テザリング対応の防水Xiタブレット「Arrows Tab LTE F-01D」ファーストインプレッション

※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

Arrows X LTEに続きArrowsシリーズがもう1台やってきました!

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めずらしくもNTTドコモ本体が自ら展開していた300名という太っ腹モニターキャンペーンにありがたくも当選し、第1希望だったArrows Tab LTE F-01Dをモニターすることになりました。しかしドコモさん、申し込み終了したからってページ消すことないんじゃないかな……。

404 Not Found | NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/campaign_event/kanto/tablet_monitor/

すでにページは消えているのですが、内容としてはXiタブレットであるGALAXY Tab 10.1 LTE SC-01DもしくはArrows Tab LTE F-01Dのどちらかを2ヶ月間モニターし、モニター終了後は自分の端末として利用できるというもの。その際新規にXiの回線契約が必要なのですが、そのぶん謝礼として1万5000円が支払われるので、月額料金はほぼ相殺されることになり、実質負担金はほぼゼロというキャンペーンになっております。

元々Xi契約を考えたとき、XiルータのBF-01Cを待つか、大容量バッテリーでXiルータ代わりに使えるタブレットにするかをうんうん悩んでおりました。結局、バッテリーは魅力だけどカバンを使わないで移動するときにちょっと不便かな、とBF-01Cの購入を決意したまま、BF-01Cの発売は延期に次ぐ延期でなしのつぶて状態になっているわけですが、そんなタイミングで興味ありまくりだったXiタブレットのArrows Tab LTEがモニターできるのは大変ありがたい。期間中は毎日Twitterしなさいとかアンケートに答えなさいという条件があるのですが、精一杯務めさせていただきたいと思っております。

そんな前口上もさておき本体のインプレッションをば。Arowws Tab LTEはいわゆるiPadサイズの10.1インチですが、本体の重さはiPad 2 3Gモデルの613gよりも軽い約597g。これまで使っていたタブレットのEee Pad Transformer TF101は初代iPad並みの重さだったこともあり、600gを切るこの本体はかなり軽く感じます。

本体の横幅自体はTF101より若干狭い程度。

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本体の厚みは色でわかりにくいけどほぼ同じくらいかな。

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本体上部にはインカメラ。ビデオチャット大好きっ子としては画素数に関わらずインカメラがあることがありがたい。

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本体側面にはmicroUSB、microSD、そしてmicroSIMスロットのmicro3兄弟。microUSBは充電にも対応しているので、タブレットにありがちな専用ケーブルではなく手持ちのmicroUSBで充電できるというのがかなりありがたい。

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背面には約500万画素のカメラ、電源ボタン、音量ボタン。電源と音量ボタンが同じ位置にあったTF101では、スリープ解除しようと思った時にマナー解除してしまったりと誤操作が多かったので、ここが分かれているのも嬉しいポイント。

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防水端末として嬉しいクレードルも標準で付属。防水端末はあまりキャップを開け閉めしたくないからね……。

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本体に続いてはソフトウェア周りをば。OSはAndroid 3.2で、ホームアプリも標準ランチャーを採用。スマートフォンはUI凝るメーカーが多いけどタブレットはシンプルなのはなんでなんだぜ……。

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タブレット用のAndroid 3.x系は操作が若干変わっていて、今まで画面の上にあったステータスバー的な機能は画面右下に集約されており、ここから手軽にテザリングをオンオフできます。

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テザリングはバッテリーの持ちが心配になりますが、さすがのタブレットということでArrows Tab LTEのバッテリーは6560mAh。現行でかなり容量が大きめのスマートフォンでも容量は1800mAhクラスなので、バッテリー容量の数値だけでいえばArrows Tab LTEはハイスペックスマートフォンの3倍以上ある計算に。カバンの中でずっとテザリングしていても半日以上は持つのではないでしょうか。

ちょっと面白いのが家族や子供向けのアプリが充実しているところ。タッチ操作で作成できる時間割や「できたよカレンダー」とかは子供と一緒に遊ぶと面白そう。結構タブレットを子供の教育に使うなんて話も聞くのでこういうアプローチはいいのかもね。

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さらにホーム画面をきせかえ感覚でカスタマイズできる「スタイル」という機能も。こちらはホーム画面長押しか、専用のアプリから起動することができます。

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そのシーンに応じた画面へワンタッチで変更できるので、子供と遊ぶときはこの画面、という使い方が可能。未だ家族で使うマルチアカウント、マルチログインの概念が薄いAndroidタブレットではありますがこのアプローチはおもしろい。ぜいたくを言うなら子供用インターフェイスに切り替えた場合、他のスタイルに戻すにはパスワードが必要で、起動できるアプリも制限できる、なんてことができたら親御さんも安心かもしれませんね。

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富士通製携帯電話にも搭載されていたパスワードマネージャーも。これ一見便利そうだったんだけど、IDとパスワードを1つずつ呼び出すのが惜しい。携帯電話の時はIDとパスワードをまとめて入力できたので、セキュリティだけでなく入力の手間も省いてくれると嬉しかったのですが。

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標準キーボードであるNX! inputはかなりタブレットに最適化されていていいかんじ。QWERTYキー配列はもちろん、横長の画面を活かし、手書き入力と10キー入力を同時に使うこともできます。数文字くらいだとフリック入力から変換するより手書きの方が早いこともあるのと、手書き精度がかなり高いので、10キーと手書きを併用できるこの仕組みはかなりナイス。

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QWERTYキーボードも工夫が懲らさされていて、「QWERTY」と書かれたボタンを長押しすると……。

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QWERTYキーボードが左右に分割!横に長い画面なのでこれ意外に使いやすいかも。まあ私はQWERTY派ではないのですが……。

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そして10キーと手書きの組み合わせも、右や左、左右両方配列などを選択可能。最初は「左利きの人かわいそうだな」と思っていたのですがちゃんと左利き用のサポートもされていたのと、両側表示することでより高速なフリック入力も可能です。

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NX! input自体はAndroidでも人気の日本語入力「ATOK」ベースなので変換精度も安心のクオリティ。

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カメラはAndroid標準のシンプルな作り。オートフォーカスも対応しているしそこそこいい画質で取れます。TF101の時は、iPhone 4でさんざんバカにしていた青みがかる写真と同じ事象が発動していて悲しかったですが、さすが国産メーカーはこういうところもきっちりしています。

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以下は写真のサンプル。画質より色味のほうを重視するタイプなのですが、これくらいの写真がタブレットで撮れるなら十二分に満足。

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携帯電話っぽくてちょっと面白かった機能としては、4つまで登録できる短縮メール。Twitter投稿やブログ投稿などに使うアドレスをここに登録しておけば簡単に投稿できます。いやほんとはいつもすぐにメールしたい相手を登録するんだと思うけどね……。

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そしてこれも地味に嬉しい再起動。電源切るときに再起動もメニューにあるとリブートが楽で助かります。

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そして地味ながらも一番期待していたのがArrows Tab LTEのDTCP-IP対応。技術的な説明は省きますが、DTCP-IPに対応することで、ネットワークにつながっているレコーダで録画した地上デジタルの番組などをストリーミングで再生できるのです。

DTCP-IP対応ソフト「DiXiM Player」で実際に試してみたのがこちら。家庭内のレコーダやNAS、PCなどが一覧に表示されます。ここまではDLNA対応だけで表示されるので問題はここから。

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愛用レコーダであるRD-S1004Kを選択すると録画している番組が表示されます。このあたりの詳細は別途Arrows X LTEのレビューでも書く予定ですが、再生できるのはTS形式のみの模様で、VR形式の番組は再生できませんでした。

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実際に再生してみたところ。さすがソースが地上デジタルだけあって画質もばっちり。だたファイルが大きすぎてちょこちょこバッファリングが入り、動画の再生が止まってしまうのですが、このあたりはArrows Tab LTEの問題というよりレコーダの問題っぽい。同じくらいの画質であるHD番組を別のNASから再生したときは問題なかったのと、RD-S1004Kはちょっと古いモデルなので、最新のスペックだったらもっとスムースに再生できるのではないかな……。

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そしてこのハードの魅力は「防水タブレット」でもあること。製品ページでもお風呂での利用が推奨されていますが、DTCP-IPと防水を駆使すればお風呂で録画したテレビ番組を消化するという夢の生活が手に入るのです。画面が大きいから電子書籍にもぴったりで、お風呂で半身浴しながら読書というのも楽しそう。

さらにこの機種、お風呂でも使いやすいように画面を触れずに手の動きだけで操作できるジェスチャー機能も搭載。というのも、静電式のタッチパネルでは表面に水がつくと誤作動してしまうので、お風呂場ではいかに液晶に触らないかが命題なんですよね。その点、本体を触ることなく操作できるこの機能はお風呂で使ったらかなり楽しそう。

ハンドジェスチャーコントロール機能

インカメラが手の動き(ジェスチャー)を検出することで、直接画面に手を触れずに本体の操作が行えます。画面に触れることがためらわれるシーンでも、スムーズな操作が可能です。

携帯電話(F-01D) 製品情報 – FMWORLD.NET(個人) : 富士通
http://www.fmworld.net/product/phone/f-01d/info.html

ハンドジェスチャーはまだ試していないので、このあたりはお風呂エントリーとして別途まとめたいところ。普段の持ち歩きはArrows X LTE、家の中でよりガッツリ使う時はArrows Tabと使い分けていきたいところです。


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