アバター2回目見てきた(ネタバレあり)

※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

最近同じ映画しか見に行ってない気が・・・・・・。

劇場を間違えるという大ハプニングにより本編は無事に最初から見られたものの、本編の前に放映されるファイナルファンタジーXIIIの3D予告を見られないことが大変気になっており、予告見たさに映画館行ってまいりました。

で、結局ファイナルファンタジーXIIIの予告編は1月5日までで見られなかったんだけどな……。

しかしながら2回見ると1回では見えなかった細かいところも見えてなかなかおもしろい。やっぱり1回目はどうしても3Dばかりに目がいってしまって細かい設定きちんと見てなかったりしてちょっと「???」というか、まあそういう設定なんだろうなと流してたんだけど、よく見たらちゃんと説明してた。

例えば惑星パンドラはマスクをしないと死んでしまう設定は、見てれば当たり前に理解できるんだけどどこで説明してるんだろう、と思ったら冒頭で兵隊がパンドラに乗り込む瞬間に1回だけ説明しているのね。あのあたりは3Dメガネ調整するの夢中になって気持ちがおろそかになっていたので気づいてなかったよ……。

予想通りか予想以上のアバター好成績により周囲でもアバターの感想をよく見かけるのですが、否定肯定の2つに分かれる中で「シナリオがつまらない」という声を良く聞くんだけど、個人的にはきちんと伏線も張ってるし起承転結もしっかりしてるし、シナリオだけで引きつけるほどシナリオが素晴らしいとは言わないけれど、いわゆる映画の水準は十分クリアしてるなと思います。

ジェイクがトルーク・マクトになるとか、ジェイクとネイティリが恋に落ちたりとか、ジェイクが最後にナヴィになれるという伏線はまあベタベタとしても、ネイティリと修行するとき高いところから落ちる訓練が、最後大佐の飛行機を爆破して落ちていく際に命を助ける技になったりと、ジェイクが成長する過程がきちんと描かれている。あまりにも綺麗な流れすぎて、最後ネイティリ殺されてしまうんじゃないかとハラハラしてましたがそこはアメリカ映画的ハッピーエンドで良かった良かったw

きっとアバターが話題作だからこそそう言われてしまうのであって、美味しんぼでいうとハンバーガーの巻や天ぷらの巻に近いことが起きてるのではなかろうか。と言ってもわからない人多数と思われるので一応解説すると、ハンバーガーについてはいくら最高級の肉を使っていても、バンズがおいしくないとバランスが悪くなりすぎ、肉もバンズもそこそこのレベルで組み合わせたほうがおいしく感じるというお話。天ぷらのほうは先代の名人と同じくらいおいしい天ぷらを作っているのに、「先代は名人だった」という思い出が強すぎてどうしても過小評価してしまうというお話でした。

そもそもジェームズ・キャメロンといえばエイリアンだってエイリアンがおそってきて戦うだけ、ターミネーターも未来からターミネーターがやってきて戦うだけという、そもそもストーリーを練り込む人ではないわけで、むしろ世界観や映像美を大事にする人だと思っているからそこでの違和感もあまりないかな。まあ面白いかどうかというのは個人の感想なので正解なんてものはないのですが、あの目が疲れる映画でシナリオまで複雑に入り組んでたら3D慣れしてない日本人的にはそうとう大変かなーと思いましたはい。

まあそんな前置きはさておきストーリーで気になった部分について。最大のポイントは誰もが思う「ナヴィ族の求愛行為ってそれかよ!!!!」ということ。せっかく尻尾で絆を結びあう設定なのになぜそこだけ人間式なのだ……。あそこまで行くとジェームズ・キャメロンが「あえて尻尾ではない人間式求愛に設定した」としか思えないわけで、そのあたりの裏話は聞いてみたいわー。

あとは最後の決戦で、ナヴィ族が敗色濃厚となったときにパンドラの生き物が協力してくれて、「エイワが願いを聞いてくれた!」と感動してるんだけども、あれも別に協力じゃないと思うんだね。グレイスの調査によればパンドラの木々は人間の脳にも匹敵する神経を持っていて、つまりはあの惑星は生きているという話。だから自分が危険になれば身を守るために行動を起こすわけで、ある意味白血球と同じようなことが起きただけだと思うんだな。そもそもネイティリ自身「エイワは自然の調和を守るだけ」と言っていたので、外敵が来たら自分の身を守っただけであり、別に力貸したわけじゃないよなという。

面白かったのは一緒に行った人が「大佐の悪役っぷりにほれぼれした」って評していたんだけども、自分には大佐がまったく悪役に見えなかったのね。あれは単にナヴィに共感を覚えた人間側の視点で書かれているだけであって、あれを「幻の宝が眠る惑星へ冒険に来たら、そこは危険な原住民が住む星だった」って描いちゃえば立場は逆転する。むしろ「きちんと働いたら足をやる」って約束してくれているあたり仁義に厚いし、最後まで可能性を捨てずに戦い続けるという意志の強さは単なる悪と片付けるには惜しいキャラだと思った。まあ戦いにおいてどっちが正義ってのも難しいよね、って思ってしまうのはエリア88で育ったからだろうか。

ちなみにキャラで言えば一番好きなのはトルーディ。大佐の船にヘリ1機で攻撃しかけたときはかっこよかったなー。ナヴィでもないのに最後はナヴィと同じ決戦の化粧をしてたり、すごいチャーミングだった。しかし経歴を見るとなかなかとんでもない人のようですな……。

ミシェル・ロドリゲス – Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%89%E3%83%AA%E3%82%B2%E3%82%B9

全般的に3Dというアトラクション性が強い作品なので2度目でも楽しめた。あれが人間が竜にのって空を飛ぶのではなく、異形の存在だからこそ違和感なくファンタジーとして入れたのかな。ただ、休日に行った1回目に比べると2回目は仕事の後でいったこともあって疲れていたのか、3Dに慣れるまで時間がかかった。やっぱりすべての映画が3D化ってのはちょっときびしいかなと思ったのと、体力きちんと温存して見に行くことをオススメします。


アバター2回目見てきた(ネタバレあり)” への3件のフィードバック

  1. ピンバック: 市村の感想

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