IT系ライターの健康保険加入を目指す「日本デジタルライターズ協会」がついに発足

※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

説明会には残念ながら参加できなかったのですがとても興味ある分野でもあり、発足人のたぐいまれなる行動力に敬意を表してのご紹介。

2015年10月13日、日本デジタルライターズ協会の設立発表会が開催されました。

日本デジタルライターズ協会
http://www.digitalwriters.jp/

この協会が関するデジタルライターとは、いわゆるIT系に関して執筆するライターのこと。IT系ライターが集まって情報交換会やセミナーなどを開催するなどの会員相互の情報共有を図るだけでなく、協会のメンバーが健康保険に加入できる団体となることがこの協会の趣旨です。

なお、実際にはこの協会そのものが健康保険の団体になるわけではなく、「文芸美術国民健保組合」という組合の加盟団体となることで、同組合の健康保険に加入できることを目指すということですのでその点は誤解無きよう。

自分も数年ほどフリーランスを体験して痛感したのが健康保険。もちろん、フリーランスであっても国民健康保険は加入できるのですが、これが結構お高いのですよね……。ただでさえ毎年ドカンとまとめて税金を請求されるフリーランスにとって、国民健康保険はとてもありがたい仕組みながらフリーランスのコストとしてはなかなかに重く、「保険組合に入りたい……」とは常々思っておりました。

ただ、IT系のライターが参加できる保険組合、もしくは保険組合の加盟団体というのは今まで存在しなかったんですね。これがWebデザイナーとかだと「日本イラストレーション協会」「日本グラフィックデザイナー協会」といった協会に加盟することで、前述の文芸美術国民健保組合の健康保険に加入で来たのですが、IT系ライターだと残念ながら保険組合に参加できる協会がそもそも存在しなかったのです。

で、ないのなら作ってしまえホトトギスとばかりにITライターの協会を立ち上げたのが、ブログでメシが食えるか? シリーズで赤裸々にブログ収入を公開し続けていることでも知られる、Publickeyを運営する新野さん。この協会設立の前身となるFacebookグループができたのは実に2013年7月と2年以上も前のことだったのですが、そこから保険組合のなんたるかを調査したり、入会フローや協会会則を整備したりと細かな作業を地道に重ねていった結果、ついに協会発足にこぎつけたというわけであります。

なお、今回の協会発足を持っていきなり健康保険に参加できるというわけではなく、今後必要なのはこの協会が文芸美術国民健保組合に参加しうるための実績を積み重ねることが重要。そういう意味では協会設立もやっとスタート地点ではあるのですが、少なくともITライターが加入できる健康保険組合の道が開けたという点では非常に大きな一歩だと言えます。

協会の参加者は当初のうち推薦制ということで誰もが入会できるわけではないのですが、その前段階であるFacebookグループは公開設定となっていて自由に参加できるので、健康保険に興味あるITライターの方々はぜひFacebookグループにも参加してみてくださいませ。

日本デジタルライターズ協会 Facebook支店
https://www.facebook.com/groups/213284842154689/

このグループが立ち上がった頃はフリーランスだった自分も今では会社員になってしまい、参加資格としては縁遠くなってしまったのですが、それでも立ち上げの頃から経緯を見ていただけにぜひ目標を達成して欲しいし、ひょんなことで再度フリーランスになったときにすばらしい協会運営であって欲しいという期待も込めて応援していきたいと思います。前述の通りライター同士の勉強会やセミナーなんかもあるとのことで、それは参加してみたいなー。


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