ほんとはちゃんと書きたいところだけど明日以降、正確には本日より2度目かつかなり強烈な更新停滞が予想されるのでとりあえずソースなしの勢いで書いておく。
おサイフケータイ云々というのが意外と議論の中心になっていて、実際におサイフケータイなんてそれほど使われてないという意見があるんだけど、使ってなくても機能がないと不安になるというのが日本人心理。だからこそ全部入りの905iが売れて705iが不振になり、706iもハイスペック化しちゃったりするし。携帯だけでなく家電もとりあえずフルHDとかBlu-ray買っとけみたいな、とりあえずハイスペック買っとけ思考というのは根強く、「この機能別にいらない」と割り切れる層は少ないんじゃないだろうか。
ただ、それ以上に「iPhoneってなんかすごいらしいね」というブランドも十分通用しそうではあるのでそこは注目したい。しかしその一方でメール文化な日本としては、「メール打ちにくそうだね」という印象をいかにぬぐい去るか、というよりソフトがどれほどカバーできているのかも大事な予感。
そしてiPhoneがコンテンツプラットフォームとしてすごい云々という話は、このエントリでほぼ書かれていることに同意。
iPhone+AppStoreは本当にAU+EZアプリより優れているのか? – キャズムを超えろ!
http://d.hatena.ne.jp/wa-ren/20080623/p2
付け加えておくと、国内でいえばiTunes Storeは海外に比べるとそれほど影響力はなく、金額ベースでいうとインターネットでの音楽配信全体を含めても着うた系の1/10程度の規模でしかない。これはソース貼っておきますね。
内訳では、インターネット・ダウンロードが、数量で前年同期比134%の992万回、金額で前年同期比150%の20億8,100万円、モバイルが、数量で前年同期比104%の1億1,090万回、金額で前年同期比126%の199億7,700万円となっています。
社団法人 日本レコード協会|プレスリリース
http://www.riaj.or.jp/release/2008/pr080529.html
世界ではiTunes Storeの目覚ましい活躍が聞こえてくるけど、国内に限ればそこまで存在感しめせてない。あれだけiPodが売れてても市場規模としては携帯電話の1/10ということ考えると、App Storeとかも国内レベルで考えるとそこまで魅力ないのかも? 台数ベースで考えると、ジャンルはちがえどWIiウェアとかのほうがうまみがありそうな気がする。
世界に羽ばたけるプラットフォームという話もあれど、単一プラットフォームとして課金システムもできあがってるというメリットはもちろんあるんだけど、そういうプラットフォームがないとはいえども世界共通のプラットフォームであるWindows Mobileでそこまで大きいブレイクが起きたかというと疑問符。
iPhone自体はとても魅力的なハードだし、ああいうスタイルの携帯電話が人気を集めて大きく売れてくれると携帯電話業界が面白くなりそう、という気持ちは変わらないけど、新しいものがでると今までのものを当たり前に思い過ぎ、ちょいと過大評価しすぎなんじゃないか、というより、今まであったものもきちんと評価してあげようじゃないか、というのが正直なところであります。
あと料金プランはちょっとないなとおもった。あれならドコモのパケ・ホーダイフルと変わらないし、定額プランが必須な時点で自由度も低い。結局料金面であまり大胆なことできないんだなあ。値段だって安そうに見えて2年縛りだから安くないしね。初回は台数も少なそうでとりあえず大盛り上がりだと思うけど、1年という視野でiPhoneがどれだけがんばれるか注目です。