F-09C/F-12C 最新Fケータイブロガー徹底レビューまとめサイトへ
夏モデル発表時から注目かつ期待しまくっていたスライドヨコモーション最新モデル「F-09C」、今回も開催されたケータイ会議8に参加することで私の手元にやって参りました。
1年ぶりのケータイ会議なので改めて説明しておくと、ケータイ会議は富士通の開催するモニター施策。今回はF-09Cを1人1台与えられ、1カ月間かけて良いところも悪いところも率直にレビューし、レビューが終った後は自分の携帯として使えるという流れ。
最新Fケータイブロガー徹底レビューまとめサイト【ケータイ会議8 sponsored by 富士通】
http://www.keitaikaigi.com/2011c/
かねてよりスライドヨコモーションは最高の携帯電話形状だと思っている私としましては、F-09Cは気になりまくりで発表時から前のめりで購入しようと思っていたところ、F-09Cを題材にケータイ会議8が開催されるということで参加に至った次第であります。
本体の外観などは内覧会でばしばし撮影したのでそちらを参照していただくとしつつ。
待望のスライドヨコモ新機種「F-09C」、富士通初のAndroid「F-12C」、Windows/iモードデュアル搭載「F-07C」触ってきた – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2011/06/13/5720
まずは自分の携帯電話としてここ数日使ってみたファーストインプレッションをお届けしたいと思います。
もともとスライドヨコモーション大好きを公言しまくっていた私としてはやっぱりこの形状が大好き。スライドしただけでキーが現われるスライド形状は、満員電車などのスペースでも手軽に開くことができる。さらにヨコモーションで液晶が横になることでカメラがとても使いやすい。端末を横に持つより、キー部分をがっしり握りつつも横長の写真が撮れるヨコモーションは慣れるともう元に戻れない便利さです。
同じスライドヨコモーション機構を採用した前モデル「F-06B」を使っていた身からすると、一番の大きな違いはそのサクサク動作。ボタンを押してからも待たされている感がなく文字入力も快適です。F-06Bももっさりとは言いませんが、F-09Cを体験してしまうと「遅い……」と感じてしまうほどの差です。このあたりは下記の動画をご参考までご覧ください。
タッチパネルも、折りたたみ型の前モデル「F-01C」の時点で「激速タッチパネル」を謳っていただけに、F-09Cもそうとうに快適だろうとは予測していたのですが、サイトの閲覧やリンクのクリック操作もとても反応がいい。初のスライドヨコモーションモデル「F-09A」の頃から「タッチ操作だけでどこまで使いこなせるか」には挑戦してきましたが、やっとF-09Cで「タッチのみで操作できる!」と言えるレベルに達したかな。タッチ操作については別途エントリーでまとめようと思いますが、独自のフリック入力に慣れてしまえばかなり便利なタッチ操作が可能です。
16.6Mピクセルととんでもない数値のピクセル数を搭載してきたカメラについてはちょっと判断難しいところ。これはもう完全に好みの問題ですが、写真が若干白っぽいんだなー。メーカーごとに異なるところで富士通はこういう色合いなのでしょうが、好みとしては今使っているT-01Cが一番素直で好み。余談ですがソニー・エリクソンのXperia系も、赤青黄の原色系がかなり強調されるのが好みでなかったりします。
また、若干ながらオートフォーカスが弱いというか、今までの機種に比べるとピントがうまく合わない気が……。このあたりはカメラエントリーでもうちょい突っ込みたいと思いますが、ここ数日使っている感じだとF-06Bと同じような操作をしているのに若干フォーカスが甘い写真が撮れている気がします。以下は簡単な作例まで。
一方で今回から大幅に拡張された各種エフェクト系はかなり楽しい。1色のみを残して残りの色を白黒にするクロマキーやジオラマなんかは前からとっても使いたい機能だったのでこれが携帯に搭載されたのはかなり嬉しい。HDRなんかもかなりおもしろい絵が撮れそうなので、カメラ周りはいろいろ使い込んでから結論出したいと思います。
発売当初は注目しまくっていたWebKitベースのブラウザ「スマートブラウザ」は、意外とあまり使っておらず……。PCサイト見るにはとてもよいのですが、スマートフォン対応しているページもすべてPCサイトで開いてしまうことになるので動作が重くなってしまう。iモードブラウザもかなりサクサク動くようになったので、メインはiモードブラウザを使いつつ、スマートブラウザはどうしてもPCサイトみたい時にフルブラウザ使うよりは、というところに落ち着きそう。
スマートフォン対応しているサイトもPCサイト表示されるのが惜しい
むしろ予想外にツボだったのが無線LAN経由でファイルを共有できる各種機能。ここも詳しくは別途まとめたいと思いますが、携帯電話でネックだった「写真の取り出し」がネットワーク経由でできるようになるのは飛躍的に便利。今までの「USBケーブルを接続」か「microSDカードを取り出す」という操作から開放されるのは素晴らしい改善です。ただ、若干インターフェイスや仕様がわかりにくいところもあるのでここは慣れが必要かな……。
そして地味に嬉しいのがF-01Cから改善されていた「iモードとiアプリの同時起動」。タッチ操作が快適になったことで、Twitterアプリの「jigtwi」がタッチ操作でとても使いやすくなったのですが、今までだったらアプリ起動しながらブラウザ開けなかったところが、同時起動が可能になったことで使い勝手が広がる。他にもナビタイムで地図見ながらブラウザチェックしたりとかなり便利に使えそうです。
まだまだいろいろと使い込んでいきたいところですが、今のところはF-06Bで使いにくかったところをきちんとブラッシュアップし、さらにタッチ操作や無線LAN連携、スマートブラウザなど新しい機能をいくつも搭載してより使いやすくなったなと好印象。無線LAN連携は他のメーカーでも搭載されつつある機能ですが、防水モデルであまり蓋を開け閉めしたくない端末ではより魅力的な機能だなと思います。
また、しばらくスマートフォンメインで使っていた身からすると、やっぱり10キーの安心感と操作しやすさはタッチ操作とはまた別のものだな、と改めて実感。フリック入力だったり、タッチで画面をスクロールする操作はたしかに便利だけども、操作にはどうしても画面をきちんと見ている必要がある。それに対して慣れていれば手元を見なくても操作でき、ボタン1つで機能を呼び出せるショートカットも可能な10キーは、タッチ操作とは別の魅力がある操作方法です。
最近はスマートフォン全盛で新機種もスマートフォンばかりが売れているけれど、個人的には若干バブルっぽいものを感じていて、キャリアが全力でスマートフォンをプッシュし、CMや広告もスマートフォン一色な上に、スマートフォンだけ端末や料金の割引が大きかったりするという優遇してるんだからそりゃ売れるよね、という気がしてなりません。
身の回りでスマートフォンに変えたものの、結局はメールとネットしかしてなくて「やっぱり携帯電話でよかったなー」という人がいたり、スマートフォンの操作に全然慣れなくて、結局購入当初のまま使いにくそうに使い続けている人をちらほら見ていると、やっぱり携帯電話のインターフェイスも大事だなと思う次第。個人的には将来的に携帯電話とスマートフォン、という切り分けそのものが無くなっていくのかなとも思いますが、10キーでしっかり操作できる端末というのは、今のブームが過ぎ去った後に改めて見直されるのじゃないかと思います。
そういう点では10キーでしっかり操作でき、タッチパネルでも快適に操作できるようになったF-09Cは、富士通がアピールするとおり確かに1つの究極ケータイ(形態と携帯かけてんだよ言わせんな恥ずかしい)かもしれない。シャープのAndroid折りたたみケータイ「007SH」というアプローチもまた1つ興味深いところですが、タッチ操作と10キーの融合に対して携帯電話からアプローチしていくF-09Cも、携帯電話の未来を考える上で興味深い端末かなと思いました。
最後ちょっとまどろっこしい流れになっちゃいましたが、以降はもうちょっと機能ごとに掘り下げてレビューしていきたいと思いますよ。
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