかりで、内容についてはかなりの部分を担当編集さんにサポートいただいているので、あまり偉そうに言えないところではあるのですが、一方で単独の名前で本を出せる喜びは素直になっておこうと思います。

    というわけでこのたびスマートフォンとタブレットをテーマにした「スマホ&タブレット“二刀流”仕事術。」をインプレスから発行することとなりました。
    スマホ&タブレット“二刀流
    スマホ&タブレット“二刀流”仕事術。

    初めて執筆した書籍は、Androidにターゲットを絞った「Androidスマートフォン仕事術」ですが、それから2年ぶり2冊目の書籍ということになります。

    【ご報告】初めて本を書きました – カイ士伝
    https://bloggingfrom.tv/wp/2011/07/26/5980

    スマートフォンとタブレットがキーワードになっていますが、メインはどちらかといえばタブレット。スマートフォンはすでに持っていて、タブレットも気になっているけど使いこなし方がわからないとか、買ってももてあましてしまいそうという人に対して、2台をうまく使いこなす方法をいろいろと解説した書籍になっております。

    実は以前にも書籍の話はいただいていて、その時はクラウドがテーマだったのですが、クラウドをうまく書籍に落とし込むテーマがなかなかないなあといろいろ試行錯誤しておりました。一方、Nexus 7やiPad miniといった7インチタブレットの登場でタブレット市場が急速に盛り上がっており、クラウドを使ってタブレットをより便利に活用しよう、というのが本書の基本コンセプトです。

    自分自身、常に複数台のスマートフォンを持ち歩き、これまで所有したスマートフォンやタブレットは20台を超えるほど数多くの端末を使っていますが、これだけ多くの端末変更を繰り返しても苦にならないのはひとえにクラウドのおかげ。データはすべてクラウドに預けておけば、いつでもどこでも、どの端末でも同じようにデータを扱えるようになり、移動中でも食事中でも、さらには飲み会の最中でもメールの処理や資料の確認ができるようになったことで、仕事も非常に効率よく進められるようになりました。

    また、実は裏のコンセプトとして、iOSとAndroidという2つのOSをどちらでも自由に使えること、というのも考慮しています。iPhoneユーザーならもちろんiPad使った方が楽なのですが、それでは好きな端末を自分で選ぶことができなくなってしまうし、データもiOS限定サービスに制限されてしまう可能性もある。クラウドサービスを活用すればOSを問わず複数の端末を同じ環境で活用できるので、OSの制限を受けることなく自分の気になった端末を使えます。

    iOSもAndroidも一長一短、どちらのOSもいいところがあるし使いにくいところもあるけれど、どちらもOSもそれぞれ好きな私としては、OSに縛られることなく好きなタブレットを選んで欲しい、そんな気持ちを込めてこの書籍を執筆しました。

    発売は5月17日ということでまだ先ですが、タブレットがちょっと気になりつつある人、スマートフォンやタブレットでクラウドをもっとうまく使いこなしたい人にとって、お役に立てる1冊であれば幸いです。そして細かなサポートをしていただいた編集担当さんにこの場を借りて改めて御礼申し上げます。

    せっかくだから発売記念パーティーでもやるかなー。

  • 円谷プロ50年の集大成「円谷プロ全怪獣図鑑」はファン必携の1冊

    円谷プロ50年の集大成「円谷プロ全怪獣図鑑」はファン必携の1冊

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    Facebookでその存在を知るなりポチっとしてしまったこの図鑑。ウルトラマンだけでなく円谷プロの手がけた作品に登場する怪獣をすべて網羅して5,000円とかもう安すぎるでしょ。ある意味1年100円みたいなもんですよ!

    届いて知ったるこのサイズ感。みてくださいこの右下にありますわざとらしいまでのiPhoneケースとのサイズ差を!

    中身は質実剛健とでもいいますか、登場怪獣の情報が写真とともにコンパクトにまとめられています。ちょいちょい出てくるコラムも嬉しいところ。

    全作品を網羅しているのでこんなマニアックなキャラも。ウルトラニャンとかこの本見るまで完全に忘れてたわ・・・・・・。

    ウルトラマンが仮面ライダーのバイクにまたがるという貴重なショットも!

    図鑑自体も非常にこだわり抜かれていて「円谷プロ制作でないものは載せない」「同じ作品に登場する怪獣は同じ個体であってもその都度紹介する」といった徹底っぷりがすばらしい。作品も年代順に並べられているので、その時代ごとの流れが把握できてすばらしい。円谷プロファンなら1冊は手元に持っておくべき必携ブックといっても過言ではないでしょう。ベッドサイドに置いておいて空いた時間にパラパラめくって堪能したいと思います。

    円谷プロ全怪獣図鑑
    円谷プロ全怪獣図鑑

    ただ個人的に贅沢いうならウルトラマンのみを収めたバージョンも欲しいなあ。やっぱし怪獣よりはヒーロー好きなもので。

  • マンガ大賞2013ノミネート作品はどれだけ電子書籍で買えるのかを検証

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    今期は大賞発表までに全部読んでみようと思って勢いで調べてみた。ちなみに今年のマンガ大賞ノミネート作品はこちら。

    マンガ大賞2013
    http://www.mangataisho.com/

    作品は電子書籍リーダー出してる4サービスに加えてコミックに強いeBookJapan、電子書籍サービスとして評価の高いkinoppyの6サービスで比較。ノミネート作品の最新巻数に対して何巻まで配信されているのかをカウントしました。青が最新巻まで配信、黄色という名の黄土色は途中まで配信ね。

    【追記】上の表がうまく表示できないという声をいただいたのでテーブルでも引用。

    マンガ大賞2013電子書籍配信状況(2013年1月24日時点)
    タイトル 巻数 BookLive Sony Kindle kobo ebook kinoppy
    暗殺教室 2
    海街diary 5 3
    乙嫁語り 5 4 4 4 4 4 4
    俺物語!! 2
    山賊ダイアリー 2 2 2 2 2 2 2
    テラフォーマーズ 3
    人間仮免中 1 1 1 1
    ハイスコアガール 3 2 2 2 2
    ぼくらのフンカ祭 1
    ボールルームへようこそ 3 3 3 3 3 3 3
    九井諒子作品集 2

    まあ想定の範囲内ですがやっぱし電子書籍化は少ないねー。しかも最新巻までフォローしているのは1冊しかない「人間仮免中」を除くとたったの2作品、そしてその2作品とも毎月追加されているのではなく、ある日にガッと最新巻までまとめて追加されているので、コミックの発売と同時期に最新刊が追加されるかは未知数なのだな・・・・・・。

    コミックに強いと定評あるeBookJapanはさすがといった感じで、最新巻まではいかないものの海街diaryを唯一配信。一方でハイスコアガールがないあたりは意外でした。ただ、コミックは強いものの、複数端末で読もうとすると1つの端末から作品をトランクルームに預けなければ別の端末で読めないという衝撃のマルチ端末対応っぷりなので正直あんましオススメしないです。端末は1台でしか読みません! って人ならいいけど、今後予定している電子書籍リーダーを発売してもこの仕様は続くのだろうか。しかし下のURL、イラストが便利そうに見せてるけどそれ全然便利じゃないからな・・・・・・。

    トランクルームサービス – 電子書籍・コミックはeBookJapan
    http://www.ebookjapan.jp/ebj/guide/about_trunk.asp

    なお、このExcelの表はSkyDriveを利用して貼り付けました。みんなGoogleドキュメントばかり使いたがるけれど、SkyDriveならこういうこともできるしExcelファイルのままWebで扱えるし、Webでの操作性もExcel並みだし、いちいちHotmailアカウントとか取得しなくても自分のメールアドレスに紐づければ使えるしでビジネスユースにもぴったりなので、みんなもっとSkyDriveどんどん使うといいと思ってます。無料で7GBの容量もOfficeファイルのみそこで扱うと割り切れば使い切れないほどの大容量だしね。

    Microsoft SkyDrive – Microsoft Windows
    http://windows.microsoft.com/ja-JP/skydrive/download

    あ、ひょっとしてスマートフォンだとこの表見られないかもな・・・・・・。

  • 【書評】KDPで出版したブログベースの小説「残念な聖戦」読んだ

    【書評】KDPで出版したブログベースの小説「残念な聖戦」読んだ

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    祝! アダルトカテゴリ脱出! しかしほんとに表紙だったとは拍子抜けする事実ですな・・・・・・。

    『残念な聖戦』アダルトカテゴリ脱出&第三版リリース記念! 購入者にEPUB(mobi)ファイルプレゼント : ノベラブルブロガブルシステムズ
    http://novel.weblog.to/archives/22554780.html

    というわけでKindleを利用して個人が書いた本をKindleストアへ売りに出せるKindle ダイレクト・パブリッシング、略してKDPによる代々木犬助氏の第1作「残念な聖戦」読み終わりました。実際に読み終わったのはかなり前なのですが、書評書きそびれていたことに加えて上記の通りアダルトカテゴリ脱出した記念ということで。

    著者の代々木犬助氏はIT系のその道では知る人ぞ知る存在で、私にとってもロールモデル的存在である人物のペンネームであり、調べればすぐ誰だかわかるし本人も「もうバラされちゃったから隠すのやめたw」と自嘲気味に語っていたので本人自ら公認したようなものなのですが、わかっててもあえて別プロフィールで扱うモンゴルマン的アプローチは嫌いじゃないのでここではあえての代々木犬助氏で。ちなみにこれ「いぬすけ」なのかそれとも「けんすけ」なのかな。

    話としてはIT業界をベースとしたフィクションなので、IT系の人だったら世界観は入りやすいかな。とりあえず「くまブロ」はいきなり吹きまくったw とはいえ自身の体験を忠実に小説化したわけではなく、あくまでベースとしたフィクションなので、そのあたりのノリをわかりつつ読んでいくと面白い。

    作品も単なるフィクションストーリーではなくちょっとした技巧も凝らされていて「ああこの人は本が大好きなんだなあ」って感じる1冊でした。どんな技巧かを説明したりしてしまうとそれ自体がネタバレになってしまうので控えておきますが、300円という手頃価格ながらも十分過ぎるほど読ませるストーリー。ちょっと麻雀の世界はついていけなかったのですが、ジョイ・クマカワとかアノニマス夫あたりのエピソードはかなり感情移入して読んでしまった。特にアノニマス夫の終わり方は好きだなあ。これも語りすぎるとネタバレになってしまうのであまり言えませんが。

    ちなみにこの小説はブログベースで書かれたものをKindle向けに電子書籍化されたものなので上記のURLから無料で中身をすべて読めるのですが。

    残念な聖戦 とびら : ノベラブルブロガブルシステムズ
    http://novel.weblog.to/archives/19148803.html

    自分のの場合、最初はWebで読み始めたのだけれど途中で挫折。そのタイミングでKindle版が出た! という知らせを受けてさくっと買ってみたのだけれど、そしたら電車移動中の数時間でさくっと読み終わってしまいました。

    同じHTMLベースのテキスト文書なんだけれど、電子書籍としてフォーマット化されたものはWebサイトよりも圧倒的に読みやすく世界にのめり込みやすいのだなあと感じた貴重な体験でした。実際、電子書籍は最近かなりの勢いで購入してるのですが、夢中になるとついつい夜道で読みながら歩いてしまったり、うっかり電車を乗り過ごしてしまったりするんですよね。

    ぜひともこの本に興味がある人は最初の数ページをブログで読んでみてから、あらためてKindleでその先を読んでみて下さい。電子書籍というフォーマットで何が変わるのかというとてもいい体験になると思います。

    残念な聖戦
    残念な聖戦

    しかしあれだね、こういうの読むと自分でもちょっとKDPやってみたくなるよなあ。とはいえレビュー系ブログと小説では同じ文章でも天と地ほどの違いがあるのでそううまくはいかないと思いますが。

  • 話題のコミック「テラフォーマーズ」原作者が現役大学生だったという衝撃

    話題のコミック「テラフォーマーズ」原作者が現役大学生だったという衝撃

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    その存在を知って以来大変なファンになり、ネタフルにも全力で推薦しまくったマンガ「テラフォーマーズ」。

    @kai4den から「進撃の巨人が好きならオススメですよ」と教えて貰った「テラフォーマーズ」を週末に買って読みました!

    [N] “進撃の巨人”が好きならとオススメされた火星が舞台のマンガ「テラフォーマーズ」
    http://netafull.net/comic/042282.html

    張り巡らされた伏線に加え、激しすぎるキャラクターの消費力から「この原作者ただものじゃないな・・・・・・」と思っていたのですが、原作者の名前で調べてもさしたる情報が見当たらず。「きっと大物原作者のペンネームなのでは」とか想像してたのですが、ふと先日検索してみたらWikipediaがヒット。

    当初は橘賢一のアシスタントを担当していたが、編集者からネームを評価され、2011年の『ミラクルジャンプ』創刊に併せて連載開始した『テラフォーマーズ』において漫画原作者としてデビュー[1]。

    現役大学生で、現在も大学に通いながら漫画原作者として活動している。

    貴家悠 – Wikipedia
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%B4%E5%AE%B6%E6%82%A0

    えええええええええええええええええええ現役大学生であのクオリティだとおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

    どうやらこのWikipediaは2013年1月になって登録されたようで、ソースはリンクにもある「このマンガがすごい!2013」みたい。というわけで興奮さめやらないまま勢いよく「このマンガがすごい!2013」を購入。

    Untitled

    うおおおおほんとに学生だよ! 顔写真もばっちし出てるよ。全然隠れてねえええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!

    Untitled

    コンテンツ保護のためにも詳細はアップしませんが気になる人はぜひ「このマンガがすごい!2013」を買ってみてみてください。いろいろ裏話もあってファンには楽しい1冊ですよ。ちなみに「連載が打ち切られない限り伏線は全部回収する」とのことで楽しみ!

    このマンガがすごい! 2013
    このマンガがすごい! 2013

    テラフォーマーズ自体も斬新な舞台設定に加えて息をのむ衝撃展開に引き込まれる大変な名作。あまりにショッキングな展開が相次ぐので気が弱い人には向かないかもしれませんが、マンガ好きとしては全力でオススメしたい作品ですはい。

    テラフォーマーズ 1 (ヤングジャンプコミックス)
    テラフォーマーズ 1 (ヤングジャンプコミックス)

  • 【書評】手軽に作れる「あさこ食堂の一緒に食べたいおそごはん! 」は料理初心者にも安心の1冊

    【書評】手軽に作れる「あさこ食堂の一緒に食べたいおそごはん! 」は料理初心者にも安心の1冊

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    先日エントリーしたリアルあさこ食堂の際にもちろりと触れた「一緒に食べたいおそごはん!」が無事発売を迎え、楽天ブックスで購入していた私の手元にも届きました。

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    おいしく食べてレシピももらえる「あさこ食堂」オープン初日に行ってきた – カイ士伝
    https://bloggingfrom.tv/wp/2012/10/22/7974

    リアルあさこ食堂の時にもらったレシピを見た時にも痛感してたんだけど、この本のいいところはなんといっても手軽に作れるところ。ほとんど更新しないながらも3行で作業工程を説明できる「レシピ産業」なんてブログやっております私としても、この本の帯にある「15分で作れる」という手軽さはとても共感するところであります。

    どうしても料理初心者ってレシピが大掛かりだと尻込みして作らなくなってしまったりするけど、「15分!」と作る時間がはっきり決まっていると料理にも向き合いやすい。あと、利用頻度が低すぎる調味料とかを惜しげもなく使うレシピとかも個人的には苦手なのですが、この本に載ってるレシピはいわゆる「さしすせそ」とみりん、酒くらいの基本的な調味料で作るものが多いのも嬉しいところ。1人暮らしとかだと使い切れなくて余っちゃいますからね……。

    というわけでさっそくいくつかのレシピを実践。こちらはリアルあさこ食堂でいただいた肉無しのお麩じゃがです。肉より魚、野菜好きのわたくしとしましては肉無しで作れるレシピは嬉しい。実際作ってみるとじゃがいもの皮を剥くのに結構工数取られるので、野菜なんて洗って切るだけ派の人としては若干大変でした。だけど1日置くと味が染みておいしくなってたので、これなら大量に作る前提で仕込むのもありかなー。

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    こちらはレシピから採用した簡単おひたし。お手軽なのにあっさりでうまうまでした。

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    さらに衝撃のハムしそごはん。ハムとしそをご飯の上において醤油かけて食べるだけというwww。しかしなかなかどうしてハムのこってりとしそのあっさりがとても相性よかったです。これ食べやすくのり巻きっぽくしてもいいかもね。

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    基本的にお手軽レシピ大好きな私としてはこの本も自分にぴったり。一通りレシピに目を通して作りたいレシピチェックしつつ、またいろいろと挑戦してみたいと思います。

    余談ですがmiilに画像アップすると後で汎用性無いので困るなあ……。ブログに貼る機能ほしいー。

  • 【書評】ソーシャル時代のマーケティングを考える1冊「リアルタイム・マーケティング」

    【書評】ソーシャル時代のマーケティングを考える1冊「リアルタイム・マーケティング」

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    中身読まないで書評できないなーと思いつつななかな書けないでいたのですが、機を逃すよりは途中でも書いた方がいいと思うので読み途中ながら感想エントリー。

    Untitled

    というわけで日経BP社から「リアルタイム・マーケティング」の献本いただきました。御礼!

    日経BP書店|商品詳細 - リアルタイム・マーケティング
    http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/P49040.html

    リアルタイム・マーケティングというその言葉の通り、マーケティングはもはやリアルタイムに対応すべきというお話で、インターネットに加えてソーシャルメディアが登場したことで、企業のマーケティングは即断即決が求められる、というのが全体を通したお話です。途中までしか読んでないけど。

    著者はかなりソーシャルメディア寄りの人のようで、読んでいてアジテーションに近い部分もあるのですべてを受け入れるよりも1つ1つ噛みしめながら自分の中に落とし込んでいく方が良いと思うけれど、それでも今のマーケティングは株式市場に似ている、という説明はとっても面白い。ほんの数秒、数分の差で巨額の富を得るものもいる一方で、そうした積極性を持たずのんびり構えているとせっかくの機会を失ってしまう。まさにデイトレーダーのような姿勢がソーシャルメディアには大事だなあというのは、ソーシャルメディアの世界で働く人間としても痛感するところです。

    その面白い例が冒頭にもあるユナイテッド航空と、ユナイテッドに自分のギターを折られてしまったアーティストのやり取り。このアーティストはユナイテッドにクレームを入れるものの全くとりあってもらえない。怒った彼はユナイテッドを避難した歌を作ってYouTubeにアップしたところそれが話題になり時の人に。一方でユナイテッドは沈黙を貫いたまま表では対応しなかった、というエピソードです。

    ここまでで考えると一見アーティスト側がすべて正しく見えるのだけれど、個人的には「何も言わない」も1つの策ではあるなあというのが正直なところ。もちろん今回のエピソードについては、ギターを折られた上に正当なクレームも全然聞いてもらえず、仕方なく執った手段としてアーティストのこの行動は正当な部分もあれど、これを企業として公に認めた場合、折れたギターを仕込んで企業に金をせしめる、なんて悪党も発生するかもしれない。大企業がゆえのクレーマー対策という事も考えると、すべてを早急に対応するというのは相当難しいことだと思うし、大企業がゆえに動きが取りにくい、というのは現実としてあるもの。そもそも1人の人間と大企業がインターネット上で闘う場合、大企業は背負うものが大きすぎるがゆえに個人よりも不利な部分もあったりする。この本では法的に責任を認めることを恐れる企業を「石頭」と切り捨ててしまっているのだけれど、それはちょっとソーシャルメディア寄りの視点すぎるかなあ。

    むしろ個人的に注目したのは、このアーティストと航空会社の戦いに乗じてこれ以上ない自社のブランディングに成功したギターメーカー。具体的にどんな手法だったかは書籍を読んでいただくとしつつ、実際にはまったく関係の無かった2者の高いにチャンスを見いだし、どちらを傷つけることもなく、むしろどちらにも素晴らしいソリューションを提供することで自分のブランディングに成功する。リアルタイム・マーケティングの真骨頂はここにあるなあと感動させられました。

    繰り返しになりますが著者自体がかなりソーシャル寄り視点であるのですべてを真に受けるよりいったん自分の中で考えた上で吸収した方が良い、というのが途中まで読んだ私の考えですが、そういうスタンスで臨むならば、いまのソーシャル時代に学ぶべきマーケティングのエピソードがたくさん詰まっているなあと感じた1冊。きちんと読み終わったタイミングでまた感想書きたいと思います。

    4822249042
    リアルタイム・マーケティング 生き残る企業の即断・即決戦略

    時に余談ですが、なぜこの本が読み終わらないかというと、単に本を持ち歩くのが大変なのと、電車などで本を取り出すのが大変というところなんですよね。乗車時間が長時間ならいざしらず、すぐに乗り換えてしまう場合ではいちいち本を出すのもおっくう。一方で電子書籍だとスマートフォンでするする読めるので、分厚いスティーブ・ジョブズも2冊きちんと読み終われました。

    個人的にこれは提案なんですが、献本って希望者にはデータで配布するってどうでしょうね。もちろん誓約書かなにかで再配布禁止という条件を課した上でいいのですが、その方が配送料や書籍そのもののコストもかからないし、電子書籍慣れしている人にはとっても読みやすい。献本する間柄というのはそれなりの契約関係だと思うんで、ある程度信頼してデータのやり取りもありかなーと思ったりした次第です。

  • 【書評】個人ブログから大規模メディアまで役に立つ「WordPress 高速化&スマート運用 必携ガイド」いただきました

    【書評】個人ブログから大規模メディアまで役に立つ「WordPress 高速化&スマート運用 必携ガイド」いただきました

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    エントリーだいぶおそくなってしまいましたが、うちのブログもサーバーごと管理いただいているをかもとさんが執筆された「WordPress 高速化&スマート運用 必携ガイド」献本いただきました。感謝!

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    をかもとさんといえばWordPress高速化の道では知る人ぞ知る人であり、これまでのWordCampでも惜しみなく披露してきたWordPress高速化のノウハウをぎゅっと1冊に濃縮されたこの一冊。個人ブログの趣味を超えてWordPress運用する人には欠かせない高速化を知るためにとても大事なノウハウがつまった本にしあがっております。

    とはいえ私、WordPressをCMSとしては大変便利に活用しているものの、サーバー面では正直ノウハウがあまりなく、せっかくのVPSも運用をすべてをかもとさんにお任せしているというのが実情。そんな自分にこういう本はちょっとハードル高いかな……、と遠慮してたんですが、「そんな状況の人だからこそ読んで欲しい」との要望いただいて受け取ってみたら、なるほど確かにその意味がわかりました。

    というのもこの本がとてもよくできていて、単なる高速ノウハウをまとめただけじゃなく、「高速とはなんぞや」という根本から考える仕組みになっているから。実際の目次を見てもわかるとおり、オープニングとなる第1章ではそもそもWordPressがどういう性質のCMSなのかを理解するところから始まります。そしてパフォーマンスとは何なのかを理解する第2章、プラグインを使う前にWordPessそのものだけで実現できる高速化を紹介する第3章と続き、プラグインを使って高速化を実現するのはやっと4章から。サーバー環境そのものを見直そう、というVPSのお話は5章からと、かなり後半のお話になっています。

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    高速化というとサーバー変えたりとぶっそうなお話になりがちなんですが、まずはWordPressの仕組みを自分の中で咀嚼し、できる身近なところから高速化を積み上げていく、というのは非常に親しみやすいアプローチ。プラグインとか使わなくてもWordPressの実力だけで高速化もいろいろ図れるんですね、というのはレンタルサーバー使っている個人ブログでもとっても役に立つお話です。

    ちょっと前にMTは静的HTMLだから安定していて、WordPressは動的だからアクセス負荷に弱い、なんて対決論が一部界隈で話題になってましたが、それってどっちも一部しか見ていないとても寂しい論争だと思う。最初から多量のアクセスが見込まれるサイト運営ならともかく、個人ブログレベルであればどっちでも心配するような負荷はないし、負荷が高まるほどコンテンツが増えてきたなら静的HTMLのMTだって再構築に時間がかかるというデメリットがある。

    最初から大規模アクセス作るときも、安定度だけで見ればMTかもしれないけれど、プラグイン使った機能拡張の魅力とかを考えたらWordPressかもしれなくて、そういうCMSの良さはメリット・デメリットを平等に評価した上で決定すべきところを、一部の要素だけ取り出して優劣つけようというのは実に残念だなあと思う次第であります。

    ちょっと話がそれましたが、WordPressというとアクセスに弱いというイメージをもたれがちであるのは事実としてあって、そういう印象論を吹き飛ばすためにもとっても役に立つ1冊。個人レベルでも役に立つ情報はたくさんあって、たとえばどのブログでも当たり前のようにつけているソーシャルボタンだって、やり方によっては高速化に貢献できるんだよ、という話はとっても身近でわかりやすい。

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    ネットワークやサーバー周りはちょっと距離を置いていたところもあるのですが、仕事でWordPressを扱うようにもなったし、そもそも自分のブログがVPSで動いていることもあるし、ということでこの本読んでいろいろ勉強したい所存。やっぱり自分のVPSくらいは自分で多少メンテできるようにはなりたいと思います。

    WordPress 高速化&スマート運用必携ガイド
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    WordPress 高速化&スマート運用必携ガイド

    そして改めまして献本ありがとうございました! がんばります!

  • 【書評】iPhoneじゃなくても写真の撮り方がうまくなれる「iPhoneキレイ撮りカメラ入門」

    【書評】iPhoneじゃなくても写真の撮り方がうまくなれる「iPhoneキレイ撮りカメラ入門」

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    著者のまつゆう本人から献本いただきました。感謝!

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    「iPhoneキレイ撮り」という名前から「iPhone持ってないから意味ないかも……」なんて最初は言ってたのですが、実際に読んでみるとiPhoneであるかはそれほど本質ではなくて、iPhone以外のスマートフォン、ひいてはカメラ全般に渡って役に立つ本でした。

    この本のコンセプトはいくつかあって、まずはこの本で撮影されている写真すべてがiPhoneで撮影されたということ。iPhoneのカメラ性能自体が高いというのはあれど、それでもデジタル一眼のような高性能なカメラではなく、iPhoneとカメラアプリだけでここまでの写真が撮れるんだ! というのはとてもいい刺激です。

    よくデジタルカメラの製品ページに作例ってあるんだけど、ああいうのって高い性能をフルに使いこなすような最高の環境で撮ったんだろうなあ、というイメージもあり、実際にカメラを買うときの参考にはならなかったりする。その点このiPhoneキレイ撮りカメラ入門は、誰もが持ってるiPhoneでこれだけキレイに撮れるんだよ、というところで写真の説得力が非常に高くて、「俺でも撮れるかも!」っていう気持ちが高まります。

    とはいえカメラはiPhoneでも撮影している人の技術が高いからこそだよね、というのもまた事実なのですが、この本ではそうしたプロによるカメラ撮影術を、カメラマン自ら教えてくれるのが2つ目のポイント。ほんとカメラってちょっとした構図に気をつけるだけでできあがりが格段に違うもので、誰でも簡単に覚えられるけれど効果の高いテクニックがたくさん紹介されています。

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    こういう写真のテクニックというのはiPhoneだけでなくAndroidやデジカメでも役に立つし、「こういう撮り方があるんだ」という作例をいくつも見ておくと自分で撮影する時のバリーエーションも充実します。しかも高性能デジカメではなく、普段持ってるiPhoneで構図変えるだけでいい写真になる、というのは、誰でも気軽に始められるという点でとってもハードルが低い。iPhone持ってない自分でも、Androidで活用できる技術がいくつもありました。

    そしてもう1つ、単なるテクニック本に終わらないのが、まつゆうが自ら被写体としてのポイントも解説していること。どんな服を着ていると写真映えするとか、化粧の仕方で映り方が変わるとか、撮る側の男性にはそもそも気づきもしなかったポイントがいっぱい。被写体としての女性はもちろん、「写真に撮られる女性ってこういうこと意識してるんだなあ」という点でもなかなか面白いです。

    基本的に左ページが作例、右ページが2人の対談形式によるコラムという構成ですが、時折でてくるコラムもいい感じ。下記はその1つの例ですが、引きと寄りという2つの構図でどういう違いがあるかという比較がされていて、これまた撮影の際のバリエーション拡充に役立ちます。

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    欲を言うとところどころでてくる小道具の使い方も写真で見たかったかな。たとえばハンカチを使ってレフ板効果を出す、みたいな小技は、どのようにハンカチを使えばいいかもちょっと見たかった。だけどそうするとすべてをiPhoneで撮影するっていうコンセプトから外れちゃうから難しいのかも。

    繰り返しですがiPhoneの名前は冠するものの、実際にはiPhoneを問わず役に立つ撮影術がいっぱい。一方で、もはや普及率ナンバーワンスマートフォンと言えるiPhoneですべてが撮影されているということが、一般のデジカメ撮影術書籍よりも身近で近寄りやすい。デジカメはもちろん、スマートフォンで写真撮る機会が多くて、ただ取るだけじゃなくていい写真を撮りたいなあ、なんて漫然と思っている人たちにオススメな本だと思います。

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    iPhoneキレイ撮りカメラ入門 (小学館ビジュアルムック)

    よし、俺もモデル探してセミヌードをモノクロで撮るぜ!

  • 【書評】こんな本を待ってました「これからはじめるIllustrator&Photoshopの本」

    【書評】こんな本を待ってました「これからはじめるIllustrator&Photoshopの本」

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    著者の黒野明子大先生より直々に献本いただきました。最近献本づいてますが感謝感謝!

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    「一番やさしいデザイン」とかなり強気な帯ですが、これは確かに初心者向けというか、自分のように「Photoshop使ってみたいんだけど何をしていいかよくわからない」という人にはとってもオススメ。というのもこの本、PhotoShopの機能を細々と解説するのではなく、「どんなことをしたいのか」という目的ベースで作られているからです。

    たとえば自分にもド直球のブログのタイトルバナー作成だったり。

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    または写真から人物を取り出して合成するという遊び的な機能だったり。

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    前にもブログで書いた気がするけれど、初心者にとってはイチから細かく機能を教えてもらうよりも、理屈はあとでいいからとりあえず手を動かして何かを作ってみたいし、その方がなにごとも学びやすい。サッカーするのにドリブルやらセンタリングやらコーナーキックやらのルールを全部覚えてからプレイするより、とりあえずフィールドでて遊びながら覚える方が楽しい、みたいなものですかね。もちろん基本的な技術はとても大事なんだけど、それはその世界になれてから覚えて「もっと巧くなりたい」と思ってからでも十分。

    そういう点でこの本は「やってみたいけど何をしていいかわからない」人にテーマを与えることでとってもとっつきやすい本になってます。画像もこまめに1枚1枚キャプチャされているので凄くわかりやすい。また、IllustratorとPhotoshopの体験版もついているので、試したいけどソフトが手元にないという人にもありがたい仕様。しかし逆に言えばこれ体験版の有効期間内でなんとかマスターしないといけないってことだな……。

    とりあえずこの本読んだアウトプットとしてこのブログにずっと不在だったバナーでも作ってみたいと思います!


    デザインの学校 これからはじめるIllustrator&Photoshopの本

    なお、著者様のブログではプレゼント企画も開催しているので興味ある人はぜひお申し込みくださいませ。

    【1名様プレゼント企画】デザインの学校 これからはじめるIllustrator&Photoshopの本(黒野明子著)|linker journal|linker
    http://linker.in/journal/2012/01/illustrator-photoshop-book.php

  • 【書評】えふしんさん本「100万人から教わったウェブサービスの極意」読んだ

    【書評】えふしんさん本「100万人から教わったウェブサービスの極意」読んだ

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    えふしんさん自ら献本いただきました。御礼!

    日本におけるTwitterのモバイルクライアントとしては代表的なサービスでもある「モバツイ」運営者であるえふしんさんが自らの考えをまとめた1冊。名前からするとモバツイの運営ばかりに思えますが、実際にはTwitterを中心にここ数年におけるWebサービスの動向をえふしんさん視点で語った内容になってます。開発秘話と思うよりもえふしんさんによるコラムっていう受け止め方のほうが認識としては合ってそう。

    内容としてはとってもえふしんさんらしいというか、流行のサービスをただ単に「はやってるよね」とまとめるのではなく、なぜそれがはやっているのかを自分の中で咀嚼した上で分析した上でまとめられてます。物語はいわゆる「Web 2.0」の頃からスタートしてえふしん解説が入っているので、ここ最近のWeb動向を改めて読み直す1冊としてもいいかも。

    最近ではすっかりメジャー化したTwitterですが、日本で流行り始めた頃は携帯電話で使えないしクライアントソフトなんてなくてGoogle Talkで使ってたし半角スペースが入るとエラーが発生したりとほんとにまともな状態ではありませんでした。携帯から手軽につぶやけるなんていい時代になったもんだよね……。

    しかしながら徹底的なAPI公開により、Twitterにはない機能を補うサービスがいくつも生まれ、そうした周辺サービスによってユーザーがアクティブになり、結果としてTwitterがさらに成長するという点では、ユーザーと開発者、そしてTwitterという3つの関係が他には類を見ない形で成立していたのがTwitterのおもしろいところ。そして日本におけるモバイルでのTwitter文化を生み出し、それを下支えしたのは間違いなくモバツイのおかげでした。

    これも今となっては当たり前(といっても公式の対応はついこの前だけど)となった画像投稿も、当時はサードパーティーを経由しなければ投稿することができずじまい。PCからは今でも利用されているTwitPicなどがあったけれど、携帯電話から画像を投稿できていたのもこれまたモバツイの大きな功績。モバツイがなかったら今みたいに携帯で手軽につぶやく楽しさを味わうことができるようになるまでそうとう時間がかかっていたんじゃないでしょうか。

    そのモバツイ自体も多くのユーザーに支えられていて、サービスのデバッグをユーザーに協力してもらったり、サービス運営基金の寄付に多くのユーザーが賛同したりと、ユーザーに愛されて成長してきたサービスであることがこの本から伝わってきます。

    Twitterを中心にここ数年のWebを振り返るという意味でもわかりやすい本書。そのわかりやすさの理由はえふしんさんが読者に読みやすい言葉をちゃんと選んで執筆しているからかな。もちろん自分がWeb関係のお仕事をしているということもありつつ、さらさらっと読み終えることができました。


    100万人から教わったウェブサービスの極意 ?「モバツイ」開発1268日の知恵と視点

  • 【書評】「ギークガール」

    【書評】「ギークガール」

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    ずっと前に献本いただいていながらなかなか読む時間がなく、年末年始のお休みを使って拝読させていただきました。昔は読書少年だったのにすっかり本読みの習慣が抜けてるなあ……。

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    ギークガールというタイトルだけだとなかなか謎のムック本ですが、秋葉原のライブバー「ディアステージ」発のアイドルユニット「でんぱ組.inc」がメンバー卒業を機に出版した1冊とのこと。とはいえタイトルにユニット名を冠さず「ギークガール」と名乗っているように、内容としてはアイドルムック本というよりも「ギークガール」をテーマにした読み物っぽい内容に仕上がっております。

    そもそも「ギークガール」とは何ぞやというところでGoogle先生にお伺いたてたところ、ムック本にインタビューも掲載されている安全ちゃん公式にその要旨が明記されておりました。

    オリーブ少女より破天荒で、サブカル女子より前のめりな、21世紀のネット対応型文化系女子=ギークガール

    『ギークガール』とは何か! | 安全ちゃん公式
    http://anzenchan.org/?p=32

    むう、説明よんでもよくわからない……、と思ってたけれど、ムック本冒頭にある安全ちゃんインタビューを読んだらだいぶ腑に落ちた。

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    まとめるとギークガールって自我の出し方が旧世代と違うと思うんですよね。他人にどう思われるかをあまり気にやまないというか。

    <中略>

    最近はどこに「ふつう」の基準があるのかよくわからなくなってきているし、無理して「ふつう」に合わせようという人自体減っている。

    これはすごくよくわかるなあ。昔はアイドルと言えば恋人はいてはいけない、トイレもいかない、結婚したらもうアイドルは終了、みたいな不文律があったけれど、今時は結婚したって芸能活動を続けているアイドルもたくさんいるし、しょこたんみたいにオタクと呼ばれるような趣味を持った子もアイドルとして芸能界で輝くことができる。子供の頃はもっと「ふつう」という暗黙のルールがどことなく存在していたのが、最近ではもっと自分の好きなことを好きと言えることこそが「ふつう」になっている感覚。

    自分も中二病が爆発しまくってた子供の頃は、友達の間で「ふつう」に流行っていたJ-POPにあえて反旗を翻して洋楽に固執していた時代もあったのだけれど、それって実は自分の中にまったく軸がなくて、他人の価値観に自分の価値観が依存してる悲しい状況だなーということに気づいたのはもう成人してからのことでした。

    今ではJ-POPだろうが洋楽だろうがWindowsだろうがMacだろうが携帯電話だろうがスマートフォンだろうが「俺が好きだから好き」を貫くことこそが自然だし自分らしいよね、って価値観に落ち着いていて、そういう視点からするとこのギークガールという概念はとっても共感できるし、そうやって自分の趣味思考を隠さず貫いている人ってとても憧れるので、ギークガールみたいな女性がこうやって活動範囲広げているのは個人的にもいい流れだなーと思います。

    全体的に安全ちゃんやでんぱ組.incなどなど女性陣のインタビューで構成されているムックですが、普段はなかなか足を踏み込めない女性コミュニティの等身大のお話を垣間見られるという点もなかなか興味深い。大学時代のITとは縁遠い同期と話すと、インターネットどっぷりの自分とは違う「ふつう」の世界を体験できる貴重な時間として受け止めているんですが、このインタビューもそれに近いというか、「ギークな女性の日常」をちょっと覗き見してるっぽい感じが楽しかった。

    最後にはまつゆうともふくちゃんのインタビューがあって、インターネットのこれまでをいろいろ対談してるんだけどこれがなつかしおもしろい。まつゆうがプロデュースしてた「ヤプース!」というサービスは、初めてカメラ付きPHS(忘れもしないH-SA3001V)を持ったとき、写真を投稿できる日記サービスっぽいのを試したくて初めて出会ったサービスでした。当時はインタビューでも触れられている通り大変な重さで、ユーザー登録しても日記が投稿できなくて利用をあきらめざるを得なかったんだけど、あのポップでおしゃれな感じは当時他のサービスと比較してても明らかに異彩をはなってたなー。

    基本的にはでんぱ組.incファン向けのムック雑誌だとは思いますが、インターネットがないともう生きられない! という人が読むといろいろ共感するところもあるかと思います。少なくともアイドル雑誌に載ってるような正統派!? インタビューよりは「あるあるあるあるー!」と思いつつ読めるのではないでしょうか。


    ギークガール 夢眠ねむと古川未鈴のアキバメイドポーズ集+ねむきゅん新作妄撮収録のCD‐ROM付き 62484‐12 (カドカワムック 408)