今週末、新潟を訪れたときにふと見つけた「開運ばかうけ」。
この形がどうぶつの森に出てくる「フォーチュンクッキー」と同じ形をしていて、なぜどうぶつの森のクッキーがあの形しているのか謎だったのだけれど元ネタあったんだーと思って写真投稿したところ「いやそれそもそもフォーチュンクッキーってのがあるから」と諭されてしまいました。恥ずかしながらフォーチュンクッキーの存在知らずですみません・・・・・・。映画になるほど有名だとはつゆ知らず。
しかしながらTwitterでこのネタ投稿してたところ、こんなコメントいただきました。
@kai4den 日本生まれという説がありますよ。辻占い煎餅が西洋に渡ってフォーチュンクッキーと呼ばれ、それがいま「ばかうけ」に!ヾ(o゚ω゚o)ノ゙
— toku (@tokumaru) March 17, 2013
まじか! そもそも日本発祥なのか!
って調べてみたらフォーチュンクッキーを広めたのは日系人で、元となった辻占煎餅は北陸地方で古くからある慣習だったとのことなので、たしかにルーツは日本にあるみたい。
「フォーチュン・クッキー」は、日本の辻占煎餅にその起源をもつ。辻占煎餅は、[北陸地方において]神道の神社で新年の祝いとして昔から配られていた。フォーチュン・クッキーより大きく、より黒っぽい色で甘くはなく、ごまと味噌の味だった。
『The Fortune Cookie Chronicles』の著者であるジェニファー・リーによると、この味が甘くなったのは1894年のことだ。この年にカリフォルニアで国際博覧会(California Midwinter International Exposition)が開催されたとき、ある日系人[庭師の萩原真]が基金を集め、博覧会の一部としてサンフランシスコのゴールデン・ゲート・パーク内に伝統的な日本庭園を作った。そしてその茶室で、少し形を変えられた辻占煎餅が振る舞われたのだ。米国人の好みに合うように、甘い辻占煎餅を作ってほしいと職人に依頼して作られたものだ。
フォーチュン・クッキーはどう作られているか ? WIRED.jp
http://wired.jp/2012/05/16/fortune-cookie-factories-use-midcentury-innovation-in-a-high-tech-world/
日本のごく一部だった慣習がアメリカにおいて人気になり、それがまた日本に取り入れられているという文化の流れはなかなかに興味深い。いやまあばかうけ自体が辻占煎餅を元にしていてフォーチュンクッキーなんぞ知らぬという可能性もあるかもだけど。
まあなんにせよずっと謎だったあのパックマン型デザインの謎が解けただけでよしとします。世の中まだまだ知らないことだらけだね。