Twitter検索でソーシャルメディアの外を見よう

※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

ついに解禁されたネット選挙もつつがなく終了したわけですが、ちょいちょいソーシャルメディア上で「身の回りで選挙行った人多かったのに選挙率低いなあ」とか「身の周りでは○○候補が人気だったのにだめだったなあ」みたいな声を目にしました。

これはまあそんなものといいますか、とかくソーシャルメディアというのは、そもそも気に入った友達でつながっている時点で、一般社会とは違ったコミュニティや言論が形成されがち。自分の友達がみんな選挙に行くからといって、それはあくまで日本における自分の友達だけの世界であって、それがまるで日本国民の意見では決してないのに、ついつい自分が見ている世界がすべてだと見えてしまう。ただ、ソーシャルメディアの中にいるとなかなかそれが見えないんですよね。

で、ちょっとしたことでそうした自分のソーシャルメディアとは違う世界を見つけつつ、自分の役にも立つ使い方といのが今回の主題。やり方はものすごい簡単で、自分が住んでいるエリア、もしくはオフィスに通っているエリアなど、よく行く場所をTwitterで検索するだけです。

1つだけポイントはできるだけ人数をしぼること。たとえば「渋谷」だとエリアが大きすぎて情報量もとんでもないので、「宮益坂」とか「神泉」とかにしぼってみる。一方、「西日暮里」くらいのエリアであればそのまま駅名でもいいかなと。

決して日本人全員がTwitter使っているわけじゃないので、これでもまだ偏りはあるのはもちろんなのですが、エリア名で検索すると面白いほどクラスタの違う人たちの意見が目に飛び込んできます。自分も近所のエリアで検索しているんですが、女子高生がまるでLINEかのごとくカラオケ行く約束をTwitterで立ててたり、飲み会の約束がオープンにおこなわれてたり、「なるほどこんな使い方している人も多いんだ」という使い方の違いにはっとさせられます。まあ残念なことに風俗の勧誘botみたいなのもざくざく出てくるのでノイズも多いですが……。

また、そのエリアの情報をリアルタイムに知ることができるというのも大事なポイント。自分はこれのおかげで近所にできた新しいお店を知ったり、有名店の感想を知ったりすることができてます。食べログにわざわざ書くほどじゃないけどTwitterで感想言う、って人は多いし、そのくらい簡単な感想の方がその人の率直な意見が出ていて信頼しやすかったりするんですよね。人は「ためになる」だけだとなかなか続かないので、自分のエリアの情報を仕入れる便利なツールとして併用できるのもいいところです。

検索キーワードをキープするという点ではマルチカラムなTwitterクライアントがオススメ。PC中心になるとは思いますが、WebサービスのHootSuiteかTweetDeckあたりが使いやすいかな。

Social Media Management Dashboard – HootSuite
https://hootsuite.com/

TweetDeck by Twitter
http://tweetdeck.com/

スマートフォン向けだとTweetDeckが開発終了してしまったのでいまのところHootSuite一択かな。TweetDeck軽くて便利だったのに残念すぎる……。HootSuiteも無料だとカラム数制限されるのでなかなか使いにくく、いいマルチカラムのTwitterアプリがあったらぜひ知りたいところです。

重ね重ねTwitter使っている人というだけですでに偏ったクラスタではあるものの、少なくとも自分の趣味や嗜好によるつながりではなく、単なる場所としてのエリアでつながっている人たちの意見を見るだけで、自分のソーシャルメディアとは違う世界が見えつつ、エリアの情報収集にもなるのでオススメ。

そして最大のポイントは「自分が見ている世界とは別の世界がある」ということの認識であって、「Twitter検索で見ている世界もまた1つの偏りがある」とちゃんと認識すること。すべての人の意見を把握するなんてのはとっても難しいことだけど、「自分が見ている世界は偏っている可能性がある」ということをTwitter検索で把握するだけでだいぶ世界は変わるんじゃないかなと思う次第です。


コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください