比較シリーズのファイナルは、このためだけにプラス1000円近い料金を払っているフルブラウザであります。
よく携帯電話の世界はイ ンターネットでないだのガラパゴスだの言われますが、ブラウザに限るならばフルブラウザ使えばそんなことはまったくない。料金も一般的なスマートフォンと ほぼ同等の料金で定額プランが使えますし、携帯電話だけでは見られないインターネットの世界を見る手段としては大変便利で欠かせない存在です。
そんな便利なフルブラウザも、ソフトウェア自体の性能はF906iとほとんど変化はありません。
F906iのフルブラウザがF905iからいい感じに改善 – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2008/06/18/244
ただ、ハードウェアの仕様が異なることで、フルブラウザの使い勝手にも大きな違いが生じてます。といっても縦表示の時はほとんど使い勝手に違いはありません。問題はPCスタイルで画面を横にした時なのです。
F-01Aは回転二軸、F-03Aはスライドという違いながら、横表示の使い勝手はさほど違いがありません。ただ、F-01Aは回転するのがやや手間なのに対し、スライドは端末を閉じればいいだけ、というのはちょっと楽ではあります。
しかし問題はF-01A、F-03Aとも横表示は見ることが中心の「ビューア」でしかないこと。このあたりは以前にもがっつり書いてますが、PCサイトは横表示のほうがより忠実に再現できるのに文字入力が大変、縦表示だと文字入力できるけど画面がくずれやすい、そして縦と横を切り替えるたびに待ち時間が発生するなど、横と縦の使い分けがだいぶ難しくなっています。
そして最後のビューアですが、PDFやドキュメントビューアはともかくとして、フルブラウザに関しては正直いって厳しいと言わざるを得ない感じ。
F-01Aのタッチパネルの使い勝手チェック – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2008/11/27/723
そしてもっと厳しいのがF-02AとF-04A。どちらも傾きで横表示と縦表示を自動で判断して切り替える機能があるんですが、これがあるとちょっとでも傾いたり、一度端末を折りたたんでポケットにしまう、なんて行動しただけで向きが変わってしまい、そのたびにサイト表示をやりなおすので時間がかかる。サイトによっては横と縦を切り替えただけで画面がトップに戻ってしまうこともあって、正直F-02AとF-04Aのフルブラウザはイライラさせまくられてました･･････。
一見すると便利そうなんだけど、実際に使ってみるとこれが不便で仕方ない。携帯電話を動かさないでじっくり読んでいるときはいいけど、電車の中で読んでい て、降りる駅でいったん携帯を閉じ、駅を出たらまた開く、なんて流れで使おうとすると、勝手に画面が横に切り替わってしまう。それが横に切り替わるだけな らいいんだけど、一度切り替わるとサイト読み込みに時間がかかる場合、なかなか元に戻らないんだな……。
F-01AとF-02AのフルブラウザをF906iと比較 – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2009/01/23/1583
自動の向き判別機能をオフにすると、今度はカメラを横に向けた時に横画面で認識してくれなくなる。F-02Aは背面で撮れば必ず横長になりますが、F-04Aなんかは背面で撮ることはできないので、横長表示で撮りたい場合はどうしてもこの機能が必要。せめて機能ごとに自動の向き判別機能を割り当てられればよかったんですが･･････。
全体的に感じるのは、あまり開発の人はフルブラウザ使ってないんだろうか、ということ。正直言って端末を横から縦に表示切り替えた時、途中まで読んでいたページも最初に戻されてしまう、なんて現象は普通に使ってたらF905iの頃から発生してたんですが･･････。もちろん開発日数の問題などもあるとは思うのですが、やはりフルブラウザに関しては横表示でも問題なく文字入力や操作が可能なヨコモーションがすばらしいよなあ、と思う次第です。
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