マイケル・ジャクソン未発表曲を集めたアルバム「MICHAEL」感想

※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

ひと言で言ってしまうと「期待してなかったので思ってたよりよかったけどあくまでマイケルの歌であってアルバムではないな」ってとこですかね。


MICHAEL

全体的にマイケルの歌声はすばらしいけれど曲としてもマイケルならでは感に欠けるかなあ。特に1曲目の「Hold My Hand」なんかはWhyやWHATZUPWITUみたいに他の人の曲に参加したみたいな感じで、時代に合わせた曲っぽさを感じてしまった。

4曲目のThe Way You Love Meはアルティメット・コレクション収録済みの未発表曲なんだけど、余計なアレンジやリミックスが聴いていて元のほうが素直でいいなあ。というかあらためてアルティメット・コレクションに収録された未発表曲はクオリティ高かったなあと実感します。


アルティメット・コレクション

元々大量の楽曲候補を用意し、実際にレコーディングしたとしても自分が満足しなければアルバムに収録しないこだわり派のマイケルなだけに、やっぱり未発表曲集めただけのアルバムはどこかマイケルらしからぬ感が残ります。人の価値観なんてそれぞれなのでどれがいい悪いと言うのは自由なんだけど、このアルバムを「マイケルの今までのアルバム並みのクオリティ」と言ってしまうのは、マイケルファン的にはちょっと悲しいなあ。

余談ですが数あるマイケルのアルバムの中でも構成が一番好きなのはやっぱりDANGEROUS。冒頭のJAMからBlack Or Whiteまではそうとうノリノリで飛ばしつつ、Who Is ItとGive In To Meからややダークな雰囲気に堕ちていく。そしてそこからゴスペルライクなWill You Be There、Keep The Faith、とつながっていき、Goon Too Soonでしまると思いきや最後にまたDANGEROUSで一気にダークサイドに進むというね……。生まれて始めて買ったアルバムという出会いとしてもほんとこれ買ってよかったなあと改めて思います。


デンジャラス(紙ジャケット仕様)


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