そういやエントリするの忘れてた。
『L change the WorLd』公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/L-movie/
まだまだ人気の作品なので、映画の感想は「続きを読む」に箇条書きでまとめます。Webでアクセスしている人は画面下の「記事URL」をクリックしてください。
まずはこの映画を見終わって痛烈に思ったこと。
? 福田麻由子ファンはとりあえず見とけ
ドラマ「ラスト・プレゼント」以来痛烈にファンであります福田麻由子。今回も主役級のポジションでいい演技してます。子役は大成しないというのが常ですが、福田麻由子はそうとう期待しているので今後がんばってほしい。
- 監督違えば映画は違う
今回の監督は「リング」で知られる中田秀夫監督で、映画自体もホラー要素が強く、複雑にからみあったストーリー展開はないに等しい。
話の流れはジェットコースター的で、用意周到に貼られた伏線というのはほとんどない。謎解きはあるはあるんだけど、それは数学の問題だったりパズルだったり、心理的なトリックじゃない普通の問題でしかない。この点はロサンゼルスBB事件に似てるなあと思った。
小説の場合、犯人が起こした3つの殺人事件に残された隠しメッセージを元に、第4の殺人事件を防ぎつつ犯人を逮捕する、という流れなんですが、その隠しメッセージというのが「殺された人のアルファベットを並び替えてうんぬん」とか「死体の形が何かを示しているうんぬん」とか(※実際の内容とはあえて違う描写してます)、そういう細かいトリックには興味ないんだよね。それは名探偵コナンとか金田一少年の事件簿でやってくださいと言いたい。
カイ氏伝: デスノート小説版「アナザーノート」読んだ
http://blogging.from.tv/archives/000152.html
映画の前後編、特に後編は賛否両論ながらも原作とは大胆にアレンジしつつ、それでいてデスノートのルールを忠実に守った上でのあっと驚くシナリオを見せてくれた。それに対して今回のスピンアウトはあまりにシナリオが凡庸です。最後の最後は「!」と思うけれど、あれはシナリオの妙というより単なる原作へのオマージュだしね。
- Lのキャラ設定が甘い
途中でLが港まで全力で走り、息を切らせるシーンがあるんだけど、Lは息を切らせちゃだめだ。どんなに運動したって平然としているのがL。それは原作でLと月があれだけ熱いテニスの試合を繰り広げても顔色一つ買えず、Lと月との壮絶な殴り合いでもそうだったことを考えれば当然の設定だと思う。
原作と違うキャラで設定変えるなとは言わないけど、スピンアウト作品というのは本編のキャラクターを活かした作品なんだからそこは大事にしてほしい。あと何より、松山ケンイチって素顔はLとほど遠い太い顔で、化粧と表情でLっぽく見せているだけに、息切れした瞬間はものすごい自分に戻っててLに見えなくなったのね。それがすごい残念だった。
- ナンチャンがミスキャストすぎる
誰だあれ選んだのは。あまりにひどすぎて全体のバランスぶちこわしとる。
- MacbookにSDカードスロットなんてねーよwww
LにMacのイメージつけたいのはわかるけどあれはないわーwww
まあ全体的に単なるジェットコースタームービーで、デスノートの冠取ったらまったくデスノートと関係ない中身ですね。せっかくのスピンアウトなんだからキャラや世界観をもうちょい活かしてほしいですが、スピンアウト映画なんてそんなもんですかね。