なお、同日にはフレディー・マーキュリーのDVD/BDも発売。こちらも地味にマイケルと関係していて、幻のデュエットソング「There must be more than life like this」も収録。この曲自体はフレディのソロ曲なのですが、実はマイケルが歌っているバージョンも非公式に存在しており、2つの曲をサンプリングしたデュエットバージョンなんかも出回っているのですが、今回は公式にリリースされる運びとなりました。ちなみにジャクソンズのアルバムでミック・ジャガーとデュエットした「State Of Shock」についても、実はフレディとのデュエットバージョンがあるのですが、これはまだ公式には出ないのかなー。まあ権利側がソニーなので扱い違うんでしょうけど。
今回のBADツアー映像化というのは大きく2つの意味があって、1つはまだBADツアーがパッケージ化されていないこと。日本では横浜で開催された「BAD TOUR LIVE IN YOKOHAMA」が日本テレビで放送されており、当時の放映を録画したVHSテープが唯一の映像素材だったのですが、今回ついにBADツアーが映像化されることになります。
実はBADツアーと題しながらも、前半のシーズンでアルバム「BAD」から選ばれたのはファーストシングル「I Just Can’t Stop Loving You」、セカンドシングル「Bad」の2曲のみ。あとはJacksons時代の曲とその後のソロアルバム「Off The Wall」「Thriller」からの曲ばかりだったので、BADツアーとは名ばかりだったんですな。
その点で後期のBADツアーは前述2曲に加えて「Another Part of Me」「Dirtty Diana」「Smooth Criminal」「Man in the Mirror」とBAD収録曲がたっぷり。その中でもAnother Part Of Meのキレキレ具合は個人的にマイケルPVナンバーワンとしてあがめている存在なので、これがライブで見られるのは大変にありがたいことなのですよ。
とまあ映像ばかり注目してしまう私ですが、マイケルはダンスも歌も好きな私にとって音源も見逃せない存在。25周年記念盤に合わせてシングルカットされる「I Just Can’t Stop Loving You」はオープニングに「マイケルの語り入り」とありますが、それ発売当時のアルバムには当たり前に入ってたのにリマスタリングの際に自分たちで削っただけじゃん何いっちゃってんのという気もしつつ、より大事なのは未発表音源のカップリング「Don’t Be Messin’ ‘Round」。この曲は自分も聴いたことないので今から聴くのが楽しみです。しかし未発表こうやって1曲ずつ発表されるとついつい買っちまうぜ、くやしいのう、くやしいのう……。
すでに日付も変わってしまいましたが12月13日、14日に渡って開催されるマイケル・ジャクソンのトリビュートイベント「MICHAEL JACKSON TRIBUTE LIVE」行ってきました。
マイケルに関しては偏愛と言えるほどののめり込みぶりですが、マイケルだったらなんでもいいわけではなくて、マイケルの曲であってもマイケルではない他人が歌うトリビュートは本筋から言うとあまり興味ないのですが、今回はマイケルの振り付け師でもあるトラヴィス・ペインが登場するということで話は別腹。ちょうど去年に見たトラヴィスによるTHIS IS ITの再演イベントがすばらしいクオリティだったので、トラヴィス見たさだけでチケット購入しました。
その後に登場したトラヴィスのダンスは圧巻の一言。当然のごとくマイケルのダンスをきっちり披露するだけでなく、動きの1つ1つがとっても優雅で見とれてしまう。トラヴィスのダンス中は鳥肌経ちまくりでした。トラヴィスだけでなくTHIS IS ITで一緒に振り付けしていたステイシーも登場したのもかなり嬉しいポイント。欲を言うならダンス時間が少なすぎでした。ケント・モリとダンスの時間配分逆でいいよほんとに。
第2ステージであるソング・ステージは、各シンガーがマイケルの曲を歌うまさにトリビュートなステージ。ここもまあなんというか、やっぱりマイケルはシンガーとしても偉大だったなあと感じずにはいられない時間帯でした。バラードを選んだ女性陣はよいとして、男性陣がマイケルを全然歌いこなせていない。CHEMISTRYの川端はすごく好きなんだけど、それでもさすがにMan In The Mirrorは重荷過ぎたよね……。
と、そんな中でもすばらしいかったのはMACY GRAYによるThe Way You Make Me Feelと久保田利伸のShe’s Out Of My Life。MACY GRAYは実に自分のテイストに曲をアレンジしていて、メロウなバラード曲調に仕上がっていたんだけど、それがまた本人の歌声にマッチしていてすばらしいクオリティ。
そして久保田利伸もさすがの歌声はもちろん、曲の終わり際に「I’m sit down」とつぶやいてShe’s Out Of My Lifeのステージ恒例の泣く振りをしてみせたりするあたりはこれぞトリビュートという感じ。観客もここは大爆笑でとっても好評でした。もう久保田利伸とMACY GRAYで5曲ずつ歌っちゃえばよかったのになーと思うほど。
ジャクソンズの歌声もかなり心配だったのですが、実際にはバックミュージックのボリュームがあがったためにさほどボーカルを気にすることもなく、懐かしの音楽に身を包んでノリノリになりました。しかし選曲でThis Place Hotelはまだしも、I Wanna Be Where You Areを歌った時はマニアすぎてびっくりしたw それマイケルのソロだし、しかもモータウン時代のソロ曲じゃないか……。
あとおもしろかったのがバックダンサーで、ジャクソンズの時にはバックダンサーがマイケルの有名な振り付けばかりをやっていて、「あ、Remember The Timeだ」「ここでGhostsかー」と振り付けで曲に思いを馳せるマニアな楽しみ方してました。全体的にSmooth Criminalが多くて、あとはThriller、Remember The Time、Ghostsあたりでしたかね。
最後にAIがジャクソンズと歌う新曲を歌いだすんじゃないかとひやひやしてましたが、アンコールはShake Your Bodyで無事に終了。個人的にはアーティスト全員でHeal The World歌うのかなと期待してたのですが、Shake Your Bodyでテンション高く終わるのもまたいいね。とはいえマイケルのテーマであるHeal The Worldを誰も歌わないというのは意外でした。
このイベントは、実際に公演されることの無かったTHIS IS ITの内容をバックダンサーや振り付け師が再現してしまおうというイベント。世界でもこの試みは初とのことで、12月10日の金曜ロードショーでイベントへ申し込むためのキーワードを発表し、翌12月11日23時59分までに申し込んだ中から抽選で当たるというなかなかにレアなイベント。親族の名前を総動員して無事になんとか1枚ゲットできたのですが、ヤフオク見たら1万円とか2万円という値段が平気で付いてたよ……。
さらにはThe Way You Make Me Feelなんてマイケル役すら存在せず、まわりでやいのやいのはやし立てているダンサーだけで演出を構成。あれもマイケルが女の子をつけまわすからいいのであって、別のダンサーがやっても違うものになっちゃうよね。
これらの演出でマイケル役の人を立ててたら本当につまらなくなってただろうなあ、と視聴しながら実感。トラヴィスも含めバックダンサーたちはとってもダンスうまいけれど、やっぱりマイケルと比べてしまうと存在感が違う。無理してマイケル役を立てるのではなく、あくまで行なわれるはずだった公演のバックダンサーに徹することこそがTHIS IS ITを忠実に再現していて、このイベントを企画した人たちのマイケル愛が伝わってきました。
They Don’t Care About Usは、THIS IS ITの中でマイケルがダンサーに教えていた振り付けから実際の曲までつながっていくので、「ああこういう演出だったのか」というのが追体験できる。THIS IS ITの中でもあのダンサーへ教えていた振り付けが一番好きだったので、これを通してみられたのは嬉しいなあ。
smooth Criminalも映像は3Dで上映し、そこから群舞につながる流れ。もちろん斜めに倒れるゼロ・グラヴィティはきっちりやってくれました。あれTHIS IS ITだと華麗に省かれてるしね……。
続くThe Way You Make Me Feelは、バックダンサーの中で一番のお気に入りだった女性ダンサーと女性振り付け師がダブルでタチアナを演じるという憎い演出。いつもの群舞と違い、マイケルのいないステージでバックダンサーたちが自由に踊っていて、とても異質な印象ながらもより臨場感が伝わってきました。
そしてBillie Jeanはなんと4人がかりでマイケルを演じるという演出。確かに1人にマイケル役を負わせるよりこちのほうがいいなあ。ちなみにこのThe Way You Make Me Feelとこの曲はトラヴィスの出番なし。お疲れモードなのかしらね……。
そして何より感動したのがDangerous。THIS IS ITには一切収録されていなかったナンバーですが、やっぱりちゃんと準備してたんだね……。しかもかなり大胆なアレンジが加わっていて新鮮な振り付けになってました。これ映像化して欲しいわー。
何の曲で終わるのかなーと興味津々だった最後は、なんとオリアンティによるHeal The Worldの熱唱。確かにマイケルの意志を汲むなら最後はHeal The Worldだろうし、それをオリアンティに歌わせるというのもちょうどいいところかな。そして最後に出てくる子供たちの中に、THIS IS ITのEARTH SONG映像に出ていた女の子が登場してたのもなかなかいいサプライズでした。
余談ですが数あるマイケルのアルバムの中でも構成が一番好きなのはやっぱりDANGEROUS。冒頭のJAMからBlack Or Whiteまではそうとうノリノリで飛ばしつつ、Who Is ItとGive In To Meからややダークな雰囲気に堕ちていく。そしてそこからゴスペルライクなWill You Be There、Keep The Faith、とつながっていき、Goon Too Soonでしまると思いきや最後にまたDANGEROUSで一気にダークサイドに進むというね……。生まれて始めて買ったアルバムという出会いとしてもほんとこれ買ってよかったなあと改めて思います。
間違いなくNo.1で熱いのはThey Don’t Care About UsのPrison Version。これ歌詞に文句つけられて該当箇所を削除された上に、Prison VersonのPVが暴力的すぎるということで放映禁止になってお蔵入りになるというかなり運悪い作品で、CSなんかでもBrazil Versionは放映されるもののPrison Versonはまったくお目見えせず。やっとこの映像ゲットできるというのはありがたすぎます。
あとは笑顔が大好きなジャクソンズ時代の名曲Blame It On The Boogie、同じく笑顔がすてきで、仲良かった頃のポール・マッカートニーとの競演も見所のSay Say Say、兄ティトの息子、つまり甥っ子たちである3Tとの見事なコラボ「Why」、PVの中で唯一ライブ音源を使ったAnother Part Of Meあたりのデジタル化がうれしい。一方でMoonwalkerとしてDVDにはなってるものをショートフィルムとして切り出して「初収録」というのはファンからするとちょっと微妙ですが、まあいつもの売り方と言えば売り方なので気にしない。