ありがたいことにご招待いただき、デニーズの新商品メニュー試食会に参加させていただきました。
何を隠そう高校生の頃初めて体験した私のアルバイト生活がデニーズのキッチン。16歳の誕生日を迎えた夏の日から受験直前までの1年半くらい働いておりましたが、高校生ながらに平日は部活の後のディナータイムを3時間、休日は開店からモーニングメニューを長いときで8時間、そして夏休みはランチタイムにも手を出すという、キッチンメニューはほぼすべてを体験してまいりました。
しかもデニーズはキッチンの中の仕事がなかなかすごい。自分もバイトするまではファミレスをちょっと見くびってたところがあったのですが、デニーズの場合野菜はすべてキッチンでカットし、肉類もすべて鉄板で焼く。ハンバーグなんて冷凍ではなく冷蔵状態で搬入されるほど新鮮さにこだわっていて、自分が今までファミレスに対して持っていた偏見をすべてふっとばしてくれました。今自分がそれなりに自炊できているのも、デニーズのキッチンで包丁さばきを学んだからといっても過言ではありません。
そんなデニーズ経験という肩書きがよかったのか、数少ない人数しか参加できないブロガー試食会にも晴れて参加させていただくことに。実は裏側を知りすぎているために、たいていのメニューを「ああこれ作ってたな……」と想像できてしまうことに加え、これまでは近くにデニーズがなかったため足も遠のいていたこともあり、デニーズのメニューを食べることそのものを楽しみに当日は参加しました。
試食会場に到着すると、テーブルには当日のメニューが。なんかフルコースみたいでどきどきします!
春野菜の12品目サラダ
最初のメニューが出てくる前に、デニーズの方からデニーズのこだわりをご説明いただきました。野菜は店舗に直送されてから、ピークとなるランチやディナーの直前に準備しているスタイルは変わらず。そういう裏側のこだわりが披露されるのは元アルバイトとしてなんかうれしくなっちゃいますね。
そしてオープニングアクトを務めたのがこの「春野菜の12品目サラダ」。これがもうすごい感動の一品でした!
なにがすごいってこのドレッシング。「野菜を野菜で食べる」というコンセプトの元、にんじんを各店舗ですりおろし、店舗ごとに作っているという特製ドレッシングなのです。
「そのまま食べてもおいしいですよ」との言葉を受けて食べてみたらこれがほんとにおいしい。にんじんの甘みをきっちり感じさせつつも苦みが姿を消していて、にんじん嫌いでもおいしく食べられそうな味。ドレッシングで油が多めに入っているため、これだけを食べると途中でしつこくなるかもしれませんが、パンや肉類など何に合わせてもおいしいのではないかと思える秘密のソースっぷりでした。
実際にサラダにかけていざ試食。野菜もおいしいけどその野菜のおいしさを引き出して数倍にも高めているこのドレッシングがすばらしすぎる。サラダについても筍などは茹であがったものを店舗で調理するものの、レタスなどは丸ごと店舗に入ってきたものをカットしているので新鮮さもばっちり。この一食だけでも「ファミレスなんて」という偏見が払拭できるのではないでしょうか。
3月から登場するというこのメニュー、お値段も380円でセットだと300円という値段は、この美味しさと12品目という野菜の充実ぶりを考えるとそうとう安いのでは。これメニューに登場したらまた食べにいかねば!
チキンジャンバラヤ
続きましては2月に復活したばかりという定番メニューの「チキンジャンバラヤ」。
こちらもチキンは店舗で焼き上げたものをカットして乗せるメニュー。一方のジャンバラヤは、味付けそのものが繊細なために、工場で作ったものを店舗で温めてサーブするという分業になっているそう。すべてを店舗で作ればいいってものでもないし、どこでたべてもおいしさを均等に保つ、というファミレスの大事さをきちんと守りながらもよりおいしいメニューを目指すという心意気が伝わってきます。
チキンジャンバラヤは自分がアルバイトの時代にもあったメニューで新しさはないのですが、このピリ辛さがとてもビールに相性がいいかんじ。試食ではビールも出していただけたのですが、やはり酔っては味がわからないと遠慮しつつ食べてたものの、ほんとならこれビールをぐびぐび行きたいメニューですよなあ……。
三元自然豚の厚切り肩ロースのオーブン焼き ロゼ色仕立て
ここまででディナーメニューとしてはもう十分すぎる豪勢さですが、さらに「三元自然豚の厚切り肩ロースのオーブン焼き ロゼ色仕立て」が登場!
豚肉なのに赤身を残して焼き上げるという変わったメニュー。「豚が生とは何ごと!」と思うかもしれませんが、きちんと火が通っているので問題はないそう。しかしそれでも誤解されそうとのことで、メニュー名に「ロゼ色」といれたりといろいろ工夫したものの、やっぱりメニュー登場当時はいろいろクレームになったそうな……。
これは自分がバイトしてた頃にはなかったメニューなのでどきどきして食べたんですが、これがまたすごく美味しい。肉汁がジュッとあふれでるほどうまみがたっぷりつまってて、これはブラインドで食べさせられたらファミレスとはとても思えないクラスの味です。さすがにお値段は4桁の1080円ですが、これは十分その価値はある逸品でした。
また、ソースは通常3種類から選ぶんですが、今回は3種類を全部試せました。「おろしポン酢」「香味醤油」「ガーリック醤油」の3種類でしたが、肉の味がこってりしているので自分的にはおろしポン酢が好みかな。
こちらは通常メニューとしてすでに店舗で食べられるメニューで、最初こそ赤い豚が驚かれたものの、今ではなくなったら問い合わせが殺到するであろう人気メニューとのこと。これは確かに納得だよなー。
白玉宇治抹茶ミニパルフェ
最後を締めるは「白玉宇治抹茶ミニパルフェ」。これもまたとんでもないこだわりメニューでした。
なにがすごいって抹茶アイスの濃さ! 通常の抹茶アイスでは考えられないほどの抹茶を使い、抹茶だけでこの緑色を醸し出しているそうです。
興味深いのは「アイス屋さんとは考え方が違う」とのこと。アイス屋の場合はアイスだけを食べるけれど、デニーズの場合はアイスにいろいろなものを組み合わせて使うアイスだから、単品の美味しさよりも組み合わせの美味しさを考えるんだそうで。確かに抹茶がかなり強いので通常の抹茶アイスよりも苦みが強いかな。ただこの苦さも癖になる美味しさなので単品でもファン増えそうな気がします。
なお、名前にはないんですが一番下には黒蜜がたっぷり。ただこれ気がつかないと後で黒蜜のあまさがどどどっと押し寄せてくるので、メニュー名に「黒蜜」も入ってるといいかなと思いました。
これで全メニューを制覇! と思ったら最後の最後にサプライズ。上で紹介した抹茶アイスと同様、通常は単品で出さないアイスを一気に8種類も披露してもらいました。
左側の写真、左からイチゴ、カシス、かぼちゃ、、抹茶パルフェでも使った抹茶
抹茶はもちろん、きにいったのはかぼちゃのアイス。濃厚なかぼちゃの味を残しつつみごとにアイスクリームになってます。これ単品で発売してほしいほどのクオリティだわ……。
ちなみにこのアイス、実はギフトもあるらしい。通販にしてしまうととても数を処理しきれないので各店舗で注文する仕組みらしいんですが、これは結構いいギフトかもしれない。今度親にでも送ってみますかね……。
最初のサラダで感動トップクラスまで持っていったまま、次々押し寄せるメニューでおなかいっぱいに。大変楽しい時間をすごさせていただきました。元々バイトの頃から「デニーズのキッチンはすごいんだぜ」というのは痛感していたので、ほかの参加者が感動してたのを見て自分のことのようにうれしかったです。
それにしてもほんとにこのサラダはすごい。3月にメニュー登場したらまた食べにいきたいなとほんとに思えるできばえでした。みなさまもデニーズ行く機会がありましたらぜひお試しくださいませ。
そして何よりもデニーズのこだわりが聞けたのが良かった。バイトしているからわかってはいても、会社としての方針が聞けるのはまた別のお話。人件費がかかっても味にこだわる、というお話を担当自ら聞けるのは、あの頃苦労した甲斐もあったなあとしみじみ思ったのでした。
ちなみにデニーズのサイト見るとブログも始めてるんですね。ブロガー向け試食会もうれしいですが、今まで感じてきたデニーズのこだわりがこうやってネットで広がっていくといいなあと個人的にも見守りたいところであります。
デニブロ|デニーズ
http://www.dennys-jp.com/blog/
帰り道にはお土産として「石窯ブール」とミニグラス、そして「また食べに来てね」とばかりに2,000円分の商品券もいただきました。
よーし、これでまた12品目のサラダ食べに行くぜ!
【ブログ更新】「自家製にんじんドレッシング」が激うまいデニーズの新メニュー | カイ士伝 http://bit.ly/9LEClN
確かにデニーズの抹茶アイスと石窯ブールは美味しい(fromカイ士伝)。またカイさんの歴史と「そんなところに!」って思う情熱のありかを知ってしまった・・・。
http://blogging.from.tv/wp/2010/02/08/3335