ふと早く目覚めたのでさくっと朝ブログでも。
ネタとしてはこのブログを読んで思ったこと。
携帯料金値下げ、誰もが幸せになるには寡占市場を終焉させるしかない。 ? すまほん!!
http://smhn.info/201510-keitai-ryoukin-nesage-2
リンク先をざっくりまとめると総理大臣の鶴の一声をきっかけにして総務省が携帯電話値下げのためにいろいろやりだしたけど、今までもそういうことあったけどキャリアがうまいこと料金プランや仕組みを変えて対応しちゃうから意味がない。だから根本的にキャリアが増えるべきだ、というような内容。
理論としては共感するところもあるんだけど現実的にそれは難しいというか、過去にアイピーモバイルが免許を返上、ウィルコムとイー・モバイルはソフトバンクに、そしてWiMAXもau陣営になって結局意味なかったじゃんという歴史を現場で見てきた立場としては、今の寡占キャリアに対抗しうるキャリアに期待するのは現実的ではないかなというところ。そもそも携帯電話事業は設備投資も巨額だし運用ノウハウも大変なものだし、新しく参入するには市場として厳しすぎるよねと。
ではこの状況がまったく変わらないかというとそうでもなくて、地味ながらも現実的に変化を起こしているのはやっぱりMVNOではなかろうか。
昔は若干マニアックだったMVNOの世界も今では「格安スマホ」という言葉で一般化し、カメラ量販店でも大きくコーナーができるほどの認知度に。料金面でもキャリアには影響与えていて、見た目だけでも安く見えるような料金を3キャリアとも投入してきたし、その中でauだけがデータ通信3GBでも選択できるという実質的に安価なプランを投入してきた。まあそれでも高いんですけどね。
[「アップルの人ものけぞった」、KDDI田中プロが語る新プランの舞台裏] 政府の値下げ意向、冬春モデルはどうなる – ケータイ Watch
http://k-tai.impress.co.jp/docs/interview/20150918_722017.html
個人的に期待しているのはメーカーの動きで、海外メーカーだけでなく国産メーカーも次々にSIMロックフリーのスマートフォンを投入。中でも他の日本メーカーが次々にスマートフォンをあきらめていく中で最後まで踏ん張っている富士通とシャープがSIMロックフリーに注力し始めたのはかなり面白い流れ。
シャープ、防水・おサイフ対応で狭額縁のSIMフリー「AQUOS SH-M02」 – ケータイ Watch
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20151020_726509.html富士通、MIL規格・おサイフケータイ対応のSIMフリー「arrows M02」 – ケータイ Watch
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20151006_724238.html
SIMロックフリー端末でMVNOにも端末が売れるようになればメーカーとしてキャリア以外に目を向けることもできるし、魅力的な端末がキャリアからしか出ない、という状況に一石を投じる可能性もある。HTCも同様にキャリアではなくSIMロックフリーで攻めてきた。最終的な回線はキャリアのものを使っているとはいえ、料金プランも端末も安価なMVNOが普及することが結局のところ現実的にキャリアの寡占に対抗しうる現実的な手段なのかなと。
一方でMVNOにもサポートの問題などはあるわけで、すべてがMVNOになるわけではなくキャリアの存在意義というのももちろんあるんだけど、サポートはいらないしデータ通信容量も少なくていい、電話もしないという人にとって選択肢が増えていくこの状況は、以前に総務省が販売奨励金にメスを入れようとして大失敗したあの頃よりは意味があるんじゃないかなという結論です。
キャリアはもうサポート充実プランとかでサポート頻繁に使う人からお金取るといいんじゃないかなー。そして総務省はまったく同じ端末に3万乗せて販売するこのシステムについてメス入れてくれるといいと思います。端末じゃなくてサービスなんだとしてもちょっと納得いかなすぎるよねこのキャリアに自由度高すぎる料金設定は。
ドコモ、Nexus 5Xを10月22日発売。Google Play版より約3万円高い9万3312円が継続利用で割安に – Engadget Japanese
http://japanese.engadget.com/2015/10/19/nexus-5x-10-22-google-play-3-9-3312/