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  • ジョブズ本人の秘蔵インタビュー映画「スティーブ・ジョブズ1995〜失われたインタビュー〜」見てきた

    ジョブズ本人の秘蔵インタビュー映画「スティーブ・ジョブズ1995〜失われたインタビュー〜」見てきた

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    IDEA*IDEAで開催された映画「スティーブ・ジョブズ1995〜失われたインタビュー〜」の試写会、運良く当選して当日参加して参りました。

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    【限定25組】 ジョブズ本人への秘蔵インタビューを映画化した『スティーブ・ジョブズ1995〜失われたインタビュー〜』百式試写会へのお誘い #STEVE_JOBS1995 | IDEA*IDEA
    http://www.ideaxidea.com/archives/2013/09/jobs_movie-2.html

    スティーブ・ジョブズの映画はいろいろあって、有名なのはアシュトン・カッチャーがジョブズそっくりになったこちらだと思いますが。

    映画『スティーブ・ジョブズ』公式サイト
    http://jobs.gaga.ne.jp/

    今回の映画は映画と言うよりドキュメンタリーで、1995年に収録されたまま行方不明になっていたジョブズ本人のインタビューをそのまま放映するという作品です。

    映画『スティーブ・ジョブズ1995 〜失われたインタビュー〜』オフィシャルサイト | STEVE JOBS 1995
    http://www.stevejobs1995.com/

    こちらの映画は一部分がYouTubeで無料公開されており、映画はそのフルバージョン。映画見に行く人は見なくても良いとは思いますが、サムネイル見るだけでどんな作品かの雰囲気は伝わるかな。

    1995年というとジョブズがアップルを追われ、新会社NeXTを設立するも、その翌年には再びアップルに返り咲くという、ジョブズのアップル歴としてはいわば谷間の年。いまから20年近くも前にジョブズがどんな考えで製品を開発していたのかがわかる作品になっています。

    あらかじめ断っておくと、前述の通り映画と言うよりドキュメンタリーで、しかも70分間同じ1つのカメラでジョブズを撮り続けているために映像としてはかなり退屈です。また、ジョブズが設立したNeXTの話題はもちろん、これまで手がけてきたApple IIとかの話も出てくるので、ジョブズの経歴について一通りはしってないと楽しめないかな。

    という前提条件はあるものの、映画自体は非常に素晴らしい。秘蔵のドキュメンタリーということもあって映画はほぼほぼノーカットのため、質問に対してスティーブがどう考えるかという「間」まで余すところなく上映されるため、本当にリアルなドキュメンタリー。まるで自分がインタビュアーのような気持ちで「ああ、この質問はしっかり考え込むんだな」とかいろいろと楽しめました。

    ジョブズの言葉も1つ1つが深く、メモを取りながら映画を見たくなるくらい。人間性としてはいろいろ問題もあり、周りの人を振り回しまくるという話も伝えられてはいますが、それでもこのビジョナリーとしてのセンスや言葉の深さはやはり超一流の人なんだなあと。

    映画見た人のために細かなネタバレまではしませんが、見たあとに「よかったねー」で終わる映画ではなく、いろいろと自分の中でかみしめることの多い映画でした。上映館も少なく東京ではたった1巻しかないため上映期間も短いことが予想されますが、ぜひともスティーブ・ジョブズに興味ある人やWeb業界の人、もの作りに携わる人は見て欲しいと思います。

    試写会の感想は当日ハッシュタグ「#STEVE_JOBS1995」付きで参加者が投稿しているので興味ある人はこちらもどうぞ。ただ若干のネタバレ含む可能性もありますので閲覧は自己責任でお願いいたします。個人的にあのシーンは予備知識無しで見たいからなー。

    Twitter / 検索 – #STEVE_JOBS1995
    https://twitter.com/search?q=%23STEVE_JOBS1995&src=hash&f=realtime

  • 風立ちぬは他の人の感想が面白い

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    いやーこのために映画見てよかったなあと行っても過言ではないのかも。賛否両論だけではない、その人それぞれの感想がWebのいろいろなところで散見されて、それを読んでふんふんといろんな思いを感じるのが楽しい、むしろ本編よりそっちのほうが楽しいかもしれない。風立ちぬの感想はその人を映す鏡、みたいなところあると思います。

    映画の公開直後、ちょっと面白かったのは「賛成派ばっかりだけど俺否定派なんでいいだせない」という人と、「否定派ばかりだけどおれ賛成派なんでいいだせない」という相反する感想が見られたこと。映画の感想なんで人それぞれでいいじゃんというのはありつつも、今まで説教臭さこそあれど言いたいメッセージは割とはっきりしていた宮崎駿作品としてはやはり異質だったがゆえにこうやって他人の感想気になっちゃうところがあるのかも。サザエさん見てるのになんか俺感想違う! みたいな。

    いろんな場面でさまざまな感想が飛び交う中、やはり論点となりやすいのは主人公と妻の間、そしてそれが一番良く示されているのが結核を煩っている妻の隣でタバコを吸うというシチュエーションなんじゃないかと思いますが、あれ、あのシーンで描きたいこと自体は共感できるんですよね。夫の邪魔になりたくない、夫の仕事をそばで見ていたいという妻と、その妻の思いを断ることができない夫。その2人の間に漂う心の通じ合い自体は美しいものの、そこにタバコを吸うという挙動を持ってきたところが否定意見につながるところなのだと思う。

    あれが「部屋の明かりを消そうとする夫とつけたままでいいよという妻」だったらもっとわかりやすい共感を生んだのだろうけれど、そこに煙草というアイテムを付け加えるあたりが愛煙家たる宮崎駿の思いと、煙草の持つ背徳感、そして独特のかっこよさみたいなものがいろいろ味付けされてるんだろうなあと。煙草嫌いな私ですが、それでも煙草を吸う独特の所作がかっこいいな、っていうあこがれは正直ありますしね。

    もう1つ、これもわざとなんだろうけれども、主人公は最初から妻を気に入ってたんじゃなくて、最初はむしろ女中さんのほうを気になっていて、それを臭わせるシーンもわざとらしいほどに出てくる。単に純愛描きたければあのシーン無駄なのであって、わざわざあの描写を入れてくるということは、主人公は純愛を貫いたわけではないということは明確。そこにまた主人公のエゴが見え隠れするのだろうなあ。

    いろんな立ち位置の感想読むほど自分の感想もまたはっきりするもので、改めて自分は映画や小説はその世界に共感できないと面白さを感じないんだなあと実感した。主人公と妻の関係もまた1つの純愛だとか、当時のご時世だったら戦争だの人殺しだのを考えている余裕はない、っていう感想はなるほど興味深いものの、自分としてはあの主人公に共感できない時点でやっぱり好みではない映画だな、という結論でした。

    宮崎駿最新作「風立ちぬ」見てきた(ネタバレあり) – カイ士伝
    https://bloggingfrom.tv/wp/2013/07/29/10965

    破綻していることが1つの価値になっているのであればそれはまた別の話で、そういう意味で松本人志監督第1作である大日本人は個人的にツボつきまくってるのですが、ああいう映画を映画として捉えないような型破りの作品でない限り、自分はストーリー重視の人なんだなと。

    いろいろ風立ちぬの感想は読み倒してきましたが、一番面白いというか「おお!」という視点だったのはこれ。確かに作品中で帽子が非常にいい演出になっていて、なるほどの着眼点だなあと。

    たき日記: 風立ちぬと帽子
    http://www.takinikki.com/2013/08/blog-post.html

    ちなみに先日「風立ちぬ」の特番で、宮崎駿監督の歴代作品をダイジェストで流していたんだけど、魔女の宅急便までの作品はほんのちょっとのシーンだけでも鳥肌立つくらい感動してしまった。残念ながら紅の豚以降の作品にそういう感動はないのだけれど、これは本当に感動なのか、子供の頃にいい作品として自分の中に刻まれてしまったからだけなのかもちょっと気になった。

    そんなとりとめのない話です。

  • 宮崎駿最新作「風立ちぬ」見てきた(ネタバレあり)

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    というか全力でネタバレエントリーなので、まだ映画見てないからネタバレ止めれ! って人はこのあたりでそっとブラウザまたはタブを閉じてしまってください。また、勢い先行で書きなぐるので話がバラバラなかんじになる可能性大ですがそのあたりもお含めおきくださいませ。

    身の回りで賛否両論渦巻いている風立ちぬですが、賛否どっちかといわれれば否ではあるものの、見る人がこの映画をどういう映画として受け取るかでその感想は大きく変わるかなと思った。そういう点ではポニョより全然いいかな。ちなみにポニョの時の私の感想はこちら。

    「崖の上のポニョ」みてきた – カイ士伝
    https://bloggingfrom.tv/wp/2008/08/20/350

    この映画のポイントは2つのエゴだと思っていて、1つは飛行機を作りたい、そのためには戦争に使われる道具であろうとかまわないというエゴ、そしてもう1つは結核を煩っていて病弱な妻を自分の手元に置いておきたいというエゴ。余談ですが本作品は実在する航空技術者の堀越二郎に、堀辰雄が書いた小説「風立ちぬ」を重ね合わせたフィクション作品で、飛行機を作る部分が堀越二郎、病弱の妻と過ごすエピソードが堀辰雄の「風立ちぬ」という構成になっています。

    で、1つの映画作品としてみた場合、2つの話を合わせたせいかそのエゴをうまいこと消化しきれてないというか共感できないなあというのが感想だった。航空技術者としてのエゴは、自分が作り出した飛行機が無事飛んだ! というエピソードの後突如墜落した飛行機のシーンに切り替わり、「誰も帰ってきませんでした……」なんてことを二郎が言うのだけれど、このあたりがなんか中途半端というか、「戦争の道具作ってたってこともわかってるんだよ」っていうエクスキューズに見えてしまった。

    堀越二郎という人についてすごい詳しい訳ではないけれど、飛行機として高い評価を得た「零戦」を生み出した希代の航空技術者であり、そしてその作り出した最高傑作が戦争や特攻隊に使われたというジレンマを持った人物として、戦争の部分が軽すぎたなーと。あれだけ飛行機に夢を持っていた人が最後の夢でちょろっと戦争への後悔を表現するくらいなら、戦争とか関係なくひたすら飛行機開発に従事した、という描き方の方がキャラクターとしては共感できたかなあと。

    とはいえそこは描き方のさじ加減であって、飛行機という人生の夢を追いかけながらもその夢が戦争の道具に使われたという矛盾や悩み自体はきちんと描かれてはいます。その一方でもう1つのエゴである妻の話は、ストーリーの中で妻も納得の上結婚し一緒に過ごすことを選択したとはいえ、飛行機が戦争に使われたと苦悩している主人公の前に、夢の中で亡くなった妻がただただ純粋な女性として主人公を迎え入れるというあたり、「俺の純粋な愛は正しいのだ!」的な監督の思いを強く感じてしまい、エゴに対する責任が一切見て取れなかった。お互いの納得済みとはいえ療養所から飛び出した妻を空気の悪い都会で過ごさせ、あまつさえ妻が「いいの」と言うからと言って肺に悪いタバコを妻の傍でびしばし吸うというところ、感動シーンに見えて個人的にはむしろぞっとする場面でした。

    療養所を抜け出してまで主人公に会いたがっていた妻の病状が思わしくないということを知り2人で暮らす決意をする、けれど彼にとって一番大事なのは仕事であり、思う存分仕事をして自宅に帰ったときだけ妻の相手をする。そんな自分中心の生活を「僕たちは1日1日を大事に生きている」というのだけれど、それは主人公だけであって、ダンナが仕事に言っている間自宅でじっとしているしかない妻にとってそれは大事に生きてはいないよなあ。しかしそんな夫を最後のシーンで妻はすべて受け入れ「あなたは生きて」と夢の中で妻に言わせるあたり、「夫のことだけを思い、夫の幸せこそが私の幸せ」という宮崎駿が望む理想像がそこにはあるのだなと理解するわけですが。

    なんというか、2つのエゴの話を混ぜて1つにした割に混ぜ方があまりうまくいってなかったなというのと、宮崎駿の映画に出てくるピュアヒロイン像が今回の映画ではちょっとずれを感じたなと。ナウシカやクラリスやシータのような純粋ヒロインはその世界ではとても輝くのだけれど、自分の夢が戦争の道具として使われたと悔やみつつも、周りを犠牲にしながら自分の夢をひたすらに貫く主人公を包み込むには異世界過ぎたなあと。

    一方、夢を追いかける主人公とそれを献身的に支える妻というシーンに男女の違いはあれど自分を重ねるというのもわかるところではあるし、宮崎駿という監督の思いや考え、脳内そのまま創出されたという、「宮崎駿が自身を込めた作品」という点では非常に興味深い作品です。おそらくこの宮崎駿の全裸感を高く評価する人も多いのではないかと思うし、そういう点では「うあー宮崎駿の脳内だわーw」という点で痛烈なメッセージ性がありました。ただ、そういうのを抜きとした映画としてはちぐはぐ感が残ったなあというのが個人的見解です。

    しかしながらこれまでの宮崎駿作品に比べ、ラスボスと戦うような山場もなく、息を呑むようなスピード展開があるわけでもないのに、中だるみせずに見せるあたりはさすが巨匠。庵野監督の声は最初に聞いたときは「アチャー」だったけど、妻を失って嘆くときの声はすごく感情がこもっていてとてもよかった。トトロの糸井重里よりもよかったなあ。あと瀧本美織は当然すぎるほど声優声で宮崎駿アニメのヒロインにぴったりすぎた。声優は庵野監督のギャップを気にしなければあとはしっかり豪華に固められていた感じ。

    今までの宮崎駿作品といえばメッセージの見せ方自体は賛否あれど、「生きろ」のようにメッセージの方向そのものは誰もが共感するものであるのに対し、戦争の道具と作り出してしまった、妻の命を短くしてしまってまで2人で傍に居た、という苦悩やジレンマは誰もが共感できるものではなくて、その見せ方が宮崎駿という人の思想をそのまま投影するというピュア過ぎる構成が違和感の原因かな。一方、今までの宮崎駿作品とは明らかに異なる作品であり、宮崎駿の全裸感たるや歴代作品ナンバーワンでなかろうかという点では一見の価値はあるかなと思います。

    そういう意味では映画の見方としてゲドにも似てるかなー。1つの映画作品としてみるか、宮崎駿の息子であある宮崎吾郎と父との確執を投影して見るか、というところで感想に違いが出る的な意味で。

    あと設定が現実のせいか、キスシーンがやたら多いのも今までの違いを感じたところ。キスの音が映画館に鳴り響く宮崎駿作品って初めて見た気がするよw

    殴り書きに近いですがひとまずはこんなところで。

    あ、あとシベリア食べたい。

  • 映画「HK 変態仮面」が最高すぎた

    映画「HK 変態仮面」が最高すぎた

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    くだらない作品楽しめる人なら間違いない逸品。ほんと劇場が笑いに包まれまくっていました。後半ややネタバレありなのでまだ見ていない人はお気をつけて(ネタバレ部分は予告します)。

    映画『HK 変態仮面』オフィシャルサイト
    http://hk-movie.jp/index.html

    映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」を見に行ったとき、本編以上に衝撃だった予告編を見て依頼「これは必ず見る!」と前のめりになっており、バルト9ではいち早く先行公開してたので喜びいさんで観覧してまいりました。しかしバルト9はほんとノリノリですな・・・・・・。この勢いでぜひメニューにおいなりさん追加して欲しいところ。

    Untitled

    監督は「勇者ヨシヒコ」シリーズの福田雄一監督と言うことでもうある程度の信頼感はあるわけですが、あの原作の世界観をよくここまで再現したなという感動に加え、主演の鈴木亮平が見事なまでの適役。この日のために鍛え抜かれた体もすばらしかったなー。

    予告編を見ると「そこまで出しちゃったらストーリー全部わかっちゃうのでは?」という心配もあったのですが、そこはまったくもって心配なし。マトリックス的技法とでも言いましょうか、あっと驚く展開が待ち構えてますので遠慮無く予告編は見てしまいましょう。むしろ予告編見た方がそのギャップを楽しめるかも。

    さてそろそろネタバレ混じりの感想モードになるのでお気をつけて。

    (さらに…)

  • 「コクリコ坂から」原作読んだ(ネタバレあり)

    「コクリコ坂から」原作読んだ(ネタバレあり)

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    トラフィックはさほどではないものの、友人知人には「読んだよ」と感想いただくことが多い「コクリコ坂から」のエントリー。

    映画「コクリコ坂から」見た(ネタバレあり) – カイ士伝
    https://bloggingfrom.tv/wp/2011/08/14/6032

    エントリー書いた後に聞いたシネマハスラーにて「原作とあまりに違いすぎる」という話が気になっておりまして。

    TBS RADIO 8/13 ザ・シネマハスラー「コクリコ坂から」 (ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル)
    http://www.tbsradio.jp/utamaru/2011/08/812.html

    少女漫画かつ打ち切りぎみに終わったという原作をどうアレンジしてあの映画にしたのかなーというのも興味わいてきたので、勢いよく原作も購入してみました。

    コクリコふたたび

    読み終わって衝撃だったのが原作と映画の違い。いや事前情報でかなりの違いがあることはわかっていたけれど、それにしてもここまで違うのか……、というくらい設定が大幅に変わってました。主人公である海は映画だとおとなしく家事に責任感を持つ少女なんだけど、原作ではむしろ快活で男子も平気でどなりつける一方、料理はメザシばっかり食卓に並び、映画のような「家のことをすべてとりしきっている責任感」みたいなものはない。同居人である北斗さんは原作だと男性で、そもそも海は北斗さんに好意を寄せてたり……、とあまりに違いすぎる設定です。

    いちばんの違いは映画の柱であるカルチェラタンは原作には1ピコたりとも出てこないところ。それっぽい学生運動はあるんだけど、それは風間くんたちが麻雀で負けたお金を取り返すために生徒を巻き込んでいるという不純な動機だったりして、映画のような純粋な活動魂は微塵もない。そう考えるとあの映画でもっとも描きたかったのは新たに追加したこのカルチェラタンの下りなのかなーと読んでて思いました。

    全体を通じて、作品として面白いかと言われるとムムムとなってしまうところですが、それでも作品としては1つの体を成しているかな。。映画ではまったく触れられなかった海=メルだったり、コクリコ坂とはなんなのかという説明もきちんとされているし、2人の血がつながっているかもしれないと気づき始めるくだりも映画のような唐突さはない。最後に「2人は血なんてつながってないよ」というどんでん返しはやっぱり突然なんだけど、あれはシネマハスラーでも言う通り、打ち切り間近の無理矢理な設定なんだろうなあと思うほど最後の数ページで登場するようなオチでした。

    なんというか、あれほど原作を大幅に改変しているのに、打ち切り間際で無理矢理っぽい最後のオチはそのままにしたり、一方で原作だときちんとなされている海=メルといった細かい設定は映画で無視されていたりと、映画化するにあたって「取り出すところ間違ってない?」というモヤモヤ感が残ったというのがファイナルアンサー。原作とは違う作品にしたいと思うあまりいろいろ変えた結果、原作のよさまで失ってしまって共通しているのは単に設定だけ、という作品になっちゃってる。もちろんそれでいい作品になるのならいいのだけれど、これだと原作の意味ほとんどないよな……、と読みながら思ってしまいました。

    繰り返しですが原作自体もすごい面白いとまでは言わないものの、作品として言うべきところはきちんと言っているし、登場人物の心情もきちんと描けているしで、最後無理矢理気味におしこまれた出生の秘密解決編をのぞけば作品としては映画よりよっぽどしっかりしている。大好きな美味しんぼで例えてしまうと、最高の大トロ使っても寿司飯がいまいちな握りと、大トロと寿司飯はさほどよくないけど2つのバランスがよい握りだと後者のほうがうまい、みたいなエピソードに近いものがあるかな。ジブリのイラストや宮崎駿の脚本という大トロを活かすにはあまりにも貧弱な寿司飯だったのではないかと感じてしまいました。

    そもそも宮崎駿脚本というのが助け船のようで実は大きな負担だったのかもね。あれほど作品を大胆に変えてしまった脚本というのは書き手の思いがたっぷりつまっているだろうし、そうした思いをもたないまま脚本だけ受け取ってもうまくいかないのかもしれない。「魔女の宅急便」をアレンジし、原作とはまた違った名作として書き上げた宮崎駿の脚本というのは、いまはまだ吾朗監督には重すぎたのではないかと思うのでした。

    思うに「コクリコ坂から」の楽しみ方は3つあると思っていて、1つは純粋に映画として楽しむ方法、2つ目は宮崎駿と宮崎吾朗の親子物語として楽しむ方法、3つ目が映画うんぬんではなく流行のものを見て言及することが楽しいという方法だと思っているのですが、映画というより「あの原作を宮崎駿がどう脚本にし、それを吾朗監督がどう映像化したのか」というところを楽しむという意味で、この原作は2つ目の楽しみ方をする人にはオススメかなと思いますはい。


    コクリコ坂から

  • 映画「コクリコ坂から」見た(ネタバレあり)

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    周りで割と評判がよかったのと、ジブリ作品で育った自分としてはやはり自分の目でも見ておきたいということで行って参りました。映画の内容へ思いっきり言及するエントリーなので、「これから映画を見よう」と思っている人はこの先を避けておいた方が無難かと思われます。

    コクリコ坂から 公式サイト
    http://kokurikozaka.jp/

    「コクリコ坂から」の監督は「ゲド戦記」で華々しく監督デビューしたものののその評価は散々だったという宮崎吾郎監督による第2弾作品なわけで、やはりどこかにゲド戦記と比較してしまうわけですが、結論からいうとゲド戦記に比べると「映画」というパッケージに収めるという力はついたと思うものの、映画そのものの実力としては「成長してねえ……」と思わざるを得なかったというのがファイナルアンサー。

    個人的にこれまで映画なんて好きずきは人それぞれなのであまり個人的な思いというのはブログでも詰め込まないようにしていたんだけど、先日松本人志監督作品第3弾の「さや侍」を見たとき、「きっとカイさんこれ面白いですよ」と勧められたライムスター宇多丸のポッドキャストがほんとに面白いというか一部を除いてほぼ同意する内容でして。

    TBS RADIO ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル: ポッドキャスト
    http://www.tbsradio.jp/utamaru/podcast/

    こうやってあくまで主観としてでも自分の思うところをどんどんぶつけた感想の方が聞いてて面白いしとても自然体。さらにいいなと思ったのが「ここはこうしたほうがいいのに!」って演出まで自分で提案していたところ。それがクオリティとしてよいのか悪いのか所詮は素人意見なのかは別として、「こうしたほうがいいのに」くらいの意見があったほうが映画の感想としてはより面白いなーと思ったので、今後は映画の感想も遠慮しないで自分ならではの意見ぶつけていきたいと思います。

    しかしタイムリーに今回のポッドキャストはコクリコなのね、これはエントリー書いてから聞かねば!

    という長い前置きのもとにやっとこさ本題。前作「ゲド戦記」では、数多の突っ込みどころがある中で一番のポイントは「登場人物にストーリー説明させるのかよ!」というキャシャーンばりのモノローグだったわけですが、今回もそのポイントは変わらず。実は主人公と兄弟かもしれないという事実、いやお前ら兄弟じゃないよというストーリー上大事なポイントをどっちも登場人物がしゃべって終わりという、まったくもってゲド戦記から変わってないなーという残念演出でした。

    ストーリーの柱はお互いに好意を持ち始めた2人が実は血がつながっているかもしれないという話と、老朽化したカルチェラタンの取り壊しを反対するという2つなわけですが、結局どっちも心に残らない。前者は前述の通り「それしゃべって説明しておしまいかよ!」ってところで感情移入できないし、後者もカルチェラタンきれいにして理事長呼んだら喜ばれたというだけ。理事長の存在もポンと突然出てきて、勢いで抗議に行ったら理事長がいい人で認められちゃったってだけなので何の課題もクリアしてなくて、なんとも自己満足っぽい終わり方なんだな……。

    そもそもの細かい設定もつっこみどころありまくりで、知人に友人の大事な子供を預けるというとても大事なことを、まるで自分の子供と誤解させるかのような預け方するか?。育ての親が子供の出生を全然理解してないというのは問題すぎるし、そんな勢いで子供預ける男が「いい人だったのよ」とはとても思えないぜ……。主人公も名前は「海」なのに学校では「メル」と呼ばれてて、それがあだ名なのかなんなのかもあいまいなまま。最初「で、名前はなんなの?」と戸惑いまくってしまったので、あそこは学校であだ名のついた由来を説明するなりなんか欲しい。どうせストーリーの核心をキャラクターに話させるくらいならそういうところを説明してほしいなー。

    ちなみにYahoo!知恵袋見たらこういうことらしい。「そんな自己満足設定知らねえよ!」と見た瞬間吹いてしまったw。2人とも5月生まれで「サツキ」「メイ」のほうが設定としてはキレイだったなあ……。

    映画 コクリコ坂から で主人公 松崎海が なぜ”メル”と呼ばれているのか?ご存知の… – Yahoo!知恵袋
    http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1066827940

    さらに細かいんだけど子供の名前が「海」「空」「陸」ってのも、結果オーライとして3番目が男の子で「陸」なだけで、あれ女の子が生まれてたら今までつけた「海」「空」という名前どうするつもりだったんだろう、「空」って名前つけた時点で次の子供が大変だぜ……、とか余計な心配してしまった。細かいんだけどこういうところからも「この親子適当すぎるんじゃなかろうか」って思っちゃうんだなあ。

    ジブリ映画にありがちのスピード感あふれる演出も無理矢理感があって、買い物に行くためだけの自転車2人乗りに疾走感出されても……。そして2度目のスピード演出はオート三輪に乗せてもらって港まで向かうところなんだけど、いや、そここそ自転車2人乗りだろ……、何のための買い物演出だったんだよ……。2人で果たして兄弟なのか恋人なのかをどきどきしながら胸寄せ合って自転車で駆け抜けるべきだろ……。

    全体的につっこみまくりの感想になっちゃったけど、見終わったあとに伝えたいこともよくわからなくて、なんとか作品を1つのパッケージに入れることができるようになりました、っていう努力しか伝わらなかった。これならアリエッティのほうが敵の世界観が小さくてこじんまり感はあったとはいえ、全体としてはよくできてたなあ。

    個人的に最後のシーンは、あれ追いついちゃ行けなかったと思うな。せっかく2人とも「血がつながっているけどお互いに好きだよ」というところまで感情を共有してたのだから、がんばったんだけど結局追いつけなくて、でも2人とも「ひょっとしたら兄弟じゃないのかも?」と思いつつも、血がつながってようがなかろうが今まで通りの2人でいようね、ってほうが、せっかくの海の告白を大事にできた気がする。せっかく海がそこまで思い詰めたというのにあっさりと「いや血がつながってないっぽいぜ」って話になっちゃったため、海のがんばりも結果として軽くなっちゃったので、最後までわからないんだけど、エンディングあたりでさりげなく「ちゃんと2人は血がつながってないんだよ」って観客にはわかるような説明を入れるとかね。たとえば風間くんの本当のお父さんとお母さんが赤ん坊を抱いていて、その横に海のお父さんが立っている、っていう写真がどこかから見つかるとか。

    全体的に宮崎悟朗監督はお客さんを信じていないというか、伏線やストーリーをキャラクターにしゃべらせすぎなんだよなあ。魔法が戻ってきたと思いきや最後の最後でジジに「ニャー」と言わせるくらいの演出を見習ってほしいなと思いました。

    あとジブリ作品はそろそろ俳優じゃなくてちゃんと声優使ってほしい。声の演技がへたくそすぎて感情移入できなかったというのもこの作品に乗り切れない問題の1つだと思いました。大事なシーンであるはずの理事長が全然感動しなかったしな……。

  • オタクがヒーローになりきる映画「キック・アス」見た

    オタクがヒーローになりきる映画「キック・アス」見た

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    上映時からちょっと気になってたこの作品、近所のTSUTAYAで猛プッシュしてたのでレンタルして見てみました。

    キック・アス公式サイト
    http://www.kick-ass.jp/

    日本だと「ブラッド・ピッドとニコラス・ケイジが生み出した」なんて売り出し方をしているけれど、見た感想としてはブラッド・ピッドのイメージとは 全然ちがってた。ニコラス・ケイジは元々アメコミが相当好きらしく、作品にも出演していて見事な存在感でヒーローを演じきっているのに対し、ブラッド・ ピッドのプロデューサー色は最後までわからなかったなあ。

    ストーリーとしてはヒーローにあこがれるあまりコスプレして街を練り歩くようになってしまった1人の若者を中心に描いたヒーロー映画、というのがざっくりした内容ですが、オタクな主人公が最後の最後まで等身大でぜんぜんすごくないw。そのすごくなさも映画のおもしろさだと思うので詳細は省きますが、最後にふりしぼった正義と勇気こそあれ、あのなんにもできなさっぷりはほんとに新しいヒーローだわ。

    一方でヒロインであるヒット・ガールは大変な戦闘の天才で、このアクションシーンは映画の醍醐味の1つ。小さな体で繰り広げる格闘シーンはほれぼれするほどお見事でした。ヒット・ガールかわいいよヒットガール。ただ、戦闘シーンは相当過激で、悪者がさくっと体を切断されたり巨大レンジで爆発させられたり車ごとぺちゃんこにされたりと、これでもかというほどに残酷なシーンが繰り広げられます。あまり予備知識なくヒーロー映画だと思ってみてたらとんでもない映画でした。

    ただオタク仕様だけあって戦闘シーンの設定はかなり凝ってる。特にラスボスとの戦い前に味方を助ける戦闘シーンは、「これは斬新!」という演出でした。あの描き方のおもしろさがわかるのはある程度ゲームとかやってる人だなあとは思いますが、オタクをターゲットにした映画だけにあれはおもしろい試みだなあ。ヒット・ガールの特撮アクションも相当な見せ場です。

    アメコミに捧げるオマージュ的なところは日本人だとちょっとわかりにくいところがあるかもしれないけれど、主人公がYouTubeを通じて有名になったり、ヒット・ガールとビッグ・ダディがネットショッピングするくだりなどはネットユーザーなら思わずニヤリとしてしまうはず。演出含めて大変に楽しい作品でした。あまりに残酷なシーンがあるので万人向けとはいいがたいんですが、あの戦闘シーンは一見の価値ありかなあ。続編も予定しているみたいなので、ヒット・ガールのさらなる活躍を期待したいと思います。


    キック・アス Blu-ray(特典DVD付2枚組)

  • アバター2回目見てきた(ネタバレあり)

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    最近同じ映画しか見に行ってない気が・・・・・・。

    劇場を間違えるという大ハプニングにより本編は無事に最初から見られたものの、本編の前に放映されるファイナルファンタジーXIIIの3D予告を見られないことが大変気になっており、予告見たさに映画館行ってまいりました。

    (さらに…)

  • アバターは東宝系で見ようのススメ

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    最近ちょいちょい聞かれるのでさらっと書いておく。

    初動4億円と絶好調のアバターですが、個人的には東宝系での観覧をオススメしております。それはなぜかというと、東宝系だけは「ファイナルファンタジーXIII」の3Dバージョンが特別に放映されるから。

    TOHOシネマズ限定の『FFXIII』3D映像が公開決定! – ファミ通.com
    http://www.famitsu.com/game/news/1230564_1124.html

    画質にこだわるならIMAXもいいですが、IMAXは109系列なのでこのFFXIII特別バージョンが視聴できない。画質を取るかコンテンツを取るかはお好み次第ですが、あの美麗グラフィックを3Dで見られるというのは、3D映画館の差額200円分に相当するコンテンツかなと個人的には思います。

    TOHOシネマズ
    http://www.tohotheater.jp/

  • 「アバター」見てきた&超おもしろかった(たぶんネタバレなし)

    「アバター」見てきた&超おもしろかった(たぶんネタバレなし)

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    いやー、久々に映画を見たって気がした。

    映画「アバター」オフィシャルサイト
    http://movies.foxjapan.com/avatar/

    CMなどで話題のアバター、勢いでさっそく見てきました。しかも前々から興味津々だった3D対応の劇場で、初の3D映画体験も兼ねております。

    そういう意味では純粋なる映画の感想と、3Dとしての感想の2つがあるんだけど、前者についてはさすがのジェームズ・キャメロンともいうべきか、CGを多用した美しい映像が織りなす世界観がまさに映画だなあという印象。なんかジェームズ・キャメロンってタイタニックの人とか言われがちだけど、そもそもはエイリアン2やターミネーター手がけてた人なわけで、そういう意味ではこういう映画のほうがジェームズ・キャメロンとしてはしっくりくる。

    シナリオとしては特にすごいというわけでもなく、かといって凡庸というわけでもなく。ターミネーターシリーズもそうだけど、世界観がしっかり作ってあるので、そのあたりの話の流れはさすがですが、世界観を取り除いたストーリーはまあよくある話といえばそうなのかもしれない。

    ただもうこの映画はひたすらに映像美。アバターという異形の世界がまったく違和感なく受け入れられてしまうこのクオリティはひたすらにすごい。モンスターなんかも登場することもあって、印象としてはやはりファイナルファンタジーシリーズに近く、ああファイナルファンタジーの映画は早すぎたなあ、いまこのクオリティでやれば意外と受けるんじゃないかなあ、と思った。

    で、初の3D映画体験としてもこれが予想以上によかった。なんか3Dって目が疲れるんじゃないかとかいろいろ心配だったんだけど、確かに冒頭こそ違和感あったものの、30分もしたら3Dであることが気にならなくなっていた。今まで見たことのある3Dは10分程度の短いものがおおいので、3Dに体が慣れる前に終わっちゃってたから違和感残ったのかなあという感想。

    また、今までの3Dはいかにも映像が飛び出してくる、という演出が強かったけど、アバターは飛び出すというよりも背景の奥行きを広げるような描写で、無理に映像が飛び出すような演出が少なかったのも奏功しているかもしれない。

    劇場で配られる3Dメガネはこんな感じ。勢いで行ってしまったためにコンタクトにするのを忘れてた。メガネの上からも装着できるとはいえ、コンタクトにしといたほうが無難だとは思います。

    20091223170137.jpg

    メガネの中央にある隙間は、ここが3D映像を生み出す仕組みになっておりまして、指で隠すと3Dの効果がなくなる。これに気づいたら面白くなって映画の最中ずっと切り替えて「ほうほうこのあたりが3Dで書き込まれてるのか」とチェックして遊んでました。

    また、メガネの人も上から3Dメガネつけられますが、大事なのは3Dメガネについているストラップ部分。ここきっちり引っ張って頭に固定してあげないとずるずる落ちてきます。となりの人が映画終わった後「メガネが落ちてきてこまった」と嘆いていたので、3D見に行く人はここ注意しておきましょう。

    20091223170204.jpg

    個人的には3Dとアバターの相性もいいなと思った。アバターというのは人工的に作り出した宇宙人の体に、最新の技術を用いて人間の意識をつなぎこみコントロールしてしまうという話なんだけど、3D映画というのもその世界観に近い。一度3D映画を選択してしまうと、メガネを外しても字幕は二重でブレブレになってしまってまともに読めなくなるため、ずっと3Dの世界にいることを必然的に強要されてしまい、まったく違う世界にいるという感覚がまさにアバターに近いよなあと思った。

    3Dといっても前述の通り飛び出す映像というより奥行きを生み出して立体的な映像を作り出す手法なので、3D苦手な人も大丈夫なんじゃないかな。もちろん目が疲れたり3D酔いする可能性なきにしもあらずですが、今までにない体験できるという意味ではぜひ3D上映をおすすめしたいところです。

    あと1つ、予告編はきちんと見ましょう。あまりに勢いでいったために劇場を間違えるという凡ミスしてしまったのですが、なんとファイナルファンタジーXIIIが3D特別バージョンのCMで上映されるというオマケを僅差で見逃しました。これ悔しすぎるのでこのためだけにアバターもう1回行こうかと思っちゃうくらいですはい。

  • 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」見てきた

    「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」見てきた

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    ネタバレ避けてびくびく生きるのに疲れたので見てきました。できるだけネタバレなしエントリーにするつもりですが、そうはいっても人によってはネタバレになるかもしれないのでその点ご理解ください。


    ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 (EVANGELION:1.11) [Blu-ray]

    前回の「序」の時は非常に小さい劇場での公開でしたが、前回があまりにも人気だったからか、今回はかなり大規模に劇場を拡大。にもかかわらず映画館は満席ばかりで、2日前に予約しようと思ったら席がほとんどない状態。早めに行く場合はできるだけ予約していくことをオススメします。

    繰り返しになりますがネタバレしない方向には感想書くつもりですが、一応念のために続きを読むにしておきます。RSSの人は全文でちゃうんだけどごめんなさいね。

    (さらに…)

  • 「崖の上のポニョ」みてきた

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

     いや見たのは結構前なんですけどね、注目作だけにネタバレになってはいかんと思いながらも、自分がエントリ書くまでは他の感想を読まないようにしてたらどんどん他のエントリ上がってきていて読み切れなくなりそうなのでそろそろ書いておきます。

     その前に今までの宮崎アニメでいうと、自分の中ではナウシカ、ラピュタ、トトロ、魔女の宅急便がトップクラスで(カリオストロ入れていいなら5作品)、続く紅の豚はそこよりはちょっと落ちる、気楽に見られる娯楽作という感じ。そしてもののけ姫は「生きろ!」のメッセージがもううるさくなって、その後の作品もなんとなくメッセージ性みたいなのが娯楽よりも先に出ている感じがあってあまり楽しくないという感覚です。

     という評価軸をふまえた上でのポニョについて、続きは「記事URL」をクリックで! ネタバレになっちゃいけませんからね。 (さらに…)

  • 映画をそれなりに安く手軽にみる方法

    映画をそれなりに安く手軽にみる方法

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

     これは以下エントリーに捧げるオマージュです。

    映画をちょっとでも安くみる方法 | IDEA*IDEA
    http://www.ideaxidea.com/archives/2008/08/post_629.html

     かなりさまざまな映画を安く見る方法が紹介されていて必見のエントリーですが、こういう映画館ごとのイベントだったり、日にちが指定された割引だったりというのは日程を合わせるのが大変。なんとなくふらっと映画を見に行きたいときに、上記エントリーの方法ほど安くはならなくともそこそこ安くできる手軽な方法をこないだ実践してきたので、さくっとエントリしてみたいと思います。

     それははてなブックマークでも書いたのですが、チケット屋を使う方法。大黒屋を代表とするチケット屋は、映画封切り後でも前売り券を売っているので、映画館に行く前に立ち寄れば劇場に直接行くよりだいぶ安い。前売り券はたいてい1300円ですから定価の1800円より500円安い。2人で見に行けば1000円安くなるし、ちょっとした映画館での飲み食い代くらいにはなるのでは。

     ただ問題はそのチケット屋をどう探すのか、ということですが、ここはやはりケータイ会議参加メンバーらしいソリューションでお答えしたいと思います。

     それはドコモの携帯電話で使えるGoogle マップのiアプリ。これで「駅名 チケット」で検索すると、周辺のチケット屋が簡単に検索できるのです。この検索が秀逸なのは、たとえば大黒屋でもチケットを取り扱わないブランド系店舗は引っかからないところ。純粋にチケット販売店舗だけ探し当てられます。

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     検索結果が表示されたら、画面右下の「閉じる」を押すと地図が表示されます。

    CIMG3996?

     あとは「3」を押して適宜拡大しながら、チケット店舗周辺の地図を表示するだけ。Googleマップは方角までは示してくれませんが、駅周辺ならランドマークも多いのでだいたいわかるのでは。

    ?CIMG3998

     かなり便利なこの方法ですが、注意点をいくつか補足しておきます。

     まず、前売り券はあくまで前売りのためのものなので、しばらくすると在庫切れになることがあります。なので映画の上映終了期間直前とかだとチケットなくて涙目になることも。できれば封切りから数週間以内を狙ったほう外衣と思います。体感ですが1ヶ月経つとしんどいかなー。

     もう1つ、前売り券には劇場指定のものがあります。たとえば東急グループの株主優待券みたいなの。先に予定していた劇場と違うところだと微妙にスケジュール狂ったりしますので、映画を見ることが決まったら早めにチケット確保しましょう。

     そしてさらに、チケット確保したはいいが映画館が混んでいて入れない、なんて悲しい事態もないわけではありません。満員が見込まれるような映画であれば映画館に電話して状況聞いておくとよいかも。

     まああれだ、結局はマメに行動するのが一番ってことですね☆?

  • 映画「L change the WorLd」見た

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

     そういやエントリするの忘れてた。

    『L change the WorLd』公式サイト
    http://wwws.warnerbros.co.jp/L-movie/

     まだまだ人気の作品なので、映画の感想は「続きを読む」に箇条書きでまとめます。Webでアクセスしている人は画面下の「記事URL」をクリックしてください。

    (さらに…)

  • 映画「陰日向に咲く」見てきた

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

     岡田くんかっこいいよ岡田くん。

    映画「陰日向に咲く」公式サイト
    http://www.kage-hinata.jp/index.html

     原作は同名の劇団ひとりによる小説。もともと劇団ひとり好きだった私としては、この小説も非常にハマって読みました。内容はそんなにボリュームないんだけど、オムニバスのストーリーがみごとにリレーしていって、それがみごとにつながるシナリオのうまさと、1人1人が劇団ひとりのコントにでてきそうなほどきちんとキャラが構成されている。お笑い芸人の小説という評価を除いたとしても十分に楽しめる一作だと思います。

     そんな陰日向に咲くが映画化され、そして主役はV6の岡田くんということで、男のクセにジャニオタな私としては見に行かないといけないわけです。といってもジャニーズなら全部ってわけじゃないですけどね。そしてマイブームのジャニーズNo.1はNEWSの増田くんであります。まっすーかわいいよまっすー。

     で、実際に見てきたんですが、正直言って感想は微妙。原作では1つ1つの話が順々につながっていって、それが全体としても話としてうまくまとまっているんですが、映画だと岡田くんと宮崎あおいを主役においたせいか、全部のシナリオを主役にむすびつけようとしちゃって、結果として全体のバランス感を欠いていた気がする。

     んで、1つに話を集中するあまり、秋葉オタクのストーリーが完全に浮いちゃった。あれどこの話ともリンクしてなくて、原作しらない人だとあの話が何で入っているか理解不能なんじゃないだろうか。個人的にはあのエピソード好きなんだけどなあ。

     で、どうも見ていて既視感というか、こんな演出あったよなあと思っていたら、脚本の「金子ありさ」という名前をみてちょっと納得。

    ?金子ありさ – Wikipedia
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E5%AD%90%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%95

     映画「電車男」もこの人なんだけど、あれも全体のストーリーはいいのに、途中で今まで電車を応援していた人たちが電車のホームを舞台にして主人公を励ますシーンがあって、せっかく匿名かつPCの向こうの人たちがリアルタイムに応援していたという電車男ならではの良さが壊れちゃってた気がする。

     なんというか「言葉にしないで伝わる」という良さに対して、それ言葉でそのまま表現しちゃう、みたいな演出が多い気がするんですよね。原作はそれぞれのストーリーが1つのお話として成立しながらもつながっていき、最後には陰の主人公が浮き上がると構成がほんとおみごとだったのに、ネタバレになるから詳しくはかかないですけど、最後のシーンに全員を詰め込みすぎて興ざめになっちゃた気がする。

    ? といいつつ、原作も一度読んでからかなり時間が経っているのでストーリー結構わすれてたり。なのでもう一度読んでみようかなと思ってます。たしか原作には女子高生のエピソードもあった気がするんですが、それも映画にはなかったような。

    陰日向に咲く
    陰日向に咲く