「電撃結婚ノススメ」読んだ

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先日知人から「知り合いが書いたので読んでみて」と献本いただいたのがこの本。なんだか僕の将来を心配していただいているかのような1冊ですね・・・・・・。

電撃結婚ノススメ 結婚マーケティングで8ヶ月以内に開運婚を掴む方法
電撃結婚ノススメ 結婚マーケティングで8ヶ月以内に開運婚を掴む方法

32歳女性が年内結婚宣言を掲げて8ヶ月で結婚。好きな人を探すというよりも、結婚して幸せに過ごせる人を過ごすという観点にターゲットを切り替えて、結婚するためにはどのような相手を探し、どういう行動をとればいいのかというマーケティング要素を結婚に持ち込むことで成功したという1冊です。

結婚でも恋愛でももっと客観的に考えるべきというのは激しく同意するところで、かつての恋愛の師匠から「好きな人は同時に3人いたほうがいい」と教わって以来その考えの先にある本質を理解した私としては、こういうマーケティング視点から結婚を考えるのは1つの解だと思いました。ちなみに一応補足しておくと同時に3人ていうのは同時に3人つきあえってことじゃなくて、告白する前の段階で1人に絞っちゃうと気持ちが熱くなりすぎて余計な行動とりがちだから、気になる人が3人くらいいるほうが結果的にバランス取れて本当に好きな人が見つかるよ、という意味ですよ。

結婚するために最適な相手の人間像をきちんと考え、「今楽しい」人よりも「人生が楽しい」人を探す方向に切り替えるというのは、今までの人生観からするとなかなか大変なことだと思うけれど、目の前だけを見ていては幸せはつかめないし、その一方で年齢だけは増えていく。もちろん打算的に結婚するという意味では決して無く、視点を目の前から人生の先に向けるという意味でのマーケティング感覚は恋愛や結婚においても大事なことだとおもいました。

本の中で作者は結婚のために出会いの回数を積極的に増やしていくんだけれど、これもとても大事なことだと思う。例えば男性観点で言えば、職場の女性率が過半数である銀行員と、女性なんて消費税以下の比率であるメーカー社員が、それぞれ運命だけで出会いを求めていても出会う回数がそもそも違うわけで、それに対して「ただ出会いを待っている」だけではよくない。もちろん年齢とか自分が設定するゴールにもよるんだろうけれど、「自分が目指すべき到達点を確認して、そこに対してマーケティングしていく」というのは、人生においても大事なことだと思います。年齢や環境的にそういう活動が必要ない人もいるんですが、それも含めて自分の状況を客観視できることは大事ですね。

と、大変興味深いテーマではありながらも内容はかなり女性向きなので、男性として直接役に立つという本ではない。けれど女性が「こういう場面でこういうフレーズを望んでいる」ということがわかるので、敵情視察というと言葉が強いですが、結婚を望む女性が何を考え期待しているのかを知るという1つのケースとしては男性的にもおもしろいのではと思います。

ちなみに1つおもいっきり気になったのが男性との出会いの話で、男性がおごってくれないというときに「今までの私ならそれでもうサヨナラだった」という下りがあるんだけど、そもそもそんな考えだったらうまくいくはずないよな、と正直思った。「驕られる」ということは言葉の通り自分が格下であることを受け入れることであって、「おごられて当たり前」ってのは「女性は男性より下で当たり前」っていう意味でもあり、そりゃ対等なパートナーにはならんよね。個人的には「おごってもらって当たり前」という女性とは飲みに行くことはあっても将来を考える相手にはならんなと思います。もちろんこれも実際の収入とか(相手が学生とかアルバイトとか)を鑑みてバランスとる必要はあると思いますけれど。

あと極論を言ってしまうと、そもそも「結婚」そのものが必ずしもゴールではない気もするんですよね。ここは意見わかれるところとは思いますが、子供を産むという目的であれば制度やその子供のためにも結婚は必須だと思うけれど、2人が人生を共にするという意味では結婚だけがかならずしも1つの道ではないのかなあともやもや思ったりしております。


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