STUDIO VOICEの少年ジャンプ特集読んだ

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帰りの電車でさくっとね。


STUDIO VOICE (スタジオ・ボイス) 2008 02月号 [雑誌]

感想としては面白さ半分、違和感半分てところかな。最高におもしろかったのはなんといってもうすた京介先生のインタビューで、「うすた京介ってやっぱりそこがルーツなんだ!」とか「あのシニカルな笑いはこういう発想から生まれるのねー」と感動しきり。

黄金期の編集長だった堀江信彦インタビューも面白くて、「アンケート至上主義」と言われがちだった少年ジャンプにおいて、内側から燃え出ずるマンガへの情熱みたいなのが感じられた。ある程度の人気作でも打ち切る非情さは、逆に新人の成長の場や活性化を生んでいるんだなあという。

巻来功士先生インタビューは……、期待していたんだけどそもそも代表作が「ゴッドサイダー」しかなく、あとはマニアが好きというレベルでしかなかったから、話もちょっとカルト方向すぎたかな。巻来功士愛に包まれた人じゃないと面白くなさそうな。

違和感感じたのはマンガ批評家の座談会みたいなコーナー。なんというか「あのマンガはおもしろい」「あの時代のジャンプは粒が揃っていた」という話は理解できるんだけど、「あのマンガはあれがルーツで、結局原点はどこにある」みたいな話って、机上の空論というかマンガ好きが勝手に考えた論理というか、全然親近感もてないんだな。漫画家の人はそんなルーツとか考えずに一生懸命自分の面白いマンガ描いてるのに、勝手に「あのマンガはあれの流れくんでるよね」とか大きなお世話じゃないのかなあ。その大きなお世話こそが楽しい部分なんだろうけど、自分にとってはあんまりだった。

全体的に資料要素は薄く、「俺はこれが好き」にとどまらない、「マンガの流れ」だのといった趣味爆発ノリなので、単に「ジャンプが好き」な人だとちょっと濃すぎて合わないかも。普通に懐かしのマンガタイトルとか読むだけで十分だったなあとおもいますですはい。


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