「お金でレベルを買う」ことについて


 前回ちょろっとリンクした件、意外といろんなところで言及されて話題が広がってました。

ゲーム内レベルやお金をDLCとして購入することへ反応 – 北の大地から送る物欲日記
http://d.hatena.ne.jp/hejihogu/20080822/p2

 自分がよく読んでるゲームブログも、基本的には「別にいいんじゃね?」というスタンスっぽい。

テイルズオブヴェスペリアのダウンロードサービスにレベルアップや資金アップなどがあることに対する是非
http://www.makonako.com/mt/archives/2008/08/post_718.html

なの? お金という評価軸。そして・・・・
http://gamenokasabuta.blog86.fc2.com/blog-entry-785.html

 絶対買わなきゃいけないものではないし、そもそもゲームの仕様はメーカーが決めるものなのだから、今回の仕組みをダメだという気はありません。そこに関してはまったく否定する気なし。ただ、ゲームという作品を作る人が、そういう姿勢なのが寂しいよねえ、やるせないよねえ、って感じてしまったのです。

 個人的には、お金を払ってゲームを進めていくという仕組みそのものは否定しないというか、それがゲームとしてきちんと成立しているならいいことだと思います。以前にアイマスやったことがあるんだけどあれは本当によくできていて、あれはアイテム追加の課金ばかりと思われがちですが、お金を払うと育てているアイドルからメッセージが届く、なんて仕組みもあるのね。育成ゲームはキャラクターへの愛情が大事な要素だけに、これはうまいことやってるなあと思いました。

 それに対して「レベルをお金で買う」っていう仕組みって、なんかゲームに全然とけ込めてないのがさみしいのです。私が大好きなマンガの1つ美味しんぼでは、「甘みをつけるのに砂糖を使うのはど素人」というフレーズがよくでてきて、そのたびに麦芽だったり干し柿だったりで料理にぴったりの甘みをつけるんだけど、このレベルアップに関しては「とりあえず砂糖で甘さだしとけ」みたいな印象を受けた。

 もう1つ、1人ゲームだから好きにすればいいじゃんという話もちらほらあるんだけど、個人的には1人用だからこそなんでやねん! と思った。というのも、MMOみたいなゲームの場合、プレイ時間によって偉いレベル差がついてしまうので、友達と一緒に遊べなくなる。昔PSOにハマってたときもそうですが、始めたばかりだとレベルが低すぎて強い人とのパーティーに参加できないのね。PSOはそれでもまだ守ってもらえるほうだと思いますが、聞いたところによるとFFXIなんかはレベル差あるとほとんど一緒に戦えない、なんて聞いたこともある。

 ネトゲーにおいてはユーザーによってゲームバランスが崩されてしまう、いや新たなゲームバランスが日々作られていくので、それに対して明らかな不正は対策しつつも、レベル上げのような時間差についてお金で対応、というのはゲームを楽しむためにもありだと思う。だけどシングルゲームだったらそういう他の人の影響は一切発生しないわけで、ゲームバランスは制作者が設定できるのに、そこでレベル上げをお金で買わせてしまうことというのはゲームバランスへのこだわりみたいのがないのかな、と思ってしまう。

 もちろんそんなの買いたい人の自由といえばそうですが、でもやっぱり公式にそれが提供されているということはそれも含めて作り手のゲームバランスなわけで、お金がいるいらないではなく「レベルを購入できる」という仕組みはRPGとしてなんかこう、文章読まなくてもイラストだけで読めてしまう小説みたいな、ゲームの楽しさという本質の部分で切なさを感じるのでした。

 アイテムに関してはまあいいかなと思う。それは無くても先に進めるものだしあくまでオプション要素。でも「レベル上げ」というのはゲームをプレイする上で必ず必要なものであって、そこをお金でなんとかしてしまうというところは「アイテム課金といっしょじゃん」というのはちょっと違うように思うのです。アイテムくらいだったらゲームバランスもとりやすいだろうし。

 つまるところ「お金を出すとより楽しい!」というような、お金出すならではのおもしろさがゲームに取り込まれていないのがせつないんだなあ。重ね重ねお金を取ることについて否定はしないけど、RPGで単にレベルを上げるだけの要素を課金するというのは、ゲームを愛するものとしてやるせないのでした。


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