11月の3連休、東京都の観光事業である「tokyo reporter 島旅&山旅」の一環として、伊豆諸島の1つである式根島まで島レポートの旅に出かけてきました。
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伊豆諸島の中でも非常に小さい島ながらもいろいろと見どころが多く、結果としてレポートが相当長くなりそうな気配が見えたため、まずはポータル的に式根島の情報をまとめるエントリーを残しておきます。
式根島ってどんな島?
東京都は伊豆諸島、1周12kmのとても小さな島
東京都の中ではもっとも南、本州と海で隔てた伊豆諸島の中にある面積3.9km、人口約550人のとても小さな島、それが式根島です。場所は伊豆諸島の中でも有名と思われる新島のすぐ側にあり、お互いの島は船で10分程度で移動できる距離。そのため行政区分としては式根島ではなく新島扱いになっています。
式根島には何があるの?
きれいな海で海水浴、海が望める24時間の露天温泉、そしてハイキング
1周12kmの小さな島ながら見どころも多いのが式根島。下記は公式サイトで配布されているPDFから引用していますが、大きく分けて島の北側が海水浴場、中心から東にかけてが村内、南側が温泉、西側がハイキングコースとなっています。
式根島の中でも、特にプライベートビーチ感に溢れた美しくもこじんまりとした海水浴場は非常に魅力的。今回の旅行は11月で海には入れなかったのですが、「ここは夏に来たいなあ……」と思わせるとてもいい海でした。
海についてはこちらのエントリーをご覧下さい。
プライベートビーチ感あふれる式根島の素敵な海水浴場たち
https://bloggingfrom.tv/wp/2015/12/06/14529
もう1つの売りは海を見ながら入れる露天風呂。露天風呂自体は全部で3つ入れますが、温度調整されていていつでも入れるのは実質1つだけ。その他の露天風呂は海の状況によってぬるかったり熱かったりと実際の入浴は難しいこともありますが、一応24時間開放されてはいます。
露天とは別に室内の温泉施設もあり、こちらは夜22時まで利用可能。露天だと体をきれいにするのが難しいので、露天に入った後に徒歩で温泉施設へコンボするのがお勧めです。
温泉のまとめはこちらをどうぞ。
海に面した露天温泉が3種類も楽しめる式根島の温泉めぐり
https://bloggingfrom.tv/wp/2015/12/01/14509
最後に今回の旅行のテーマでもあったハイキングルート。島の西側は自然が多く残されており、いくつもの遊歩道を選びながらハイキングを楽しむこともできます。真冬はさすがにちょっと大変かもしれませんが、夏のシーズン過ぎてもハイキングを楽しんだ後に露天温泉で汗を流す、という楽しみ方も。おそらく夏がハイシーズンである式根島は、秋に訪れると若干閑散としており、だからこそ都会を離れて静かに休暇を楽しむこともできます。いやー11月のオフシーズン、ほんとに人少なくてよかったですよ。
ハイキングルートの情報はこちらから。
自然あふれる山中の散策後は温泉で汗を流す。式根島の島半分を巡るハイキングコース
https://bloggingfrom.tv/wp/2015/12/01/14507
どうやって行くの?
飛行機+船、または船のみで2、3時間から最長7時間。費用は片道5000円から15,000円程度
式根島へのルートは複数ありますが、一番オーソドックスと思われるのが高速ジェット船。朝8時頃に東京を出て式根島には12時前に到着、値段はだいたい1万円くらい。帰りは13時頃に式根島を出発、16時ぐらいに東京に到着。往路、復路とも時間帯は1つのみです。
船のみのルートはもう1つ、豪華客船に乗るルートがあります。こちらは7時間近い航路である一方、船室の等級によって6000円台から1万6000円台と価格が幅広く、旅路を安価にも豪華にも調整できます。時間帯は1通りのみで、東京発が22時に乗船して翌朝9時頃に式根島に到着。式根島からは11時30分頃出発して東京に19時頃到着します。
大型客船での旅はこちらをどうぞ。
ホテルばりの豪華客室がすばらしい「橘丸」の長時間船ルート
https://bloggingfrom.tv/wp/2015/12/06/14526
船のみのルートはどちらも東海汽船になります。Webサイトに料金や時刻表など詳細が載っているのでそちらもご参照下さい。
伊豆諸島へ行く船旅・ツアー/東海汽船株式会社
http://www.tokaikisen.co.jp/
そして最後のルートが飛行機と船の組み合わせ。飛行機といっても羽田や成田ではなく調布にある小さな調布飛行場からプロペラ機で一度新島に渡り、そこから船で式根島に渡るという2段階ルートです。
新中央航空(東京─新島)
https://www.central-air.co.jp/index.html連絡船にしき(新島─式根島)
https://niijima.com/shoukai/access/nishiki/
なお、新島から式根島に渡る船は1日3便、そのうち最初の便は飛行機の第1便よりも早いため、1日で東京から式根島へ渡るためのルートは実質2便しかありません。飛行機に乗る時間は30分程度と非常に短いのですが、式根島に渡る連絡船「にしき」を待つ時間を組み合わせるとなんだかんだ3時間くらいはかかります。
下記は2015年11月現在の飛行機から連絡船への組み合わせ。新島に早めについて新島観光を楽しむ、というのでも無い限りの最短は下記の2つになります。2つめの便は2時間で式根島に到着できるので、移動時間をできるだけ少なくしたいという人はこのルートかな。
調布発8:30─新島着9:10 新島発11:30─式根島着11:50
調布発14:20─新島着15:00 新島発16:00─式根島着16:20
また、費用としては飛行機が14,000円程度、連絡船が500円程度とざっくり15,000円程度で、7時間コースの豪華客船最高等級の部屋を予約するのとさほど費用感が変わりません。とはいえ飛行機そのものがとても楽しいこと、式根島だけでなく新島も観光できること、船が苦手な人は長時間の船旅を避けられるといったメリットもあるので、3つの中から好きなルートを選択してみてください。また、くれぐれも正式な時刻表や料金はそれぞれのWebサイトをご確認くださいませ。
飛行機と連絡船で行く式根島へのルートはこちらから。
低空飛行で景色を楽しめる式根島への「調布飛行場」ルート。新島も滞在できてオトク
https://bloggingfrom.tv/wp/2015/12/05/14514
どこに泊まればいい?
利便性を考えると村内中央。とはいえ島自体が小さいので実際にはどこでも
小さいながらも宿泊場所は多く、民宿、旅館、ペンション、キャンプ場と宿泊施設は30以上。詳細は公式サイトをご覧下さい。
式根島オフィシャルサイト | 東京都伊豆七島の旅行|白いビーチ、海水浴、温泉など
http://shikinejima.tokyo/stay/index.html
実際に訪問した感じ、便利さだけなら村の中央エリアが一番。というのも式根島は坂が非常に多く、気軽に島の中を回るには電動アシスト自転車がお勧めなのですが、電動アシスト自転車が借りられるのは圧倒的に村の中央エリアなんですよね。宿泊施設までの移動は基本的に車で送迎してくれますし、電動アシスト自転車のレンタル店によっては船が到着する港まで持ってきてもくれるので、基本的には自転車メインで考えたほうがいいかと思います。
今回の旅行で泊った民宿とうべえは中心部からちょっと離れており、レンタルできるのは子供用のかごがついた自転車のみだったので初日は結構苦労しました。
ただ、費用はプラスアルファになってしまいますがここの自転車を借りて村中央まで行き、そこで電動アシスト自転車を借りるという組み合わせ技もできるので、そこまで中央にこだわることもないかな。とうべえは自転車がちょっと不便だったものの、ご飯もおいしく部屋では無線LANも使え、冷蔵庫も自由に使えたりと結構自由度高いし、そもそも島自体が小さいので、「泊りたいところに泊る」でいいかなとは思います。
とうべえについてはこちらでも補足しているのでよろしければ合わせてお読み下さい。
揚げパン、お弁当、あしたばメニュー。式根島を代表するグルメメニュー
https://bloggingfrom.tv/wp/2015/12/06/14522
島内の移動手段は?
レンタカーもあるけど小さな島なので自転車メインで。電動アシスト自転車推奨
1つ前の項目と内容かぶりますが、1周12kmのとても小さな島なので移動は自転車で十分。車だと通れない、もしくは通るのが大変な小道も結構多く、自転車が一番手軽です。
しかしながら島は坂が非常に多く、いわゆるママチャリ的な自転車だと結構苦労することも。個人的にはクロスバイクに普段から乗っていたので、多少厳しい坂はありつつまあママチャリでもなんとかなるかな……という道が多かったですが、1日ずっと走り回るならやっぱり電動が楽です。料金は普通の自転車がだいたい1,000円くらい、電動だと2,000円以上という倍価格ですが、十分にその価値はあるかなと。
坂が多くて大変ではあるものの、クロスバイクやロードバイクだったら余裕かな、と思える程度の坂だったので、普段使っているクロスバイクやロードバイクを輪行して持ち込むと、ほどよいアップダウンで島の中を走り回るには楽しいかも。次に行くときはちょっと輪行に挑戦してみてもいいかもなあ。
おいしいご飯は?
グルメを第一目的に行く場所ではない、とはいえ美味しいものもいろいろ
海もきれいで温泉も楽しい島ですが、グルメについては「おいしいものを食べに行くぞ!」という目的で行くという感じではないかな、というのが正直な感想。とはいえ海に囲まれた島なので魚は普通においしいし、伊豆諸島の特産であるあしたばを使ったメニューやくさやなど、おいしいものもいろいろあります。旅行中に気に入ったご飯は下記でまとめているのでこちらもご参照下さい。
先ほどと同じURLですがご飯情報はこちらも。
揚げパン、お弁当、あしたばメニュー。式根島を代表するグルメメニュー
https://bloggingfrom.tv/wp/2015/12/06/14522
必要な持ち物は?
気温は東京よりちょっと暖かめ。夜道のために懐中電灯があると便利
旅行に行くときいつも難しいのが自分が住んでいるところとの温度差なのですが、式根島は東京よりも若干暖かく、11月下旬の夜も上着なしのTシャツ1枚で歩けるほどでした。東京も今年は暖かいのですが、それでもさすがにTシャツではつらい温度だったので、東京より若干暖かめ、と思っておくといいかも。とはいえ寒い日もあったので、1枚上に羽織るものは用意しておいたほうがいいと思います。
また、夜道は大通りだと電灯があるのですが、暗い道も多いので懐中電灯があると便利。特に夜の露天温泉を楽しむというのであれば懐中電灯必須です。スマートフォンの懐中電灯アプリだけでも十分便利なので、事前にいれておくことをお勧めします。
その他、露天温泉を楽しむなら白くない水着(茶色い温泉なので色がつきやすい)、島内を歩くことが多いので歩きやすい靴がおすすめ。温泉は本当に茶色くて体を拭くバスタオルなども茶色くなってしまうくらいなので、露天風呂メインの人はタオルを多めに用意しておいたほうがよいと思います。
行ってみてどうだった?
こじんまり感がとても心地よい。地図を片手に移動する冒険感も楽しさの1つ
いくつかの場所から行き先を選べた今回の企画ですが、式根島に決めた理由は「こういう企画でなければ行かなそうな場所」という若干消極的なものでした。ただ、実際に訪れてみると結果的にこれがとてもよかった。自転車ですべての場所に行けるという気軽さ、美しくもプライベート感溢れる海、ほどよい疲労感で回れるハイキングなど、小さい島なのに見どころがいくつもあって、東京から行ける気軽な観光地としてはとてもいい場所です。
実はこの秋ちょっと旅行でもしようかなと国内の宿泊先をいくつか調べてみてたんですが、海外観光客のラッシュで国内の有名な観光エリアは宿が埋まりまくっているんですよね。観光客が増えるのは嬉しい反面、自分達が泊る場所がないのはちょっと困る。だけど伊豆諸島はそういう意味でかなりの穴場で、オフシーズンとはいえ結構泊まれる場所も多く、東京からちょっと旅行に行きたい時にもぴったり。
島の中の移動も観光地図が充実していて、ほとんどの店がすべて地図に載っているので地図を見ていればたいていのところに行ける。逆にGoogle マップではほとんど道もお店も書かれていないので、スマホはまったくといっていいほど当てになりません。最近はついついナビアプリに頼ってばかりだけれど、久々に地図を見ながら「あ、こっち行こう」という冒険感溢れる旅を堪能できました。
ぶっちゃけまた行きたい?
あのきれいな海に入るため夏に行きたい
今回の旅行は東京都の観光事業ということで旅費および旅行中の費用なども負担していただいているのですが、あの美しい海はぜひ夏にまた訪れてみたいなと思いました。大きすぎる海だと商業感が強すぎてちょっと苦手なところあるんですが、式根島の海はほんとにプライベート感があって楽しそう。夏のオンシーズンだと村の活気もまた違いそうなので、来年の夏辺り、旅行先としてちょっと検討したいなと思っています。
楽しい旅と経験をいただけた今回の企画に改めて感謝するとともに、今回のレポートで式根島に興味を持っていただいた人のお役に少なからず立てましたら幸いです。
今回の記事一覧はこちら。
海に面した露天温泉が3種類も楽しめる式根島の温泉めぐり
https://bloggingfrom.tv/wp/2015/12/01/14509自然あふれる山中の散策後は温泉で汗を流す。式根島の島半分を巡るハイキングコース
https://bloggingfrom.tv/wp/2015/12/01/14507プライベートビーチ感あふれる式根島の素敵な海水浴場たち
https://bloggingfrom.tv/wp/2015/12/06/14529揚げパン、お弁当、あしたばメニュー。式根島を代表するグルメメニュー
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https://bloggingfrom.tv/wp/2015/12/05/14514ホテルばりの豪華客室がすばらしい「橘丸」の長時間船ルート
https://bloggingfrom.tv/wp/2015/12/06/14526
式根島を含む今回のレポート一覧はこちら。
tokyo reporter 島旅 & 山旅
http://tokyoreporter.jp/