iOS 5のiMessageによるコミュニケーションの断絶を防ぐたった1つの冴えたやり方

※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

頭ん中に捧ぐエントリー。あとタイトルは言い過ぎインスパイアということで若干強調してあります。

そもそもの前置きはこのエントリーをお読みいただくとして。

iOS 5 の iMessage がコミュニケーションの断絶を引き起こすかもしれない – 頭ん中
http://www.msng.info/archives/2011/10/imessage.php

iOS 5で搭載されたiMessageは、電話番号やソフトバンクのメールアドレスがなくてもチャット風にやり取りできるメッセージを利用できるという点でとても面白い機能なのですが、設定次第では上記エントリーのように困った事態も引き起こすのです。

どんなときにおきるかというとこんな感じ

■条件
2人が互いにiOS 5を利用し、iMessageの設定をオンにしている(要はiMessage同士ということ)

■事象
一方が「Apple IDに登録したメールアドレス」で「パソコン」から相手の「Apple IDに登録したメールアドレス」または「@softbank.ne.jpドメインのメールアドレス」へ「メール」する
「メールを受けたほうが「返信」をするとメールではなく「メッセージ(iMessage)」として相手のiOS端末に届く

■結果
パソコンからiPhoneにメールしたはずが、返信がメールを送ったパソコンではなく、そのメールアドレスを登録したiOSに届いてしまい、パソコンで返信が確認できない

メイン端末が常にiPhoneでいつでもメールはiPhoneで確認する、という人はいいのですが、仕事中などそれほどiPhoneを確認できないような状況下でパソコンから相手にメールし、相手がそのままiOS 5搭載端末で返信すると、一方は「相手の返信が(パソコンに)なかなか来ない……」、もう一方は「メール送ったのに返事が来ない……」とすれ違う可能性があるのです。

これを防ぐためにはApple IDには専用のメールアドレスを割り当てておくのが一番なのですが、いちいちメールアドレスをそのためだけに取得するのも大変。こんなときこそGmailの便利機能を使いましょう、ということで「+」をつけたメールアドレスで運用するテストをしてみました。

ご存知の方も多いとは思いますが、Gmailはアットマークの前に「+英数字」をつけることで、実際には同一のメールアドレスにも関わらず別のメールアドレスとして利用することができます。これを試しにApple IDとして設定、iMessegeの送信テストを行なったところ、「+im」をつけたApple IDにはきちんとメッセージが届き、「+im」をつけないメールアドレスはパソコンに届く、という切り分けができました。

itunes

これにより同じメールアドレスでも「パソコンからメールするとパソコンで返信を受け取る」「iOS 5からメッセージを送るとiOS 5に届く」という切り分けができるようになります。iMessege使いたいけど今の仕様は使いにくいし、かといってわざわざメールアドレス取得してApple IDに設定しても、今度はそこに届いたAppleからのメールやアプリ購入時の確認が面倒……、と悩んでいたのが「+」設定で無事に解決できました。

ちょっと考えればたいしたことのない設定なのですが、iMessgeを愛用する人は設定するしないに関わらず、こういう仕様になっていることは理解しておいたほうがいいかなと思います。個人的には最近NHKが取り上げたようにiTunesには不正利用の疑惑がありますので、その証明用途としてもiTunes用に「+」設定で独自のアドレス割り当てておいたほうがいいかもしれませんよ。

NHK NEWS WEB iTunes不正利用の背景
http://www3.nhk.or.jp/news/tokusetsu2011/1118.html


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