投稿者: カイ士伝

  • M-1グランプリ 2015の感想と俺ベスト

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    松ちゃんも島田紳助もいないM-1なんてどうせつまらないと思っていてごめんなさい。ここ数年のお笑いバトルで一番粒ぞろいで面白かかった。多少の差はあれどつまらない組がほぼいないくらいのクオリティの高さ。

    審査員もさすがの芸人が揃ってるので、評価だけでなく受け答えが面白い。結果としても割と納得感あり、さすがに王者になる人たちの審査はすばらしいなと思った。

    ファーストステージ

    出番 コンビ名 実順位 俺ベスト 総合得点
    1 メイプル超合金 7位 4位 796
    2 馬鹿よ貴方は 8位 8位 791
    3 スーパーマラドーナ 5位 7位 813
    4 和牛 6位 5位 806
    5 ジャルジャル 1位 6位 834
    6 銀シャリ 3位 1位 818
    7 ハライチ 9位 9位 788
    8 タイムマシーン3号 4位 2位 816
    9 トレンディエンジェル 2位 3位 825

    メイプル超合金

    今田も言ってた通り、トップバッターであそこまで笑いを取ったのは初かも。いかにも女性がボケだろうというおおよその想像を超えて男がとんでもないボケを繰り広げるという予想外の展開に加えて1つ1つの笑いも面白かった。特に「Wi-Fi飛んでる」は最高すぎたw 期待としては決勝でもう1ネタ見たかったけどおしくも、というところ。

    馬鹿よ貴方は

    笑いとしては面白い。でもそれ2人でやってる意味ある? 感が強いので漫才としては大幅減点。ツッコミがタダそこにいるだけで全然活きてない。

    スーパーマラドーナ

    こちらもネタとしては面白かった。だけどツッコミのおかげで広がった感がちょっと乏しい。ただポイントポイントでいいツッコミはしてた。「料理界の川越シェフ」は番組でもいじられてたけどナイスツッコミ。ボケが1人で突っ走りすぎてツッコミの活躍が乏しかったのが残念。

    和牛

    以前と変わらないスタイルだったけど、ネタのやり取りは面白くなっていた。ツッコミが右往左往してどんどん意見を翻していく様も面白い。

    ジャルジャル

    1つ1つのポイントは面白いんだけど、それ4分間つなげてやる意味があるのかというところが疑問。4分というつながりがあまり意味なくただただ短いネタを連打している感があった。ただ今までのジャルジャルでは一番面白かった。

    銀シャリ

    今回全組を通してナンバーワンに面白かった。ボケの面白さをツッコミが更に広げる辺りの展開はもう天才的で、俺の好きな銀シャリワールド全開だったなー。「株式会社野菜からセロリだけベンチャー」「グループ名ボンジョビでボーカルボンジョビ」とかいちいち言葉がおもしろい。もう1回見ようっと。

    ハライチ

    言い換えネタから変えてきたのはよかったけど、ちょっとやりとりが単調だったかなー。あと2人の緊張が見て取れた。会場にのまれた感あるかな。

    タイムマシーン3号

    前半はいつもの流れで面白いけどそこまででは、と思ったら予想外の立場交代で一気に流れつかんだ。これ全然決勝行っても勢いだったなあ。惜しい。

    トレンディエンジェル

    敗者復活の流れをそのまま持っていった感じ。結構噛む部分も多くて、これ敗者復活じゃなく普通に出てきたら結果違ったのかもな。

    最終決戦

    票数 順位 俺ベスト
    銀シャリ 2票 2位 2位
    トレンディエンジェル 6票 1位 1位
    ジャルジャル 1票 3位 3位

    最終決戦では全体的にクオリティが落ちてきた。まあそりゃファーストステージに一番のネタを持ってくるのが当然なんだけど、その落差がすべて票に反映された感じ。

    トレンディエンジェルは1本目のほうがよかったけど、それでもそこまでネタの落差がなかった。銀シャリはネタのクオリティとして1本目がよすぎた。そして1本目と大差ないジャルジャル。最終決戦に関してはほぼ結果通りの感想です。

    感想

    とりあえずメイプル超合金がガッツリ爪跡を残していった感あり、今後一番伸びそうなのはメイプル超合金な気がする。むしろ他のネタも見てみたいし。

    銀シャリ、すばらしく面白かったんだけど今までもそこそこ売れているからこっから大きく伸びるとかにはならないのかもなあ。まだ放送作家に行くには早いのでもうひとがんばりして欲しい。ほんと優勝しても間違いないくらい1本目はおもしろかったので。

    あと、同じく敗者復活から上がってきたトレンディエンジェルにちゃんと票を入れたサンドウィッチマンの富沢は漢だなと思った。まあお笑いとして当たり前といえばそうなのかもだけどね。

    とりあえずそんなところで。

  • 「ゼルダの伝説 トライフォース3銃士」がゼルダを名乗って欲しくないほど残念なデキだった

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    ゼルダシリーズは大好きだからこそシリーズ作品は一通り買うことにしているのですが、本作に関しては心からゼルダを名乗らないで欲しいというクオリティでした。また1つ青沼ゼルダへの苦手度が高まったな。

    ゼルダの伝説 トライフォース3銃士 | ニンテンドー3DS | 任天堂
    https://www.nintendo.co.jp/3ds/ea3j/

    ここ最近の青沼さんが手がけるゼルダは「全体的に面白いんだけど味付けが蛇足」感を感じる仕上がりで、あまりにゼルダへ求める期待が高すぎるがゆえについつい厳しく見てしまうけど、ゲームのクオリティとしては十分に高い、という感覚でした。しかしそれに比べてもこの3銃士はそうとうにレベルが落ちるというか、ゼルダであることの意味をほとんど感じない仕上がりです。

    本作はオンラインを前提にしたゲームになっていて、オンラインで3人同時プレイができます。オフラインで、1人で3人操るモードもあるのですがそちらは後述。

    まずはオンラインモードですが、ある程度ステージが分かれてはいるものの、プレイするレベルに制限はないので、一番最初のステージで初めてプレイする時でもすごいレベルの高い人とマッチングすることも多々。というか発売日でやりこまない限り、最初の頃は自分よりもうまい、もしくはすでにクリアしたことがある人たちとプレイすることになります。

    そしてこれがゼルダの肝である謎解き要素に深く絡むのですが、このゲームには複数人で同時に解かないといけない謎がたくさん存在する。だからこそマルチプレイが面白い、という教科書通りの展開にはならず、うまい人だけが謎の解き方を知っていてステージをガンガン進めていくのを、初心者は後ろからただ見つめるばかりというのが現実でした。

    もちろん3人いないと解けない謎もあるのだけれど、それもすでにプレイ済みの人が「ここでこうしろ!」というジェスチャーを送ってくるから自分で謎を解く楽しみがほとんどなく、ただただうまい人についていって課題をこなすだけの退屈な作業になってしまう。ボスキャラなんかも強い武器もってる人が1人で倒してしまったりした日には全然楽しみがない。

    これはもちろんMMORPGやMORRGでも同じ話なのですが、これらのゲームは謎を解くことよりキャラを育てたりコミュニケーションすることが主眼なので、強い人とダンジョンに行って助けてもらうのも楽しい。一方で謎解きを楽しむのが魅力のゼルダなのに謎は他人にバシバシ解かれてしまうし、アイテムはランダムだからいい物もらえるわけでもないというのが非常に疲れる。オンラインゲームとして何か根本的に設計間違えている感があります。

    しかもステージセレクトもランダムだから好きなところに行けるわけではなく、初心者にとってこれも苦痛。クリアしていないステージにどんどん挑戦したいのに、周りの仲間がそこを選んでくれなければ常に1/3の確率でしか行きたいところにもいけない。このあたりのマッチングも課題大きいです。

    そしてさらに問題なのが1人プレイ。1人プレイのときは3人のキャラクターを自分で操るのですが、これがオンラインプレイそのままの仕様になっているのでまともに1人でプレイできない。3人プレイの時は3人がそれぞれ動けるからタイムラグがほとんどないのですが、1人だと操作できるのが常に1人だから敵がたくさんいるとそれだけでパニックになるし、事実上タイムロスが多すぎてプレイが辛い。たとえば1人プレイの時は時間を止められるとかそういう補助機能が入っていればまだしも、ほんとにオンラインプレイを投げっぱなしただけのゲームになっているから1人プレイがつまらなすぎる。

    オンラインプレイは謎を解けないからフラストレーションがたまる、一方で1人プレイも操作体系が投げっぱなし過ぎてイライラすると、今作に関してはほんとにいいところがない。というか謎を解くことが楽しめないタイトルにゼルダをつけるのはどうなのかという気持ちしか無く、実際にプレイしてみてもキャラクターこそゼルダだけど、ゲームから伝わってくる楽しさとかオリジナリティにゼルダを全然感じない。

    レベルが同じくらいの人と常に3人でプレイするのであれば前述の課題もなくなるので楽しめるとは思いますが、これまた3人を必ず揃えるというのがハードルが高い。任天堂社内の知り合いだけでやってたら楽しいだろうけど、これとても一般の知らない人たちがオンラインでプレイすることまったく考えていない仕様だと思いました。

    ここ最近はスプラトゥーンやマリオメーカーなど、新しいタイトルの評価が高い一方で、歴史も長くファンも多いゼルダをこれだけ残念な仕上がりにしてくるのはほんとにIP大事にしてるのかと疑うレベル。トワイライトプリンセスのリメイクは元ネタあるからそこそこ安心として(また変な要素入れてきそうな気もするけど)、Wii Uのゼルダがどうなってしまうのかちょっと不安になるタイトルでした。

  • 【書評】洋酒に詳しくない人も洋酒を好きになれる「白熱洋酒教室」

    【書評】洋酒に詳しくない人も洋酒を好きになれる「白熱洋酒教室」

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    「白熱日本酒教室」に続き、作者のむむさんこと杉村さんに献本いただいておりました。ありがとうございます!

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    この「白熱洋酒教室」は、その名の通り、前作「白熱日本酒教室」に続いて洋酒のなんたるかを教えてくれる本。以前の「白熱日本酒教室」についてはこちらをご覧下さい。

    【書評】「白熱日本酒教室」は日本酒好きがもっと日本酒を好きになれる1冊 – カイ士伝
    https://bloggingfrom.tv/wp/2014/11/26/13658

    自分の場合、好きなお酒は日本酒とクラフトビールで、その他のお酒はあれば飲むけどそこまで積極的ではなかったのですが、最近ちょっとずつその嗜好が広がりはじめ、洋酒もちょこちょこと手を出すようになりました。

    というのも以前までは「お酒はおいしいごはんとあわせたい」という意識が強くて、ごはんに合いにくいお酒はあまり好みでなかったのですよね。ところが最近は仕事が遅くなることも多く、「終電までのちょっとした時間に軽く飲みたい」という要望に加え、オフィスの下にHubがあることでちょこちょこウィスキーにも手をだすようになり、「食べ物をあまり食べずにお酒だけをじっくり味わう」点でなかなかウィスキーもいいものだな、と目覚め始めてきたのです。

    そんなナイスタイミングでいただいたこちらの「白熱洋酒教室」は、日本酒ほど熱を持って調べていなかった洋酒に関する情報がわかりやすく載っていて目からウロコ。そもそもウィスキーの名前の違いも全然わかってないレベルだったのですが、作り方から国ごとの特徴まで丁寧に分類されているのが非常にわかりやすい。

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    もちろん本書のテーマは「洋酒」なのでウィスキーに留まらずラムやブランデーまで幅広く網羅。今までラムとブランデーもよくわからず飲んでたのですが、原材料や作り方などを知るとまたちょっと味わい方が変わってきて、飲んだことないお酒も飲んでみようかという気持ちになります。

    今までウィスキーは名前でなんとなく選んで飲んでいたのですが、こういう国ごとの特徴とかを知るともっとこだわって飲みたくなりました。そういう意味でもこの本は洋酒に興味ある人より、洋酒はさほど詳しくないけどたまに飲む、もしくは洋酒をこれから覚えてみたいという人にとてもお勧めしたい本だなと思いました。


    白熱洋酒教室 (星海社新書)

    欲を言うなら洋酒のほうはカバーが白じゃなく茶色系だったらわかりやすかったんだけど、星海社の新書は全部白で統一されているのかな。デザインがかなり似ているだけに並べると間違えやすかったのですが、他の本比べると帯も黄色で固定されてるっぽいのでここは仕方ないのかな。

    振り返れば白熱日本酒教室も、日本酒の情報をある程度持っている自分が読むより、日本酒これから覚えたいという人のほうが発見が多くて面白かったのかもしれない。日本酒の個人的啓蒙活動にまた改めて白熱日本酒教室も活用していかねばだな。


    白熱日本酒教室 (星海社新書)

    なお、白熱洋酒教室に加えて白熱日本酒教室共に、12月12日、13日の両日東京カルチャーカルチャーでイベントが開催されます。残念ながら私は日程が合わず参加できないのですが、日本酒や洋酒をこれから覚えたいという人は、本の開設を聞きながら実際にお酒を飲めるという一挙両得なイベントになっているのでよろしければご参加くださいませ。

    『白熱洋酒教室特別講義 in TOKYO〜人生を変える一杯に会いに行こう〜』 TOKYO CULTURE CULTURE:@nifty
    http://tcc.nifty.com/cs/catalog/tcc_schedule/catalog_151113205064_1.htm

    『白熱日本酒教室 in TOKYO〜いま、日本酒が面白い!!〜』 TOKYO CULTURE CULTURE:@nifty
    http://tcc.nifty.com/cs/catalog/tcc_schedule/catalog_151113205065_1.htm

  • 「人生の教訓」を学ぶ美味しんぼ珠玉のエピソード俺ベスト5

    「人生の教訓」を学ぶ美味しんぼ珠玉のエピソード俺ベスト5

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    知人に美味しんぼのすばらしさを力説していたら、「じゃあお勧めのエピソード教えろ」という話になり、今回のブログが生まれました。

    くだんの鼻血問題だけでなく、赤ちゃんにはちみつ食べさせちゃったエピソードやらWindowsをやたらめったらDisるエピソードなど問題も多い美味しんぼですが、そうした問題回もありながらやっぱり美味しんぼは面白い。単なる食べ物の紹介に終らず、食べ物とヒューマンドラマをうまく組み合わせたとてもよいエピソードも多々あります。

    とはいえ美味しんぼの名エピソードは「このあらいを作ったのは誰だ!」「士郎の奴め」「明日ここに来て下さい、本物の……」という名ゼリフ回、超能力でタイムスリップして最高の吸い物を作るトンデモ回、悪い人だと思ってたけど和解して仲間になるジャンプ回など、回によっていろいろな特色があります。すべての中から珠玉のエピソードを選ぶのは数が多すぎるので、今回は「人生の教訓」として学ぶことの多いエピソード5つ、というテーマで選んでみました。

    選んだのはあくまでベスト5なので順位は不動。また、「このエピソードも教訓回としていいよね」というのありましたらぜひどしどし情報お寄せ下さい。

    不器量な魚(18巻「生肉勝負!!」収録)

    金沢にある有名料亭で働く職人の森口。料亭の大旦那からは「自分の娘と結婚してこの店の跡取りになれ」と言われていたのに、気がつけば結婚するはずだった相手は自分の後輩と結婚してしまい、怒りを覚えた森口は店を飛び出して独立。一方、名誉ある茶会イベントで料理を担当する料亭だったが、大旦那が体を壊してしまった上に後輩は大きなイベントを仕切るまでの腕ではない。料亭の従業員から、なんとかこの茶会を助けて欲しいと泣きつかれるも、けんもほろろに断る森口。

    どうして結婚予定の相手に相手にフラれたのかと質問され、「自分が醜男だから」と嘆く森口を笑い飛ばす山岡士郎。それに対して怒る森口と山岡とのやりとりがこちらです。

     (原作:雁屋哲、作画:花咲アキラ「美味しんぼ」BookLive!電子書籍版18巻・150ページ)
    (原作:雁屋哲、作画:花咲アキラ「美味しんぼ」BookLive!電子書籍版18巻・150ページ)

    「素材の良さに自信を持て」というのは美味しんぼでも多く、究極対至高のスパゲティ対決、男勝りだった女性寿司食人が女性であることの武器を確認するなど、同様のエピソードも多い中で、このエピソードは「他人の評価など気にせず自分に自信を持とう」という考え方がとても好き。仕事にしても趣味にしても、他人がどうこういうことに振り回されず、自分の道を貫くのは簡単なようでいて簡単ではないですが、自分の中に誰にも譲れない武器を持っていれば他人の考えや意見に惑わされることもないのだなと考えさせられます。

    ちなみにこの森口が得意なのが「ゴリ」という見映えのよくないけど味はうまいという魚で、最後は森口をゴリに例えてからかいつつも、ちゃんとしたご褒美もやってくるというヒューマンドラマ性もこの回の見どころです。

    二代目の腕(8巻「飲茶」収録)

    名人と呼ばれた天ぷら職人だった親の後を継いで天ぷら職人になったものの、「先代よりも味が落ちた」と常連たちは店を離れて閑古鳥状態。その状態を山岡士郎は「味ではそこまで差はないものの、先代が評価されすぎていたゆえに先代と同じレベルでは評価されないのだ」と看破。

     (原作:雁屋哲、作画:花咲アキラ「美味しんぼ」BookLive!電子書籍版8巻・210ページ)
    (原作:雁屋哲、作画:花咲アキラ「美味しんぼ」BookLive!電子書籍版8巻・210ページ)

    これは割と身の回りでもよくある話で、過去を懐かしみ高く評価しすぎるあまり、現実を正しく見ることができないという人も多い。要はブランド権威主義に近いところもあるのだけれど、現実としてそういう人が多い以上、「同じくらいおいしい!」と言い張っても何も変わらないわけで、その価値観をひっくりかえしてやる何かしらの手法が必要になる。

    今回の天ぷらにおいて山岡士郎が取った秘策はなんなのか。それはネタばらししてしまうと面白くないのでぜひ該当巻を手に取ってお確かめ下さい。個人的にもこの手法は大好きで、こびりついてしまった偏見を解くのに直球で攻めるのではなく意外な手法で攻める、北風と太陽的なやり方です。

    画伯とブリ(25巻「対決!!スパゲッティ」収録)

    体調を崩した上に最愛の妻に先立たれ、すっかり描く気力を失った有名画伯と、なんとか元気づけようとする山岡士郎の仲間たち。ブリが大好物という画伯に「最高のブリ料理をご馳走しますよ!」と言った山岡士郎だったが、料理の会場は古ぼけたビルの地下一階、そして出されたメニューはブリ大根のみ。「どういうことだ!」と怒り狂う周囲をよそに、画伯はこのブリ大根で元気を取り戻すのでした。

     (原作:雁屋哲、作画:花咲アキラ「美味しんぼ」BookLive!電子書籍版25巻・155ページ)
    (原作:雁屋哲、作画:花咲アキラ「美味しんぼ」BookLive!電子書籍版25巻・155ページ)

    海の近くで育った画伯に海を見ながらブリを食べさせるのではなく、ブリ大根に込めたブリの味を持って海のすばらしさを伝える。このページで「これが海だったらこんなに生き生きと潮風を感じることもなかっただろう」という通り、海を感じさせるのに海を見せるという安直な手法よりも、敢えて老朽化したビルで味わうことでブリの中に広がる海を感じさせるという手法もうまい。

    これも実に身につまされるというか、海の物を食べたいから海に行けばいいという単純な発想よりも「この人が本当に求めているものは何なのか」までもう一歩深く突き詰める姿勢は、常に意識しておきたいものです。

    生肉勝負(18巻「生肉勝負!!」収録)

    究極対至高の生肉対決、審査員の中に馬主がいるにもかかわらず馬肉メニューを用意し、審査員から非難ごうごうの山岡士郎。実はこれ、相手に花を持たせるために山岡士郎がわざと負ける回なのですが、この審査員のいう「料理が人間の上に君臨することは許されません」という言葉が実に深い。

     (原作:雁屋哲、作画:花咲アキラ「美味しんぼ」BookLive!電子書籍版18巻・47ページ)
    (原作:雁屋哲、作画:花咲アキラ「美味しんぼ」BookLive!電子書籍版18巻・47ページ)

    若い頃にこの回を読んだときは「究極のメニューを追求するなら審査員の好みではなく本当にうまいものをだすべきだ。馬肉出すのも間違っていない」と思ってたんですが、今改めて見るとそれはやっぱり傲慢かもしれない。もちろん、こんなこと言い出したらイスラムの人には究極の肉料理をそもそも出せなくなってしまうのですが、それでも目の前にいる人が食べられないものを「これが究極だから」として出すのはやっぱりエゴであり傲慢かもしれないなと思うようになりました。

    例えばインターネットの世界で言うならば、すべてのWebページはリンク自由なのですが、それでも「トップページにリンクしてください」という人の気持ちは尊重してあげたい。理屈ばかり正論を振り回すのではなく、その場の人に応じて立ち振る舞うことの大事さにきづきはじめたのはもういい年だからということですかね。

    鍋対決!!(31巻「鍋対決!!」収録)

    究極対至高の鍋対決、「鍋は地方ごとこだわりがあるから1つに絞れない。だからみんなが好きな具材を入れられる寄せ鍋にしよう」と考えた究極陣営に対し、海原雄山率いる至高の陣営は「究極の5大鍋」と称し、蟹やふぐ、すっぽん、あわびなどこれでもかというほどの高級食材を投入。その判定はというと、高級食材をたらふく使った至高側に軍配が上がるのでした。

    (原作:雁屋哲、作画:花咲アキラ「美味しんぼ」BookLive!電子書籍版31巻・196ページ)
    (原作:雁屋哲、作画:花咲アキラ「美味しんぼ」BookLive!電子書籍版31巻・196ページ)

    究極側は全国の鍋を調べれば調べるほど、地域ごとに鍋のこだわりがとても強いことを知り、「この鍋が一番とはとても言えない」と考えてすべての具材を取り揃えた「万鍋」を仕立て上げるのですが、それは結局周りの目を気にしすぎるあまり「究極」であることを忘れてしまった本末転倒な料理になってしまった。これも本当に他山の石で、ついつい周囲の目を意識しすぎて周りに受けることばかりを考えてしまうと本題を見失ってしまいがち。

    とはいえお前1人で5つも鍋出すのずるくねえかという思いはありつつそこはそれ、スパゲティ対決でも複数のスパゲティ出してたのだから1つの鍋に絞ってしまった山岡さんが不利すぎました。

    こんな感じでエピソードを5つほど抜き出してみましたが、美味しんぼにはほかにも名エピソードがいっぱい。後半の料理うんちく回、特に日本味巡りや海外取材系はほんとにただの料理マンガすぎて全然おもしろくないのですが、前半戦はこういうヒューマンドラマ主体のエピソードばかりなので、ぜひ1巻から手に取って読んでいただけるとこれ幸いです。1巻の頃の山岡士郎はとがっててよかったなー。

  • 「WordCamp Tokyo 2015」行ってきた

    「WordCamp Tokyo 2015」行ってきた

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    1年に1度の祭典、「WordCamp Tokyo」行ってきました。WordCamp自体は別の地域でも定期的に開催されるのですがまあそれはそれ、東京は1年に1度ということで。

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    WordCampとは、人気のブログツール「WordPress」をテーマにしたイベント。エンジニアもデザイナーもWeb制作者もマーケティング担当者もブロガーも、WordPressのみならずWebサイトに携わる人を幅広く対象とした1年に1度の大規模イベントなのです。

    WordCamp Tokyo 2015 | 2015年10月31日(土)と11月1日(日)の2日間、「More Publishing」をテーマに WordCamp Tokyo 2015 を開催します!
    https://tokyo.wordcamp.org/2015/

    2011年には運営にがっつり参加し、2012年はライトニングトークに参加、2013年はイベントのみ参加で懇親会タイムは場所を離れて会場とはちょっと離れた隠れ家でしこたま飲みつぶれた、というのが直近でのWordCamp Tokyoの思い出。昨年はあまりイベントのテーマにピンとこなかったというのもありお休みだったのですが、今年はベルサール神田へ会場を大幅に拡大したことに加え、公開されていたプレゼンの内容が面白そう、ということで参加してまいりました。

    当日の参加キットはこちら。オリジナルのネックストラップにトートバッグ、懇親会参加を示すタグとかなりの充実。WordCampも大きなイベントになったなーとしみじみしてしまいました。

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    オープニングは安定のAutomattic直子さんによる基調講演。

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    WordPressが世界的なツールになったということもあり、基調講演はWordPressそのものの機能についてよりも、もっと幅広く「Webで情報を発信すること」にテーマを定めたプレゼンテーション。後ろに座ってた人はあまりWordPress知らない人だったようで、プレゼンの最中に時おり感嘆の声が聞こえており、この狙いはお見事だったのかなーと。

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    贅沢を言うと、「なぜWordPressを選ぶのか」というお題に続いたのが、WordPress 4.4の細かな新機能だったので、なぜ選ぶのかというポイントちょっとわかりにくかったかも。「WordPressは常に最新の機能にキャッチアップしてるからです、その事例として4.4紹介しますね」というほうが通りがよかったかなと思いつつもかなり些細な点なので全体的にはとてもすばらしい安定の基調講演でした。

    プレゼン資料はSlideShareに上がっていたのでぺたっと貼り付けておきます。

    講演の中で興味深かったポイントをいくつか。WordPressの圧倒的なシェアは相変わらずで、Web全体では約24%、CMSとしてのシェアでは約59%とほぼ6割近い。そりゃWordCampもこれだけの大規模になるよなー。

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    本筋では無いけど興味深かったのが、新バージョンである4.4のリリースリードを担当するScottさんのチケット処理データ。上が新規チケット、下が解決チケット、その合計が黒いグラフなんだけど、チケットの処理能力が半端ない数過ぎてちょっと感動した。チケット処理するのがすべてではないものの、これだけガンガン処理できるのはすごいなー。

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    基調講演に続いて参加したのが宮内さんの「オープンデータとオープンソース、そしてWordPress」。

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    正直なところ知り合いのプレゼンだからという理由で選んだこのセッションでしたがこれが非常に面白い。行政もオープンデータ、オープンソースで大きく変われるという話を実例織り交ぜながら紹介。アメリカでは議会でGithubが使われていて、法改正の議論をプルリクエストとマージを繰り返しながら展開、最終的にGithubベースで議論された法律が実際に採用されたんだとか。これは熱い!

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    そんな試みは日本でも起きていて、国土地理院がオープンデータ化したり、和歌山県がGithubを開設してみたりとちょっとずつ変化が。国や行政はあまり表に出ないところで着実にデータを集めていて、そうした膨大なデータを民間で使えるというのは非常に面白い試み。自治体が把握している市区町村データとか、これ一般で使えるだけで相当いろんなことができそう。

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    こんだけ面白いのに惜しいのはタイトルが硬すぎて内容がわからないところ、というのを本人に伝えたら「じゃあタイトル考えてくれ」とブーメラン喰らってしまったので僭越ながら何かしたらタイトルつけるなら「Githubで法律を改正!? オープンデータとオープンソースが生み出す行政改革」とかどうですかね。実際には行政にかぎらなそうですがそのあたりはカスタマイズの範疇ということで。

    そんな宮内さんのスライドはこちら。ただ、トークメインのスライドなので資料だけだとわかりにくいかな。個人的にも資料よりトークでなんとかするタイプなので、オープンデータの話題の中で恐縮ながら個人的にはスライドシェアではあんまり公開しなかったりします。資料も一人歩きしちゃうしね。

    続いてのセッションはメイン会場で行なわれた西川さんの「GPL: WordPressの4つの自由とビジネスモデル」。

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    GPLについてとても丁寧かつわかりやすくまとまっているセッションでした。一方でGPLというとやっぱり「GPL違反」の話題がついて回るので、もうちょっとそのあたりつっこんでくれると「これってGPL違反なんだ!」という体験ができてよかったかも。こちらもタイトルもっと攻めようよとコメントしたら反撃受けたので、そうですね、「まだGPLで違反してるの? 正しいGPLが生み出す自由とビジネスモデル」とかどうでしょ。

    こちらもスライドが公開しているのでどうぞ。まあスライド公開前提だとあんまりGPL違反を攻め込みにくいという気持ちもちょっとわかるw

    ランチを挟んで参加したのが、toruさんの「レスポンシブ・イメージのWordPressへの実装と4.4」。最新バージョンの4.4で実装されるレスポンシブ・イメージの話で、具体的な話をいろいろと聞きたかったんだけどいかんせん時間が10分と短すぎた。観客も席が満員になるほどだったので、これはもっと大きなセッションで聞きたかったなー。今度個人的にいろいろ聞いてみよう。

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    こちらもスライドをぺたりと。

    メイン会場に戻り、WordCamp kobeの頃から楽しみにしている高橋さんのプレゼン。小説家として自らWordPressで電子書籍販売サイトを作り出した一連の破天荒なエピソードも交え、笑いも学びも最高すぎた。この人はWordCampが発掘したモンスターだよなー。いつWeb業界でもっと大きくブレイクしても不思議ではないと思うし、電子書籍関連の人はもっと高橋さん取材しに行くといいと思う。

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    「kindleという閉じた暗黒世界」wwwww 大体からして自分の団体にも会社にも「破滅派」と名付けるそのセンスがもう破滅的すぎる。

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    笑いの絶えないプレゼンの中で面白かったのが、もはやWebですらオープンではなく閉じているのではないかという指摘。LINEのようなグループチャットが市民権を得たことで、すべては閉じた世界となりつつあり、チャットだけで活きる世代にとってはもはやWebですら閉じた世界ではないかという指摘はなかなか考えるところが多かった。

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    最後にすごいいいこととかも引用するんでこのセッションほんとに油断ならないw

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    そんな高橋さんのプレゼン資料はこちら。「やったじゃん」が何度見てもツボるw

    続いてはセキュリティ界の大御所、徳丸さんのセッション。実は経歴あまり存じ上げなかったのですが京セラの人だったのかー。

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    今回のためにWordPressを使って実際に目の前でハックしまくるという事例が大変に痛快で面白かった。そして不正ログイン対策は「良質のパスワード」という非常にシンプルな提言もすばらしかった。

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    「良質なパスワード」のためのコツ。IDなんてadminでいいというのは、不正アクセス者にとってIDくらい簡単に突き止められるからさほど意味がないとのことでこれも腑に落ちた。

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    そして不正アクセスに大事なのは何よりもバージョンアップとのこと。うちも重い腰あげてやらないとな……。

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    そんな徳丸さんのプレゼン資料はこちら。当日は隠し漏れてた某ポップの不正アクセス事件がしっかりマスクされてるw まああの事件は「自分達の非を他人のせいにして第一報を展開する」という学ぶべき悪例として今後も語り継がれるべき事例だとは思いますはい。

    一通り聞きたいセッションを堪能したタイミングで、気分転換とばかりに徒歩10分程度のところで開催されていた大江戸ビール祭りでクラフトビールをちょいとばかし堪能。

    神田の期間限定イベント「大江戸ビール祭り2015」がお値段手頃でいいかんじだった – カイ士伝
    https://bloggingfrom.tv/wp/2015/10/31/14451

    その後戻って最後に参加したのが「ライターと制作者のメディアの作り方」。かつては編集記者、いまでもライターの端くれとして、今時のメディアのあり方とはという興味で参加してみました。

    懇親会で「厳しいことでもフィードバックは嬉しい」という感想をいただいたこともあり、このセッションの登壇者の方々は面識ないながら正直な感想をお伝えするなら、今回のセッションで一番満足度の低いセッションでした。

    これはコンテンツそのものの問題というよりどちらかといえばパネルディスカッションという仕組みの問題。資料を作り込まなければいけないプレゼンと比べて、パネルは人を呼んでおけばとりあえず開催はできてしまうのですが、そのデメリットとして、複数の人が話すために話の流れを首尾一貫統一しにくい。かといって話す内容を一から十まで決めておいてもパネルとしては面白くないわけで、登壇者の中である程度方向性を決めつつ当日は自由に、というバランスがパネルディスカッションは非常に難しい。

    そういう視点でいうと正直にこのセッションは単なる準備不足で、登壇者がどこに向かって話すのかがまとまりきらないままただただしゃべっている感じであまり内容が伝わってこなかった。あとはメディアのあり方という定義というより「PVを稼ぐには」という話に終始していたのも消化不良気味だった一因でしょうか。個人的には「あり方」とまで定義するならPVの先に何があるのか、という話を期待していたのですがそこもちょいと残念。

    その後の懇親会は最初の1時間だけ参加し、近くで開催されていたスマートフォン王国のイベントに参加したのち、懇親会2次会から再度合流。久々に顔を合わせるメンバーと暑苦しい議論を交わす楽しい飲み会でした。

    初めて参加したWordCamp Tokyoは100名程度の規模だったけど、WordPressの成長とともにいまや参加人数は当時の10倍まで拡大。ここまでの大きいイベントは運営側もいろいろと大変だと思いますが、コンセプトも各セッションもとても楽しい内容でした。ベルサール神田という大規模会場で展開した翌年はいったいどうなるのかと気になりつつ、未だこのブログでも愛用しているWordPressの動向をしり、コミュニティに参加するという意味でこれからの開催も楽しみにしています。

  • ゲーム専用チェア「AKRacing」はパソコン作業時の集中と背筋キープにも効果あり

    ゲーム専用チェア「AKRacing」はパソコン作業時の集中と背筋キープにも効果あり

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります
    この記事は、reviews(レビューズ)より依頼した企画です。

    アジャイルメディア・ネットワークのレビューサイト「レビューズ」から記事広告のご依頼をいただき、ゲームチェア「AKRacing」をレビューすることとなりました。

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    プロゲーマー向けのゲーミングチェア「AKRacing」が日本上陸

    AKRacingという名前はあまりなじみがなかったのですが、欧州やオーストラリアなどで人気のゲームチェアブランドとのこと。このAKRacingの国内独占販売権をテックウインドが取得、第1弾として販売するのが今回レビューする「NITROシリーズ」です。

    ?ゲーミングチェアのAKRacing(エーケーレーシング)|テックウインド株式会社
    http://www.tekwind.co.jp/products/AKR/category.php

    正直なところ、今回レビューの話をいただくまではゲーム専用のチェアという概念があることも知らなかったのですが、サイトの説明やリリースを読んで納得。長時間に渡ってゲームをプレイし続けなければいけないプロゲーマーにとって、正しい姿勢を維持することはゲームのパフォーマンス向上にとても重要。そのためエルゴノミクス(人間工学)に基づいて設計、「究極の座り心地を追求」したのがこのNTROシリーズなのです。

    ゲーマーにとって、姿勢の良し悪しはパフォーマンスに大きな影響を与えるポイントです。特に長時間に亘り1フレームたりとも集中力を切らすことので きないアスリートゲーマーやプロゲーマーにとって、正しく快適な姿勢をキープすることはスコアに直結する重要な要素です。AKRacing NITROシリーズは、こうした要求に応えるためにエルゴノミクス(人間工学)に基づいて設計されたゲーマー向けチェアのスタンダードモデルです。

    AKRacingゲーミングチェアの取り扱いを開始|テックウインド株式会社
    http://www.tekwind.co.jp/information/AKR/entry_417.php

    価格は想定売価が税込42,800円、本体カラーはホワイト、ブルー、レッド、グリーン、オレンジの5色が用意されています。

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    日本だとあまりなじみがないかもですが、諸外国ではゲームが上手いことはプロとして認められていて、高額な賞金を手にできる大会なども盛んに開催されているのですよね。日本だとまだまだゲームは子供の遊び的に思われてしまいがちですが、ゲームに必要な判断力やコントロールも非常に高いスキルなので、もっと日本でもゲームが上手いことがきちんと評価されるといいなとは常日頃思っております。

    そんなことを思ってしまうくらい自分もゲーム好きではあるものの、ゲームのために椅子をわざわざ買うのか、と言われるとそこまで全力で集中しなくてもいいかな……、というのが正直な感想ではあるのですが、この椅子のテーマである「正しい姿勢を維持できる」という点には大いに興味を引かれました。仕事柄家で長時間パソコンに向かうことも多いのですが、今までは椅子が合わなかったのか、どうも座り心地がいまいちで何度も座り直したり、気づくと姿勢が崩れていたり、時には腰が痛くなったりもしていたのです。

    AKRacing自体はゲームチェアなのですが、パソコン作業に使うのでもOKとの許可をいただき、ちょうどパソコンデスク用に新しい椅子を探したいなと思っていたタイミングでAKRacingをレビューさせていただくことになりました。なのでこのレビューも、ゲームをプレイするというよりも普段の作業に集中できるのか、という視点で進めていきたいと思います。

    椅子は自分で組み立て。できあがりは存在感ある巨大なサイズ

    まずは椅子の導入から。椅子は完成品で届くのではなく、段ボールに入ったパーツを自分で組み立てていく必要があります。

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    大きめの椅子なので組み立て作業もかなり大がかりではありますが、同梱のマニュアルとWebに用意されている動画を見ながらだとさほど難しくはありませんでした。1人でのんびり組み立てて40分くらいで完成したので、てきぱきやれば30分くらいで終わるかな。

    気が利いてるなと思ったのが作業用の手袋が同梱されていること。実際には手袋なしでも十分組み立てられるというかそもそも組み立て動画も素手じゃないかと思わないでもないですが、こういう配慮は嬉しいですね。

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    できあがりはかなりの大きさで、特に背もたれの大きさがかなりの存在感。134cmから142cmもの高さがあるため、実際に座ると自分の頭が背もたれにすっぽり隠れるほど大きく、家の中に置いておくとかなり目立ちます。

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    秋葉原にはAKRacingを体験できるショールームもあるので、東京近郊でAKRacingが気になる人は一度行ってみるといいかも。何を隠そう自分も 職場が秋葉原という地の利を活かしてショールームを訪問、実際に座ってみて「あ、これいいかも」という手応えを得た上でレビューをお受けしていたのでし た。

    こちらが秋葉原のショールーム。場所は秋葉原中央通りのベルサール秋葉原を少し超えたところ、隣にMac Collectionがあるあたりです。

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    G-Tune : Garage ダイレクトショップのご案内|G-Tune −ハイエンド ゲームPC ブランド−
    http://www.g-tune.jp/garage/

    お店の中は5色すべてのNITROシリーズが揃っているので色味をチェックしたい人もばっちり。土日はイベントなどで混んでいることもあるそうなのであらかじめWebサイトをご確認くださいませ。

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    話を本題に戻しまして、作業机の前にAKRacingを置いてみました。今までは背もたれの高さが肩に届かない程度の小さな椅子を使っていたので、頭まで背もたれに寄りかかることができるこのサイズはかなりの迫力。ちなみに隣にあるのは以前にもエントリーした日本酒冷蔵庫で、仕事に疲れたときはここからアルコールを摂取してやる気を引き出せるとてもいい相棒です。

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    パッケージには椅子のほかに、腰の部分に当てるランバーサポート、首の部分に当てるヘッドレストという大小2つのクッションが付属しており、椅子にこれらクッションを装着することもできます。

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    ただ、これらクッションの装着方法はお世辞にもかっこいいとは言えず、後ろから見ると止めているベルトが丸見え。しかしながら詳細は後述しますが、これらクッションをつけておいたほうが、今回の狙いである「正しい姿勢」という点では非常に効果を発揮するので、見た目よりも効果を重視する人は装着することをお勧めします。

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    「後ろに沈む」座り心地が背筋をキープ。長時間の作業もがっつり集中

    気になる座り心地ですが、ファーストインプレッションとしてはちょっと不思議な感覚。というのも座る部分が床に対して並行ではなく、背中側が床方向へ若干下がっているのです。そのため椅子に深く腰掛けるとお尻の部分が若干沈み込み、重心も後ろにかかって前というより斜め上を向いているような感覚になります。

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    最初のうちはこれが違和感だったのですが、これがいろいろと調べてみると実際にはいい座り方みたい。人間の座り方は普通に座るとどうしても猫背になりがちなので、思い切りお尻を背もたれに寄せることできちんと骨盤を立てる正しい姿勢が取れるんだそうです。

    「人体の構造上、座ったときは猫背になるのが自然だからです。(中略)腰かける際に、前かがみになってお尻が背もたれにつくまでグイッと引く。この動作によって、骨盤を立てることができる。(中略)このように座ってから体を起こすと、背もたれに支えられて骨盤が立つので、その上にある背骨もまっすぐ伸びます。そのため、いい姿勢を保ちやすくなります。

    正しい座り方は、「背筋ピン」ではなく「お尻をグイッ」:PRESIDENT Online – プレジデント
    http://president.jp/articles/-/15024

    以前まで使っていた椅子を見てみると、形がAKRacingの逆で腰の部分が高く、足のほうが低い形になっていました。どうりでちゃんと背中をしっかりつけて座っていたつもりなのにいつの間にか猫背になっていたわけだ……。

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    これを踏まえてAKRacingでしっかり背中をつけて作業をしてみると、たしかに猫背にならず背中をびしっとキープできる。また、長時間作業になると前の椅子はどうしても疲れてしまいついつい姿勢を変えてしまいたくなったりと動きたがってしまうのですが、AKRacingだと1時間以上座り続けていても同じ状態で姿勢を保ち続けられる。これは確かに「集中」という点では効果ありです。

    また、付属しているランバーサポートも前述の通り予想外に便利。最初は見た目からして「これいらないんじゃないかな……」とか勝手に思ってたのですが、これまた人体の形状がうまく考慮されており、本来はまっすぐではなくくぼんでいる背骨のあたりへ当てることで猫背を防ぐことができるとのこと。椅子と同様、慣れるまでは違和感あったんですが、いい感じに腰のあたりが前に押し出され、背筋をキープするのに一役買っています。

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    背もたれの左右は手前に折れ曲がっていて、座ると体を包み込むような形状のため、若干横に寄りかかることもできます。さらに背もたれも自分の頭とほぼ同じくらいの高さなので、座るとまるで戦闘機のコックピットに乗り込んだかのような感覚。元々車を運転する時も椅子をかなり前に出すタイプなので、この包み込み形状は割と好みで、パソコンを目の前に「よし! 作業するぞ!」という気になります。

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    椅子の素材は「PUレザー」という合成皮革。PUって何だろと調べてみたら「ポリウレタン」の略で、要はざっくり合成皮革ということでいいみたい。

    座り心地ではおそらくここが最も好みが分かれそうな部分で、長時間座っていると多少熱がこもります。アーロンチェアなどの高級チェアはメッシュ形状を採用しているのでこういう熱のこもりにも対策できているのですが、AKRacingは座る部分も背もたれもすべてPUレザーでできているので熱は若干こもりやすい。

    とはいえ個人的にはさほど気になるほどではなく、「普通に椅子座ってたらこのくらいにはなるよなー」というくらいの印象。ただ座り心地というのは人それぞれなので、繰り返しながら東京近郊の方であれば一度ショールームで座ってみることをお勧めします。

    椅子や肘掛けの高さも自由にカスタマイズ。180度倒れる背もたれがリラックス時にも便利

    椅子というのは座り心地のよさはもちろんのこと、どれだけ座る人に合わせてカスタマイズできるかも重要なポイント。同じ椅子でも背の高さや足の長さが違う人では座り心地はまったく違ってくるので、どれだけ自分の座り方に併せて調整できるのかはとても大事です。

    まず椅子の高さですが、右下のレバーで調整が可能。Webサイトのスペックによると座面高さの調節幅は42cmから50cmとのことで、8cmくらいの幅で調整できます。操作は非常にシンプルで、レバーを引いているときに座っているとそのまま椅子が下がり、椅子に座っていない状態や腰を浮かせた状態だと椅子が上がる仕組みで、椅子の高さ調整としては割と一般的かな。このくらいの範囲で高さをコントロールできればさほど問題ないと思います。

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    背もたれは右手後方のレバーで動かすことができ、ほぼ180度まで伸ばすことが可能。この可動範囲の広さがAKRacingの面白いところで、仕事に疲れたときはちょっと角度をつけて一休み、という時に大活躍。角度的には新幹線の背もたれ最大角度よりもさらに伸ばせるので寝心地もよく、自分の体を包み込むようなレーシングカー形状がここで活きてきます。実際に自分でも試してみましたが、背もたれを思いっきり斜めにした状態で寝っ転がりながらテレビや映画を楽しむ、なんて使い方も楽しい。快適すぎて思わず寝ちゃいそうにもなりますが……。

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    両サイドの肘掛けも高さを調節可能。それだけではなく裏側のナットを外せば肘掛けそのものを取り外すこともできます。再度取り付けるのは若干手間なので、肘掛けを使うか使わないかの二択かなと思いますが、ないほうがサイズ的には好ましいものの、ちょっと一息つきたいときに肘掛けあると便利なんですよねえ。とりあえずもうしばらく使い込んで肘掛け外すか外さないかを決めたいと思います。

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    「背筋を正して作業に集中」できるチェア。大きさと質感、価格帯が購入するかどうかの分かれ目

    椅子というのは人の体によって良さが異なるので、確実にこれがいいとは言えないのが難しいところですが、少なくとも自分の座った限りにおいて「背筋を正す」「作業に集中する」という2点に関してはかなり満足。以前よりもPCの前で作業することに対するモチベーションが高くなりました。

    デメリットで言うとPUレザーの質感が人によって合うかどうか、そして背もたれ含めたサイズ感が自分の部屋に違和感がないか。大きさはともかく質感はさすがにWebでは調べられないので、重ね重ねショールームで体験することをお勧めします。

    価格は想定売価で税込42,800円と決して安くはないものの、アーロンチェアなどの超高級チェアが10万円を軽く超えてくることを考えると、座り心地が満足いくのであればさほど高くはないかな。アーロンチェアもどきみたいなものは2万円くらいの価格帯で手には入るのですが、AKRacingならではのすっぽり包まれるコックピット感覚と、180度まで稼働する背もたれの快適さはその価格差を補って余りあるかなと思います。

    実際にこの記事もAKRacingに座りながら執筆しているのですが、今までよりも圧倒的に集中できました。集中の定義とは難しいところですが、長時間座っているとついつい位置をずらしたくなる今までと比べ、座りはじめと同じ位置をずっとキープして文章書き続けられている、というのは1つの結果かなと。PC作業だけでなくブログ投稿もこれでますます捗るようこれからも邁進したいと思います。


    AKRACING ゲーミングチェア NITRO RED 赤

  • 下北沢のB&Bでミクシィの家族向けサービス「みてね」の話を聞いてきた

    下北沢のB&Bでミクシィの家族向けサービス「みてね」の話を聞いてきた

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    イベントテーマとしてはみてねとまごチャンネルのパネルディスカッションだったのですが、主にみてねへの興味メインで参加しました。

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    イベントはこちら。

    津田啓夢×笠原健治×梶原健司  「日本の家族をテクノロジーでもっと幸せに。新しい家族のつながり方」 | Peatix /
    http://peatix.com/event/121722

    みてねはリリースされたときにお試しで使ってみたんですが、UIというかUXがすばらしい。初心者が使うまでの心理的なハードルを徹底的に下げてまずは使えるようにしていて、自分が作りたいアプリってこういう仕組みだなあと感動した敬意をもってイベントに参加したという経緯です。

    久々に見た笠原さんはとても生き生きしてた。記者時代はめんどくさい質問でいろいろ困らせてばっかりだったけど、あの頃より饒舌で楽しそうだった。まあ、あれだけ急速に大きくなっちゃったサービスを気軽に語れないというのはもちろんあるのだけど、それにしても楽しそうだったなあ。

    一方であまり軽率にしゃべらない性格はそのままというか、まごチャンネルへの言及に関しては時間をためていうこと考えてから言葉を発するあたりはああ笠原さんだなーとか懐かしく思った。

    なんか笠原さん感想ばかりになりそうだけどみてねの話もとてもよかったし問題意識も共感できた。今の時点で十二分によくできてるんだけど、今後は親族、つまりは自分の兄弟姉妹も参加できる仕組みを考えてるそうで、それはうちの親族とかでちょっとためしてみたいかなあ。

    一方気になる今後の展開では収益についても触れられたのだけど、プレミアム会員システムはあまり向かないんじゃないかなあ。そもそもmixiと違って家族属性がゆえにサービスターゲットの母集団も少ないし、有料会員なんてよほどの機能でない限り数パーセントしか加入してくれない現状では厳しいのではないかと。

    プレミアムの内容もアクセスコントロールということだけど、「見せたくないものがある」というネガティブな方向での有料課金はあまりうまくまわらない気がする。1秒動画はとてもおもしろかったので、ああいう機能を充実させるほうがいいんじゃないかな。

    個人的にはプレミアム会員というよりも、子供がお金を払って親に見せたいな。うちも実家に無線LAN引いてみたりパソコン整備したりとたまにやってるんだけど、その延長線上として子供の様子を親に送れるということには十分お金を払っていいと思うので、親に見せるためのより便利機能としてならぜひぜひ課金したいところ。シンプルなお試しで機能は無料だけど基本は有料、って開き直ってもいいとも思う。

    まあそうはいっても一度無料展開したものを有料にするのもなかなかに難しく、そのあたりは今後の展開に期待したいところ。予定している親族向けの機能拡充たのしみにしています。

    まごチャンネルにも言及しないしておくと、同じ子ども向けなんだけどソフトとハードではビジネスが違って、ハードと継続課金がセットになってるからビジネスモデルとしてはすごくわかりやすい。まあそのぶんどこで売るとか何台売るとかいう課題も多いけど、収益を上げるための施策としては割とシンプルかなと。

    イベント聞きながら家族が幸せになるサービスもすてきなんだけど、幸せな家族になるためのサービスってのもないと肝心の家族そのものが増えていかないよなーとも思ったりしました。

    それはさておき、みてねは本当によくできているサービスなので、親子はもちろんのこと、アプリ作ってる人も一度触っておくといいと思います。

    子供の写真、動画を共有・整理アプリ – 家族アルバム みてね /
    https://mitene.us/

  • 神田の期間限定イベント「大江戸ビール祭り2015」がお値段手頃でいいかんじだった

    神田の期間限定イベント「大江戸ビール祭り2015」がお値段手頃でいいかんじだった

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    年に一度、東京で行なわれるWordCmpCampのお祭り「WordCamp Tokyo」。

    WordCamp Tokyo 2015 | 2015年10月31日(土)と11月1日(日)の2日間、「More Publishing」をテーマに WordCamp Tokyo 2015 を開催します!
    https://tokyo.wordcamp.org/2015/

    のすぐそばで開催されていた「トランスアーツトーキョー2015」というイベント内で、「大江戸ビール祭り」なる文字を見つけたので、セッションの合間を見て立ち寄ってみました。

    大江戸ビール祭り2015- TRANS ARTS TOKYO 2015 -むすんで、ひらいて、かんだ、
    http://www.kanda-tat.com/program/beer.html

    場所は旧東京電機大学跡地。駅でいうと小川町あたりが一番近いのかな。

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    中に入ると所狭しとビールブースが。だいたいの平均価格が500円くらいで、小さいコップだと300円だったり、4種類や5種類の飲み放題メニューなんかもあって割とお値段リーズナブル。

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    会場の端ではプロレスも。いきなり場外乱闘初めてお客さんに絡んだりビール販売ブースに飛び込んで記念撮影してたりやりたい放題で楽しそうでした。

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    さくっとビール飲もうかなということでいわて蔵ビールのレッドエール。結構酸味ある味で1杯目じゃなかったかな。おいしかったんだけどタイミングの問題ということで。

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    最近は自宅ビールとしても愛飲している常陸野は耳慣れないアマリロセッションを注文。これはさらりと飲みやすくて、軽く立ち寄ったタイミングで飲むにはいいビールでした。

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    お酒を飲むとついついほしくなる汁物。これは豚がおいしいことが売りだったみたいだけど、豚肉がおいしすぎて豚汁というより豚肉の汁物というかんじ。豚汁はあんまり豚肉目立ちすぎてもだめなんだなあといい気づきでした。

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    会場の隅には日本酒コーナーも。ビールばっかり飲んでると他のお酒も飲みたくなったりするのでこれはいい作戦ですな。雪の茅舎飲みたかったけど深酒しすぎても、なのであきらめ。

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    週末ということもあってキャンプイベントも併催。神田エリアに2つのCampがあったのだなー。

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    室外なので肌寒かったり雨が降ったら大変というところはありつつ、お値段手頃、人数もそこそこであまり混雑も感じず、割と穴場感あるいいイベントでした。11/3までの開催とのことなのでこの週末に行くとこ特になかったなーという人は足を運んでみてもいいかも。

  • 携帯料金値下げ、誰もが幸せになるにはやっぱりMVNOのほうが現実的かも

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    ふと早く目覚めたのでさくっと朝ブログでも。

    ネタとしてはこのブログを読んで思ったこと。

    携帯料金値下げ、誰もが幸せになるには寡占市場を終焉させるしかない。 ? すまほん!!
    http://smhn.info/201510-keitai-ryoukin-nesage-2

    リンク先をざっくりまとめると総理大臣の鶴の一声をきっかけにして総務省が携帯電話値下げのためにいろいろやりだしたけど、今までもそういうことあったけどキャリアがうまいこと料金プランや仕組みを変えて対応しちゃうから意味がない。だから根本的にキャリアが増えるべきだ、というような内容。

    理論としては共感するところもあるんだけど現実的にそれは難しいというか、過去にアイピーモバイルが免許を返上、ウィルコムとイー・モバイルはソフトバンクに、そしてWiMAXもau陣営になって結局意味なかったじゃんという歴史を現場で見てきた立場としては、今の寡占キャリアに対抗しうるキャリアに期待するのは現実的ではないかなというところ。そもそも携帯電話事業は設備投資も巨額だし運用ノウハウも大変なものだし、新しく参入するには市場として厳しすぎるよねと。

    ではこの状況がまったく変わらないかというとそうでもなくて、地味ながらも現実的に変化を起こしているのはやっぱりMVNOではなかろうか。

    昔は若干マニアックだったMVNOの世界も今では「格安スマホ」という言葉で一般化し、カメラ量販店でも大きくコーナーができるほどの認知度に。料金面でもキャリアには影響与えていて、見た目だけでも安く見えるような料金を3キャリアとも投入してきたし、その中でauだけがデータ通信3GBでも選択できるという実質的に安価なプランを投入してきた。まあそれでも高いんですけどね。

    [「アップルの人ものけぞった」、KDDI田中プロが語る新プランの舞台裏] 政府の値下げ意向、冬春モデルはどうなる – ケータイ Watch
    http://k-tai.impress.co.jp/docs/interview/20150918_722017.html

    個人的に期待しているのはメーカーの動きで、海外メーカーだけでなく国産メーカーも次々にSIMロックフリーのスマートフォンを投入。中でも他の日本メーカーが次々にスマートフォンをあきらめていく中で最後まで踏ん張っている富士通とシャープがSIMロックフリーに注力し始めたのはかなり面白い流れ。

    シャープ、防水・おサイフ対応で狭額縁のSIMフリー「AQUOS SH-M02」 – ケータイ Watch
    http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20151020_726509.html

    富士通、MIL規格・おサイフケータイ対応のSIMフリー「arrows M02」 – ケータイ Watch
    http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20151006_724238.html

    SIMロックフリー端末でMVNOにも端末が売れるようになればメーカーとしてキャリア以外に目を向けることもできるし、魅力的な端末がキャリアからしか出ない、という状況に一石を投じる可能性もある。HTCも同様にキャリアではなくSIMロックフリーで攻めてきた。最終的な回線はキャリアのものを使っているとはいえ、料金プランも端末も安価なMVNOが普及することが結局のところ現実的にキャリアの寡占に対抗しうる現実的な手段なのかなと。

    一方でMVNOにもサポートの問題などはあるわけで、すべてがMVNOになるわけではなくキャリアの存在意義というのももちろんあるんだけど、サポートはいらないしデータ通信容量も少なくていい、電話もしないという人にとって選択肢が増えていくこの状況は、以前に総務省が販売奨励金にメスを入れようとして大失敗したあの頃よりは意味があるんじゃないかなという結論です。

    キャリアはもうサポート充実プランとかでサポート頻繁に使う人からお金取るといいんじゃないかなー。そして総務省はまったく同じ端末に3万乗せて販売するこのシステムについてメス入れてくれるといいと思います。端末じゃなくてサービスなんだとしてもちょっと納得いかなすぎるよねこのキャリアに自由度高すぎる料金設定は。

    ドコモ、Nexus 5Xを10月22日発売。Google Play版より約3万円高い9万3312円が継続利用で割安に – Engadget Japanese
    http://japanese.engadget.com/2015/10/19/nexus-5x-10-22-google-play-3-9-3312/

  • 日本酒の「美の川」ブランドがまさかの復活!

    日本酒の「美の川」ブランドがまさかの復活!

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    昨年の夏頃に突然飛び込んできた美の川酒造が事業停止というニュース。以前ブログにも書きましたが、燗酒のうまさと奥深さを教えてくれたお酒だっただけにとても哀しく思っていたのですが。

    良寛、朱鷺で知られる日本酒酒造「美の川酒造」がまさかの事業停止 – カイ士伝
    https://bloggingfrom.tv/wp/2014/06/22/12956

    1年半の時を超えて、なんと美の川ブランドが復活とのこと。これはめでたい、ほんとにめでたい!

    ― 美の川を、いまも愛して頂いている皆様へ ― 平成26年6月に私の力不足から蔵を閉じた際には、大変多くの皆様方にご迷惑をおかけいたしました。心よりお詫びを申しあげます。 それから約1年半近くになろうとする今回、大変ありがたいこと…

    Posted by 松本 英資 on 2015年10月15日

    大事な部分を以下抜粋。

    それから約1年半近くになろうとする今回、大変ありがたいことに新潟県・
    津南町の苗場酒造株式会社様より在庫酒と商標をお引き取り頂き、美の川
    ブランド復活のご支援を頂けるというお話しを頂きました。

    多くの思いが詰まった酒を美の川・良寛のブランドで再販売できるという
    チャンスを頂くことができ、改めまして感謝を申し上げます。

    これを読む限り、あくまで在庫のお酒を再度販売できるとのことで美の川の酒造りそのものが復活するわけではなさそうですが、とにもかくにも改めて美の川の酒が買えるというのは嬉しい限り。冬も近づいて燗酒が美味しい季節なので、また冬に鍋でもつつきながら良寛や朱鷺を合わせて楽しみたいものです。

  • IT系ライターの健康保険加入を目指す「日本デジタルライターズ協会」がついに発足

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    説明会には残念ながら参加できなかったのですがとても興味ある分野でもあり、発足人のたぐいまれなる行動力に敬意を表してのご紹介。

    2015年10月13日、日本デジタルライターズ協会の設立発表会が開催されました。

    日本デジタルライターズ協会
    http://www.digitalwriters.jp/

    この協会が関するデジタルライターとは、いわゆるIT系に関して執筆するライターのこと。IT系ライターが集まって情報交換会やセミナーなどを開催するなどの会員相互の情報共有を図るだけでなく、協会のメンバーが健康保険に加入できる団体となることがこの協会の趣旨です。

    なお、実際にはこの協会そのものが健康保険の団体になるわけではなく、「文芸美術国民健保組合」という組合の加盟団体となることで、同組合の健康保険に加入できることを目指すということですのでその点は誤解無きよう。

    自分も数年ほどフリーランスを体験して痛感したのが健康保険。もちろん、フリーランスであっても国民健康保険は加入できるのですが、これが結構お高いのですよね……。ただでさえ毎年ドカンとまとめて税金を請求されるフリーランスにとって、国民健康保険はとてもありがたい仕組みながらフリーランスのコストとしてはなかなかに重く、「保険組合に入りたい……」とは常々思っておりました。

    ただ、IT系のライターが参加できる保険組合、もしくは保険組合の加盟団体というのは今まで存在しなかったんですね。これがWebデザイナーとかだと「日本イラストレーション協会」「日本グラフィックデザイナー協会」といった協会に加盟することで、前述の文芸美術国民健保組合の健康保険に加入で来たのですが、IT系ライターだと残念ながら保険組合に参加できる協会がそもそも存在しなかったのです。

    で、ないのなら作ってしまえホトトギスとばかりにITライターの協会を立ち上げたのが、ブログでメシが食えるか? シリーズで赤裸々にブログ収入を公開し続けていることでも知られる、Publickeyを運営する新野さん。この協会設立の前身となるFacebookグループができたのは実に2013年7月と2年以上も前のことだったのですが、そこから保険組合のなんたるかを調査したり、入会フローや協会会則を整備したりと細かな作業を地道に重ねていった結果、ついに協会発足にこぎつけたというわけであります。

    なお、今回の協会発足を持っていきなり健康保険に参加できるというわけではなく、今後必要なのはこの協会が文芸美術国民健保組合に参加しうるための実績を積み重ねることが重要。そういう意味では協会設立もやっとスタート地点ではあるのですが、少なくともITライターが加入できる健康保険組合の道が開けたという点では非常に大きな一歩だと言えます。

    協会の参加者は当初のうち推薦制ということで誰もが入会できるわけではないのですが、その前段階であるFacebookグループは公開設定となっていて自由に参加できるので、健康保険に興味あるITライターの方々はぜひFacebookグループにも参加してみてくださいませ。

    日本デジタルライターズ協会 Facebook支店
    https://www.facebook.com/groups/213284842154689/

    このグループが立ち上がった頃はフリーランスだった自分も今では会社員になってしまい、参加資格としては縁遠くなってしまったのですが、それでも立ち上げの頃から経緯を見ていただけにぜひ目標を達成して欲しいし、ひょんなことで再度フリーランスになったときにすばらしい協会運営であって欲しいという期待も込めて応援していきたいと思います。前述の通りライター同士の勉強会やセミナーなんかもあるとのことで、それは参加してみたいなー。

  • DMM.make AKIBAフリーアドレスエリア拡大のお知らせをもちましてCerevoオフィス移転のご案内と代えさせていただきます

    DMM.make AKIBAフリーアドレスエリア拡大のお知らせをもちましてCerevoオフィス移転のご案内と代えさせていただきます

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    要はハードウェアスタートアップ向け施設DMM.make AKIBA」に入居していたCerevoが、相次ぐ新人獲得によりオフィスに人数が入り切らなくなって11階に移動、空いたCerevoエリアが新たなDMM.make AKIBAの利用スペースになったというお話なのですが。

    【10/1(木) 新フリーアドレスエリア オープン!】本日DMM.make AKIBA 12階にて、新たなフリーアドレスエリア(F3)が会員様向けにオープンいたしました!今までのフリーアドレスとの最大の違いは、『集中してお仕事でき... Posted by DMM.make AKIBA on?2015年10月1日
    DMM.make AKIBAに訪れたことがある人であれば見たことがあるかもしれないCerevo入り口のドアは、中を見せない半透明仕様からオープンさを打ち出す透明ガラス仕様に。なんということでしょう! IMG_20151001_211904 外のエリアとの大きな違いはミーティング利用禁止、飲食も原則禁止(蓋のついた飲み物のみ)という集中エリアということ。外のフロアと扉で分離されているので、イベントなどで騒がしい日も割と静かです。まあ今までのCerevoオフィスと感覚は変わらないけど。 IMG_20151001_211914 木目調でアメリカンな外の雰囲気とは一転して、新たなエリアはかなり事務的で実用度の高い作り。 IMG_20151001_211919 個人的なお気に入りはこの窓際のスペース。 IMG_20151001_211942 なぜかというとほぼ全席に有線LANがあるから。安定して通信したい作業のときにはとても重宝します。 IMG_20151001_211934 中央のエリアは前の人との仕切りもあるので集中しやすい。 IMG_20151001_211947 コンセントも充実。 IMG_20151001_211951 壁際スペースには本棚エリアも。まだ本は少ししか入っていないけどそのうちここも賑わっていくのでしょう。 IMG_20151001_211957 こちらも机の下に電源あり。電源求めてさまようコワーキング難民的にはこれでもかというくらいの電源充実っぷりがありがたい。 IMG_20151001_212004 天井にはプロジェクターもあり。ここを使ったイベントも開催できるそうで、今度はこのエリアでなんか開催してみたいな。 IMG_20151001_212033 今までのエリアもいいんだけど、新しいエリアは完全集中ルームということでおしゃべりも少ないため、集中して作業こなしたいときにとてもいい。Excelとかで計算式細かくいじっているときに話しかけられると、お釣り数えているときに「今何時だい?」と話しかけられる時そばレベルで困ってしまうこともあるのですが、ここは本気で集中したい作業のときに大助かり。そんなわけで11階にお引っ越ししてからも12階を愛用している今日この頃でした。 そういえば12階の常設カフェエリアであるbreaq standもプチリニューアルしてたんだけどそれはまた別のお話ということで。

  • 映画「バクマン。」見てきた(ネタバレあり)

    映画「バクマン。」見てきた(ネタバレあり)

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    原作は連載スタートから「これは面白い!」と注目、コミックも全巻取り揃えている大好きなコミックの映画化ということで。主人公2人のキャストも当初は「逆じゃね?」と思ってはいたものの、その後の予告や映画情報などを見るうちに「あ、むしろこっちでいいんだろうな」と納得してはいたものの、人気コミックの映画化は当たり外れ多いので過度の期待することなく当日を迎えました。

    image

    原作がある作品は「原作と違う!」と憤る人も多いけど個人的には原作と違っていてもその映画の中で筋が通っていたら納得するタイプ。たとえばデスノートなんかは最後の対決も原作から大幅に変えてきたけど、ちゃんと筋が通っていた上にニア・メロまでもつれ込むことなくLと月で決着つけられたという流れはとてもよかった。

    そういう意味でいうとバクマン。は正直消化不良というか、原作のいいところをあまり落とし込めずに、なんとなく原作を映画にしましたというよくあるパターンだったかなという印象。以下は感想をキャラクターごとに。

    サイコー

    木訥だけど熱血すると突っ走るキャラは佐藤健でよかった。緻密にシナリオをこねくり回すキャラとしては神木くんのほうが印象あってるので。キャラ的にはそんな不満はないんだけど、サイコーが倒れる瞬間初めてシュージンが「サイコー!」と呼ぶのは唐突すぎるかな。原作知ってる人はいいけど、映画の中では一度も「サイコー」なんて呼ばれることがなかったので、どこかでもうちょっと「サイコー」とか「シュージン」とやりあうところは欲しかった。

    シュージン

    キャラ設定の不満で言うと一番かも。原作では勢いでコンビを組むとは言ってしまうものの、サイコーはシュージンの能力を疑っていて、2人で話しをしたりやり取りする中でシュージンの能力を認めるからちゃんとコンビを組むことになる。原作通りにしろという気は無いけど、映画だと突然「コンビ組もうぜ!」と言ってきただけで、あとは亜豆との衝撃のやり取りで約束しちゃったから仕方なくという感じで、2人の信頼感が前半で感じられず腑に落ちないままマンガだけができあがっていく。後半でシュージンが新しい原作のネームを考えついた辺りでやっとサイコーが「すごいな!」という評価をするんだけど、そういうのをコンビ組む前、せめても最初の作品創っている間に欲しかった。原作だと最初に「学年成績トップの高木」というくだりがあるんだけど、そういう説明も無くただたんにクラスメートとして登場したってのもあるかも。

    亜豆

    小畑先生のイラストを活かすために似た人を選んできたんだな、と思ったけど、痛烈なまでに声がだめ。初めての声優役として登場したときの声が全然しっかりしてない棒読みで「声優目指してるレベルじゃないだろ」と冷めてしまった。2人の出会いをアレンジして、普通の高校生に仕上げたり、マンガの台詞を読み上げたりというのはよかったんだけど、声優を目指しているというキャラにリアリティ感じられない声だったのが残念。

    エイジ

    猟奇的な感じがしっかりでてていい感じだった。原作ほど天然ではないけれどそれは映画なりのアレンジの範囲内だし、対決ものっぽく仕上げるのにああいうキャラになるのはありかな。

    福田

    ヤンキー的なキャラとしてはばっちり。兄貴分っぽいところもしっかり出てるし。

    中井

    青木さんをなかったことにして中井さんのみにしたのはわかりやすくて英断だったと思う。同じ理由でカヤが登場しなかったのもわかりやすかった。

    平丸

    これも納得できないキャラ設定。当初は原作通りお金や楽することしか考えないキャラ設定なのに、なぜ主人公たちを助けるのか。繰り返しながら原作と違うのは全然ありだし、正義キャラに目覚めるでもいいのですが、それならそういう背景をどこかに描いて欲しかったし、もしくは福田あたりに合コン紹介するからと言われてがんばった、みたいな設定が欲しかった。「後で手伝ってもらえるから」というのは結局労力を割いている時点で、楽してお金儲けしたいキャラとは全然合わないし。

    服部

    2人を助けるスーパー参謀みたいなキャラが全然なくなってしまって、あんまり才能も見受けられない情熱だけある若者っぽいのは原作ファンとしては残念。本作のコンセプトが「友情・努力・勝利」なんだけど、ちょっとそのフレーズがうるさすぎた感もある。

    佐々木編集長

    リリー・フランキーというのはあざといかなと思いつつ、役どころとしては普通かな。

    川口たろう

    最高の一言。よくあの人をキャストに選んだなというか、あの映画の主人公はもう川口たろうだろと思わせるほどの存在感だった。

    キャラ設定が微妙というもありつつ、全体的に原作の良さが出せてないなというのが見終わった感想。どうやったら連載できるのか、アンケートの順位を上げるには、高校生でも連載できるよう前もって連載を貯めておこう、みたいなバクマン。ならではの計画性、作戦みたいなものがちっとも出てこない熱血マンガになっていて、これ別にマンガじゃなくても成り立つだろうなというお話にしあがってしまったなと。とはいえこれだけの内容を2時間に収める方が難しくて、マンガ家デビューまでで前編、デビューしてからエイジと真剣勝負する後編、だったらもうちょっとバランスよかったのかもしれない。

    連載作品に「この世は金と知恵」を選んだのは、邪道の王道ではなく邪道だけで進むと割り切った点ではありかな。ただ、学生生活からヒントを得るならPCPのほうがしっくり来たかなとは思うけど。

    最後のスタッフロールは凝り過ぎなくらい凝ってたんだけど、本編がいまいちだっただけにスタッフロールが懲りすぎているのが落差を感じた。作ってる方は楽しかっただろうなあれ。

    別にバクマン。である必要はない映画だったけど川口たろうだけは神がかってすばらしい、というのが最終的な感想ですはい。

  • ツール・ド・東北初参加で宿や交通ルートなど困ったポイントをまとめてみた

    ツール・ド・東北初参加で宿や交通ルートなど困ったポイントをまとめてみた

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    知人からクロスバイクをいただいて以来、ちょいちょいと自転車でいろんなところ走っていた流れで、ついに公式のレース「ツール・ド・東北」に出場してきました。まあタイム気にしないファンライドというジャンルのイベントだし、距離ももっとも短い60kmだしで威張れたもんじゃないですけど。

    ツール・ド・東北 2015
    http://tourdetohoku.yahoo.co.jp/2015/

    単に走るだけではなく休憩エリアでは宮城県の地のものをいただけたり、沿道の人にあたたかい声援いただいてまるでレーサー気分になったり、一方でまだ被災の跡が残るエリアを目の当たりにして考えさせられたりと、とても参加して楽しく充実したイベントでした。

    休憩エリアは数十km程度ごとに用意されており、土地のおいしいものが無料でいただけます。

    このつみれ汁、疲れた体にはほんとに美味しかった……。

    場所によってはホタテをいただけたり。

    意外にうまかったのがこの平椀。

    あまくとろみをかけているんだけどしょうがもきいててさっぱり。特にしいたけとタケノコがおいしかった。

    愛車には先日購入したUPQのQ-cameraを装着してタイムラプス動画も撮影。さらにスマートフォンを装着してサイクリングアプリも起動してと、タイムまったく考えない重装備で出場。自転車に装着したバッグに1万mAh級のモバイルバッテリーをしのばせてレース中の給電環境もばっちり。とはいは肝心のアプリは途中で落ちてしまってせっかくのレース全体を記録できなかったのですが。

    タイムラプス動画は無事に動いていたのでよろしければどうぞ。レース前の待機状態からゴールまで、休憩時間は割愛してさくっとまとめています。カメラそのものがタイムラプス動画作ってくれるのは楽でいいですなー。

    と、イベント自体は大変にすばらしかったのですが、残念だったのがWebサイト。情報が詰まりすぎている上にあちこちバラバラになっていて何を見ればいいのかわからないし、イベント参加しようとした人が気になる情報が全然まとまってない。イベント前に準備しようとして不安ばかりに駆られる作りでした。これ天下のヤフーがからんでいるとはとても思えないクオリティだよな……。

    イベントはまた来年もでてみたいなと思えるものだったのと、一通り体験してみてイベントの概要もつかめたので、来年の自分に向けて、参加や出場にあたり自分が困ったことを一通りまとめておきます。1年経つとけっこういろんなこと忘れちゃうものでしてね……。

    どんなスケジュール?

    • 前日に受付、次の日にレースの2日間
    • 基本は石巻専修大学からスタートしてぐるっと一周。ただし気仙沼フォンドだけは気仙沼から石巻専修大学への一方通行
    • 当日の朝はめちゃ早い。交通ルートは要チェック

    まずはイベントの概要を。ツール・ド・東北のレースそのものは日曜日1日ですが、参加者が多くスタートも早いためか、参加者の受付は前日におこなわれます。そのため参加者は土曜日・日曜日両方の参加が必須。

    前日いくのめんどくさいなーと思うかもしれませんが会場ではいろんなイベントやってるし宮城県の地のものを食べられたりとむしろ楽しいイベントなので、お昼頃に到着して受付を済ませ、その後は純粋にイベントを楽しむのもいいかも。レース当日だと食べ物が売り切れることもあるので、食べたいものは前日に食べておくことお勧めします。

    会場には小さいながら自転車グッズ販売もあるので、ライトなど足りない部品を買うこともできます。ただしすべての品がそろっているわけではないのであてにはしないように。当日もレース前から開いているのでいざというときの頼りにはなります。

    まさかの移動コンビニまで。ドリンク調達に大変便利でした。

    また、出発時間はもっとも長い210kmだと朝5時半、もっとも短い60kmでも7時35分とかなり朝が早いイベント。単に会場にいればいいだけではなく自転車の準備などいろいろ考えると到着時間はもっと早めなので、交通ルートとして電車はほぼ使い物にならないかと。

    スクリーンショット 2015-09-15 0.35.16

    加えてレース時間がそれぞれ違いすぎるため、早めに終わった人が会場でずっと待ってない限り、別の距離を走る人とは当日ほぼ会えないと思っていた方がいいです。

    宿はどこで取ればいい?

    • 石巻駅周辺が理想
    • 仙台からはシャトルバス。それ以外は交通ルートを超チェック
    • 気仙沼フォンドは気仙沼周辺で

    ツール・ド・東北に出る上で一番困ったのが「どこに泊まればいいのか」ですが、会場となる石巻専修大学は名前の通り石巻駅から車で15分程度の距離なので一番いいのは石巻周辺です。

    とはいえ宮城県行くなら仙台にも行きたい、という人もいるでしょうが、仙台から会場までは電車でも1時間近い距離。ただし仙台はさすが大都市というべきか、会場まで連れて行ってくれる送迎バスが出ています。事前申し込み制なので仙台に泊まる時はこちらの予約もお忘れなく。石巻駅までの電車は始発に乗っても事実上ほぼ間に合わない時間帯なので、マイカーかレンタカーがないとほぼ地獄です。

    ツール・ド・東北2015仙台送迎バスプラン予約申込み
    https://www.website.jp/northjapan/2015/bus_se.html

    仙台以外の場所は、公式サイトで紹介されている大崎エリア、松島エリアだとこちらも電車では届かない。仙台のように送迎バスがあればいいのですが調べた範囲では把握できませんでした。つまりこのあたりのエリアからアクセスするならマイカーかタクシーが必須。

    宿泊・ツアー – ツール・ド・東北 2015
    http://tourdetohoku.yahoo.co.jp/2015/event/accommodation/

    タクシーの場合、もっとも遠い大崎エリアの「バリュー・ザ・ホテル三本木」だと会場から40km近く離れており、タクシー試算サイトだと1万円から2万円くらい。レンタカー借りてガス代考えるとどっちがいいかというところですが、レースに出るには相当朝早く会場に到着する必要があるので、タクシーも事前に来てくれるかどうか確認しておかないといけません。また、当然ながらレンタカーやマイカーで自転車積むのはけっこう大変なのでこの場合は後述する自転車配送サービスが必要です。

    ほとんどのレースは石巻専修大学から出発しますが、長い距離のコースでないと気仙沼まで行くことがないため、2015年からは気仙沼から石巻へ向かう95kmコースも新設。こちらは受付も宿も気仙沼になるのでご注意ください。

    自転車はどうすればいい?

    • 輪行の場合、前日に会場で自転車を預けられる「クローク」がある。ただし要申し込み
    • 車で行く場合、駐車場は会場から8km離れているので自転車で走るかシャトルバスに乗るか
    • 配送サービスなら当日会場で受け取れる

    宿泊に続いて気になるのが自転車どうするかですが、まずは大変な輪行から。自転車レースや自転車旅行に慣れている人はいいですが初心者にはけっこう持ち運ぶのは大変ですよね。

    自転車はなんとか会場まで持っていけたとしてあとは当日までどうするか。会場では前日持ち込んだ自転車を次の日まで預かってくれるクロークがあるので、前日会場まで自転車を持っていける人はクロークが便利です。これも事前申し込みかつ先着順で終了するので早めに抑えましょう。

    自転車保管 – ツール・ド・東北 2015
    http://tourdetohoku.yahoo.co.jp/2015/rider/bikestorage/

    クロークに預けず次の日自転車を持っていく場合は、電車が使えない時間帯のためほぼ間違いなく車になりますが、公式の駐車場は会場から8km離れています。駐車場からはシャトルバスも出ていますが自転車は乗せられないので、その場合は会場まで自転車に乗っていくことに。ルートはとても平坦でさほど大変ではないので、準備運動にちょうどいいという人もいるかもしれませんが、事前にあまり体力を消費したくない人は要注意。

    個人的にお勧めなのは西濃運輸のカンガルー自転車イベント便。これは自宅から会場まで自転車を運んでくれるだけではなく、レース当日に自転車を受け取ることができるため、前述したクロークの役割まで果たしてくれます。

    自転車配送 – ツール・ド・東北 2015
    http://tourdetohoku.yahoo.co.jp/2015/rider/logistics/

    料金は往復で1万円ちょっとと、会場で預かってくれるオプションが500円。輪行する大変さや当日会場にどうやって自転車を持っていくかなどの苦労をあわせてどれがいいかを検討してください。初心者的には時間や体力を金で買う、という手段もありかなと。

    石巻周辺の交通網は?

    • 石巻駅へは仙台から直通の仙石東北ラインで1時間。ただしダイヤも1時間おき
    • 石巻と仙台をつなぐバスはもうちょっと本数あるけど乗車時間は80分
    • 当日は駅からシャトルバスも出てるけど使えるレースは限られる

    最後に大事な交通情報。これ当日考えればいいやと思っていて足元をすくわれたのですが、仙台から石巻をつなぐ仙石東北ラインは1時間に1本しかないので、逃すと1時間待ちです。会場へ行くときはいいのですが帰りとかは駅前で無駄な時間すごすことになるので、仙石東北ラインを使う人は帰りの時間しっかりしらべておきましょう。余談ですが仙石は「せんごく」ではなく「せんせき」と読みます。

    赤い色が仙石東北ライン、黒が普通列車。黒も含めると時間あるように見えますが、各駅停車のため時間がかなり遅く、基本的には快速前提です。

    時刻表 仙台駅 仙石東北ライン:JR東日本
    http://www.jreast-timetable.jp/1509/timetable/tt0913/0913111.html

    仙台から石巻は高速バスも出ており、こちらはもうちょい本数ありますがそのかわり到着まで80分かかりますので込み込みはさほど時間変わらない。さらにバスは道路ゆえに時間が読めないのもドキドキです。また、電車、バスともに早朝は出ていないのでレース当日の参加には使えないと思っていた方がいいです。

    宮城交通
    http://www.miyakou.co.jp/cms/express/desc/34/

    バスつながりで当日は石巻駅から会場までのシャトルバスもありますが、これも出発は6時30分から。もっともスタートが遅い60kmですら受付開始が7時、スタートが7時35分なので、6時30分に出るバスで7時50分に会場到着はギリギリすぎるスケジュール。帰る時はいいけど行きには使えないですね。

    会場アクセス – ツール・ド・東北 2015
    http://tourdetohoku.yahoo.co.jp/2015/info/access/

    なお、余談ですが石巻駅前にはJR系列のレンタカーがあるので、当日石巻についてレンタカーを借りることもできます。会場には駐車場がないのですが、前日であれば会場から徒歩10分くらいのところに車を止められるので、レンタカー借りて会場で受付、そのまま車で宿まで、というのもできます。この場合も自転車は乗せられないので別途配送しておく必要があるのと、イベント当日は駐車場が8km離れた場所になるので、シャトルバスなどを使う必要がある点はご留意ください。駐車場からのシャトルバスは早朝2時台からあるので朝早いレースの人も安心です。

    石巻駅営業所マップ|レンタカーならJRの駅レンタカー
    http://www.ekiren.co.jp/annai/map/02touhoku/b00404ishinomaki.html

    以上、自分が参加するにあたって気になったポイントをつらつら書き出してみました。とてもいいイベントだっただけに、Webサイトがあまりにわかりにくいというのが実にもったいない。来年になったらこのブログ記事がまったくいらないねというくらいサイトが整理整頓されることを期待しつつ、次回はもうちょっと距離を伸ばして参加できるよう日々訓練していきたいと思います。

  • 生き物みたいに動く球体型ラジコンロボット「BB-8」がかわいくてすごい

    生き物みたいに動く球体型ラジコンロボット「BB-8」がかわいくてすごい

    ※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

    まずはこちらの動画をご覧ください。生き物みたいだろう、これ、ラジコンなんだぜ・・・・・・。

    このラジコンは、iPhoneやAndroidなどのスマートフォンで操作できる「BB-8」という名前のロボットで、12月に公開予定のスター・ウォーズ最新作に登場予定のロボットです。4〜6部作ではR2-D2やC-3POがロボットのマスコットキャラとして人気を博していましたが、BB-8も位置付けとしてはそこに近い模様。しかし1〜3部のジャー・ジャー・ビンクスはひどかったねあれ・・・・・・。

    BB-8自体は予告が公開された時から球体の形状に注目が集まっており、さらに映画のイベントで実物が公開されたことでさらに人気沸騰。イベントの模様はこちらの動画から見ることができます。

    予告見たときからこのロボットは果たしてどんな仕組みなんだろうと興味津々だったところに、突如としてこのBB-8がラジコンとして発売されるという情報が。

    スター・ウォーズの転がる新ドロイド BB-8、本物そっくりのトイで発売。開発はもちろんSphero – Engadget Japanese
    http://japanese.engadget.com/2015/09/03/bb-8-sphero/

    しかしニュースサイトでは米国ドルの価格しか表記されておらず、「ああアメリカじゃないと買えないのか・・・・・・」と意気消沈していたところ、ヨドバシカメラでも買えるという情報を聞きつけ、勢いでさくっと購入してしまいました。

    こちらが本体一式。BB-8の下にあるのは充電クレードルです。

    気になってた頭の仕組みはマグネットでくっつくだけという非常にシンプルな仕組みで、「なるほどこうなってたのか!」とむしろ感動。実際にBB-8を動かすと胴体の中のマグネットがいい塩梅に動いて頭の位置をコントロールしてくれます。

    もともとこのBB-8は、劇中に出てくるロボットを含めて開発をShperoが手がけており、仕組みとしてもSheroの球体ロボットがベースになっている模様。しかし頭の部分をマグネットで制御するというのはうまく考えたなー。

    Sphero Japan |
    http://www.sphero.jp/

    仕組みが気になる! という人はすでに分解動画も上がっているのでこちらもご覧ください。

    クレードルもこっていてなんと無接点充電。BB-8をポンと乗せるだけで充電完了という手軽さ。

    クレードルの接続ケーブルもMicro USBと汎用的なので、自宅のスマートフォン充電用ケーブルをそのまま利用できる。

    設定もおそろしく簡単で、インストールしたアプリをBB-8に近づけるだけ。なお、アプリはiOSもAndroidも対応していますが、どちらも100MB以上あるのでご注意。1アプリでネオジオ並みの容量かー。

    アプリを起動したスマートフォンを近づけると自動でペアリングが完了して利用可能に。このペアリングはBluetoothで行なっているようなのですが、iPhone 5sはNFCを一般向けに公開してないのでNFC経由でのペアリングはできないはず。てことはこれ、Bluetoothの信号がもっとも強いBB-8に自動で接続、とかいう仕組みなんでしょうか。BB-8がたくさんある会場だとちょっと設定大変そうだな。

    アプリはいくつかモードがあって、これがメインのコントロール機能。どの機能も丁寧にチュートリアルが表示されるので操作はとてもわかりやすい。

    こちらがドライブの操作画面。右はBB-8の向きをコントロールし、左で実際に操作します。

    アプリ右側をタッチするとBB-8が青く光り出すので、この青く光った部分を自分に向かって向けます。このあたりお操作もチュートリアルが全部教えてくれるので心配無用。

    DSC01534

    実際の動作は改めてこちらをご覧ください。球体が転がってその上に顔が乗っかっているだけなのになぜか愛らしい。まるで生き物みたいで愛着がわきます。ちなみに操作音自体はスマートフォンから出ていて本体からではないのでご注意を。撮影しているカメラが操作アプリに近かったので想定外の臨場感が出せましたw

    DMM.make AKIBAの癒やし系アイドルあかねくんも興味津々!

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    右側のボタンを押すとジェスチャーモードに切り替わり、BB-8にプリセットされたジェスチャーを動かせます。

    これがジェスチャー。たぶん「はい」「いいえ」かな。ドライブモードでコントロールしながらこのジェスチャー混ぜるとほんとにペットみたいで楽しい。

    こちらはパトロールモード。障害物を見つけながら自動運転してくれます。

    パトロールモード時の様子はこちらをどうぞ。

    こちらがパトロールモード時のアプリ画面。何かにぶつかったのか、スピードはどのくらいなのかをリアルタイムに表示してくれます。友達に見せびらかす時なんかはこのモードが手軽で便利。

    BB-8自体もよくできているんだけど驚きは設定のしやすさ。アプリはインストールして近づけるだけでいいし充電も置くだけ。本体操作も丁寧なチュートリアルでわかりやすく、このおもてなしの充実度は感動するレベルでした。このクオリティで2万円台というのはとんでもない仕上がりだな・・・・・・。楽しみつつもいろいろ勉強になった1台でした。

    てっきり海外でしか買えないと思っていたBB-8ですが、改めて調べるとヨドバシやらAmazonやらで当たり前のように購入できる模様。店頭でもさくっと買えたので気になる人は近くの家電量販店などに足を運んでみてください。


    【日本正規代理店品】Sphero スター・ウォーズ エピソード7(スター・ウォーズ/フォースの覚醒) BB-8 (ドライブ / ホログラム機能) R001ROW